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上位計画・土地利用規制の整理

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第1章 墓地の実態把握と課題整理

3 上位計画・土地利用規制の整理

(1) 上位計画における墓地政策の位置づけ

① 沖縄県墓地公園整備基本指針(平成 12 年 3 月)

「沖縄県墓地公園整備基本指針」は、市町村墓地公園整備の基本計画の策定、推進及 び墓地行政の円滑な実施を図ることを目的として、沖縄県における望ましい墓地のあ り方と、市町村が公営墓地の整備に取り組むべき方向性が示されています。

以下に、今後の墓地整備のあり方についての記載を抜粋します。

第4章 沖縄県における望ましい墓地のあり方 4.今後の墓地整備のあり方

(省略)

今後の墓地整備は、次のとおり、公営墓地の整備促進を図るとともに、個人墓地に ついては、原則として認めず、例外的な場合にのみ許可することとし、併せて墓地行 政の実効性のある指導や規制強化を図るために「墓地、埋葬等に関する法律施行細則」

の条例化の検討を進めていく必要がある。

(1)公営墓地の整備推進の必要性

公営墓地の充分な整備がされていない市町村においては、地域住民はやむを得ず 高額な墓地などを利用せざるを得ず、不利益を被っており、適正な価格と管理運営 の行き届いた墓地の整備をしなければならない。

墓地の経営主体については、墓地の永続的管理の必要性とともに、墓地の健全な 経営の確保という立場から、墓地経営は過度に営利を追求しない公益的事業として 運営される必要があるため、市町村等の地方公共団体により運営されるべきであ る。つまり、墓地についても学校や公園等の公共的な施設と同様に地方公共団体が 基礎的な住民サービスとして積極的な提供を図ることが望ましく、現状を把握し て、将来の需要を見通した行政の計画的な対応が必要である。

(2)共同墓地のあり方

自治会等、地縁に基づいて形成された地域共同体的な団体が経営する共同墓地は、

今後、利用が増える様相はないが、市町村墓地の利用ができない過疎地域での有効 な墓地の管理形態として、これを認めていくこととする。

(3)個人墓地の規制のあり方

個人墓地の許可については、山間僻地等で公営墓地等の利用が困難であり、既存 の墓地地域の利用もできないような例外的な場合を除き、許可を行わない方針で望 むべきである。個人墓地を広く認めると、墓地の乱開発を招き、小規模の墓地が各 地に多数散在することになり、快適な生活環境を求める県民感情にそぐわないばか りか、公衆衛生の見地からも望ましいこととはいえない。

したがって、公営墓地の整備を促進したうえで、個人墓地については例外的な場 合のみ許可するなど規制するとともに、無許可の個人墓地が設置されないよう、違 法な個人墓地への対応等については、「墓地、埋葬等に関する法律施行細則」の条例 化を進める中で検討して、県及び市町村の連携のもと、違反業者への勧告、氏名公 表等の実効性ある適切な行政指導ができるようにしていく必要がある。

② 南城市総合計画(平成 20 年 3 月)

市の最上位計画である「南城市総合計画」では、墓地政策に関する記載は特にありま せん。

③ 南城市国土利用計画(平成 21 年 3 月)

市の土地利用にかかる最上位計画として位置づけられる「南城市国土利用計画」では、

墓地は、「その他」の土地利用区分として基本方向が示されています。

以下に、墓地の基本方向を示した記載内容を抜粋します。

④ 南城市都市計画マスタープラン(平成 21 年 11 月)

「南城市都市計画マスタープラン」は、市の都市計画に関する基本的な指針として位 置づけられます。

「南城市都市計画マスタープラン」では、分野別の都市づくりの方針が掲げられ、「都 市防災に関する方針」における「その他(生活衛生対策)」の中で、墓地の方針が示さ れています。

以下に、墓地の方針を示した記載内容を抜粋します。

2.市土利用に関する基本構想

(2)利用区分別の市土利用の基本方向

⑥その他

■墓地

墓地については、他都道府県とは異なる歴史的・文化的背景から、個人墓地 が設置され、散在化が進んでいます。そのため、今後は、既存の墓地を中心と して極力集約化を図り、また、緩衝緑地の確保を図ることなどにより、土地の 有効利用や地域の良好な居住環境・景観の維持に努めます。

第3章 主要な都市計画の決定の方針 3-5 都市防災に関する方針

(2)都市防災に関する施策の概要

⑤その他(生活衛生対策)

