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‑ ー ー : 一 1 0 o ; o s c a ↑ ↑ e r i n g

I x ( m A )   0.8 

子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の し き い 値 特 性 (i )  (臨界電流値が:1:1 0 %パ ラ つ い た 場 合 〉

① デ ー タ

1

" 書 き 込 み の 時 の 動 作 マ ー ジ ン

② デ ー タ

o

" 書 き 込 み の 時 の 動 作 マ ー ジ ン

③ 読 み 出 し の 時 の 動 作 マ ー ジ ン

‑4 7   ‑

場 合 を 仮 定 し た と き の し き い 値 特 性 で あ る 。 そ れ ぞ れ の し き い 値 曲 線 の 縮 小 、 拡 大 が 起 こ っ て い る 。 動 作 マ ー ジ ン も 臨 界 電 流 値 の バ ラ ツ キ に 影 響 を 受 け 、 デ ー タ

1

" 、 デ ー タ

0"

書き込みの時それぞれ:i:

2 4 %

、:i:

2 5 %

ヘ 、 読 み 出 し の 時 土

2 8 %

へ と 低 下 し て い る 。 次 に 臨 界 電 流 値 に 加 え 、 イ ン ダ ク タ ン ス も土

10%

パ ラ つ い た 場 合 の し き い 値 特 性 を 図

2 ‑ 7

に 示 す 。 図 で は 臨 界 電 流 値 、 イ ン ダ ク タ ン ス が と も に

+ 1 0 %

ま た は

‑ 1 0 %

パ ラ つ い た 場 合 を 示 す 。

し き い 値 曲 線 の 縮 小 、 拡 大 に 加 え 、 イ ン ダ ク タ ン ス の 変 化 に 伴 う し き い 値 曲 線 の 傾 き が 表 れ て い る 。 こ の 場 合 の 動 作 マ ー ジ ン は デ ー タ

1

" 書 き 込 み の 時 、 土

20%

、 デ ー タ

0"

書き込みの時、:i:

2 8 %

、 読 み 出 し の 時 、 土

2 8 %

と 変化する。

次 に 読 み 出 し ゲ ー ト に つ い て 述 べ る 。 読 み 出 し ゲ ー ト に 用 い た 2接 合 超 伝 導 子 干 渉 計 の 詳 細 に つ い て は 付 録 Cに詳しい。 2接 合 量 子 干 渉 計 の し き い 値 特 性 の 山 の 重 な り は そ の

L 8  1  8 0

積 で 決 ま り 、 そ の 重 な り が 動 作 マ ー ジ ン を 狭 く し な い よ う に 設 定 す る 必 要 が あ る (L8は2接 合 量 子 干 渉 計 の ル ー プ イ ン ダ ク タ ン ス、

1 8 0

2

接 合 量 子 干 渉 計 の

1

個 の ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の 臨 界 電 流 値 を 示 す 〉 。 本 記 憶 セ ル で は

L8  1  80=φ

/ 8

を 、 ま た

18 0=0.lmA

を 採 用 す る 。 読 み 出 し ゲ ー ト は ル ー プ

2

と 磁 気 的 に 結 合 し て い る た め ル ー プ

2

の 量 子 磁 束 転 移 特 性 が 読 み 出 し グ ー ト の 動 作 マ ー ジ ン と 関 わ り を 持 つ 。 図

2 ‑ 8

は 記 憶 セ ル の ル ープ

2

に お け る ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 J

2

の 位 相 82と ル ー プ

2

ヘ 注 入 さ れ る 電 流

I

ー と の 関 係 を 示 し た も の で あ る 。 電 流 1eが 増 加 し 動 作 点 が 点 F"に 来 る と 子 磁 束 転 移 が 起 こ り 動 作 点 は 点 G"ヘ ジ ャ ン プ す る 。 点 F"、 点 G"で の 位 相 は そ れ ぞ れ 約

O. 8 8 

1t

1.  8 

1tで あ り 、 こ れ ら は

O. 3 3φ

。、

O.

