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一般公開講座 2

ドキュメント内 日本放射線技術学会中部部会 (ページ 178-182)

第10回中部放射線医療技術学術大会 講演要旨

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講 演 要 旨

一般公開講座 1 11月 4 日(土)15:00~16:00 第 1 会場・ 2 Fホール  

おんな城主直虎とその時代

静岡大学名誉教授・公益財団法人日本城郭協会理事長 小和田哲男先生  今年2017年は、織田信長が岐阜に入城して450年になる。その同じころ、美濃の岩村城(岐阜県恵那市)に は信長の叔母がおんな城主として武田勢と戦っていたことが知られている。戦国時代には女性も家督をつぎ、

城主となっていたのである。

 今年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公井伊直虎もそうしたおんな城主の一人であった。当時 の戦国家法にも、「家督を女の子につがせてもよい」と書かれているので、江戸時代の男尊女卑とは異なる状 況だったことがわかる。戦国時代は女性活躍社会の先駆けであった。

 直虎がおんな城主として登場することになる直接的なきっかけは、永禄 3 年(1560) 5 月19日の桶狭間の戦 いだった。信長の奇襲を受けて今川義元が討ち死にし、直虎の父直盛も討ち死にしてしまった。井伊家の家督 を一族の直親(直虎の元許婚)がついだものの、その直親も徳川家康との内通を今川氏真に疑われ、殺されて しまった。

 直親の遺児虎松はまだ 2 歳で、結局、男たちがいなくなった井伊家をつぐ者がいなくなり、次郎法師という 名で出家していた彼女が井伊家をたばね、井伊谷城の城主になったのである。

 その後、直虎は自分が育てた虎松を家康に出仕させ、虎松は家康から万千代という名を与えられ、家康に近 侍し、やがて「徳川四天王」の一人に数えられる。万千代改め直政の活躍を象徴するのが慶長 5 年(1600)

9 月15日の関ケ原の戦いであった。

 このあと、井伊家は彦根藩30万石を世襲し、江戸時代、10人しかいない大老を 5 人も井伊家から出している。

その井伊家を滅亡のピンチから救ったのがおんな城主直虎であった。

1944年 静岡市に生まれる

1972年 早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了

現在  静岡大学名誉教授、文学博士、公益財団法人日本城郭協会理事長

 専門は日本中世史、特に戦国時代史で、主著『後北条氏研究』『近江浅井氏の研究』

のほか、『小和田哲男著作集』などの研究書の刊行で、戦国時代史研究の第一人者 として知られている。

 また、NHK総合テレビ「歴史秘話ヒストリア」およびNHK Eテレ「知恵泉」

などにも出演し、わかりやすい解説には定評がある。

 NHK大河ドラマでは、1996年の「秀吉」、2006年の「功名が辻」、2009年の「天地人」、2011年の「江~姫 たちの戦国~」、2014年の「軍師官兵衛」で時代考証をつとめ、2017年の「おんな城主 直虎」も担当している。

主な著書

 『戦国の群像』 (学研新書 2009年)

 『歴史ドラマと時代考証』 (中経の文庫 2010年)

 『戦国の城』 (学研M文庫 2013年)

 『名軍師ありて、名将あり』 (NHK出版 2013年)

 『黒田官兵衛 智謀の戦国軍師』 (平凡社新書 2013年)

 『戦国史を歩んだ道』 (ミネルヴァ書房 2014年)

 『戦国武将』 (中公文庫 2015年)

 『名城と合戦の日本史』 (新潮文庫 2015年)

 『戦国武将の実力』 (中公新書 2015年)

 『東海の戦国史』 (ミネルヴァ書房 2016年)

 『井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史』 (洋泉社歴史新書y 2016年)

 『家訓で読む戦国 組織論から人生哲学まで』 (NHK出版新書 2017年)

一般公開講座 2 11月 4 日(土) 16:10~17:10 第 1 会場・ 2 Fホール  

粒子線治療の最前線

岐阜大学大学院医学系研究科 腫瘍制御学講座 放射線医学分野 教授 松尾政之先生  日本人の二人に一人が罹り、三人に一人が死亡する 「がん」 の克服は国民的な課題です。国を挙げてがんを 撲滅しようと策定されたがん対策基本法はその象徴です。その先導を担う 「がん治療医」 は、国民が期待する 医師像そのものです。

 がん治療の三本柱は、手術・放射線治療・薬物療法です。放射線治療は外科治療と比べて体への負担が少な く、臓器の機能や形態を温存することが可能であるため、体力的な理由などにより手術を受けることが困難な 患者であっても適用可能であり、また、外来治療を受けることも可能である上、がんの種類によっては外科治 療と同程度の実績をあげており、近年、放射線治療患者数も増加しています。

 粒子線治療は、加速器で粒子を光速の60~80%まで加速し、これらをがんという標的に狙いを絞って照射す る治療法です。陽子線や炭素線はがん病巣にその効果を集中させることが容易です。また、治療に伴う痛みが ほとんど無く、体の機能や形態の欠損がないことも特徴です。生活の質を高く保つことができ、治療効果が高 いということも粒子線治療の特徴といえます。

平成10年 3 月 岐阜大学医学部 卒業

平成10年 5 月 岐阜大学医学部附属病院 臨床研修医 平成15年 4 月 癌研究会附属病院 放射線治療科研修医

平成16年 3 月 岐阜大学医学部大学院医学研究科内科系専攻(放射線医学)修了 平成16年 4 月 岐阜大学医学部放射線科 助手

平成17年 9 月 木沢記念病院 放射線治療科部長

平成17年 9 月  University of Wisconsin, Madison. Department of Human Oncology, Post-doctoral fellow, USA

