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図46アニメーションづくり(表示画面)

 本教材は、起動と同時に人間が表示されるように設定してあり、そ の人の頭、胴、腕、足などがそれぞれコントロールパネルで動かせる ようになっている。アニメーションを作る場合、少しずつ動きに変化 を付けた画像を何枚か作るなければならない。このVRMLブラウザに は画像保存が可能なので、表示したい順に番号をつけて保存する。表 示には静止画像を連続表示するソフトを使用する。多くの2Dアニメー ション作成ソフトより奥行きを意識しながら作成できることが特徴で

ある。

第4章表現ソフトの設計と教育的利用

(7)立体すごろく

  圏

  すごろくゲームを平面ではなく立体でっくる。空間での駒を置く場  所や移動する順番などを工夫して作る。

  圖

  空間認識を高め、遠近感やものの重なりを作成の中から気づくよう  にする。楽しく遊べるような工夫をしたり、全体の形の考慮しながら

 作成する。

  圏

  立体で表し作ることで、見る方向を変えて遊ぶことができる。そし  て、遊びの中から、空間の認識ができる。

図47作例

図48立体すごろく(表示画面)

,蓋・:糞:詩癖1轟武

本教材は、起動時に平面としか見えないような板だけを表示する。そ れらは、縦横4枚合計16枚の平面で構成されている。それらをマウ スでクリックすることで、右上のポジションコントロール、左下のカ ラーコントロールのパネルがあらわれ創作ができる。その中のいくつ かをゲーム時のこまとして使用することも可能である。背景の絵も登 録すると好きな絵が表示できる。

第4章表現ソフトの設計と教育的利用

(8) メールで名刺

  圏

  インターネットの特質を生かし、自己紹介をするのに3D表現をさせ  ることで、立体的な名刺(自己紹介)作りをする。その中に自分の顔  写真をいれ、ほかにより自分らしさを表現するものを取り込む。

  圃

  3D表現の中に平面の写真や絵を取り入れ、 私 を表現することが  できるようにする。

  圏

  友達や知人にネットワークを通して送ることができる。

  名刺をただ単に見るだけでなく、見る人が3DCGの中に入り込んだ  り、回したりしながら見られるような工夫ができる。

  自分の声を入れておくことで、音声付きの名刺に発展できる。

図49作例

図50メールで名刺(表示画面)

本教材は、自分の顔写真やイラストなどを登録、続いてこの表示中に 再生させたい言葉や音楽などを登録する。画像はKao1.jpgのファイル 名で自分の表示させたい画像を作る。声または音楽はwave 1.wavと いうファイル名で登録する。その後起動すると画面中央に登録した画 像が表示される。これはクリックすると回転する。画像の左側のボタ ンで音が再生される。そのほか、自分らしさを表現するものを各オブ ジェクトの編集をしながら作ったり、背景を表示させたりする。

第4章表現ソフトの設計と教育的利用

(9)私の展覧会

  函

  自分の表現した作品を写真に撮り、それを展覧会形式に展示する。

 ネットワークを通して他の人の作品を見たり、自分の作品を見てもら  つたりする。

  画

  自分の作品をまとめることで、表現への新たな意欲付けができる。

  友達と作品を見ることで、参考にしたり気のついたことをメールを  使って伝えあったりできる。

  自分の作品をより効果的に展示するにはどのようにすればよいかを

 思考する。

  圏

  見る人が展示室内を移動しながら作品の鑑賞ができ、作品について  の説明はその作品をクリックすることでホームページに表示され読む  ことができる。

図51作例

1・鑑譲・

 ,・ 犠辱灘騨

  聯畿

図52私の展覧会(表示画面)

作晶婁

麿も

コなて 艶;、、

過謹〔_「。

 峯醗欝

金沸・続

耀

本教材は画像(自分の作品)の登録から始める。3枚まで表示できる ので、e1,jpgからe3. jpgのファイル名で登録する。そして、それらの 説明を上図の左下に表示したようなホームページに書き加える。起動 した後で、絵の場所や大きさを変えて展覧会場を完成させる。それぞ れの絵の前に移動するときには黄色のいすをクリックすると瞬時に移 動でき、その際に作品説明が自動的に表示される。また、鑑賞者は離 れていてもメールの機能を使って感想などを伝えることができる。

第4章表現ソフトの設計と教育的利用

第4節 開発システムの問題点と方向性

   第4章において小学校図画工作科で利用可能な3次元表現ソフトの   開発及びそのシステムを使った教材の提案をした。本システムは現代   社会の状況・図画工作科の内容・コンピュータの技術という面から見   て今後必要とされるであろう表現システムについて開発を行ったもの   である。そのため現段階では実際の授業で使う場合の問題点や、開発   ソフトとしての問題点がある。本節においてはそれらの問題点と今後   の方向について述べる。

