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一 般 演 題

ドキュメント内 日本放射線技術学会中部部会 (ページ 190-200)

001 PROPELLER Multi shot Blade T1WI頭部領域における 有用性の検討

○渥美 裕

聖隷浜松病院 放射線部

【背景】PROPELLER Multi shot Blade(MB)法では、ブレー ドをセグメントする事で今まで設定できなかった短いTE、

少ないETLの設定を可能にし、体動補正が出来るT1WIの撮 像が可能となった。

【目的】頭部領域におけるPROPELLER MB T1WIの有用性 を検討する。

【方法】 使 用 装 置 はGE社 製SIGNA Pioneer、TDI Head Neck coil。 同 意 の 得 ら れ た 健 常 ボ ラ ン テ ィ ア に 対 し、

PROPELLER MB法T1WIとSE法 T1WIを撮像、比較した。

検討項目は、SNR測定、コントラスト、ボケ、アーチファク トとしSEと比較、 5 段階の視覚評価を行った。体動補正の 検討のため、撮影時に動かした画像の比較も行った。

【結果】PROPELLER MB法は、SE法と比較し、SNR、コ ントラスト、ボケ、アーチファクトは低評価となった。体動 有りの比較では高評価となった。

【結語】頭部におけるPROPELLER MB T1WIは、体動のあ る場合の撮像に有用である事が示唆された。

002 静音化技術Quiet suiteの撮像条件の検討

○杉田洵哉

地方独立行政法人 岐阜県立多治見病院 中央放射線部

【目的】MRI検査で発生する騒音は時に患者に不安を与えた り、鎮静を必要とする小児・新生児では覚醒を促したり、検 査を施行するうえで障害となることも多い。当院ではシーメ ンス社製静音化技術“Quiet Suite”シーケンスが使用可能 になった。先行研究では画質を維持した状態で音を低減でき ると言われているが、今回当院の頭部ルーチン検査の通常 シーケンスと比較し、撮像条件を検討した。

【使用機器】MAGNETOM Aera-1.5T(シーメンス社製)

【方法】当院頭部ルーチン検査で使用している撮像条件と、

Quiet suiteを併用した撮像条件の画質を比較検討した。

【結果と考察】Quiet suiteを併用するだけでは画質はほとん ど変わらないが、大幅な音の低減はできなかった。しかし撮 像条件を変えることで音を低減することができた。撮像条件 の変化で画質の低下などが起きてしまうので、パラメータの 最適化を行う必要がある。

003 T2 selective IR併用頭部3D T2 FLAIR撮像時に起 こるCSF抑制不良についての検討

○澁谷和義、赤川佳寛、大澤慎也 豊川市民病院 放射線技術科

【目的】T2 Selective IR( 以 下 T2IR) 併 用 頭 部 3D T2 FLAIR SPACE撮像時に起こるCSF抑制不良について検討す る。

【方法】 装 置 はSIEMENSE社 製MAGNETOM Skyra3T、

Avanto1.5Tを使用した。CSF抑制不良の原因が静磁場の不 均一だと予想したため各装置で寒天の中に空気の層を含む静 磁場の不均一なファントムをT2IRとnonselectiveIR(以下 nonselIR)による3D T2 FLAIR SPACEでそれぞれ撮像し信 号抑制不良について検討を行った。また位相方向を変化させ た場合にそれらに変化があるか検討した。同様に健常ボラン ティアを撮像しCSF抑制不良について検討した。

【結果】ファントム実験において抑制不良はnonselIRと比較 しT2IRの方が顕著に現れた。また3Tの方が1.5Tと比較し顕 著だった。位相方向を変化させた場合の抑制不良域はファン トムでは変化がなくボランティア撮像では変化が見られた。

【考察】T2IRは静磁場の不均一な部位でCSF抑制不良が現 れるため注意が必要である。

004 頭部3D T2 FLAIR SPACE法におけるnonselective IRと T2 selective IRの比較検討

○大澤慎也、赤川佳寛、澁谷和義 豊川市民病院 放射線技術科

【目的】 T2 FLAIR SPACE撮像においてIRパルス印加方法

(nonselective IR以下nonsel IRとT2 selelctive IR以下T2IR)

の違いが画質に与える影響を比較検討した。

【方法】装置はSIEMENS社製MAGNETOM Skyra 3Tを使 用した。各IRパルスでTRとTIを変化させ蒸留水のnull point を算出した。各TRにおいて得られたnull pointで白質、灰白 質に見立てたファントムと正常ボランティアを撮像しSNR とCNRを算出した。

【結果】蒸留水のnull pointはTRの増加とともに延長し、ま たIRパルスにおける比較ではT2IRのほうが長くなった。同 一TRにおいてT2IRはnonsel IRと比べてSNR・CNRともに 高くなり、正常ボランティアについても同様の結果が得られ た。

【考察】T2IRを使用することにより、短いTRでも高いSNR とCNRが得られるため短時間撮像が可能であると考えられ る。

セッション 2 - 1  MRI(頭部領域)

