• 検索結果がありません。

モデル化誤差に対する制御実験

2LPF

5.3.2 モデル化誤差に対する制御実験

本節では、提案法のロバスト性を検証するため制御対象(精密ステージ)の上におもり をのせ実験を行う。実験条件は基本条件とし、前節同様、目標値補償の設計パラメータを

Hz

f = 50

d

m

( z ) = z − exp( − 2 π ⋅ fT

s

)

)と設計する。また、オープンループ駆動入力 を

3V

とし、制御対象に初期位置:-0.025mm、初期速度:7.5mm/sを与える。

実験では

200g、400g

のおもりを使い、おもりなしと出力の変化を比較する。このとき、

おもりは制御対象の物理パラメータ(質量)に影響を与え、その有無、質量の大きさによ りダイナミクスを変化させる。実験により、得られた応答波形を図

5.3.4

に示す。比較のた め、同様の実験を

PID

制御系について行い、この結果を図

5.2.5

に示す。

5.3.4

より、提案法においておもりがない場合オーバーシュート:1.8%、制定時間:

0.042s

となり、200g のおもりをのせた場合オーバーシュート:2.3%、制定時間:0.037s

となり、

400g

のおもりをのせた場合オーバーシュート:2.8%、制定時間:0.040sとなるこ とがわかる。一方、図

5.3.5

より、

PID

制御系においておもりがない場合オーバーシュート:

7.0%

、制定時間:

0.039s

となり、

200g

のおもりをのせた場合オーバーシュート:

4.0%

、 制定時間:

0.032s

となり、

400g

のおもりをのせた場合オーバーシュート:

3.3%

、制定時間:

0.039s

となることが確認できる。ここで、提案法ではおもりの変化により整定時間が

0.005s

0.037

0.042s

)変化し、オーバーシュートが

1.0%

1.8

2.8%

)変化するのに対し、

PID

制御系ではそれぞれ

0.007s

0.032

.0.039s

)、

3.7%

3.3

7.0%

)変化する。つまり、提 案法はおもりの有無(モデル化誤差)に対する特性劣化(特性変動)が小さい。このこと から、提案法はロバスト性に優れていることが検証できた。

5.3.2

:おもり負荷における提案法の制御結果の定量的な評価

オーバーシュート[%] 整定時間[s]

Without Weight 1.8 0.042

Weight 200g 2.3 0.037

Weight 400g 2.8 0.040

5.3.3:おもり負荷における PID

制御結果の定量的な評価

オーバーシュート[%] 整定時間[s]

Without Weight 7.0 0.039

Weight 200g 4.0 0.032

Weight 400g 3.3 0.039

0 0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6 0 .0 8 0 .1 - 0 .0 2

- 0 .0 1 0 0 .0 1 0 .0 2 0 .0 3

Tim e [s]

Reference and Position[mm]

: R e fe re n c e

: W ith ou t W e ig h t

: W e igh t 2 0 0 g

: W e igh t 4 0 0 g

(a.1)出力波形

0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6 0 .0 8

0 .0 1 0 .0 1 2 0 .0 1 4 0 .0 1 6 0 .0 1 8 0 .0 2 0 .0 2 2

Tim e [s]

Reference and Position[mm]

: R e fe re n c e

: W ith ou t W e igh t

: W e igh t 2 0 0 g

: W e igh t 4 0 0 g

a.2

)出力波形の拡大図

0 0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6 0 .0 8 0 .1

- 2 0 2 4 6 8 1 0

Tim e [s ]

Control Input[V]

: W ith o u t W e ig h t

: W e ig h t 2 0 0 g

: W e ig h t 4 0 0 g

b

)制御入力

5.3.4

:おもり負荷における提案法の実験結果

0 0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6 0 .0 8 0 .1 - 0 .0 2

- 0 .0 1 0 0 .0 1 0 .0 2 0 .0 3

Time [s]

Reference and Position[mm]

