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マレーシア日誌
1964年4月1日
〔政治〕
ラーマン首相はランカウィ半島での選挙演説で, 1969年には政界から引退する と言明した。
Vクチンでサラワク連合党の大会が開らかれ DatoTemenggong Jugahが委員 長に, StephenKalong Ningkanが書記長にそれぞれ再選された。
〔国防〕
v英・ボルネオ方面軍作戦司令官ウォーカー陸軍少将は,マレーシア紛争の早期 解決は全く望みないとして, 「長期のジャングル戦が続くだろう。防衛を解くこと は致命的である」と語った。
4月2日
〔政治]
Vラーマン首相は,引退問題について, 「1969年の選挙には立侠補せず,その後 は連合党の党組織をかためるため努力したい。連合党が崩壊すれば,マレーシアも 崩壊するだろう。後継者としては若い有能な人々が沢山いる。なかでも Razak副首 相は,きわだっており,その冷静,沈着,忍耐力は賞讃すべきである。 また Khir Johari農相, Ismail内相, TanSiew Sin蔵相, LimSwee Aun商工相, Khaw Kai Bah無任所相らも有望な人々だ」と語った。
Vフィリピン外務省スポークスマンは,インドネシアのフィリピン提案受諾を伝 える覚書の写しを,パンコック経由でマレーシアに送った,と発表した(4日の項 参照〉。
〔ボノレネオ状勢〕
Vクチンのマレーシア軍スポークスマンは, 3月31日にサラワク第2省クリンカ ン地区で1月25日以来最大の戦闘が行なわれた,と発表したo
vタイのボルネオ停戦監視班はインドネシア政府と意見調整を行うため,ジャカ ノレタに向った。 (同班は7日パンコックにもどった〕一行は約1週間ジャカルタに 滞在するが,その後パンコックにもどってからクアラルンプールを訪問する予定で ある。
〔労働問題〕
Vゴム国労働者の賃上げ交渉,最終段階へ一一マラヤ・プランテーション労働者
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マレーシア
組合(NationalUnion of Plantation ・workers)は過去7ヵ月にわたって賃上げ要 求のため労働省と交渉してきたが,このほどきたる 4日までに問題が解決しない場 合は,交渉を打ち切るとの態度をきめた。これに対して Bahaman労働相は2日, NUPW とマラヤ・ゴム産業使用者連合(MalayanPlanting Industries Employers Association)の代表者と会談を行なった。
なお NUPWには20万の労働者(マラヤのゴム労働者は約35万〉が加盟してお り,また MPIEAは515のゴム・エステートを代表している。前者の要求事項は36 項目にわたるが,これを要約すると(1)ゴム液採取人の日給を50〜60%あげる,(2)20 万労働者の賃金を日給から月給に改める,(3)午後10時以降働くものに超過勤務手当 を出す,(4)エステート外に住むものに住宅および通勤手当を出す,(5)医療設備改善,
(6)休日を増やすー←等である。後者の D.E.Teale会長によると, MPIEAは賃金 の10%アップを考えており,組合側の要求を満たすには年間4億2500万ドノレの資金 が必要となる(現在より 2億ドノレ多U、〉。
4月3日
〔フィリピン、 3国会談呼びかけ:
フィリピンのロペス外相は,マレーシア,フィリピン,インドネシア3国の会 談をただちに再開するよう呼びかけ,さらに「インドネシアによるフィリピン提案 の受諾は,撤退と政治折衝が同時に進められることを前提にしている」と語った。
〔ボルネオ状勢〕
曹駐ボ、ルネオ英軍本部(ブルネイ市駐在)スポークスマンは「インドネシアは停 戦を利用して浸透活動を行なってし、る。 1月25日に停戦が命ぜられて以来,インド ネシア軍による浸透およびその保安隊との衝突事件は数を増L,サラワク第2省に はインドネシア軍の基地まで設けられていた」と語った。
Vブノレネイの英軍スポークスマンは,ボルネオにおける英軍本部が今年の 8月ご ろまでにブノレネイ市からラブアン島に移る予定である, と発表した。
〔選挙〕
Vラーマン首相はランカウィ島での選挙演説で、「マレーシアに対するインドネシ アの浸透・破壊活動の首謀者は現在インドネシアにし、る元全マラヤ国民党の Ibra‑ him Yaacob氏であり,また人民の Boestamam氏は Yaacob氏の手下の1人で ある」と
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吾っfこ。〔注〕 Ibrahim Yaacobはノミハン州生れ, 1938年 日 刊 紙 Majlisの編集者。 Kesa‑
tuan Melayu Muda (マレー青年連合=マレー最初の政党〉を創る。後インドネ 一(134)一 86 ‑
マレーシア シアに渡り,同国軍大佐として働く。
, Tan Siew Sin蔵相は,ラジオを通じて「マレーシア結成前はシンガポーノレか らの資本の海外逃避はいちじるしかった。マレーシアなしには,シンガポールは死 の市となったろう。企業家たちは強力な中央政府のみが,シンガポール政府の不安 定な政策を阻止しうることを理解していたJと語った。
〔アジア・アフリカ連帯会議〕
Vアルジェーのアジア・アフリカ連帯会議から帰ったサノミー州の Stephens首相 が語ったところによると,シンガポールの社会主義戦線(BarisanSosialis)の Lee Siew Choh委員長は同会議に出席して中華人民共和国の代表の隣席についていたと いわれる。
4月4日
〔マレーシア紛争解決への動き]