9φ。 の 磁 束 に 相 当 す る 。 読 み 出 し グ ー ト と ル ー プ 2の 磁 気 的 結 合 の 度 合 を 示 す 結 合 係 数 は

1

に 近 い 方 が 望 ま し い が 、 物 理 的 な 構 造 上 、 結 合 係 数 が

l

に な る こ

と は 有 り 得 な い 。 結 合 係 数 は ル ー プ

2

の 自 己 イ ン ダ ク タ ン ス と 、 ル ー プ

2

と 読 み 出 し ゲ ー ト の 聞 の 相 互 イ ン ダ ク タ ン ス の 比 と 見 る こ と も で き る 。 こ の 結 合 係 数 を 高 め る 工 夫 は プ ロ セ ス 的 に 可 能 で あ る が 、 こ れ に つ い て は 第

3

章 で 述 べ る 。 い ま 、 結 合 係 数 を O. 4 5と 仮 定 す る と 、 図 に お け る 点 F"、 点 G"で は 読 み 出 し ゲ ー ト へ そ れ ぞ れ 約

O. 1  5φO 

O. 4φo

の 磁 束 が 結 合 す る 。 従 っ て 、 読 み 出 し ゲ ー ト が 正 常 に 働 く た め に は 読 み 出 し ゲ ー ト へ の 入 力 が

O. 1  5 

2‑7. 

Iy(mA) 

:  +IO%sca 什 e r i n g :  ‑ I O C Y o s c a 什 e r i n g

,  , 

r . .

 

, 

,  ,  ,  ,  , 

、 、 ‑ 、

,  , 

,  , 

子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の し き い 値 特 性 (ii) 

Ix(mA) 

( 臨 界 電 流 値 及 び イ ン ダ ク タ ン ス が : t

l0%

パ ラ つ い た 場 合 〉

① デ ー タ

1

" 書 き 込 み の 時 の 動 作 マ ー ジ ン

② デ ー タ

o

" 書 き 込 み の 時 の 動 作 マ ー ジ ン

③ 読 み 出 し の 時 の 動 作 マ ー ジ ン

‑4 9   ‑

Ie(mA) 

2

2‑8. 

記 憶 セ ル 内 の ル ー プ

2

に お け る 注 入 電 流

1e

と ジ ョ セ フ ソ ン 接 合

J2

の 位 相

8

2と の 関 係

点 F"か ら 点 G"ヘ 量 子 磁 束 転 移 が 起 こ る

I s  ( m A )  

0 . 1 5 φ 。 0 . 4 φ0 . 5 φφ i n

2‑8.

読 み 出 し ゲ ー ト の し き い 値 特 性 と 動 作 マ ー ジ ン 実 線 : 各 パ ラ メ ー タ の バ ラ ツ キ が

0 %

と 仮 定

破 線 : ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の 臨 界 電 流 値 が : t

l0%

パ ラ つ く と 仮 定

一 点 破 線 : ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の 臨 界 電 流 値 と イ ン ダ ク タ ン ス が :t

l0%

パ ラ つ く と 仮 定

ES

.

Fυ

2‑3. 

子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の 動 作 マ ー ジ ン

SCATTERING  0 %   1 

: : : t

l0%  1

, 

L:土10%

土33%

: : t

25%  土20%

l"WRITE 

1 y 

: t

33% 

: : t

25%  土20%

x  : t

33%  土25% 土26%

"Q"WRITE 

1 y 

: : t

33%  土25%

: : t

26% 

x  : t

33%  土28% 土26%

READ  1 y 

: t

33%  土28% 土26%

s  : t

38% 

: t

23% 

: t

16% 

φo

以 下 の 時 に は ス イ ッ チ せ ず 、

O. 4φo

以 上 の 時 に ス イ ッ チ す る よ う に 読 み 出 し グ ー ト の バ イ ア ス 電 流 1eを 設 定 す れ ば よ い 。 換 言 す れ ば 、 半 選 択 状 態 の 時 の 最 大 入 力 が

O. 1  5φo

で あ り 、 選 択 状 態 で の 最 小 入 力 が

O. 4φ

。である。

こ の 選 択 状 態 で の 最 小 入 力 信 号 と 半 選 択 状 態 の 時 の 最 大 入 力 信 号 と の 比 ( 入 力 選 択 比 〉 が 大 き い ほ ど 読 み 出 し ゲ ー ト の バ イ ア ス 電 流 の 動 作 マ ー ジ ン は 大 き く な る 。 量 子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル は 読 み 出 し ゲ ー ト が ル ー プ 2の 量 子 磁 束 転 移 を セ ン ス す る こ と で 入 力 選 択 比 を 高 く と れ る こ と を 特 徴 と し て い る 。 図

