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,下村 晃子 2 ,河崎さつき 3

ドキュメント内 日本糖尿病学会誌第57巻臨時増刊号 (ページ 52-78)

第 2 日

川端久美子 1 ,下村 晃子 2 ,河崎さつき 3

横浜市立脳血管医療センター栄養部1,横浜市立脳血管医療センター看護部2,湘南藤 沢徳州会病院内分泌・糖尿病内科3

【目的】A脳卒中専門病院での糖尿病腎症外来チーム介入後,腎機能の改善 が得られなかった症例の要因を探る.【方法】外来チームで1年以上関わっ て,腎機能の改善しなかった6名のうち同意が得られた2名を対象.対象者 の臨床・行動・意識の変化を介入前後で質的に分析・評価した.【結果】症 例1)70歳代,男性.問題点:自分が興味のあることだけに意識が向く.妻 が指導に来ない.介入事項:足病変指摘.家庭血圧測定を促す.減塩指導.

妻に注意点を書面で伝える.介入後:皮膚科受診し家庭血圧計購入.塩分 過剰とエネルギー不足が続く.症例2)60歳代,男性.問題点:.妻に依存 的で妻が不在・多忙だと食事が不備で低血糖の恐れ.介入事項:生活記録 や自炊など自発性を促す.介入後:食事の用意や生活記録は妻に一存.【考 察】本人の意欲と協力者の支援の双方が機能していることが,悪化防止の 要因と思われる.[HbA1c:NGSP値]

II−P−411 糖尿病患者の服薬のアドヒアランスに影響を与える患者背 景の調査

田村 涼子1,瀬利しのぶ1,福間 美紀2,山本 昌弘3,守田 美和3 多田 裕子4,佐々木基史4

松江市立病院看護局1,島根大学医学部基礎看護学講座2,島根大学医学部内科学講座 内科学第一3,松江市立病院内科4

【目的】糖尿病患者の血糖管理状態の向上を目的に,当院通院患者の服薬ア ドヒアランスについて実態調査を行った.【対象と方法】調査に同意を得た 当院外来通院中の内服のみで治療中の患者177名に無記名自記式質問紙調査 を実施した.【結果】有効回答率82.5%,38.4%に飲み忘れを認めた.年齢,

男性の割合,就業率,糖尿病治療薬処方数,服薬自己管理率に有意差を認 めなかったが,家族構成においては,同居世帯者で内服を飲み忘れる傾向 にあった.

【考察】本調査では飲み忘れあり群の服薬自己管理率が96.4%と高く,同居 家族による服薬管理の支援を受けておらず,患者及び同居家族へ積極的な 薬剤指導が必要である.また,家庭内に服薬アドヒアランスを低下させる 要因が存在するか,さらに調査する必要があると考えられた.

II−P−412 糖尿病足病変患者におけるフットケア介入の効果―変化ス テージを考慮した介入によるセルフケアの行動変化―

小野寺美帆1,森居 路子1,高橋ひろみ1,渡部 2,辻野 一三2 國生 泰範1,尾崎 威文1

医療法人社団エス・エス・ジェイ札幌整形循環器病院1,北海道大学病院第一内科2

【目的】行動の「変化ステージモデル」を基に各ステージに則したフットケ ア介入することで,患者のセルフケアの行動に変化が見られるかを考察す る.【方法】週1から3回の足浴実施時に変化ステージに合わせた介入方法を 実施した.【結果・考察】前熟考期:これまでの経過や思いを傾聴し信頼関 係を築くことに心がけた.熟考期:足を洗うために障害になっていること を話し合った.準備期:足を洗う,軟膏塗布などのセルフケアの自己決定 を支援した.行動期:医師が足の皮膚状態改善を好評価した.変化ステー ジに則した介入の結果,セルフケアの行動変化と継続が見られた.また,

患者の楽しみ・活動が増え,QOLも高まった.このことから,変化ステー ジモデルを用いてのフットケア介入は,セルフケアの行動変化に有効であっ たと考える.

