を図ることが不可欠である。今後は総台病院の設置、通院する 老人の公共輸送手段の充実を図る施策が必要である。
高齢者が多い生野町の施策としては、医療負担の軽減を考え るべきである。老人医療費増大が大きな問題だが、高齢者福祉 を進める上で、老人養護施設の充実や在宅老人のデイケア・サ ービス等と共に、医療費も含めて一層の医療施設の充実が重要 である。老後安心して住める町づくりが長い目で見て、生野町 の一層の発展につながると思われる。
以上、医療体制・施設の充実や医療:負担の軽減が強く求めら れ、高齢者福祉の様々な施策を展開されていることを指摘した。
表V−3「生野町の保健・医療の充実上の必要事項」
()内は %を表す (複数回答)
対象 自治 会長 婦人会役員 老絵 飯
事 項
2
0名20名 17名
①.「医療澱の躾」
14
(70)15
(75)7
(41.2)⑨.「医顯担の轍」
4
(20)5
(25)7
(41,2)③。「予防臨の躾」
6
(30)5
(25)8
(47,1)④.「顧づくり翻の推進」
7
(35)9
(45)4
(23,5)⑤.「医療㈱の拡充」
11
(55)6
(30)8
(47,1)老人会の活動は、活発である14人(82.4%)(本章2臓V−4参照)。
今後の生野町への要望は、人口増加につながる政策や住宅問題 の解決が、5人(26%)ずつあった。今後は行政と医療機関や社 会福祉協議会、住民が一体となった老人対策を図る必要がある。
第2節 地域住民組織の現状と地域活動
本節では、住民組織の現状と活動に伴う問題点や課題を見る。
まず、自治会、婦人会、老人会の状況について記述する。
現在、生野町は行政上22地区に分かれ、各自治会では会長 (総代と呼ばれる)以下、各役員が地区の運営に当たり、行政は毎月の 総代会で各地区の要望を聞き行政連絡や相談をして運営されて いる。次に、婦人会は22地区中16地区にあり、本部役員6 名・支部長ユ6名が支部婦人会に役員や幹事が置き運営に当たっ ている。また、老入会は22地区中18地区にあり連合老人会 を組織している。以上の自治会長、婦人会役員、老人会長に対 し、アンケート調査を実施して行政の政策や施策その他の意見 を求めた。
最初に表V−4の各組織の活動の状況を見ると、大変にとま
ずまず活発を合わせると、自治会16人(80%)、婦入会10名(50%)、老人会14名(8
2.4%)だった。自治会と老人会の活発な活動に対して、婦人会 の活動はやや不活発な状況にある。
表V−4「地区の自治会・婦人会・老人会の活動状況」
対象 自 治会 掃 人会 老 人会
事項 20名 20名 17名
①, 大変に醗である
3
(15)1 (5) 0 (0)
②. まずまず醗である
13
(65)9
(45) 14 (82.4)③. あまり醗でない
1 (5) 8
(40)2
(11.8)④, 大変撫関心の人が多1
3
(15)2
(10)1 (5.9)
()内は、
%を表す
一91一
以下、自治会、婦人会、老人会を個々に検討して行く。
自治会の活動状況は、大変活発である(表V−4を参照)。
これは、表V−5「積極的に取り組む課題」にある下水道問題 や道路整備・住宅問題等の生活環境整備という地域住民の身近 な生活と密着し、新旧住民の融和や伝統行事の継承や行事への 無関心さなど様々な問題に取り組んでいるからである。しかし、
活発な活動があるので、表V−5の生活関連資本の要求から地 区独自の問題まで様々な問題に対応したり、表V−7の自分本 位の問題から町への要望、先行きの生活の不安まで様々な相談 に対処できると考えられる。その際、まず地区内の役員で解決 を図り、行政にはその後で相談する(表V−14を参照)。
以上、自治会が生活と密着し活発に活動する現状を述べた。
表V−5「現在、自治会で積極的に取り組んでいる課題」
( )内は、%を表す。
下水道問題6(30)生活環境整備をすすめる 4(20)
道路整備 4(20)住宅問題4(20)伝統行事の継承3(15)
従来の住民と新住民との融和3(15)
住民の各種行事に対する関心の薄さにどう対処するか2(10)
表V−6「現在の自治会での問題点」
( )内は、%を表す。
住宅など生活環境整備6(30)人口減少5(25)過疎対策5(25)
上水道問題 2(10)空き家対策 住民内の意志の疎通をどう図るか 若年層の活用 1(5)学校の問題
2(10)
2(le)
1( 5)
表V−7「自治会会員から相談されること.