2‑9

に 読 み 出 し ゲ ー ト の し き い 値 特 性 と そ の バ イ ア ス 電 流 1eの 動 作 マ ー ジ ン を 示 す 。 図 中 、 点 線 は ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の 臨 界 電 流 値 が 土

10%

パ ラ つ い た 場 合 で 、 一 点 鎖 線 は 接 合 の 臨 界 電 流 値 と イ ン ダ ク タ ン ス が と も に

+ 1 0 %

ま た は

‑ 1 0 %

パ ラ つ い た 場 合 を 示 す 。 そ れ ぞ れ の 1eの動作マージンは約::t3 8 %、::t2 3 %、

18%

で あ る 。 表 2 ‑ 3は 以 上 の 動 作 マ ー ジ ン を ま と め た も の で あ る 。 各 パ ラ メ ー タ に バ ラ つ き が な い 時 は 記 憶 セ ル の 入 力 電 流

1

x

1

yの 動 作 マ ー ジ ン が 記 憶 セ ル 全 体 の 動 作 マ ー ジ ン を 決 め 、 ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の 臨 界 電 流 値 だ け が ±

10%

パ ラ つ い て い る と 仮 定 し た 場 合 、 あ る い は 接 合 の 臨 界 電 流 値 と イ ン ダ ク タンスがそれぞれ:i:

10%

バ ラ つ い た 場 合 に は 読 み 出 し ゲ ー ト の バ イ ア ス 電 流

aの 動 作 マ ー ジ ン が 全 体 の 動 作 マ ー ジ ン を 決 め る 。

2.  2.  3 

子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の 動 特 性

記 憶 セ ル は 記 憶 動 作 を 行 う た め に ひ と つ の 動 作 点 に 対 し 、 複 数 の 安 定 点 を 持 つ 。 す な わ ち 入 力 電 流 の あ る バ イ ア ス 条 件 に 対 し て 記 憶 ル ー プ は 複 数 の 磁 束 状 態 を と り 得 る 。 こ の こ と は 記 憶 セ ル の 本 質 的 な 特 徴 で あ る が 、 そ れ に と も な い 記 憶 セ ル の 不 安 定 性 す な わ ち 誤 動 作 の 危 険 性 が 必 ず 伴 う 。 す な わ ち あ る 安 定 な 状 態 に あ っ た 記 憶 セ ル が 何 ら か の 外 部 か ら の ノ イ ズ に よ り 他 の 安 定 な 状 態 に 遷 移 す る 可 能 性 が あ る 。 こ こ で は 量 子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の 動 作 の 安 定 性 を 議 論 す る た め に 熱 力 学 的 立 場 か ら 考 察 す る 。 記 憶 セ ル の 動 特 性 は 位 相 平 面 上 に 描 か れ た ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ の 動 き と し て 記 述 す る こ と が で き る 。 記 憶 セ ル の 動 作 状 態 は ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 上 を 動 く ボ ー ル と し て イ メ ー ジ す れ ば よ い 。

ηd  

Fh υ 

子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ

F

は 次 の よ う に 表 せ る 。

F  = =  

/ 2 π )

x  {I 

(1 ‑

C 0 S ()  1) 

+  ! 

2 ( 1 ‑C 0 S ()  2) 

+ (φ

/ 2 π )