008 当院にてCRと併用運用によりFPDに障害陰影を生じた 事例報告と対策

○荒深幹太、安藤貴法

名古屋整形外科人工関節クリニック

【背景・目的】CR長尺カセッテとフラットパネルディテクタ

(以下FPD)を立位台に両方セットした状態で長尺撮影を 施行し、その後すぐにFPDでの撮影を施行した際にFPD上 部に障害陰影が検出された。短期間に障害陰影が複数件検出 されたため、この事例に対して検証、対策を行ったため報告 する。

【原因】システム安定稼働目的のため実施したソフトウェア のバージョンアップにてソフトウェア上でシステムが変更と なりFPD電荷のリセットタイミングにずれが生じた。その ためCR長尺撮影の電荷をリセットしきれず障害陰影の検出 に繋がったものと思われる。

【結語】対策を講じた事によりCR撮影時の電荷残余がある 状態でFPD撮影をしなくなったため発生しなくなった。

FPDの電荷リセットがどのタイミングで実施されるのかを 理解することがこの事例を回避するために最も重要なことで ある。

007 乳房の被ばく低減を目的とした全脊椎正面撮影の後前方 向の検討

○山本龍矢、大竹崇仁、長野将大、山田雅人、友田達伸、

 國友博史、廣瀬保次郎

名古屋市立大学病院 中央放射線部

【目的】当院では全脊椎正面撮影をA-Pで行っている。国際 放射線防護委員会の2007年勧告において、乳房の組織荷重係 数が0.05から0.12に引き上げられ、乳房に対する被ばくが重 要視されているため、乳房に対する被ばく低減を目的とした P-A撮影の検討を行った。

【方法】胸部ファントム(N- 1 京都科学)を使用。全脊椎の 撮影条件にてA-P、P-A方向で曝射し、各方向における乳房 の皮膚線量の測定を行った。シミュレーションソフトにて、

乳房の吸収線量を求めた。ファントム像による椎体角度計測 を行い、さらに臨床画像を用いてA-P、P-Aで撮影した画像 のCobb角を計測、比較を行った。

【結果・考察】P-A撮影がA-P撮影の約 1 / 7 の線量となった。

ファントム像、臨床画像を用いた角度計測よりA-P、P-A方 向において有意な差はなかった。シミュレーションでは乳腺 線量は約23%に低減されたため、P-A撮影の有効性が示唆さ れた。

006 Sharpスコアのための撮影法の最適化への検討

○長野将大、青木紀顕、山田雅人、友田達伸、國友博史、

 廣瀬保次郎

名古屋市立大学病院 中央放射線部

【目的】当院では、関節リウマチ患者の関節破壊を評価する 方法にシャープ法を用いており、modified Total Sharpスコ アを算出することで評価している。従来のシャープ法専用の 撮影法は煩雑で、撮影後の画像処理に時間がかかるため、よ り簡便な手順で画像描出が改善される手法を検討した。

【方法】AeroDR(コニカミノルタ社)を用い、ROIの決定 方法、空間周波数処理、LUTの形を変更したものを新たに 作成した。従来の方法と撮影後の画像処理の時間を測定し、

当院放射線技師 5 名により出力画像について一対比較法によ り評価した。

【結果】従来のものと比較し、処理時間が大幅に短縮され、

新しく作成した画像処理の方が描出能に優れている結果と なった。

【結論】処理手順を減らしたことで処理時間が改善し、コン トラストを高くすることによって、正確にmodified Total Sharpスコアを算出することが可能となった。

005 Hyper Senseを用いた頭部3DFLAIR撮像条件の検討

○盛 史範

社会福祉法人聖隷福祉事業団 聖隷浜松病院 放射線部

【背景】海馬硬化症とは側頭葉てんかんの原因疾患であり、

FLAIR冠 状 断 に よ る 評 価 が 有 効 と さ れ て い る。HS

(HyperSense)とは3DMR撮像においてデータサンプリン グをランダムに間引き反復再構成を行うことで撮像時間を短 縮する技術である。

【目的】当院の頭部FLAIR冠状断撮像条件にHSを併用する ことで従来画質を維持したまま撮像時間をどの程度短縮出来 るか検討した。

【方法】GEHC社製SIGNA Pioneer、Headコイルを使用し、

健常ボランティア 5 名を対象にHSファクターを変化させ撮 像し視覚評価をした。

【結果】従来法に対しHSファクター1.0(撮像時間 9 %減)、

1.3(29%減)、1.6(42%減)、1.9(50%減)、2.2(58%減)、2.5

(62%減)であった。HSファクター1.9以上のとき海馬の微 細な層構造の描出能が低い評価となった。従来画質を維持し たままで約40%の撮像時間短縮が可能であった。

【結語】頭部FLAIR冠状断撮像にHSを併用することで従来 画質を担保したまま約40%撮像時間の短縮ができる可能性が 示唆された。

セッション 2 - 2   X線検査(一般撮影)