II−P−413 糖尿病薬物療法に対する患者の理解度!薬剤師による服薬 指導―アンケート結果より―

井向 雅美1,高下 智美2,高丘 瑞穂2,中森 芳宜3

山口県厚生農業協同組合連合会周東総合病院薬剤科1,同看護部2,同糖尿病・血液・

内分泌内科3

糖尿病の薬物治療では,作用機序の異なる薬剤が複数用いられることも多 い.一方で患者の理解不足は服薬アドヒアランスの低下と関連することが しばしば指摘されている.今回,糖尿病外来受診患者と保険薬局の薬剤師 を対象に糖尿病薬物療法に関するアンケート調査を行い,現状と問題点を 理解し課題について検討を行った.調査の結果,糖尿病薬物療法の中で患 者が苦手とする項目が分かり,糖尿病のタイプや年齢,血糖コントロール の状態によっても理解度が異なることが明らかとなった.また薬物療法の 理解度と指導状況には正の相関性があることも明らかとなった.糖尿病の 薬物治療の指導には薬剤師の関わり方が重要である.今後の課題として,

糖尿病連携手帳などのツールを用いて患者情報を共有し患者特性に合った 指導を行うことが患者の服薬アドヒアランスを高めることに繋がると考え る.[HbA1c:NGSP値]

II−P−414 教育入院決定時から入院までの血糖コントロールが退院後 の血糖コントロールに及ぼす影響

坂尾ひとみ,新谷 哲司,三津田容子,仙波 英徳,渡部さやか,

眞鍋 健一,小川 明子,河本絵里子,古川 慎哉 松山市民病院糖尿病内科

【目的】教育入院の決定時から入院までの血糖コントロールが退院後の血糖 コントロールに及ぼす影響を明らかにする.【方法】2010年2月から2012年11 月の期間に教育入院を行った糖尿病患者のうち,転院や治療中断,再入院 した患者を除き,入院決定時から退院12か月後までHbA1cを追跡できた125 例を対象とした.入院決定時から入院までにHbA1cが改善した群(改善群)

とHbA1cが悪化した群(悪化群)の相違を検討した.【結果】改善群は87例

(69.6%)であった.両群の年齢,罹病期間,BMI,入院決定時HbA1cに差 はなかった.改善群では退院12か月後のHbA1cが有意に低く(改善群:7.3±

1.4%,悪化群:8.1±1.6%,p=0.0026),HbA1c7%未満の達成率も有意に 高かった.(改善群:49.4%,悪化群:22.6%,p=0.0011)【結論】入院決定 時から入院までの血糖コントロールは教育入院の予後に影響する可能性が ある.[HbA1c:NGSP値]

II−P−415 糖尿病教育入院の血糖コントロールにおけるストレスの影 響―糖尿病療養指導における看護師の役割

滝沢亜由美1,満保 夏美2,藤村絵里奈2,辻 3,平野 史倫3 旭川医療センター看護部1,旭川医療センター外来2,旭川医療センター・糖尿病リウ マチセンター3

【目的】患者の健康関連QOLが患者指導による,ストレスの改善,憎悪に影 響を及ぼしているのかを明らかにすることを目的とする.【対象と方法】糖 尿病教育入院クリティカルパスを使用した2型糖尿病患者44!82歳の18名を 対象に,ストレスの指標として唾液αアミラーゼ活性を測定した.そして,

患者健康状態QOLを測定するために,SF!36質問用紙を使用した.【結果】

ストレス改善群は9名,憎悪群は9名であった.SF!36の結果では,ストレ スの改善群では社会生活機能,心の健康が有意に高く,身体機能,日常役 割機能,活力は高い傾向であった.そして,退院後のHbA1cは,ストレス 憎悪群に比較してストレス改善群で明らかな低下を認めた.【結論】糖尿病 指導前の社会生活機能,心の健康が指導後のストレスに影響し,ストレス の改善は,その後の良好な糖尿病コントロールに繋がることが明らかとなっ た.[HbA1c:NGSP値]

II−P−416 糖尿病患者が抱える不安心理の罹病期間による変化 三澤 晴雄1,河崎さつき1,田村 2

湘南藤沢徳州会病院内分泌糖尿病内科1,茅ヶ崎駅前クリニック2

【方法】2012年8月から10月に受診した患者に以下の不安の有無をアンケー ト調査した.