{‑Ix()1+Ix()4‑!y()3} 

+ ( 1 / 2 ) X  (φ

/ 2 π ) 2X {(()3‑()1) 2/L1  + (()3‑()4) 2/L2+()42/ L3 + (()4‑()2)  2/L4} 

(2.  22)  こ こ で !1、 12は ジ ョ セ フ ソ ン 接 合

J

1、

2の 臨 界 電 流 値 、 Lぃ L2L3、 L4は図

2‑3

に 示 す 等 価 回 路 の イ ン ダ ク タ ン ス の 値 、 ( )1、()2は ジ ョ セ フ ソ ン接合

J1

J2

の オ ー ダ ー パ ラ メ ー タ の 位 相 、 ()  3、()4 は イ ン ダ ク タ ン ス

L

2の 両 端 の オ ー ダ ー パ ラ メ ー タ の 位 相 で あ る 。 式 (2. 22)に お い て 第

l

項 は ジ ョ セ フ ソ ン

J 1

J2

の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 、 第

2

項 は イ ン ダ ク タ ン ス 部 分 で の 磁 気 エ ネ ル ギ 、 第

3

項 は 電 流 源 に 対 し て す る 仕 事 と 解 釈 す る こ と が で きる。図 2 ‑ 1 0 (a) .  (e)に 量 子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 を 示 す 。 平 面 方 向 の 両 軸 は ジ ョ セ フ ソ ン 接 合

J 1

の位相()1、 ジ ョ セ フ ソ ン 接 合

J2

の位相()2を 表 す 。 (

) か ら (

) の 図 は そ れ ぞ れ 図

2‑4

に 示 さ れ た 動 作 点 0"、 A"、 B"、 C"で の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 に 対応する。

図2 ‑ 1 0 (a) は 原 点 0"の 状 態 を 示 す 。 本 平 面 上 に は 点

P

1 " と 点 Q 1"に エ ネ ル ギ 的 な 極 小 値 が 存 在 す る 。 こ の 点 P1"、 点 Q1"に ボ ー ル が と ど ま っ て い る 状 態 が そ れ ぞ れ デ ー タ

1

" 、 デ ー タ

o

" を 保 存 し て い る 状 態 に 対 応 し て い る 。 即 ち 、 記 憶 ル ー プ の 量 子 磁 束 状 態 で 言 え ば 、 点 P" は (0、 0)に 点 Q1 " は (1、 0)に 対 応 し て い る 。 点

P

1 " と 点 Q1 "と の 聞 に は エ ネ ル ギ の 峠 が あ り 、 ボ ー ル は 外 部 か ら エ ネ ル ギ が 供 給 さ れ な い 限 り 点 P"点、 Q " の 聞 を 移 動 す る こ と は で き な い 。 ま た 他 の 極 小 値 を も っ 点 S1 " も 存 在 す る が 、 点 S1 " と 点 P1 " 、 点 Q1 " の 間 に も エ ネ ル ギ の 峠 が 存 在 し 、 点 P" 、 点 Q" に あ る ボ ー ル が 外 部 か ら の エ ネ ル ギ 供 給 無 し に 点

S

" に 移 動 す る こ と は な い 。

図2 ‑ 1 0 (b)は デ ー タ 1" を 書 き 込 ん だ 状 態 の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 で あ る 。 図 2 ‑ 1 0(a) に お い て 点 Q1" に ボ ー ル が と ど ま っ て い た 場 合 、

1t '

f Au  AF 

A r 

d ¥ 

2‑10

(a)  量 子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の

ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 ( 動 作 点 0" )  P 1

Q l

S1は エ ネ ル ギ の 極 小 点 を 示 す 。

ph u  F hυ  

、ち~

。 。

ι1t 

.//¥.' 

AF ¥ 

d v  

図2 ‑ 1 0 (b)  量 子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の

ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 ( 動 作 点 A" )  P 2

、 S

2は エ ネ ル ギ の 極 小 点 を 示 す 。

/ 〆l./ 

、ち~

'v

/¥a ら~ t?く ¥

'v

AF ¥ 

dv 

2‑10

(c)  量 子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の

ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 ( 動 作 点 B" ) 

Q 3は エ ネ ル ギ の 極 小 点 を 示 す 。

η

Fh u 

/小

1¥ '

、う1

t

ら1t.

ノ;>

AF d ¥ 

¥ 

ザ ''u

2‑10 (d) 

量 子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の

ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 ( 動 作 点 C" )  P 4

Q 4

S 4は エ ネ ル ギ の 極 小 点 を 示 す 。

/ / / /  

/' 

6

、ち1t

o> 

.v

aち句丸.

ノ, .. 

