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ライフサイクル・マネジメントの実施状況

第 5 章  質問票調査

5.3   ライフサイクル・マネジメントの実施状況

図5.4 知的財産部門の他部門との情報交換の頻度

2 2.2

3.1 3.6

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 販売・マーケティング

製造 開発 研究

注:5 点尺度のリッカート・スケール(なし/極まれ:1、半年に数回程度:2、月1〜2 回程度:3、週1〜2回程度:4、ほぼ毎日:5)による回答スコアの平均値

図5.5 ライフサイクル・マネジメントの実施状況(N=45)

20

88 53.3

80

12 46.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

医薬協所属企業 製薬協所属企業 全体

実施している 実施していない

医薬協所属企業

図5.6 実施企業の所属別内訳(N=24)

91.7 8.3

製薬協所属企業

ライフサイクル・マネジメントを実施するための組織としては、常設部署または公 式プロジェクト・チームを設置するということが考えられる。その設置の有無を質問 した結果を図5.7に示す。ライフサイクル・マネジメントを実施している企業のうち、

58%の企業が常設部署又は公式プロジェクト・チームを設置していることが分かる。

また、その組織を構成するメンバーの専門分野を研究、開発、知的財産、総務・法務、

営業・マーケティング、その他に分けて質問した結果が図5.8である。メンバーの専 門分野の組み合わせは、以下、6つのタイプに分類された。

タイプ1:研究、開発、知的財産、総務・法務、営業・マーケティング、その他 タイプ2:研究、開発、知的財産、総務・法務、営業・マーケティング

タイプ3:研究、開発、知的財産、営業・マーケティング、その他 タイプ4:研究、開発、知的財産、営業・マーケティング

タイプ5:研究、開発、営業・マーケティング タイプ6:開発、営業・マーケティング

最も多いのは、タイプ3であり、次いでタイプ4、タイプ5が多くなっている。営 業・マーケティングは、すべてのタイプに共通しており、ライフサイクル・マネジメ ントを実施している企業は、市場に近い部門との関係を重視していると考えることが できる。

図 5.7 ライフサイクル・マネジメントを実施するための常設部署又は公式プロジェ クト・チームの設置の有無(N=24)

41.7

58.3

設置している 設置していない

図5.8 組織を構成するメンバーの専門分野(N=14)

14.3

21.4 21.4

28.6 7.1

7.1

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 タイプ6

タイプ5 タイプ4 タイプ3 タイプ2 タイプ1

%

医薬品のライフサイクル・マネジメントへの取り組み期間を図5.9に示す。取り組 み期間が 1 年未満の企業は存在せず、各社少なくとも 1 年以上前からライフサイク ル・マネジメントに取り組んでいる。取り組み期間が5年以上10 年未満の企業の割 合が、34.8%と最も多いが、10年以上取り組んでいる企業も26.1%ある。

図5.9 医薬品のライフサイクル・マネジメントへの取り組み期間

26.1 13.0

34.8 26.1

0 5 10 15 20 25 30 35 40

1年未満 1年以上3年未満 3年以上5年未満 5年以上10年未満 10年以上

%

ライフサイクル・マネジメントの対象となる製品としては、生産・販売が予定され ているすべての製品を対象としている企業も5社あるものの、売上が大きい製品に限 定している企業が17社で最も多い。次いで、「生産・販売が予定されているすべての 製品」と回答した企業が多い。

図5.10 医薬品のライフサイクル・マネジメントの対象製品(複数回答)

11.1

37.8 17.8

24.4

0 5 10 15 20 25 30 35 40

生産・販売されているすべての製品 生産・販売されている製品の中で売上が大きい製品 生産・販売が予定されているすべての製品 重点的に研究開発を進めている特定の製品

%

 

知的財産権に関するライフサイクル・マネジメントの内容としては、物質特許や新 用途、新製法などの周辺特許を取得する活動の他、他社の特許取得状況の調査や知的 財産部門と他部門との連携強化などが考えられる。調査対象企業がこれらの項目をど の程度重視しているかを、5点尺度のリッカート・スケールで質問した。その結果を 図 5.11 に示す。各項目の重視度はいずれも高くなっており、回答企業は知的財産に 関するいずれの活動内容についても包括的に取り組んでいると考えられる。その中で も特に、物質特許の早期取得、知的財産部門と他部門との連携強化を重視しているこ とが分かる。

図5.11 医薬品のライフサイクル・マネジメントにおいて重視している活動

4.1 3.8 3.6

4 3.7

4 4.3

0 1 2 3 4 5

知財部と他部門の連携強化 他社の特許取得状況の調査 投与方法・併用剤に関する特許取得 新しい剤形に関する特許取得 効率的な製法に関する特許取得 広範な用途特許の取得 物質特許の早期取得

注:5 点尺度のリッカート・スケール(全く重視していない:1、ある程度重視している:

3、極めて重視している:5)による回答スコアの平均値

ライフサイクル・マネジメントの効果として、売上の増加、早いタイミングでの市 場化、製品寿命の長期化、自社製品の中核的な技術の構築、製品分野の集中化、ライ センス収入の増加、後発品の参入排除などが考えられる。ライフサイクル・マネジメ ント実施企業の成果として、各項目がどの程度効果があったかを5点尺度のリッカー ト・スケールで質問した。その結果を図 5.12 に示す。ライフサイクル・マネジメン ト実施企業は、製品寿命の長期化及び後発品の参入排除に特に効果的であったとして いる。

図5.12 ライフサイクル・マネジメントの効果

3.7 2.7

2.9 3.3

3.9 2.7

3.5

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 後発品の参入排除

ライセンス収入の増加 製品分野の集中化 自社製品の中核的な技術の構築 製品寿命の長期化 早いタイミングでの市場化 売上の増加

注:5点尺度のリッカート・スケール(全く効果はなかった:1、ある程度効果があった:

3、非常に効果があった:5)による回答の平均値

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