1.糖尿病が治るかどうか,2.三大合併症,3.大血管障害,4.食事療法 と運動療法を実行できるか,5.薬の副作用,6.インスリン注射,7.糖尿 病を他人に知られること,8.仕事との両立,9.その他

【結果】背景は男性62.1%,年齢65.9±12.4歳,HbA1c7.20±1.12%,罹病期 間13.8±10.2年.これらを変数としたロジスティック回帰分析で不安1(オッ ズ比0.966),不安4(オッズ比0.947),不安7(オッズ比1.051)が罹病期間と 有意な関連を認めた.

【考察】罹病期間が長くなると糖尿病と共生できるようになって不安1と不 安4は減少すると推測された.不安7は罹病期間とともに増大する.医療者 は患者の不安を理解しリスクを正しく伝えサポートすることが重要であ る.[HbA1c:NGSP値]

II−P−417 血糖コントロールと認知機能・食行動の改善を目的とした 玄米由来の抗酸化物質フェルラ酸含有食品の開発と評価 荏原千登里1,高木 桂子2,佐藤 三佳3,坂下 将仁3,荏原 4

医)すこやか高田中央病院健診部門1,医)すこやか高田中央病院栄養科2,医)すこやか高田 中央病院薬剤部3,医)すこやか高田中央病院糖尿病内科4

<目的>

ライフスタイルの変遷,スナック菓子の摂取など食習慣の問題は多い.しかし,糖 尿病患者が摂取しても血糖コントロールに影響が少ない空腹感を満たすような食品 は市場に少ない.今回,ゼリー状食品と比較しシリアルバーCBの開発を行った.

<方法>

62名の2型糖尿病患者に市販されている機能強化型寒天ゼリーとおからを主体とした CBとの比較を施行,1)満腹感2)便秘改善3)血糖値の上昇予防に対しゼリーの評 価が高かった.そこで1)チアシードの膨張性2)玄米等による食物繊維強化3)血糖 値・認知症改善に使用されているフェルラ酸を混合したCBを作製し再評価した

<結果>

再評価では,1)2)3)の改善のみならず,酸化ストレス,食習慣の改善を認めた

<考察>

天然由来の食物繊維・フェルラ酸の混合食品は,2型糖尿病患者の食行動改善をサ ポートする可能性がある[HbA1c:NGSP値]

II−P−418 糖尿病透析予防指導のセルフケアへの取り組みに対する効 果

下大川 香1,2,内潟 安子2,馬場園哲也2,田中 伸枝2,柴崎千絵里3 土田由紀子2,松田 奈弓2

東京女子医科大学病院看護部1,東京女子医科大学病院糖尿病代謝内科2,東京女子医科 大学病院3

【目的】糖尿病透析予防指導のセルフケアへの取り組みに対する効果を明らか にする.

【対象と方法】2013年11月に当院で糖尿病透析予防指導を行った患者17名を対 象とし,アンケートを実施した.

【結果】1.「指導以前に微量アルブミン尿について知っていたか」に対し,「知っ ていた」5名,「知らない」6名,「忘れた」6名であった.2.「糖尿病性腎症が 進行していることを知っていたか」は,「知っていた」16名,「知らない」1名 であった.3.「指導を受け腎保護への意識が高まったか」,平均評価3.4点.4.

「生活上における改善点を知ることができたか」平均評価3.7であり,5.「改善 点を意識してセルフケアに活かせたか」平均評価3.2であった.

【考察】指導により腎症に対する知識は深まったが,セルフケア行動に移せて いない患者が多く見られた.患者の生活に合わせた指導が必要と考えられた.

