︱ 1 0
﹁連
邦情
報資
源の
管理
﹂
( 0 M B
( 16 )
C i r c
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No
.
A'130:
Ma
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F e d e
r a l
I n f o
r m a t
i o n
R e s o
u r c e
s )
を一九八五年︱二月︱二日に発布した︒それ
また
︑
な裁量が与えられているのである︒
ICBの上限を超える情報収集要求を行
レーガンによる情報政策の﹁特異性﹂を強調するような論調も
カーターとレーガンの情報政策の間には
︵一
五七
三︶
一三
二
0
は各政府機関における一年ごとは文書業務削減法及び情報資源管理政策に対するレーガン政権の姿勢を明確に示すものであった︒次にそのポイント
( 17 )
について︑本稿の主旨に関連する部分を中心に論じることにしよう︒
まず︑A│︱三
0
の第一の特徴は︑情報資源管理を﹁政府情報と結びついた計画︑予算︑組織化︑命令︑訓練︑
ントロールから成るものであり︑情報自体とそれに関連する人員︑装置︑資金︑技術の双方を包摂するもの﹂と定義
( 18 )
していることである︒この定義の内容自体はこれまでの情報資源管理政策の方針の変更を強いるようなものではない
が︑文書業務削減法及び一三二
0
はこのような明確な形で情報資源管理の定義付けを行っていなかった︒これに関連
場での経済的価値を有する商品
(c
om
mo
di
ty
)︑と位置づけ︑﹁価値ある国家的資源﹂として情報を取り扱うことを明
確にしてい筵゜
次に
︑
政府︑社会︑経済についての知識を市民に与えるもの︑2
政府の責務を保証する手段︑4
︵一 五七 四︶
A│︱三
0
の第二の特徴として挙げられるのは︑民間部門が果たす役割の強調である︒同第七項
(e )
公衆の利益のために政府が活動する際に必要なモノ及びサービス マンスにとり不可欠なもの︑3
(g
oo
ds
n a d s e r v i c e ) それの収集︑提供などを含むサービス活動を指すと思われる︒A│︱三
0
のこの部分については︑ 政府活動の管理のための重要なトゥール︑ま ︑
',
の供給は︑﹁まず最初に﹂民
間のソースに頼らねばならないとする︒ここでいう﹁モノ及びサービス﹂は︑文脈から考えれば主として情報自体と
アメリカにおける
情報政策の有力なアクターである﹁情報産業協会
(I
nf
or
ma
ti
on
In
du str y A s so c i at i o n)
﹂が支持を表明していること
( 20 )
も付け加えられてよいであろう︒この内容の意図するところは︑政府機関による情報収集の重複の防止とコスト及び 負担の削減にあると考えられる︒それとともに︑民間部門の重視自体がレーガンによるサプライサイド・マネジメン
5市
して
︑
A I
ニ ニ
0
は情報
を︑
ー経済の健全なパフォー
関 法 第 四 二 巻 第 六 号
ニ四六
コ
アメ
リカ
連邦
政府
にお
ける
情報
資源
管理
政策
トの原理に適うものであることにも注意せねばならないだろう︒
ニ四 七
第三の特徴は︑政府機関が行うべき情報管理の機能の一っとして︑情報の﹁提供
( di s s em i n at i o n)
﹂が挙げられて
いることである︒情報の提供とそれによる有効利用の促進は情報資源管理の主目的の︱つであるが︑既述のように文
書業務削減法はこれについて明確な規定を行っていなかった︒だが︑
A
│
︱三
0
は﹁政府から市民への︑そしてその逆への情報の自由なフローは民主社会の本質﹂であり︑﹁政府情報への公衆の自由なアクセスの権利は保証されねば
ならない﹂とし︑政府機関による情報の提供についての基準を定めている︒それによれば︑政府機関は︑ー
