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5 HPCI 利用環境の代表的な利用シナリオと実行例

64 ます。次に,4.8.2(1)GSI-SSHTermを利用してファイルを転送する場合(Windows/Unix/Li nux/MacOSXなどJava環境向け)を参照してmyprog-src.tar.gzをアップロードします。

ファイル転送が成功したら,その後はGSI-SSHTermでログインサーバにログインした ウィンドウを用いて,通常のUNIX環境でのプログラムのビルド作業を行います。

$ tar xzf myprog-src.tar.gz

$ cd myprog/src

$ make

次に,バッチジョブ実行のためのスクリプトを作成します。以下のようなバッチジョブ スクリプト(myjob.sh)を作成し,

#!/bin/sh

#@$-q short

#@$-N 1

cd /short/${USER}

cp ~/myprog/bin/myprog.x . cp ~/myprog/src/run.sh . ./run.sh

cp ./result.out ~/myprog/results/

利用可能なキューにジョブをサブミットします。

注)ここではプログラム実行時の作業用ディレクトリとして/short/${USER}を仮定して います。一般にプログラム実行時に使用するための高速なストレージ領域が各センター で提供されているので,それらの領域を指定して下さい。

$ qsub myjob.sh

5.2.2 シナリオ2の実行例

ここでは利用者は東大T2Kで一連のパラメータサーベイジョブ実行のための入力ファ イルの準備をし,それらをHPCI共用ストレージに保管します。ジョブ実行は東北大SX 9,阪大SX9で行うものとします。ジョブ実行結果ファイルはHPCI共用ストレージに格 納します。HPCI 共用ストレージで一元管理された結果ファイルを東大 T2K で解析しま

65 す。

東大ログインサーバにGSI-SSHTermでログインします。GSI-SSHTermによるログイン 方法は4.8.1(1)GSI-SSHTermを利用してログインする場合(Windows/Unix/Linux/MacOSX などJava環境向け)を参照して下さい。

利用者は入力ファイル群を東大T2Kローカルの~/jobdata/以下に作成します。ここでは,

パラメータAの値がX,Y,Zであるような場合の入力ファイル群を~/jobdata/paramA_X,

~/jobdata/paramA_Y,~/jobdata/paramA_Zに作成したとします。

次に,作成した入力ファイル群をHPCI共用ストレージにコピーするため,HPCI共用 ストレージをマウントします。東大ログインサーバにおけるHPCI共用ストレージのマウ ントポイントは/gfarm/グループ名/ユーザ名として用意されているものとします。

$ mount.hpci

東大T2Kローカルの領域に作った入力ファイルをHPCI共用ストレージ領域にコピー します。

$ cp -r ~/jobdata /gfarm/グループ名/${USER}/home/グループ名/HPCI-ID/

東大T2Kでの作業が終了したら,HPCI共用ストレージをアンマウントします。

$ umount.hpci

次に,東北大および阪大では,HPCI共用ストレージに置かれている入力ファイルの中 から,ジョブ実行に必要なファイルを,ジョブ実行に先立ってバッチジョブ実行計算機 からアクセス可能なローカルストレージ領域(ここでは~/jobdata/とする)にコピーしま す。ここでは東北大でパラメータAの値がXであるケースの一連のジョブを実行する作 業例について示します。

東北大のログインサーバにGSI-SSHTermでログインします。

次に,HPCI共用ストレージをログインサーバにマウントします。東北大のログインサ ーバにおける HPCI 共用ストレージのマウントポイントは/gfarm/グループ名/ユーザ名と して用意されているものとします。

$ mount.hpci

HPCI共用ストレージからログインサーバのローカルストレージにコピーします。

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$ cp -r \

/gfarm/グループ名/${USER}/home/グループ名/HPCI-ID/jobdata/paramA_X \ ~/jobdata/paramA_X

バッチジョブスクリプトで,~/jobdata/paramA_X から必要な入力ファイルを読み込み,

それぞれの入力ファイルに対応する実行結果ファイルは~/jobresults/paramA_X/にコピー します。

一通りのジョブ実行が終わると,~/jobresults/paramA_X/には用意した入力ファイル群に 対応する結果ファイル群が格納されているので,それらの結果ファイル群をHPCI共用ス トレージにコピーします。

$ cp -r ~/jobresults/paramA_X \

/gfarm/グループ名/${USER}/HPCI-ID/home/グループ名/HPCI-ID/jobresults/

同様に,パラメータAの値がYやZであるケースについて,計算機の空き状況に応じ て実行し,全てのジョブ実行が終わると,結果ファイルはHPCI共用ストレージ上にコピ ーされます。コピーが終了したら,HPCI共用ストレージをアンマウントします。

$ umount.hpci

結果の解析を行うために,再び GSI-SSHTerm で東大のログインサーバにログインし,

HPCI共用ストレージをマウントした後,結果の解析作業を行います。

$ mount.hpci

$ # 結果の解析作業

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