平成23年 7 月  Radiation Biology Branch, National Cancer Institute, National Institutes of Health(NIH), Senior Investigator(Staff), USA

平成26年 4 月 名古屋市立大学医学部 放射線科准教授 平成27年 9 月 岐阜大学医学部 放射線科教授

【免許および資格】

平成16年 8 月 日本医学放射線学会 放射線科専門医 平成20年10月 日本放射線腫瘍学会 放射線腫瘍学認定医 平成22年 4 月 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

【学 位】  医学博士(平成16年 3 月)(授与大学名:岐阜大学)

【学会活動等】 【 賞 】

日本放射線腫瘍学会(代議員) 平成14年12月18日 日本磁気共鳴医学会 平成14年度国際飛躍賞 日本医学放射線学会 平成15年 5 月17日 岐阜医学研究協議会 平成15年度岐阜医学奨励賞 日本放射線科専門医会・医会 平成18年12月 6 日 日本放射線腫瘍学会 第19回学術大会優秀発表賞 日本放射線影響学会 平成20年 7 月20日 コダック国際学会トラベルフェローシップ

日本癌治療学会、日本脳腫瘍学会 平成23年 3 月15日 Society of Nuclear Medicine and Molecular Imaging 日本磁気共鳴医学会(代議員) (米国核医学会)fellowship

日本核医学会、日本IVR学会 平成26年 9 月14日 American Society for Radiation Oncology 国際癌治療増感研究協会 (米国放射線腫瘍学会)2014 Annual Meeting 日本分子イメージング学会 各会員 Basic Science Abstract Award in the Biology American Society for Therapeutic Radiology and Oncology(International Member)

European Society for Therapeutic Radiology and Oncology(Non-European Member)

特別講演 11月 5 日(日)13:20~14:20 第 1 会場・ 2 Fホール  

臨床現場で求められる 3 D Primary Reading

広島大学病院 診療支援部画像診断部門 部門長 石風呂 実先生  近年 3 次元画像は診断以外に手術、処置とIVRにおいて必要不可欠な画像であり、病態情報がより詳細に把 握できるためにはFusion、Layerなどの 3 次元融合画像処理を活用することでより有用性の高い情報を配信で きている。CTをはじめ画像診断装置の発展は画像診断においても恩恵を受けている。特に 3 次元画像による 形態診断は現在では認知され、日常に頻繁に出回っている画像情報であるが、現在は診断のみならず術前計画 用または術後経過観察用の 3 次元画像を依頼する診療科が増えてきた。 3 次元画像の必要性は患部または周囲 組織の形状と位置の把握を重視している。そのためにはいくつかの画像処理手順や表示法に工夫が必要となる。

特にその仕事料は画像等手術支援という項目で一部算定されており、算定料は画像診断検査料に加算されず手 術手技料として診療報酬2000点が算定されている。この仕事の責務が我々診療放射線技師の業務であることを 明確にすることが重要である。我々が表舞台に立つチャンスでもあり、今後の診療放射線技師の発展に繋がる 大切な業務の一環であることを本日は症例を交えて 3 次元画像処理の運用について紹介する。

 

特別企画 11月 4 日(土)13:40~14:50 第 1 会場・ 2 Fホール

 

講演 1 :日本放射線技術学会の将来構想と現在の重点項目

(公社)日本放射線技術学会 代表理事      群馬県立県民健康科学大学 教授 小倉明夫  日本放射線技術学会(以下、JSRT)の将来構想については、2014年に答申された{将来構想特別委員会答申}

に記載されているところである。項目を列挙すると、 1 )学術レベル向上と魅力ある学会づくり、 2 )国際化 への推進、 3 )ITの積極的な利用、 4 )教育制度と教育プログラム、 5 )日本診療放射線技師会との相違の 明確化と協力体制、 6 )公益性の推進と社会への貢献の 6 項目が挙げられ、これらの基本構想を基に本学会は 事業を進めている。

 加えて、私が代表理事になった 2 年前の学会事業方針は、 1 )会員を基本とした事業展開、 2 )グローバル 化の継続、 3 )公益社団法人として国民の健康と福祉へ還元の 3 点を基本に、具体的には本学会誌の論文数の 増加対策、学会の国際化に対応する教育システムの充実、そして会員システムの公開と周知を進めてきた。

さらに、現在の学会事業重点項目は、「学際化」をキーワードとして事業展開している。学術団体としてのわ れわれが推進する放射線技術学は、多くの境界領域の学問体系と関連することが多く、我々はそこに境界線を 設けるのでは無く、協調、融合し、互いに風通しをよくすることにより、広い視野で学術研究を推進すること が極めて重要と考えている。

 もう 1 点の重点項目は、「会員の論文業績の推進」である。現JSRTでは、学会発表の演題数と比較し、論文 数は10%以下である。この原因として、JSRTの和文誌の査読システムに問題があると考えた。そのため、今 年度から編集委員会にお願いして、査読を一定レベルの内容を担保するために厳しくするのではなく、教育的 な査読を行うように方針変革を始めている。この大会で発表される研究に関しても、ぜひ論文投稿して頂くよ うにお願いしたい。

 

講演 2 :診療放射線技師の将来展望

公益社団法人 日本診療放射線技師会 副会長 熊代正行  診療放射線技師の将来を展望する上で、われわれの将来をその根幹をなす教育と法令から捉える必要がある。

指定規則は、平成12年のカリキュラムの見直しから既に16年が経過し、時代に対応できなくなってきている。

 臨床実習の在り方も見学型から参加型に変えていくことが、世界標準として求められており、学習指導や実 習期間の変更が必要である。2015年 3 月には業務拡大に伴う指定規則の見直しが行われ、93単位から95単位に

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