/434¥p 

2‑10

(e)  量 子 磁 束 転 移 型 記 憶 セ ル の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面

( 読 み 出 し 動 作 過 程 で の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 平 面 の 一例〉

U

Fh υ 

図2‑10 (b)に お い て は ボ ー ル は も は や 点 Q" に と ど ま っ て い る こ と は で き ず 、 新 た な 極 小 点 P2" ヘ 向 か つ て 転 が っ て 行 く 。 こ れ は ジ ョ セ フ ソ ン 接 合J

1

の位相()1が 約

2

7cの 大 き さ だ け 変 化 す る 量 子 磁 束 転 移 に 対 応 し て い る 。

ま た 、 ボ ー ル が 点 P" に あ っ た 場 合 に は そ の ボ ー ル は 点 P2" へ と 移 動 す る 。 点

P

" と 点

P

2" と の 位 相 差 は だ

/ 2

以 下 で 、 量 子 磁 束 転 移 は 起 こ ら な い 。 次 に デ ー タ 0"を 書 き 込 む 場 合 の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 を 図 2‑ 1 

(c) に 示 す 。 今 度 は デ ー タ 1" 書 き 込 み の 場 合 と は 逆 に 図 2 ‑ 1 0 (a)  の 上 で 点 P" に い た ボ ー ル は 点 Q" に 向 か つ て 転 が っ て 行 き 、 も し ボ ー ル が 点 Q1" に い た 場 合 に は 点 Q3" に 移 動 す る こ と と な る 。 点 P1" か ら

点 Q3" へ の ボ ー ル の 移 動 は 量 子 磁 東 転 移 を 、 点 Q1" か ら 点 Q3" へ の 移

動 は 量 子 磁 束 転 移 が 起 こ ら な い こ と を 示 し て い る 。

一 方 、 読 み 出 し の 場 合 は 図 2 ‑ 1 0 (d)の よ う な ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 が 得 ら れ る 。 図 2 ‑ 1 0 (a) に お い て ボ ー ル が 点 P" に 存 在 す る 状 態 即 ち デ ー タ 1" が 記 憶 さ れ て い る 状 態 の 時 に は 、 図 2 ‑ 1 0 (d)上 で は ボ ー ル

は点 P4" へ と 移 動 す る 。 こ の 時 ジ ョ セ フ ソ ン 接 合

J

2の位相()2は 約 一

o .

か ら 約 一

1. 8π

ヘ 変 化 し て お り 、 記 憶 ル ー プ の ル ー プ

2

に 磁 束 が

1

個 侵 入 し た こ と を 意 味 し て い る 。 と こ ろ が ボ ー ル が 点 Q" に あ っ た 場 合 に は 点

4"ヘ 移 動 す る の み で ル ー プ 2へ の 磁 束 の 侵 入 は な い 。 さ ら に 読 み 出 し が 終 了

し た 後 、 系 を 図 2 ‑ 1 0 (a) の 状 態 に 戻 し た 時 、 即 ち 動 作 点 を 点 0"に 戻 し た と き に は 点 P4"、 点 Q4" に あ っ た ボ ー ル は そ れ ぞ れ 点 P1"、 点

1"ヘ 移 動 す る 。 こ の 過 程 で の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 面 を 図 2 ‑ 1 0 (e)に

示 す 。 極 小 点 の 移 動 し て い る よ う す が わ か る 。 こ の 結 果 非 破 壊 読 み 出 し が 実 現 する。

さ て 上 述 の 一 連 の 記 憶 動 作 に お い て 問 題 と な る の は ボ ー ル が あ る 点 か ら あ る 点 ヘ 転 が る と き に 、 き ち ん と 希 望 の 動 作 点 に 収 ま る か ど う か と い う こ と で あ る 。 例 え ば デ ー タ 1" を 書 き 込 む と き に 点

Q

1" か ら 転 が っ た ボ ー ル が 勢 い 余 っ

て点 P2" を 通 り 過 ぎ て 他 の 極 小 点 S2" ヘ 転 が っ て し ま う と 記 憶 セ ル は 誤

動 作 と な っ て し ま う 。 あ る い は デ ー タ 0"を 書 き 込 む と き に 点 P" か ら 転 が っ た ボ ー ル が 勢 い 余 っ て 点 Q" を 通 り 過 ぎ て 他 の 極 小 点 ( 図 2 ‑ 1 0 (c)  に は 示 さ れ て い な い ) へ 転 が っ て し ま う と 記 憶 セ ル は 同 様 に 誤 動 作 と な る 。 ま

