8.1 DOCSIS システムのインターネットサービスでの CPE の接続形態
8.1.4 ルータ接続型
8.1.4 ルータ接続型
(4) ユーザトレーサビリティ
IPv4 と同様に IPv6 アドレスから利用者を特定するユーザトレーサビリティについても 必要となる。abuse対応をするときなど、利用時間とIPv6アドレスから利用者を特定する 環境を構築すること。ルータ接続型においては加入者毎にPrefixをDHCPv6サーバから割 り当てるので、ソースアドレスのPrefix部分を見ることで特定が可能になり、個々のCPE のアドレスまでを管理する必要はない。Prefixからの特定はDHCPv6サーバの割り当てロ グを利用することで可能である。
(5) CPE 数の制限
接続される端末はルータに限られるためCM Config FileでのTLV18によりMAX CPE
を1としてCPEのMAC Address数を管理することが可能である。これにより接続できる
ルータ数を制限でき、合わせてDHCPv6-PDで割り当てるPrefix数を制限できる。この場 合、IPv4アドレスはルータのWANインタフェイスへ付与されるアドレスに限られ、複数 CPEにおいてはルータLAN側のPrivateアドレス領域を用いる。IPv6は割り当てられた
Prefixの内のアドレスをルータLAN側に接続されたCPEが利用する。
DHCPv6-PDでIPv6を割り当てた場合、CMTSにおけるPrefix Delegation Route Injection が働くことでPDのルーティングはCMTS内部に自動的に格納される。その際のネクスト ホップはLink Local Addressとなるため、ルータのWANインタフェイスへのIPv6 Global
Unicast Addressの付与は運用上必ずしも必要ではないが、監視サービスなどを行う際には
監視ネットワークからのルーティングを確保する必要性があるため、WAN 側にも IPv6 Global Unicast Addressが必要になることも想定される。
(6) DHCPv6-PD で割り当てられた Prefix へのルートの広報
DHCPv6-PDでルータへのPrefixが割り当てられた際、そのPrefixがどのルータ配下に あるかはCMTSが内部にRouting Tableを生成して管理するが、さらにCMTSの上位のル ータにそのPrefixが当該CMTSの先にあることがRouting情報として広報されなければな らない。OSPFv3を利用する場合にはCMTSからの広報でこれが通知される。OSPFv3等 のDynamic Routingを使用しない場合には、当該CMTSの加入者に割り当てられるPrefix の領域を上位ルータにStatic Routeとして設定しておく必要がある。
OSPFv3 を用いる場合には DHCPv6-PD で割り当てられた Prefix へのルートが、その
Prefixの数だけ異なるルートとしてルータ接続型の加入者の数だけ広報される。この場合、
上位ルータへ最大で数千から万の単位のルートが広報されるため、実際の運用では以下のよ
(d) CMTSがDHCPv6 Route Injectionで個別Prefixへのルート設定した場合にそのルー トが(c)で設定されたStatic Routeより優先することで、ルータへのルートが確保される ようにする。
※具体的なCMTSでの設定例はAppendix Iにて解説する。
(7) 割り当てサイズ
1台のルータにDHCPv6-PDで割り当てるPrefix長はDHCPv6サーバ側で設定される。
ルータのLAN側には/64のPrefixを生成する。DHCPv6サーバでのPrefixでは/64〜/56 を割り当てる。