: R e fe re n c e

: W ith ou t W e ig h t

: W e igh t 2 0 0 g

: W e igh t 4 0 0 g

(a.1)出力波形

0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6 0 .0 8

0 .0 1 2 0 .0 1 4 0 .0 1 6 0 .0 1 8 0 .0 2 0 .0 2 2 0 .0 2 4

Time [s]

Reference and Position[mm]

: R e fe re n c e

: W ith ou t W e ig h t

: W e igh t 2 0 0 g

: W e igh t 4 0 0 g

a.2

)出力波形の拡大図

0 0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6 0 .0 8 0 .1

- 2 - 1 0 1 2 3 4 5 6

Tim e [s ]

Control Input[V]

: W ith o u t W e ig h t

: W e ig h t 2 0 0 g

: W e ig h t 4 0 0 g

b

)制御入力

5.3.5

:おもり負荷における

PID

制御の実験結果

5.3.3 2 自由度制御による制御実験結果

本節では、2自由度制御による制御実験を行い、提案法と比較検証する。

実 験 条 件 は 基 本 条 件 を 用 い 、 目 標 値 補 償 法 の 設 計 パ ラ メ ー タ を

f = 50 Hz

d

l

( z ) = z − exp( − 2 π ⋅ 50 ⋅ T

s

)

)に設計する。また、オープンループ駆動入力を

4V

とし、

制御対象の初期状態量を初期位置:-0.02mm、初期速度:12mm/sと与える。

ここで、得られた実験結果を図

5.2.6

に示す。なお、2自由度制御で用いるフィルタの帯 域は

PID

コントローラの制御帯域と同じ値の

f = 50 Hz

、および

PID

制御と同等の立ち上 りに制御できる

f = 100 Hz

2

つに設計する。

5.3.6

をみると

2

自由度制御(f = 100Hz)が最も速い応答を示すことがわかる。特に、

整定時間により応答性を評価すると、2自由度制御(f = 100Hz)が

0.012s

と最も良く、他 のデータ、提案法:0.039s、2自由度制御(f = 50Hz):0.050sを大きく上回る。しかしな がら、位置決め時間により応答性を議論すると

2

自由度制御(f = 100Hz)の位置決め完了 時間は

0.14s

であり、提案法:

0.08s

2

自由度制御(

f = 50Hz

)と比べ、最も悪い。加え て、

2

自由度制御(

100Hz

)はオーバーシュートも最も大きく、他の

2

つの実験結果と異な る傾向をもつ。以上の結果を定量的に評価し、表

5.3.4

にまとめる。この結果をみると、提 案法がオーバーシュートも小さく、かつ位置決め時間も早いことから優れた特性を有する ことが確認できる。

5.2.4

2

自由度制御、および提案法による制御の結果の定量的な比較

オーバーシュート[%] 位置決め時間[s] 整定時間[s]

2DOF

(f = 50Hz)

0.8 0.10 0.050

2DOF

(f = 100Hz)

5.0 0.14 0.012

Proposed 0.8 0.08 0.039

0 0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6 0 .0 8 0 .1 - 0 .0 3

- 0 .0 2 - 0 .0 1 0 0 .0 1 0 .0 2 0 .0 3 0 .0 4

Time [s]

Reference and Position[mm]

: R e fe re n c e

: 2 D O F f = 5 0 Hz

: 2 D O F f = 1 0 0 Hz

: P ro pos e d

(a.1)出力波形

0 0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6

0 .0 1 0 .0 1 5 0 .0 2 0 .0 2 5 0 .0 3

Time [s]

Reference and Position[mm]

: R e fe re n c e

: 2 D O F f = 5 0 Hz

: 2 D O F f = 1 0 0 Hz

: P ro pos e d

a.2

)出力波形の拡大図

0 0 .2 0 .4 0 .6 0 .8 1

- 4 - 2 0 2 4 6 8 1 0

Tim e [s ]

Control Input[V]

: 2 D O F f = 5 0 Hz

: 2 D O F f = 1 0 0 Hz

: P ro po s e d

b

)制御入力

5.3.6

:実機における

2

自由度制御と提案法の比較

関連したドキュメント