た 読 み 出 し の 時 に 、 点

P

" か ら 点

P

4" へ の 移 動 、 あ る い は 点

P

4" か ら 点

P

" へ の 移 動 が 安 定 に 行 わ れ な け れ ば 、 非 破 壊 読 み 出 し 動 作 が 保 証 さ れ な い こ と に な っ て し ま う 。 こ の 問 題 を 解 決 す る た め に も う 1度 ボ ー ル モ デ ル を 用 い て 考 察 し て み よ う 。

2. 1

項 で 述 べ た よ う に ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 と イ ン ダ ク タ ン ス よ り な る 超 伝 導 ル ー プ に お い て そ の 系 の ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ

F

の ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の 位 相

O

で の 微 分 係 数 は 接 合 の 容 量

C

jと コ ン ダ ク タ ン ス

G

jを 係 数

とした

O

の 時 間

t

に 対 す る 微 分 方 程 式 と し て 表 さ れ る 。

(2. 13)

式 を も う 一 度 書 く と

。 /2π) 2d28/d t2 

。 /2π)2d8/dt=‑aF/δ8 (2.13) 

である。

(2. 13)

式 は C

/2π) 2

を質量、

/2π) 2

を 摩

擦 係 数 と し た 質 点 の 振 る 舞 い に 等 価 で あ る 。 従 っ て 、 Gjを 制 御 す る こ と で ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 平 面 上 の 質 点 の 動 き を 制 御 す る こ と が で き る 。

(2. 13) 

式は

1

個 の 超 伝 導 ル ー プ に つ い て の 式 で あ る が 、 本 記 憶 セ ル の よ う な 超 伝 導 ル ー プ の 並 列 回 路 の お い て も そ れ ぞ れ の 接 合 の 容 量 と コ ン ダ ク タ ン ス の 役 割 は 同 様 で あ る 。 ボ ー ル が 安 定 に ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 平 面 の く ぼ み に 落 ち 着 く た め に は ボ ー ル と 平 面 の 摩 擦 力 を 大 き く す る か ボ ー ル の 慣 性 力 を 小 さ く す る こ と が 効 果 的 で あ る 。 ボ ー ル の 慣 性 力 は ボ ー ル の 質 量 に 比 例 す る の で ボ ー ル の 質 量 を 小 さ く す な わ ち ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の 接 合 容 量 を 小 さ く す れ ば よ い 。 接 合 容 量 は ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の 面 積 に 比 例 す る た め 、 接 合 面 積 を 制 御 す る こ と に よ り 接 合 容 量 を 制 御 す る こ と が で き る 。 し か し な が ら 、 ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の 面 積 は 臨 界 電 流 値 に も 関 係 す る た め 、 接 合 容 量 だ け を 自 由 に 設 定 す る こ と は 困 難 で あ る 。 一 方 、 ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 の コ ン ダ ク タ ン ス は ジ ョ セ フ ソ ン 接 合 に 並 列 に 設 け ら れ た ダ ン ピ ン グ 抵 抗 で 制 御 す る こ と が で き る 。 ダ ン ピ ン グ 抵 抗 は 他 の パ ラ メ ー タ と の 問 に 依 存 性 は 持 た ず 、 自 由 に 設 定 で き る パ ラ メ ー タ で あ る 。 図

2‑3

上 でR1、R2は そ れ ぞ れ ジ ョ セ フ ソ ン 接 合

J

1、

J

2の ダ ン ピ ン グ 抵 抗 に あ た る 。 ダ ン ピ ン グ 抵 抗 を 制 御 す る こ と は 質 点 の 摩 擦 係 数 を 制 御 す る こ と で あ り 、 質 点 が ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ 平 面 の あ る 安 定 点 か ら 勢 い 余 っ て 他 の 安 定 点 ヘ 飛 び 出 す こ と を 防 ぐ こ と が で き る 。 ダ ン ピ ン グ 抵 抗 を 最 適 化 す る た め に は 質 点 の 運 動 方 程 式 す な わ ち 記 憶 セ ル の 回 路 方 程 式 を 解 く 必 要 が あ る 。 過 渡 状 態 の 回 路 方 程

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