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両手法の結果に対する考察

実験 3 :プレゼンテーション領域改 良システム評価

5.11 両手法の結果に対する考察

実験の結果,スライド 切り替えボタンという機能追加によるシステム向上に関する意見が,

両手法を通じて得られた.今回の実験 3を終了した段階で,1通り両領域に関する改良を 行ったことになる.しかしながら,メモ領域に関してはまだまだ多くの追加希望や操作面に 関する問題や意見が挙げられている.特にfield studyからは実際の使用に関する意見が多 数挙げられていることから,それらの意見を参考に改良を行っていくことが ,SketchPoint のさらなるシステム向上に繋がると考える.

今後の課題

本節では,これまでの実験を通じて得た結果を基に,今後SketchPointの改良及び,個人 情報処理システムの開発と発展に繋げるための課題について述べていく.

今回,実験1-3までを通じてSketchPointの改良を行ってきた.しかしながら,快適に使 用するためには必要な機能が多数存在する.よって,これまでの実験で得られた意見を基に,

機能の実装を行っていく.実装の流れとし ては,メモ作成と編集作業を快適にすることを目 的に,以下のような機能に関する実装を行っていく必要があると考える.

1. 文字整形機能

 文字整形とは,筆記したものを綺麗に修正する機能である.SketchPointはペン 入力 で筆記を行っているが,筆記したものを修正する機能を備えていないため,個人差によ る文字の見た目に影響が表れてくる.よって,この機能を実装することにより,見易さ に関する評価が向上すると考える.

2. 筆記内容編集機能

 筆記内容編集機能は,1 度筆記し た内容を任意に「1 部分のみ削除,追加,移動」

といった 編集を行うことのでき る機能である.既存の SketchPointは 筆記し たもの を1つのグループとし て扱っているが,1度グループ 化されたものを再度編集するこ とはできない.このことから,1部分だけ修正を行いたい場合でも,再度筆記し なお さなければ ならないという問題が 発生している.この機能を実装することにより,資 料作成全体の作業時間の短縮及び,作成におけるストレスの軽減が可能となると考える.

能である.既存のSketchPointの図作成機能では,被験者が筆記した四角や円形の図形 の1部修正するという機能しか備わっておらず,グラフを表示したりすることはできな い.この機能が追加されることにより,プレゼンテーションにおける内容伝達がさらに 増すと考える.

4. 保存機能

 既存のSketchPointが実装している保存機能では,プレゼンテーション領域のみの保

存となっている.メモ領域の保存を可能にすることにより,更なるメモ情報の再利用効 果が得られると考える.また,両領域の自動保存機能の追加も必要となる.誤って必要 な情報を削除してしまった場合や,予期せぬできごとにより,情報を紛失してし まうこ とを防ぐためにも必要な機能と考える.

5. ジェスチャ操作

 ジェスチャ操作とし ては消去が SketchPointには備わっている.ペン 1本ですべて の作業を円滑に行える本システムの特徴を活かすためにも,消去のみでなく,コピーや カットといった機能に関してもジェスチャ操作により実行していく必要があると考える.

おわりに

本研究では,ペン 入力を用いた個人情報処理システムの構築を行うことを目指し,Yang 氏らの開発した SketchPointという,メモ取りとプレゼンテーションという知的労働者が 頻繁に行う2つの活動を支援してくれる SketchPointのシ ステム評価とシステムデザイン を行った.システム評価では,定量的,定性的評価を行うことのできるlab testingとfield studyの2種類の手法を用いて評価を行った.実験1-3を通じて,SketchPointのシステム 全体に関する評価,改良点や問題点,追加希望機能に関する多くの意見を得られた.また,

SketchPointにPie-Menu,両領域全消去機能,スライド 切り替えボタン機能等を実装した.

各機能とも,実験1-3を通じて被験者から最も意見の多かったものを基準に考察し ,実装し た.このことから,これらの機能の実装により,確実にSketchPointのユーザビ リティは向 上したと考える.特に,スライド 切り替えボタンの追加により,SketchPointの特徴である

「プレゼンテーション 」に関する評価が向上したことが,実験3の結果から分かっている.

さらに,lab testingとfield studyの手法を用いて,デザインと評価を繰り返すサイクル

による効果を確認することができた.これは,実験を繰り返すごとに被験者から得られる意 見が,実験1から実験2,実験2から実験3を通して,改良されていない部分以外へと変化 していっていることから証明することができる.

本研究でSketchPointにおける評価と改良を通じて得られた知見は,ペン入力を用いた個

人情報処理システムのデザインを行ううえで有用なものとなると考える.

本修士学位論文は,私個人の力だけではとても書き上げることはできなかったのは間違い ありません.本論文及び研究を行う上で,力をお借りした方々のお名前を以下に記して感謝 を捧げ ます.もし ,どなたかのお名前を書き漏らしていた場合,大変申し訳ありません.そ の方々に対しても深く感謝させていただきます.

本研究を行う機会とご 指導頂いた,高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻情報シス テム工学コース,同大学情報システム工学科講師 任向実 先生に深く感謝いたします.

まだ若い研究室であり,私の大学生活と共に成長してきた任研究室において,多くの人々 の協力なくしては,この修士学位論文はとても書き上げ ることができなかったと思います.

実験においては,同大学情報システム工学科任研究室修士2年の 加藤泰史君,田村欣也君,

小笠原将文君,研究室4回生,3回生のみなさん及び,実験被験者となっていただいた方々 に深く感謝いたし ます.

本論文を発表するにあたって,いろいろな有益なご 意見とアド バイスを頂きました.副査 を務めて下さった,高知工科大学工学部情報システム工学科教授 岡田守 先生,同大学教授 木村善政 先生に深く感謝致します.

最後に,これまで未熟な筆者を支えてくださった父 植田浩二,母 植田由美 に感謝します.

[1] Li,Y.,Guan,Z.,Ren,X.,and Dai,G. (2002). SketchPoint: A Smooth Bridge from Note-taking to Presentations,Proceedings of APCHI2002: 5th Asia Pacific Conference on Computer Human Interaction (Beijing, China, Nov.1 - 4, 2002), Vol.2,pp.581-591.

[2] Ueta,R.,Ren,X. (2004). Improving the Usability of the Pen-Based System for Note-Taking and informal Presentations,Proc. of NEINE ’04,pp.464-467.

[3] Ueta,R.,Ren,X. (2004). Designing a Pen-based Application for Note-Taking and Informal Presentations, Proc. Information 2004,pp.593-596.

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http://guir.berkeley.edu/projects/denim/media/denim_300.ram

[8] Jason,I.H.,James,A.L. (2000). SATIN: A Toolkit for Infromation Ink-based Ap-plications,Proc. CHI Letters,pp. 63-72.

[9] 植田竜介,任向実: Lab Testing と Field Studyに基づいたメモ作成システムのデ ザイ ン, ヒューマン インタフェース学会, ユビキタスインタフェース&アプ リケーション専

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http://www.microsoft.com/office/preview/onenote/demo.asp

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主観評価アンケート :実験 1-2

主観評価アンケート :実験 3

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