政府機関の職務の適切な遂行
(p ro pe r p er fo rm an ce
にとり必要な場合︑には情報の)律による要求がある場合︑2
( 21 )
提供を行うとされる︒ただし︑
A I
ニ ニ
0
は﹁適切な遂行﹂が何を意味するのかを示してはいない︒どのような場合に市民に対して情報の提供を行うのか︑そしてどの情報を提供するのかについての決定は︑政府機関の裁量に委ねら
第四の特徴としては︑情報についての費用便益分析の政府機関による実施を求めていることが挙げられよう︒A
ー '
一 三
0
第七節( d
)
は︑﹁政府情報活動のコストを最小限にし︑有効性を最大限にするために︑算出可能な限り︑政
府情報から得られる公共及び民間の期待便益は︑公共及び民間の情報コストを上回っていなければならない﹂とする︒
この便益とコストの算定は政府機関によりなされねばならない︒レーガン政権の下ではすでに大統領命令二︳二九一
函 ︶ ︑
号(‑九八一年二月一七日︶によって政府機関が規則制定を要求する際の費用便益分析の実施が定められているカ
一九
八五
年一
二月
に OMB
が﹃連邦公報﹄で公表したA│‑
( 2 3 )
三
0
の草案に対して寄せられた公衆からのコメントの中には︑これへの反対意見も多く含まれていた︒反対意見の内A
│
︱ 三
0
はそれを情報資源管理にも適用しようとした︒ れる余地が大きいと言わざるをえないだろう︒︵一 五七 五︶
特に法
容は︑情報がもたらす便益の算出が困難であることと︑情報には単に経済的な価値基準では計ることのできない便益
が含まれるとすることの二点に集約される︒これらはいずれも目的達成にとっての情報の有効性が脇に追いやられ︑
( 24 )
コスト削減すなわち効率の追求が過度に強調されるのではないかとの危惧に結びつくものである︒結局のところ︑0
M
Bはこれらの反対意見を押し切る形で︑
A
│
︱三
0
から費用便益分析に関わる部分を削除することはなかったので( 25 )
ある
基本的にAーニニ〇は︑文書業務削減法に盛り込まれた情報政策の枠組みー情報資源管理の推進︑ ︒
OMB
による
集権的な管理、政府機関による情報収集要求に対する審査などー~をそのままの形でさらに押し進め、
ンの情報政策についての方針ー民間部門の重視︑
たものととらえられる︒
一方
でレ
ーガ
コスト削減に与えられたプライオリティーーを前面に打ち出し
それでは︑レーガン政権の下での文書業務削減法の実際の執行状況はどのようなものであったのか︒以下︑執行の
成果︑執行状況︑そしてそれらに関わる問題点について論じることにする︒
最初に︑文書業務削減法が志向する価値の︱つである﹁効率﹂の面を中心として見ておきたい︒
OMB
は︑同法の
施行から一年後の一九八二年には一七パーセントの文書業務負担が削減され︑さらに一九八三年の終わりには三二
パーセントが削減されることになったと指摘してい板︒これらの数字は︑同法で定められた目標の一五パーセント︑
そして二五パーセントをそれぞれ上回るものであった︒また
OMB
は︑同法の制定から一九八八会計年度の終わりま
( 2 7 )
でに削減された負担時間は五億時間にのぼるとの報告も行っている︒これらの数字を見る限りでは︑効率面では文書
業務削減法は一応の成果を挙げているとの評価を下すことが可能であろう︒だがその反面︑文書削減のトゥールとし
関 法 第 四 二 巻 第 六 号
ニ四八
︵一 五七 六︶
アメリカ連邦政府における情報資源管理政策 て用いられた I C
B︑そして
A
│
︱三
0
で要求された費用便益分析の作成︑実施は政府機関に過大な負担を強いるも のであり︑本来なら他の情報資源管理についての活動にために用いられるべき人員︑資金︑時間がそれに費やされて
( 28 )
しまうといった弊害が生じたことにも注意が向けられるべきであろう︒
次に︑﹁妥当性﹂もしくは﹁有効性﹂
