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第 5 章 短期間高強度運動によるリンパ球減少に対する酸化ストレス及びリン

5.1. 合宿トレーニングによるリンパ球減少に対する酸化ストレス及びリ

5.1.2. 方法

5.1.2.1. 対象

対象者は,筑波大学剣道部に所属し春合宿(平成18年3月25日から同年3 月30日)に参加した喫煙・服薬習慣のないアスリート男性8 名[年齢 19.6±

0.9 歳,身長 172.7±5.3 cm,体重 71.9±8.3 kg,体格指数 (body mass index : BMI)

24.0±1.7 kg/m2, 剣道歴 12.5±1.8 年(平均±標準偏差)]とした.通常期の練

習は1 日2 時間,週5 日行っていた.先行研究において,平均的な日本人剣道 選手の最大酸素摂取量は46.8±3.4 ml/min/kgであった (39).対象者に対して,

事前に実験の趣旨,実験方法,起こりうる危険性及び参加の任意性について十 分説明し,文書による参加の同意を得た.本研究はヘルシンキ宣言の趣旨に従 い,且つ筑波大学大学院人間総合科学研究科研究倫理委員会の承認を得て実施 した.

5.1.2.2. 実験デザイン

5.1.2.2.1 運動プロトコル

練習は午前9 時から午前11 時30 分,午後2 時30 分から午後5 時30 分の 計5 時間30 分行った.午前練習は,準備体操,素振り(20 分間),切り返し 及び基本練習(40 分間),休憩(10 分間),互角稽古(60 分間),掛かり稽 古(1 5分間),整理運動(5 分間)とした.午後練習は,準備体操,素振り(20 分間),試合練習(100 分間),休憩(10 分間),互角稽古(45 分間),整

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理運動(5 分間)とした.なお,10 分間の休憩時には水分補給を行った.水分 補給はミネラルウォーターを自由飲水とした.

なお先行研究 (1)によると,各々の運動の強度は切り返し及び基本練習86±

3 % HRmax,掛かり稽古88±3 % HRmax,そして互角稽古77±4 % HRmaxであ

るとされていることから,本研究の運動強度は高強度運動であったと考えられ る.

5.1.2.2.2. 血液採取とサンプル調整

採血は,合宿2 週間前(PRE),合宿初日(Day1),合宿3 日目(Day3),

合宿5 日目(Day5),及び合宿終了1 週間後(POST)に行い,いずれも午後1 時半から午後2 時15 分の間に行った.

血液は肘正中静脈より採取した.採取した血液は,2 本のEDTA-2K入りの採 血管に分注した.血球成分測定用のサンプルとして全血を4 ゜Cで冷蔵保存し,

即日中に測定した.

5.1.2.3. 測定項目

5.1.2.3.1. リンパ球数

実験1-1と同様の方法を用いた.(4.1.2.3.1. リンパ球数 参照)

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5.1.2.3.2. 血清マーカーの測定

実験1-1と同様の方法を用いた.(4.1.2.3.3. 血清マーカーの測定 参照)

5.1.2.3.3. リンパ球表面マーカーの測定(T細胞,Th細胞,Tc細胞,CD95

陽性細胞)

本研究では,FACSによるリンパ球分画の分析を行った.全血染色法によるリ ンパ球分画の測定には,3 種の蛍光色素(FITC, PE, APC)のモノクローナル抗 体を用いた.モノクローナル抗体はCD3(FITC, クローン: UCHT1,

DakoCytomation, Danmark),CD19(APC, クローン: HTB19, Biolegend, U.S.A.),

CD4(APC, クローン: SFCI12T4D11, Immunotech, France),CD8(FITC, クロー ン: B9.11, BeckmanCoulter, U.S.A.),そしてCD95(PE, クローン: 7C11,

BeckmanCoulter, U.S.A.)を用い,CD3+ 細胞(T細胞),CD4+ 細胞(Th細胞),

CD8+ 細胞(Tc細胞),CD95+ 細胞,CD4+CD95+ 細胞,CD8+CD95+ 細胞の細 胞数とリンパ球全体に対する割合を測定した.1 サンプルにつき,各抗体を2 µl ずつ使用した.アイソタイプコントロールは,マウスIgG1(クローン: DAK-GO1, DakoCyromation, Danmark)を用いた.

測定方法は実験1-2と同様の方法を行った (4.2.2.3.3. アポトーシスマ ーカー参照).

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5.1.2.3.4. フローサイトメトリー解析

フローサイトメトリー解析は,実験1-2と同様の方法を行った(4.2.2.3.4.

フローサイトメトリー解析 参照).

5.1.2.4. 統計処理

全ての統計量は平均値±標準偏差で示した.運動前後の変数の比較には反復 測定の一元配置分散分析を行い,有意水準はP< 0.05を用いた.Post-hocテスト

にはBonferoni/Dunn法の検定を用い,有意水準はP< 0.005とした.全ての統計

処理には,統計解析ソフトウェアStatView5.0日本語版(SAS Institute Inc,North

Carolina,U.S.A.)を用いた.またP値が0.1未満で有意な差を示さないものに

ついては効果の大きさを検討するためにCohenのD値 (10)を用い,D値が0.8 以上のものについては結果として示した.

ドキュメント内 <4D F736F F D20948E8E6D985F95B62090BB967B DC58F49> (ページ 68-71)

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