3. コマンドラインインタフェース
3.10 リンクアグリゲーション
バンド幅拡張のため、又ネットワーク障害時の回避のため、ポートを束ねた静的グループを設定する ことができます。又、IEEE802.1ad準拠のLink Aggregation Control Protocol (LACP)を使用し、本機 と他のデバイス間のトランクを自動的に行うこともできます。静的トランクでは、本機はCisco
EtherChannel標準との互換性があります。動的トランクに関してはIEEE802.1ad準拠のLACPとな
ります。
本機では最大32トランクグループをサポートします。
2つの1000Mbpsポートをトランクした場合、full duplex時には最大4Gpbsのバンド幅となります。
トランク設定ガイドライン
• ループを防ぐため、ネットワークケーブルを接続する前にトランクの設定を完了させて下 さい。
• 各トランクは最大8ポートまでトランク可能です。
• トランクの両端のポートはトランクポートとして設定される必要があります。
• トランクに参加するすべてのポートは、通信速度、duplexモード、フローコントロール、
VLAN、CoSなどすべて同一の設定である必要があります。
• port-channelを使用しVLANからの移動、追加、削除する場合、トランクされたすべての
ポートは1つのものとして扱われます。
コマンド 機能 モード ページ
Manual Configuration Commands
interfaceport-channel
interface configurationモードへの移動とトラン ク設定
GC P157
channel-group トランクへのポートの追加 IC P172
Dynamic Configuration Command
lacp 現在のインタフェースでのLACPの設定 IC P173 lacp
system-priority
ポートLACPシステムプライオリティの設定 IC (Ethernet)
P175
lacp admin-key ポートアドミンキーの設定 IC
(Ethernet) P176
lacp admin-key ポートチャンネルアドミンキーの設定 IC(Port
Channel)
P177
lacp port-priority LACPポートプライオリティの設定 IC
(Ethernet) P178
Trunk Status Display Command
show interfaces status
port-channel
トランク情報の表示 NE,PE P166
show lacp LACP関連情報の表示 PE P179
リンクアグリゲーション
• ポートは同一のポートアドミンキーの必要があります(Ethernet Interface)
• チャンネルグループが形成される場合に、ポートチャンネルアドミンキーをセットしなけ れば、このキーは、グループのインタフェースのポートアドミンキーと同一の値に設定さ れます。
• ポートチャンネルアドミンキーを設定する場合には、ポートアドミンキーはチャンネルグ ループへの参加が可能な同じ値を設定する必要があります。
• リンクが落ちた場合、LACPポートプライオリティはバックアップリンクを選択します。
channel-group
トランクにポートを追加します。"no"を前に置くことでポートをトランクからはずします。
文法
channel-group
channel-id
no channel-group•
channel-id
― トランクID(範囲:1-32)初期設定
現在のポートがそのトランクに追加されます。
コマンドモード
Interface Configuration (Ethernet)
コマンド解説
• 静的トランクの設定を行う場合、対向のスイッチはCisco EtherChannel標準と互換性がな くてはいけません。
• " no channel-group"コマンドを使うことでポートグループをトランクからはずします。
• " no interfaces port-channel"コマンドを使うことでスイッチからトランクを削除します。
例
本例では、trunk 1を生成し、11番ポートをメンバーに加えています。
Console(config)#interface port-channel 1 Console(config-if)#exit
Console(config)#interface ethernet 1/11 Console(config-if)#channel-group 1 Console(config-if)#
リンクアグリゲーション lacp
IEEE802.3ad準拠のLACPを現在のインタフェースに対して設定します。"no"を前に置くこと
で本機能を無効にします。
文法
[no] lacp初期設定
無効(Disabled)コマンドモード
Interface Configuration (Ethernet)
コマンド解説
• LACPトランクの両端は固定設定もしくはオートネゴシエーションによりfull duplexに設定
されている必要があります。
• LACPを使用したトランクは自動的に使用可能なポートチャンネルIDを割り当てられます。
• 対向のスイッチも接続するポートでLACPを有効にしている場合、トランクは自動的に有 効になります。
• 8つ以上のポートが同じ対向のスイッチに接続されて、LACPが有効になっている場合、追 加されるポートはスタンバイモードとなり、他のアクティブなリンクが落ちた場合にのみ 有効となります。
リンクアグリゲーション
例