すが︑情報資源管理の目的は資源としての情報を有効に活用することにある︒それによって︑様々な領域における業 務遂行の改善ー│̲政策決定の合理化︑迅速化︑さらには市民の情報利用機会の増大によるデモクラシーの補完など が成されることが期待される︒しかし︑文書業務削減法の執行過程においては︑実際にそのような改善が次々と 成されていったという声はほとんど聞こえてはこなかった︒むしろ大きく拡がっていったのは︑文書業務削減法にお いて定められた目標の一っーと同時に︑情報資源管理の目標の︱つである有効性の向上に関し︑
O M
Bがしか
( 2 9 )
るべき役割を果たしていないとの批判である︒
これに関する問題点の︱つは︑
OIRA
の審査を含む
O M
Bの活動によって政府機関の
阻害されたということである︒その具体例をいくつか紹介しておこう︒
・職業安全衛生管理局
( O c c
u p a t
i o n a
S a l
f e t y
a n
d H
e a l t
h A d
m i n i
s t r a
t i o n
)
生管理局は︑
職業安全衛生管理局への︑
・疾病管理センター
ニ四 九
正当な︶情報収集活動が
の達成という面から文書業務削減法の施行を評価してみよう︒何度も繰り返
( t h e
C e
n t e r
s f o
r D i
s e a s
e C o
n t r o
l )
のケース•…••一九八六年に職業安全衛
二0
の装置についての検査とメインテナンスに関する記録保持要件を廃止した︒これは
OMB
から
ICB
の八
0
0
万時間削減を求める指示の帰結である︒のケース⁝⁝一九八四年から一九八六年の間︑職業及び 環境に関係する疾病についての疾病管理センターからの研究申請に対し
OMB
が不認可措置をとったケースは︑
︵二 九七 七︶
伝染病や他の病気についての申請に対する不認可の七倍にのぼる︒
・環境保全局
(E PA )
のケース⁝⁝一九八七年のニ︱月︑
の排気ガス濃度の義務的テストに関するプログラムの見直しを求めた︒理由は︑各自動車会社は排気ガス濃度の
問題に関しすでに充分な努力を行っているがゆえに︑このようなテストの必要性は見あたらない︑というもので
( 30 )
あっ
た︒
このような例は枚挙に暇がないほどである︒たとえば︑
文書や統計へのアクセスの制限につながっていると批判する全米図書館協会は︑
( 31 )
月の間における六七の情報制限の例を報告している︒
これら多くの例が抱える問題点は︑文書業務削減法の施行過程における
OMB
の﹁恣意性﹂に集約され得る︒
による審査は︑政府機関による効果的な情報管理活動を支援するというより︑
関 法 第 四 二 巻 第 六 号
一 定 の
﹁ 政 治 的
﹂ 意 図 を も っ て 周
一九八一年四月から一九八四年 OIRAの一人の事務官は環境保全局に対し︑自動車
レーガン政権における文書業務削減法の解釈と施行は公的
二五
0
︵一 五七 八︶
ハイ
ンツ上院議員は議会において︑衛生︑安全性︑環境といった特定の分野に関する情報収集要求に対して︑OIRAの
( 32 )
審壺は特に長期にわたる傾向があるし︑またこれらの分野の収集要求は却下される比率が高いことを指摘している︒
AFL│CIOのエコノミストであるマークリー・ロバーツも︑
OMB
の情報政策に関する議会の公聴会の場で︑同
様の分野における情報収集要求審査の遅滞︑もしくは
OMB
の介入が見られることを指摘し︑OMBが企業の利益を
( 33 )
優先して公益に影響を与える情報を操作︑あるいは秘匿しようと試みていると批判している︒結局のところOIRA
知のように︑職業安全や環境保全などはレーガンが﹁攻撃﹂の対象とした分野であるー政府機関の活動をコント
ロールするためのトゥールとして用いられる傾向が強かったと言えよう︒もちろんこれは︑文書業務削減法の目的︑