[HbA1c:NGSP値]

II−P−419 糖尿病透析予防指導をうけた患者の行動と意識の変化―患 者アンケートと検査データーより―

小畑伊久江,田方 美希,齋木 優子,岡本 拓也,小泉 一郎,

小林 武嗣 加賀市民病院内科

【目的】糖尿病透析予防指導が開始となり透析に対して否定的な意見をもつ 者も多く,糖尿病と透析の関連性を知らない患者も多かった.そんな中で指 導を受けた患者に意識や行動及び検査データーに変化がみられたため報告す る.

【方法】対象患者22名.指導終了後に設問形式でアンケート調査を実施し検 査データーとあわせて評価した.

【結果】指導を受けてよかったと答えた患者全員に生活の変化がみられた.

内容として多い順に食事,血圧,体重,運動,禁煙だった.殆どの患者が介 入後も自己管理されていた.検査データーでは半数以上がHbA1c値,体重,

血圧の改善を認めた.Cr,eGFR,尿蛋白には大きな変化はみられなかった.

【統括】指導を受けたことにより療養生活や行動に変化がみられ糖尿病と腎 症の関連性も理解できたため腎症への早期介入と長期的な介入が必要であ る.[HbA1c:NGSP値]

II−P−420 データ改善ができない肥満独身男性の生活行動パターン実 態

林 真由美,金井千賀子,後閑 桃代,松下 貴子,増子 麗子,

桂子,大島 喜八

医療法人社団日高会平成日高クリニック糖尿病外来

【目的】糖尿病肥満独身男性は,データーコントロール不良で療養指導の介 入によってもデータ改善が乏しく,生活行動を知る必要性があった.

【方法】対面式インタビューと電話によるインタビュー形式で,アンケート 聴取方法で実施した.

【結果】BMI31.7,HbA1c9.4%で,同一行動として仕事終了後ないしは,一 日の中でコンビニエンスストアを利用して間食を購入し,間食として,主 食に相当するものを摂取している事が明らかになった.又,対象群は休日 にインドア生活で,家の中で一日中ゴロゴロしている事が多く,アウトド アでの運動活動や対人活動はしていなかった.太っている事は自覚してい て痩せようと思っているが,行動は伴っていなかった事が明らかとなった.

そして,現在パートナーがいない人が8割で,その理由として,糖尿病とい う病気が異性とのお付き合いに影響すると思っていることが分かった.

[HbA1c:NGSP値]

II−P−421 糖尿病患者の自己中断歴における性格分類の検討 太田 友樹1,大倉 2,寺本 1,古志谷理恵3,石崎 晶美3 生田 篤子3,大山 晶子3,吉持 智恵3,金子 周平4,加藤 雅彦2 高根 1,谷口 晋一5,山本 一博2

鳥取大学医学部附属病院薬剤部1,鳥取大学医学部病態情報内科学2,鳥取大学医学部 附属病院看護部3,鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学講座4,鳥取大学医学部地 域医療学講座5

【背景】糖尿病患者にとって自己管理は重要である.糖尿病患者の性格ごと の治療自己中断歴と,糖尿病教育入院後のHbA1cの経過を調査した.【対象 と方法】対象患者79名,平均年齢62±14歳,男性48%,平均HbA1c9.0±1.8%.

ユングのタイプ論をベースとした質問紙で,アナライザー(A),サポーター

(S),コントローラー(C),プロモーター(P)の性格に患者を分類した.

【結果】自己中断歴がある患者はAで29%となり,最も多かった.Aにおい て糖尿病教育入院後6か月目のHbA1cは自己中断歴あり,なしで比較した場 合でも同程度の低下であった.【結語】自己中断には患者の性格,アナライ ザーの性格が関与する可能性がある[HbA1c:NGSP値]