本例では、11から13番ポートのLACPを有効にしています。"show interfaces status
port-channel 1"コマンドを使用し、Trunk1が対向の機器と確立されていることを確認することがで
きます。
Console(config)#interface ethernet 1/11 Console(config-if)#lacp
Console(config-if)#exit
Console(config)#interface ethernet 1/12 Console(config-if)#lacp
Console(config-if)#exit
Console(config)#interface ethernet 1/13 Console(config-if)#lacp
Console(config-if)#exit Console(config)#exit
Console#show interfaces status port-channel 1 Information of Trunk 1
Basic information:
Port type: 100TX
Mac address: 00-00-e8-00-00-0b Configuration:
Name:
Port admin: Up Speed-duplex: Auto
Capabilities: 10half, 10full, 100half, 100full, Flow control status: Disabled
Port security: Disabled Max MAC count: 0
Current status:
Created by: lACP Link status: Up Operation speed-duplex: 100full Flow control type: None
Member Ports: Eth1/11, Eth1/12, Eth1/13, Console#
リンクアグリゲーション lacp system-priority
ポートのLACPシステムプライオリティの設定を行います。"no"を前に置くことで初期設 定に戻します。
文法
lacp {actor | partner} system-priority
priority
no lacp {actor | partner} system-priority• actor ― リンクアグリゲーションのローカル側
• partner ― リンクアグリゲーションのリモート側
•
priority
― プライオリティは、リンクアグリゲーショングループ(LAG)メンバーシップを決定し、又LAG接続時に他のスイッチが本機を識別するために使用します(範 囲:0-65535)
初期設定
32768コマンドモード
Interface Configuration (Ethernet)
コマンド解説
• 同一LAGに参加するポートは同一システムプライオリティに設定する必要がありま す。
• システムプライオリティは本機のMACアドレスと結合しLAG IDとなります。IDは他 のシステムとのLACP接続時の特定のLAGを表すために使用されます。
• リモート側のリンクが確立されると、LACP運用設定は使用されている状態です。
パートナーのLACP設定は運用状態ではなく管理状態を表し、今後LACPがパート ナーと確立される際に使用されます。
例
Console(config)#interface ethernet 1/5
Console(config-if)#lacp actor system-priority 3 Console(config-if)#
リンクアグリゲーション
ladp admin-key(Ethernet Interface)
ポートのLACPアドミニストレーションキーの設定を行います。"no"を前に置くことで初 期設定に戻します。
文法
lacp {actor | partner} admin-key
key
no lacp {actor | partner} admin-key• actor ― リンクアグリゲーションのローカル側
• partner ― リンクアグリゲーションのリモート側
•
key
― ポートアドミンキーは同じLAGのポートが同一の値を設定する必要があります(範囲:0-65535)
初期設定
0コマンドモード
Interface Configuration (Ethernet)
コマンド解説
• 同じLAGに参加するには、LACPシステムプライオリティが一致し、LACPポートア ドミンキーが一致し、LACPポートチャンネルキーが一致した場合となります。
• ポートチャンネルアドミンキーを設定する場合には、ポートアドミンキーはチャンネ ルグループへの参加が可能な同じ値を設定する必要があります。
• リモート側のリンクが確立されると、LACP運用設定は使用されている状態です。
パートナーのLACP設定は運用状態ではなく管理状態を表し、今後LACPがパート ナーと確立される際に使用されます。
例
Console(config)#interface ethernet 1/5 Console(config-if)#lacp actor admin-key 120 Console(config-if)#
リンクアグリゲーション ladp admin-key(Port Channel)
ポートチャンネルLACPアドミニストレーションキーの設定を行います。"no"を前に置くことで 初期設定に戻します。
文法
lacp admin-key
key
no lacp admin-key•
key
― ポートアドミンキーは同じLAGのポートが同一の値を設定する必要があります(範囲:0-65535)
