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リソースプールの構成を検討する

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第 3 章 システム設計

3.7 リソースプールの構成を検討する

本節では、リソースプールおよびサブリソースプールの構成について説明します。

3.7.1 リソースプールとは

リソースプールとは、仮想マシンに割り当てることができるリソースの量を抽象化して管理

するSigmaSystemCenter の概念です。リソースプールは、VMware のDatacenter やクラスタ、

Hyper-V クラスタといった、仮想化基盤ごとに作成します。

リソースプールで抽象化するリソースには、以下のものがあります。

• CPU

仮想マシンに割り当てることができる仮想CPU の数です。

• メモリ

仮想マシンに割り当てることができるメモリサイズです。

• ディスク

仮想マシンのシステムディスクまたは拡張ディスクのイメージを配置するために利用 できるディスクの容量です。

• RDM 用ディスクボリューム

仮想マシンの拡張ディスクをRDMで割り当てる場合に利用できるディスクボリュー ムの集合です。 ディスクボリュームをサイズ別に10GByte 単位のグループに区切り、

各々のグループについてディスクの個数を管理します。

3.7.2 リソースプールとサブリソースプール

サブリソースプールとは、リソースプールから切り出すことで作成される、部分的なリソー スプールの概念です。

リソースプールとサブリソースプールの説明は以下の通りです。

• リソースプール

仮想化基盤を構成するハードウェアのリソースの合計をまとめたプールです。リソー スプールのサイズは物理的なリソース量なのでハードウェアのスペックに依存します。

• サブリソースプール

リソースプールから一定量のリソースを切り出して作成されるプールです。 サブリ ソースプールのサイズはソフトウェアで制限するリソース消費量の上限値です。サブ

リソースプールでオーバーコミットを有効にした場合は、リソースプールの容量を超え てサブリソースプールを作成できます。

vDC Automation では、リソースプールをリソースの利用者に直接割り当てるのではなく、

リソースプールからオーバーコミットを有効にしたサブリソースプールを切り出した上で 割り当てる構成を推奨します。 サブリソースプールを切り出すことで、IaaS 販売者やテナ ントごとに、柔軟にリソースを割り当てることができます。

リソースプールとサブリソースプールの概念図は以下の通りです。 オーバーコミットによ り物理的なリソース量を超えるリソースがサブリソースプールに割り当てられている点に 注目してください。

3.7.3 サブリソースプールの構成例

サブリソースプールの構成は、以下の通りリソースの割り当て方法により異なります。

• IaaS 販売者を介してリソースをテナントに割り当てる場合

- サブリソースプールは、IaaS 販売者に対して割り当てます。

- サブリソースプールのサイズは、IaaS 販売者ごとの販売目標を元に決定します。

• IaaS 販売者を介さずにリソースをテナントに割り当てる場合

- サブリソースプールは、テナントに対して割り当てます。

- サブリソースプールのサイズは、テナントごとの需要予測を元に決定します。

IaaS 販売者を介してリソースをテナントに割り当てる場合のリソースプールの構成例は次

の通りです。

• VMware のリソースプールは、サービスレベル別に「VMware Gold」と「VMware Silver」を用意しています。

• Hyper-V のリソースプールは、共有のリソースプール「Hyper-V」と、専有のリソース

プール「Hyper-V Dedicated」を用意しています。

• テナント 1 とテナント 2 では、IaaS 販売者Aに割り当てられた「VMware Gold」、

「VMware Silver」、 および「Hyper-V」のいずれかのサブリソースプールを選択して仮想 マシンを作成します。

• テナント3 とテナント 4 では、IaaS販売者B に割り当てられた「VMware Gold」、

「VMware Silver」、 および「Hyper-V」のいずれかのサブリソースプールを選択して仮想 マシンを作成します。

• テナント5 では、IaaS 販売者C に割り当てられた「Hyper-V Dedicated」のサブリソース

プールのみを利用できます。テナントがリソースプールを専有する場合でも、サブリ ソースプールを1 つ切り出し、IaaS 販売者を介して割り当てている点に注意してくださ い。

IaaS 販売者を介さずにリソースをテナントに割り当てる場合のリソースプールとカテゴリ

の構成例は次の通りです。

• VMware のリソースプールは、サービスレベル別に「VMware Gold」と「VMware

Silver」を用意しています。

• Hyper-V のリソースプールは、共有のリソースプール「Hyper-V」と、専有のリソース

プール「Hyper-V Dedicated」を用意しています。

• テナント1 では、テナント1 に割り当てられた「VMware Gold」、「VMware Silver」、お

よび「Hyper-V」のいずれかのサブリソースプールを選択して仮想マシンを作成します。

• テナント2 では、テナント2 に割り当てられた「VMware Gold」、「VMware Silver」、お

よび「Hyper-V」のいずれかのサブリソースプールを選択して仮想マシンを作成します。

• テナント3 では、テナント3 に割り当てられた「Hyper-V Dedicated」のサブリソース

プールのみを利用できます。テナントがリソースプールを専有する場合でも、サブリ ソースプールを切り出した上で割り当てている点に注意してください。

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