1.開発システムの問題点

   問題点として、開発プログラミングの面と、実際の学校教育で使用   する場合の面の2点についてまとめる。

    (開発面)

   使いやすさの面から見ると、インターフェイスの改良が必要である。

  まず、コントロールの表示パネルについて現在日本語表示ができない   ので、小学校の中学年からの使用を考えているが実際使う場合は説明   が必要であった。また、回転や変形の場合の回転軸を決めることは数   値を表示してもその利用の仕方は難しい。これらは、絵や図を表示し   てそれらをボタンに張り付け使用できるように変更する予定である。

   (Java言語が日本語表示に現バージョンでは対応していない。次期バ   ージョンでは日本語表示に対応の予定。また、図の張り付けばJava言   語に対応しているがVRMLとの連携からプログラミング途中での対応   ができない。)

   次に、ボタンを押す操作に対しての反応が返ってこないので、音を   つける必要がある。特に、大きなプログラムを使用する場合、その反   応が速くないことがあるので、行った操作の確認として表現者に伝え   ることが必要になってくる。

   最後に、表現の保存についてである。現在では創作したものを画像   として保存はできるが、それぞれのオブジェクト(空間の中の物体)

の属性(色、大きさ、位置)についての保存ができない。これらの保 存をすることで、作業を途中でやめることができるし、これらを発展 させてネットワーク上での共同製作も可能となる。早急にこの属性保 存については開発を進めたい。

 (使用面)

 開発段階では解決できない問題点もある。まず、使用時の早さであ る。表現活動をする場合、操作に対してモニタでの反応が遅いと創作 活動を妨げてしまうからである。本システムはネットワーク経由の使 用と単独の使用とどちらにも対応している。双方に対して言えるのは、

ハードウェアの環境である。システムの使いやすい早さはCPUとビデ オボードの性能に大きく左右される。また、前者のネットワーク環境 においては、プログラムの読み取りに時間を要する。1度読みとって しまえば、その後は双方同じである。本システムの個々のプログラム は大きくないが学校現場で教師用の1台のサーバー機に20台の各児 童用のクライアント機から転送の要求があった場合はその読み込みに 時間を要するであろう。さらに、実行速度はJava言語が機種を選ばな い言語であるため特殊な実行方法をとるため、現在の機械では決して 速くはない。だが、Javaチップと呼ばれるJavaプログラムを高速に 動かせるハードウェアを多くのハードメーカーが実装することを決定

しているため、今後は十分使用できる早さになると思われる。

 次に、VRMLファイルの不足である。本システムの特徴である他の ネットワーク接続のコンピュータからのVRMLファイルが使用できる 機能も、多くの児童が使用可能なファイルがなければその特徴を生か せばしない。VRMLが新しい言語であることと、まだあまり普及して いないため、現在それらは十分ではない。だが多くの3DCGソフトが 出力形式にVRML2.0形式を拡張したり、インターネットのホームペー ジの検索をしても300件ものホームページがVRMLファイルを取り 入れたものを公開していることから、今後はそのライブラリーも充実

第4章 表現ソフトの設計と教育的利用

2.本システムの今後の課題

   本システムは児童の空間認識などの発達段階から、小学校中学年か    ら高学年を対象とし開発を行った。今後さらに、低学年から扱える教    材開発や中学校でも、利用できるシステムへと発展させてゆきたい。

  そのために、本システムを用いて、学年別発達段階における3次元表   現の興味・関心・造形意欲などの調査を行い、本システムの教材の順   序や提示方法、教材としての要素を研究していく必要がある。さらに、

  本システムの児童に与える表現活動への刺激や抵抗感、持続感や成就   感を調査し、実際に教材として使用できるようなシステムにしてゆき   たい。そして、表現活動の中に3次元表現や映像活動を取り入れるこ    とで、子どもがどのように変わっていくか、どのような力を獲得して   いくかを探ってゆきたい。

   本システムは今までの小学校図画工作科の授業の中で、取り扱われ    ることがほとんどなかったものである。それは、授業環境が整わなか   つたという理由もあるが、実物を取り扱わない表現が価値あるものと    して見られていなかったからではないだろうか。本システムを使い表   現活動をすることで子どもがどのような力を身につけるかは研究中で   あるが、本システムを用いることで、今まで獲得してきたものの見方   や感じ方、表現の仕方に対する概念を少しでもくだいてやることはで   きると思える。

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