初期設定
0コマンドモード
Interface Configuration (Port Channel)
コマンド解説
• 同じLAGに参加するには、LACPシステムプライオリティが一致し、LACPポートアドミ ンキーが一致し、LACPポートチャンネルアドミンキーが一致した場合となります。
• チャンネルグループが形成され、ポートチャンネルアドミンキーが設定されていない場合、
ポートアドミンキーと同一の値に設定されます。LAGがポートチャンネルアドミンキーを 使用しない場合には0にリセットされます。
例
Console(config)#interface port-channel 1 Console(config-if)#lacp admin-key 3 Console(config-if)#
リンクアグリゲーション
lacp port-priority
LACPポートプライオリティの設定を行います。"no"を前に置くことで初期設定に戻しま す。
文法
lacp {actor | partner} port-priority
priority
no lacp {actor | partner} port-priority• actor ― リンクアグリゲーションのローカル側
• partner ― リンクアグリゲーションのリモート側
•
priority
― バックアップリンクに使用するLACPポートプライオリティ(範囲:0-65535)
初期設定
32768コマンドモード
Interface Configuration (Ethernet)
コマンド解説
• 低い値が高いプライオリティを示します。
• アクティブなポートがダウンした場合、高いプライオリティを持ったポートがバック アップとなります。複数のポートが同じプライオリティの場合には低いポート番号の ポートがバックアップリンクとなります。
• リモート側のリンクが確立されると、LACP運用設定は使用されている状態です。
パートナーのLACP設定は運用状態ではなく管理状態を表し、今後LACPがパート ナーと確立される際に使用されます。
例
Console(config)#interface ethernet 1/5
Console(config-if)#lacp actor port-priority 128
リンクアグリゲーション show lacp
LACP情報の表示を行います。
文法
show lacp [
port-channel
] {counters | internal | neighbors | sysid}•
port-channel
― リンクアグリゲーショングループID(範囲:1-8)• counters ― LACPプロトコルメッセージの統計情報
• internal ― ローカルサイドの運用状況と設定情報
• neighbors ― リモートサイドの運用状況と設定情報
• sysid ― すべてのチャンネルグループのMACアドレスとシステムプライオリティのサ
マリ
初期設定
Port Channel:すべて
コマンドモード
Privileged Exec例
Console#show lacp 1 counters Port channel : 1
---Eth 1/ 1
---LACPDUs Sent : 21
LACPDUs Received : 21 Marker Sent : 0
Marker Received : 0 LACPDUs Unknown Pkts : 0 LACPDUs Illegal Pkts : 0
リンクアグリゲーション
例
項目 解説
LACPDUs Sent チャンネルグループから送信された有効なLACPDU
の数
LACPDUs Received チャンネルグループが受信した有効なLACPDUの数
Marker Sent 本チャンネルグループから送信された有効なMarker
PDUの数
Marker Received 本チャンネルグループが受信した有効なMarker PDU
の数
LACPDUs Unknown Pkts
以下のフレームの受信数
(1) スロープロトコル・イーサネット・タイプ値を運 び、未知のPDUを含んでいるフレーム
(2) スロープロトコルグループMACアドレスに属し、
スロープロトコル・イーサネット・タイプ値を運ん でいないフレーム
LACPDUs Illegal Pkts
不正なPDU又はプロトコルサブタイプが不正な値を 含むスロープロトコルイーサネットパケットを運ぶ フレーム数
Console#show lacp 1 internal Port channel : 1
---Oper Key : 4
Admin Key : 0 Eth 1/1
---LACPDUs Internal : 30 sec
LACP System Priority : 32768 LACP Port Priority : 32768 Admin Key : 4
Oper Key : 4
Admin State : defaulted,aggregation,long timeout, LACP-activity Oper State : distributing, collecting, synchronization,
aggregation, long timeout, LACP-activity
項目 解説
Oper Key 現在のアグリゲーションポートのキーの運用値
Admin Key 現在のアグリゲーションポートのキーの管理値
LACPDUs
Internal 受信したLACPDU情報を無効にするまでの秒数
LACP System 本ポートチャンネルに割り当てられたLACP システ