012 NASH診断におけるMRIの有用性

○若畑 茜、小川定信、傍島篤洋、後藤竜也、太田莉乃、

 古川雅一

大垣市民病院 医療技術部診療検査科 機能診断室

【目的】非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)のうち、

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は非アルコール性脂肪肝

(NAFL)に比しHCCの発癌リスクが高いことが知られてお り、両者を鑑別することは重要である。そこで肝の相対的硬 さを計測するMR-Touchと脂肪含有率を計測するIDEAL IQ の特徴を利用して、NASHとNAFLの鑑別が可能かを検討し た。

【対象】MRIおよび肝生検が施行された29名で、NAFLDと 診断された方は24名、肝に脂肪を認めなかった方(Normal群)

は 5 名であった。

【検査および評価方法】MR-TouchおよびIDEAL IQを撮像 し、肝硬度(kPa)および脂肪含有率を測定した値を病理診 断の結果と比較した。

【結果】脂肪含有率はNAFLDとNormalでp=6.74e-05と有意 差を認めた。肝硬度はNASHとNAFLでp=0.00053と有意差 を認めた。

【結論】脂肪肝の患者に対してMRIにて脂肪含有率および肝 硬度の測定を行うことは、NASH診断に対して有用である。

011 グリッドレストモシンセシスの有効性評価

○比嘉由李菜、河北 萌、兜金麻由美、柴田幸一

鈴鹿医療科学大学 保健衛生学部 放射線技術科学科

【目的】一般撮影およびトモシンセシスにおいて、X線グ リッド(以下、グリッド)無しでの画像とグリッド有りでの 画像をFOM(figure of merit)評価にて比較し、グリッドが 不要になる被写体厚を検討する。

【方法】FOM値をCNR2/表面線量と定義した。CNRはバー ガーファントムと厚さの異なるタフウォーターファントムを 撮影し、Image-Jにて測定した。同時に表面線量を測定し、

グリッドの有無の条件でFOM値の比を比較検討した。FOM 比が 1 を超えるとグリッドレスの方が有効と判断される。

【結果】一般撮影では被写体厚が10cm以下の時、トモシン セシスでは測定した被写体厚全てでFOM比が 1 を超えた。

【考察】一般撮影では10cm以下でグリッドレスが有効であ る。トモシンセシスは本来低周波成分を除去する散乱線除去 処理相当の処理を行うため、散乱線の影響が少ないと考えら れる。

【結論】トモシンセシスで、より厚い被写体でもグリッドレ スが有効である事が確認された。

010 Virtual Gridの基礎的検討

○小澤将直、加藤丈博、広瀬茂樹、坪井由康

岐阜市民病院 中央放射線部

【目的】Virtual Grid(以下VG)と実グリッド(以下RG)

の画像を比較しVGの有用性について検討する。また、設定 条件と乖離を生じやすい撮影距離に注目し、撮影距離とVG の関係性について検討する。

【方法】 1 .VGとRGの胸部ファントム画像を撮影。得られ た画像からCNRを算出した。また、技師数名による視覚評 価を行った。

2 .撮影距離を変更し、VGとRGの画像を撮影した。各距離 の画像からCNRを算出した。

【結果】 1 .VGはRGに比べ、CNR、視覚評価共に良い値を 示した。

2 .各距離においてVGはRGに比べ高いCNRを示し、また似 た挙動を示した。

【考察】 1 .VGの方が良い評価を得られたのは、ノイズ抑制 処理によってコントラストが改善されたためと考えられる。

2 .VGとRGのCNRは似た挙動を示し、各距離においてVGの 方がRGより高い値を示したことより、VGは実臨床で使用す る上で問題ないと考えられる。

009 新生児PIカテーテル先端位置確認撮影におけるポータブ ル撮影条件の検討

○澤田石俊、伊藤貞則、清水祐子、森野友美、熊野 恵、

 中島 佑、棚橋陽介、上田明日香、稲垣晶一 富山大学附属病院 放射線部

【目的】当院では新生児の末梢静脈挿入式中心静脈カテーテ ル(PIカテーテル)挿入後のX線撮影が必須事項となってい る。しかし、カテーテル先端が識別困難な症例が見受けられ た。そこで、PIカテーテル描出のため撮影条件の検討を行っ た。

【方法】新生児における撮影環境を想定してアクリル板及び PIカテーテルを配置した。FPD搭載ポータブルX線装置を用 いて管電圧、管電流時間積mAsを変化させて撮影し、画像 からPIカテーテルの先端及び中心のCNRを比較した。更に 皮膚吸収線量、目視評価を行い撮影条件を検討した。

【結果】PIカテーテルの先端・中心のCNRは管電圧、管電 流時間積の増加に伴い上昇した。

CNRの上昇は、SD値の減少が最も関与されていると示された。

CNR、EI値、皮膚吸収線量、目視評価から撮影条件を決定 した。

セッション 2 - 3  MRI(腹部領域)

ドキュメント内 日本放射線技術学会中部部会 (ページ 190-200)

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