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ドキュメント内 文字・表記の教育 (ページ 66-69)

〔Q9〕 新聞で,常用漢字表外字を使っていますが,どんな字があります    か。

〔A9〕 新聞では,常用漢字:表に掲げてある漢字と,その音訓の示す範囲    内で使うのを漂則としています。ただし,新聞協会の用語懇談会が    使用しないことを決めた11字,

     謁,虞,且,箇,遵,但,脹,朕,附,又,濫    を削除し,表外字6字,

     亀,舷,痕,挫,哨,狼    を加えてあります。

    例えば,「混とん,こ視たんたん,し烈,抜てき,ほう起,めい    福」のように表外字にあたるところをひらがなにしてあるのが普通    ですが,「狙撃」のように,表外字をそのまま使っている場合もあ    ります。

    このほか,表外字または表外音訓を使ってよい例を次のように挙    げています。

    (1)固有名詞(人名,地名,学校名,団体名,会社名,商標名,

     建造物名など)

      ただし,固有名詞でも読みにくいものは,その下にカッコし      て読み方を示すことが望ましい。

     〔例〕 石州県鳳至(ふげし)郡  海後宗臣(かいこ・ときお        み)

      なお,地名・人名の振り仮名は,発音通りに「ぢ・づ」は       「じ・ず」とする。

     {例〕貝塚茂樹(かいずか・しげき)

    (2)栄典,称号,官職名及びこれに類するもの

     〔例〕旭日大綬章 瑞宝章 藍綬褒章 枢機卿 ……卿  征        夷大将軍 祢宜 関脇 伍長

    (3)文字操短,美術品,映画,演劇,テレビ・ラジオのドラマ,

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 歌謡曲などの題名

 綱!枕草子 糞尿謙 弥勒菩薩縁 塩山蒔絵硯筥 天平の聾    鏡獅子 鞍馬天狗 紙園小唄

(4)古典芸術の名称(この用例に限定)

   歌舞伎 義太央 浄瑠璃 箏酸 常磐津 長唄(小唄 地    瞬 端唄) 浪花節 琵琶

(5)学術上の用語で適当な言い換えのないもの(この用例に限

 定)

   弥生 鍾乳洞

(6)その他,適切な言い換え,書き換えができないもの  〔例〕 桂馬(将棋) 華僑 伊 (イタリアの略称)

(7)小説,短歌,俳句,川柳,詩などの引用

(8)寄稿原稿で言い換え,書き換え,または仮名書きが困難なも  の

(9)一般原稿でも,適切な言い換えがなく,仮名書きでは意味が  分かりにくいもの

 以上の(8>,(9)で表外字を使う場合はその語の下にカッコして読み 方を示す。二度目からは漢字だけでよい。読み仮名は,表外字だけ でなく,その成語,熟語の全部に付ける。

 〔例〕杜氏(とうじ) 殺嘘(いんきょ)文字 (『朝日新聞の用    語の手びき』による)

〔QIO〕 振り仮名を使ってもよいですか。

〔A10〕 当用漢字表(昭和21年11月16日内閣告示第32号)の使用上の注意    事項に,

    「ト。ふりがなは,原則として使わない。」

   とあります。これは,漢字を難しい読みで使うことをやめようとい

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う趣旨です。

  は る   と き   た び

  青春 時機 旅行

 この方法だと,漢字の読みは,いくらでも広がってしまうことに なります。国語を平易化しようとするためには,振り仮名がなくて も読める文章であることが必要だったのです。

 さて,常用漢字表(昭和56年3月23日国語審議会答申)の前文に

「読みにくいと思われるような場合は,必要に応じて振り仮名を用 いるような配慮をするのも一つの方法であろう。」とあって,当用 漢字表の擬限的色彩をゆるめ,常用漢宇表の目安へと変わることに よって,振り仮名を使ってもよい方向が出ました。(もっとも,常 用漢字表(昭和56年10月1B内閣告示第1号)には,この表現はあ

りません。)

〔Qll〕 音訓は,なぜ決まっているのですか。

〔All〕  「当用漢字音訓表」 (昭和23年2月16日内閣告示)によって,

   1,850字の漢字の使い方に鋼限が加えられました。

    例えば, 「入」には, 「ニュウ,いる」だけを掲げ, 「はいる」

   というときは,仮名書きにする。「ひとしお(一入)」も仮名書きに    する,「入水(じゅすい)」は表外音になる,といった具合です。

    昭和48年,音訓表が改定され,それが常用漢字表に引き継カミれま    した。それに「はいる」という訓が掲げられましたが,今度は「入    る」に「いる」「はいる」の二つの読み方ができることになりまし    た。訓が増えたため,使い分けなければならなくなったものが,異    字同訓として,国語審議会から発表されました。

      (*印は,増えた訓)

     明く・朗ける一一*空く・空ける一*開く・開ける      暖かい一*温かい

     遅れる一*後れる

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