墓地については、「南城市墓地基本計画」に基づき、規制・誘導による個人墓 の集約化や、緑化促進等を図ることにより、周辺環境、景観の保全に努める。

その他、南城市都市計画マスタープランでは、将来的な都市機能の骨格を示した「将 来都市構造」が設定されています。墓地の規制・誘導等を検討する上では、この将来 都市構造との整合性にも留意することが求められます。

図表 将来都市構造

(2) 土地利用規制の整理

① 都市計画法に基づく土地利用規制

現在、本市の都市計画区域は、佐敷地域・大里地域に指定されていますが、市を一体 的に捉えた計画的な都市づくりを目指すため、都市計画の見直し作業を進めています。

ここでは、都市計画の見直しを見据えた土地利用の規制について整理します。

特に、墓地の立地に関する規制内容をみると、都市計画区域内における3,000㎡以上 の開発、風致地区における建築物や工作物(高さが1.5mを越えるもの)を建てる場合 や造成等を行う場合は県知事の許可が必要となりますが、それ以外は特に規制はあり ません。

図表 都市計画法に基づく土地利用規制

区域等の名称 指定目的 墓地の立地に関する規制内容 指定者

(許可)

都市計画区域 まちづくりを計画的に進め

るための大前提となる区域 3,000㎡以上の開発 県知事

用途地域

住宅、商業、工業といった、

それぞれの用途にふさわし い建物を誘致し、また、ふ さわしくない建物を規制す る制度

- -

特定用途制 限地域

用途地域が定められていな い地域で、建てて欲しくな い建物用途を設定し規制す る制度

- -

風致地区

新築等の際、周辺の緑にマ ッチするような仕様(高さ 制限、敷地緑化など)を義 務付ける制度

・建築物その他の工作物の新 築、改築、増築又は移転

(工作物:高さが 1.5m を超 えるもの)

・土地の形質の変更

(高さが 1.5m を超えるのり を生ずる切土、盛土)

県知事

1) 都市計画区域と用途地域

本市の都市計画区域は島を除く市全域が対象となり、都市計画区域内の一部では用途 地域が指定されます。

用途地域は、既に市街地を形成している区域やこれから市街地になるところに定めら れます。また、都市計画区域内において、住宅、商業、工業といった施設の持つ性格 や機能上相互に悪影響を及ぼさないよう、それぞれの用途にふさわしい建築物を誘致 するとともに用途の異なった建築物を規制する制度です。

都市計画区域内では、面積が3,000㎡を超える開発は県の許可が必要となります。

図表 用途地域の指定状況

資料:南城市墓地実態調査(平成 21 年 3 月)、沖縄県土地利用規制現況図(平成 17 年 3 月)

2) 特定用途制限地域

本市においては、都市計画区域の見直しと合わせて「特定用途制限地域」を指定され る予定です。

特定用途制限地域は、現在の市街地(用途地域)を除く、都市計画区域内が対象とな ります。

特定用途制限地域は、用途地域が定められていない区域で、良好な環境の形成や保持 のために、地域の特性に応じて合理的な土地利用が行われるよう、制限すべき特定の 建築物等の用途の概要を定める地域です。

特定用途制限地域では、墓地に対する規制は特にありません。

図表 特定用途制限地域の状況

図表 特定用途制限地域 各地区の規制概要

地区名 地区設定の考え方 土地利用の考え方 規制する主な建物用途

産業環境地区 既存の工業集積地 工業の利便の増進を図る 危険性が大きい工場等 幹線道路沿道地区

(市街地型)

国道331号など(市

街地内の区間)の 沿道25m

幹線沿道の特性を活かした建物立地 を図り、利便性の高い市街地を形成 する

大規模店舗、遊戯・風俗施設、

工場(畜舎含む)等

幹線道路沿道地区

(農村型)

国道331号など(市

街地外の区間)の 沿道25m

幹線沿道の特性を活かしつつ日常生 活を支える利便施設等の立地を図る

中大規模店舗、遊戯・風俗施 設、工場等

リゾート環境地区 既存の観光地周辺 閑静で良好な環境を積極的に保全す

中大規模店舗、遊戯・風俗施 設、工場(畜舎含む)等 住環境保全地区 上記地区以外の地

閑静で良好な環境を積極的に保全す

中大規模店舗、遊戯・風俗施 設、工場等

資料:南城市土地利用対策室資料、南城市墓地実態調査(平成 21 年 3 月)

ドキュメント内 Microsoft Word - 01_報告書_ doc (ページ 30-38)

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