道路の整備に関する問題 4(20)
住民の高齢化に伴う先行きの生活の不安 3(15)
自分本位の問題 2(10) 住宅問題 2(10)
土地の問題 2(10) 町への要望2(ユ0)
町行政上の他地区との「差」の問題 2(10)
()内は、
%を表す。
次に、婦人会の活動状況は今一つ低調である。
表V−8の積極的に取り組む課題が、同好会活動やリサイクル 運動に並び会員の増加ががあったことから会員不足がわかる。
それは、表V−9の「婦入会の問題は何かiに対し、会員の減 少や役員につくこと、行事への参加依頼など活動に伴う人間関 係や仕事のわずらわしさに原因があると思われる。
これは、表V−10の「会員からの相談が、会員の減少や役員 の人選、役員の仕事の多さであることから裏付けられる。
以上の点から、婦人会の現状は、婦人会そのものの在り方も 含めて根本的に問い直すべき時期に来ているように思われる。
以上、婦人会の活動状況が今一つ低調で、その原因は活動に 伴う人間関係や役員や仕事のわずらわしさにあり、それが会員
の減少や活動状況の低調さにつながっていることを指摘した。
一93一
表V−8「現在婦人会で積極的に取り組んいる課題」
( )内は、%を表す。
同好会活動 3(15)婦人会の会員増加 3(15)
資源再利用 2(10)募金活動1(5) 年齢別研修1(5)
行事への積極的参加 1(5)生活環境整備1(5)
表V−9「現在の婦人会での問題点」 ( )内は、%を表す。
婦人会の会員の減少11(55)婦人会の役員につくこと5(25)
会員に高齢者が多い 3(15)婦人会のリーダー不足 2(10)
「婦人会の会員」であること1(5)各種行事への参加依頼1(5)
表V−10「婦人会会員から相談されること」 ( )内は、%を表す。
婦人会の会員の減少5(25)婦人会の役員につくこと5(25)
役員の人選 2(10)学習会について 2(10)
婦人会の役員になった場合の仕事の多さ 2(10)
さまざまな人間関係2(10) ボランティア活動 1(5)
最後に、老人会の活動状況は最も活発である(第1節)。
これは、表V−11の「積極的に取り組む課題」が、様々なボ ランティア活動やスポーツや健康づくり運動で元気な老人が様 々な活動を行っていることからも裏付けられる。一方では、表
実な回答があり、今後は、行政の高齢者対策に住民の協力が必 要であると思われる。この協力体制が、表V〜13の「会員から 相談されること」に、旅行や会食会の希望や健康問題や人間関 係等の不安や不満等の老人の抱える様々な課題や問題点を解決 する糸口になるものと考えられるのである。
以上、老人会の活発な活動状況と会員の減少や高齢化等の問 題には今後、行政と住民の協力が必要不可欠なことを指摘した。
表V−11「現在、老人会で積極的に取り組んでいる課題」
( )内は、%を表す。
ボランティア活動(清掃・施設へ野菜を送るなど) 10(53)
健康づくり運動(スポーツ・歩くこと・健康教室・体操) 6(32)
会員相互の触れ合いを図る5(26)子供との触れ合いを図る4(21)
表V一ユ2「現在の老人会での問題点」
会員の減少 9(47)会員の高齢化 7(37)
会のリーダー不足3(16)会の世話係の高齢化3(16)
( )内は、
%を表す。
表V−13「老人会会員から相談されること.
旅行がしたい5(26)会員で会食会をしたい4(21)
健康問題 4(21)行事が多すぎる 3(16)
人間関係について(家族のことも含めて) 3(16)
( )内は、
%蔽す。
一95一
表V−14の「困った問題がおきた場合の相談相手」は、地区
内の役員と自治会長の8人(40%)、泓会役員の13人(65%)、老人会長の11人(64.7%)が
答えた。解決できない時は、婦人会や老人会は、自治会長に相 談し、自治会長11人(55%)は役場に直接依頼すると答えた。
各地区から選出の町会議員に問題解決を依頼することがほとん ど無いとの結果であった。
表V−14「困った問題がおきた場合の相談相手」
対象
自治 会長 婦絵役員
老人会 会長事 項
2
0名20名 1
7名①,「素話 11
(55)1 (5) 2
(1ユ,8)②.「町会旧藩 0( 0)
0 (0) 0 (0)
③.「町長」 1( 5)
0 (0) 0 (0)
④.「地区内の役員」
8
(40)13
(65)11
(64,7)⑤.「自治会長」 / /
6
(30)4
(24.5)⑥.「その他」 0( 0)
0 (0) 0 (0)
( )内は、%を表す
以上、本節では、自治会が住民の生活と密着して活発に活動 していること、生活環境整備を課題に取り組んでいること、人 口減少が行事や運営に影響を与えていることなどを指摘した。
婦人会の活動は、今一つ低調でその原因が人間関係や仕事の煩 わしさにあり、会員の減少や活動の低調さが問題であることを 指摘した。老人会は、活魚に活動しているが、会員の減少や高 齢化など切実な問題があることを指摘した。そして、今後の課
第3節 地域生活と生活関連資本
本節では、生活関連資本をとりまく諸問題と政策動向を見る。
まず、表V−1の「町政推進上の重要事項」に対して、「生
活環境の整備」を求める意見が、自治会長50%、婦絵役員50%、老絵会長29, 4
%、町内企業76,9%、工業団地進出企業66,7%、観光・宿泊鰍54,5%と多かったが、平成
3年版「町勢振興計画」に「豊かな自然と調和した住環境づく り」の施策の方向と地域住民や各企業のニーズが合致している。
表V−1の回答では、高齢化社会対策が最も多く、今後増加す る高齢者対策として暮らしやすさを求めるのは当然である。
表V−15の生活環境の整備上の重要なことは下水道問題で、
その整備・充実の施策推進を望む意見が、自治会長80%、三会役員90%、老 人会長76,5%、町醗業54%、灘企業88,9%、観光・宿醜設45,5%と圧倒だった。
現在、町内で下水道が完備したのは2地区だけで、町の中心 部は、計画だけである。問題は、その敷設工事に伴う資金負担 である。一般の町民以上に、高齢者の一人暮らしには、資金負 担は大きな問題であり、町は下水道積み立て貯金を勧めている。
次に回答で多かったのは、住宅施設の整備・充実であった。
これは、地域住民も各企業も一致したニーズであり、「町振興 計画」でも重要な施策として宅地供給や複世代住宅供給、高齢 者対策の住宅改築等を掲げている。しかし、地理的制約のため、
住宅用地が不足しており実際の住宅建設は難しい状況である。
また、生野町には民間アパートが無い。これは、かつて鉱山 の社宅が無料のため(第II章2節)、都市や周辺の町に比べて 妥当な金額でもそれを高いと感じる町民意識があるからである。
一97一