' −?:レーシア外務省スポークスマンは,マレーシア紛争解決のため3国会談再開 を要請するフィリピン提案をインドネシアが受諾したことについて,タイを通じフ ィリピン政府から覚書を受け取った,と発表した。向スポークスマンはこのメッセ ージの内容を明らかにしなかったが「ボルネオ国境のインドネシア・ゲリラ引き揚 げとマレーシア紛争の政治的解決を結びつけようとするインドネシアの企てには同 意できない」と述べた。 (2日, 3日の項参照〉
, Antara通信によると,インドネシアのスカノレノ大統領は,下記のような停戦 に対するインドネシアの解釈を,タイ停戦監視班に伝えるようヤニ軍司令官に命じ た。
1. 発砲と戦闘の停止。
2. 停戦実施時 C1月25日〉の占領地の確保。
3. (マレーシアは〉対ゲリラ掃とう戦をしない0
4. ゲリラの占領地を合法的なものと認める。
〔領事交換への動き〕
Vフィリピンのマカパガル大統領は「ロベス外相に対してフィリピンのサパーに たいする領有権をそこなわないという了解のもとに,マレーシアと領事関係を聞く よう指示した」と語った。
〔労働〕
, NTUC (全シンガポール労働組合会議〉は4日,第一次大会を開催した(4月 6日まで〉。
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マ レ ー シ ア
〔経済〕
雇用者備蓄基金(EmployeesProvident Fund)のロビンソン顧問が語ったとこ ろによると,同基金の資金は10億ドyレを越えたっまた今年末には11億2500万ドノレに 達するものと見積られている。なお 現在この基金に加入しているものは140万 2000人である。
4月5日
〔選挙
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Vシンガ、ポール外!のリ一首相はクアラルンプールでの選挙演説で、大略次のように 語った。
農村マレ一人を握るUmno(統一マレ一国民組織)の力と都市における共産系 破壊;ts・'.fiJ1を効果的にとりしまる PAP(人民行動党〉 の政策とを結合するマレー シア政府二そ.共産主義の挑戦に対する最善の回答である。インドネシア側は最 近農村上也尽に攻撃を加えている。これに巻き込まれた人々は人民党,マレ一半島 連合,全マラヤ回教徒党のマレ一人たちである。 Umnoははじめてこうした問題 に直面することになったわけだが,これには PAPがシンガポールで、ゃったよう な慎重さと巧妙さが必要である。
4月6日
〔ゲリラの処理〕
Vラーマン首相は,選挙演説で, 4日に発表された停戦に関するインドネシアの 解釈は,馬鹿げたことであるとして,選挙後の新議会の第一の仕事は,インドネシ ア・ゲリラをどう扱うかについての法律を通過させることである,と語った。
〔領事交換への動き
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Vフィリピンめロペス外相は,マレーシアに対して領事交換についての覚書を送 った, と発表した。
〔選挙〕
V連合党,社会主義戦線,全マラヤ回教徒党,統一民主党の4党とラジオ・マレ ーシアとは,今回の選挙運動にラジオを使用することについて同意に達し た。それ によると連合党9回,その他3野党は各3凹となっている。また無所属立候補者お よび候補者を20人以上を立てていなし、党には,この権利が与えられていない。
Vラーマン Umno会長(マレーシア首相)は,ベラ州で他の党から立候補した Umno所属の7人を, Umnoから除名すると語った。
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〔労働〕
Vマラヤ・プランテーション労働者組合は,労働省との賃上げ交渉を打切った。
(2日の項参照〉クアラルンプールのオブ、ザーパーによると,同組合の今後の方針 は(1)ストライキ,(2)仲裁委員会の提訴,(3)条件を変えた上での交渉再開一一等が考 えられている。
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f NTUC (全シンガポール労働組合会議〉は,第一回年次大会を終り,委員長に Ho See Bengシンガポール州議員(再選), '、書記長に DevanNair (再選入また 財務に KimKin Hianが選ばれた。
4月7日
[選挙〕
' 7日のTheStraits Timesに上右と,連合党は,さる1959年の選挙で全マラヤ 回教徒党が圧勝したケランタン州に対する選挙運動をラ前回の大衆集会から個別訪 問併用にきりかえた。
〔衛生]
V政府,保健デーに際し報告書発表 これによると,マラヤでは毎年5000人が 結核で死亡し,また毎年2万5000人が新らたに結核にかかっている。結核はマラヤ でもっとも死亡率の高い病気である。
:航空協定〕
Vマレーシアは,イギリス,オランダ両国との間に航空協定を結んだ。
4月8日
〔パキスタンの態度〕
Vパキスタンのプット外相は,アジア・アフリカ会議準備委員会出席のためジャ カルタに向う途中,シンガポールyこ立ち寄り「パキスタンはマレーシア,インドネ シアのどちらにも友好的であり,現在の紛争には困惑している。パキスタンは紛争 解決に可能なあらゆる努力をつくすだろう」と語った。
〔国連総長へ状況通知〕
Vラーマン首相は,目連事務総長に対し,インドネシアからの対決およびインド ネシアのゲリラ活動について詳しいレポートを送った,と語った。一方外務省スポ ークスマンによると,このレポートは抗議ではなし状況を伝えるだけのものであ る。またニューヨークからの Reuter電によると,マレーシア国連代表は,国連総 長に対し,マレーシア紛争調停に指導的役割を果たすよう要請した。
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