II−P−422 4年間3回にわたる糖尿病患者行動特性の追跡研究―特性 変化からみる早期からの特性把握の必要性―

櫻井 陽子1,諸星 政治2,内田みゆき1,沼沢 玲子3,難波 春子3,大島 4 香宗我部知子2,新井 孝子2,萩原 康二2,田上 幹樹5

東京都教職員互助会三楽病院看護部附属生活習慣病クリニック1,東京都教職員互助会三楽病 院糖尿病代謝内科附属生活習慣病クリニック2,東京都教職員互助会三楽病院栄養科附属生活 習慣病クリニック3,東京都教職員互助会三楽病院糖尿病代謝内科4,東京都教職員互助会三楽 病院附属生活習慣病クリニック5

当クリニックで隔年3回実施した糖尿病患者自己管理行動特性分類(本人主導(I)(さ らに自律性(IA),自己反省(IB)の2 sub"locus)・他人主導(E)(医療者依存(PHP),

医療者以外依存(PNM),偶然の支配(C)の3 sub"locus))の追跡調査から患者の 経年変化を検討した.

【対象:検討内容】4年間隔年3回の質問紙よりLocus分類された935名.2009年と今 回の①Locus無変化率とその特徴②major"locus変化群同士での特徴を検討.

【結果】①major"locus無変化率I群78.9%,E群55.3%.sub"locusではIA 58.5%で有 意高値,C群20.3%で低値.E無変化群は有意に高齢.②変化群I→Eコントロール改 善者が,E→Iではコントロール悪化者が有意に多く,しかも若い傾向だった.【結 論】この患者特性は半数以上大枠では経年変化しないため早期から評価することが 望ましい.さらに血糖コントロール変動例には再評価の必要がある.

[HbA1c:NGSP値]

II−P−423 訪問リハビリテーションにおける家族によるセルフケアの 重要性―血糖コントロール改善につながった一症例―

西田 憲司

社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会富田林訪問看護ステーション

【はじめに】

訪問リハビリテーションにて2型糖尿病認知症合併患者の家族に対し,セルフ ケアについて療養指導を行い改善が見られたので報告する.

【症例提示】

要介護度4の81歳女性.娘が朝24単位,夕12単位のインスリン注射行うも空腹 時血糖56〜349mg!dl,HbA1c(NGSP値)7.2〜9.1%であり,娘に対しセルフ ケア(1日2回のSMBG,栄養指導,運動療法,低血糖時の対応)を指導した.

【結果】

血糖106〜150mg!dl,HbA1c5.5〜6.3%,インスリンは朝10単位,夕4単位に 減少,1日1400kcalの食事摂取を維持,運動の継続,娘のSMBG徹底,低血糖 や糖尿病の病態理解が深まりより良好な管理を実行できた.

【考察】

セルフケアを行えない症例の家族に対し,その家族の負担を考慮し生活全体 を捉えながら指導を行うことで実行度の高いセルフケアにつながり,血糖コ ントロール改善に有用であると考える.[HbA1c:NGSP値]

II−P−424 中学生に対するキャラクターを用いた糖尿病疾患啓発の試 み

臼倉 幹哉,若山 綾子,高桑 芳珠記念病院内科

【背景】個人の生活習慣が形成され始める思春期に糖尿病(DM)など生活 習慣病の啓発を行うことは,一次予防の点で重要と思われる.今回キャラ クター(C)によりDMを可視化する手法で,中学生に対する疾患啓発を行っ たので報告する.【方法】人間に取りつき病気を引き起こす架空のCを設定 し「病(やまい)モンスター」と名付け,このCによってDM,高血圧,脂 質異常症,3大合併症,大血管障害が引き起こされる設定とした.さらにDM 患者が脳梗塞を発症する経過をCを用いた物語にして提示した.以上を中学 校にて講演し,アンケートを実施した.【結果】回収した289枚のアンケー ト中,81%が分かりやすいと回答した.自由回答ではDMや合併症の深刻さ に驚く意見が多く,家族の療養行動改善を促す回答も散見された.【結語】

中学生に対するCを用いたDMの疾患啓発は有用であり,家族への波及効果 を持つ可能性がある.

ドキュメント内 日本糖尿病学会誌第57巻臨時増刊号 (ページ 52-78)

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