第4章 ライフサイクル知識の資産化と活用方法
4.4 モデルチェーンからのライフサイクル知識構築
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80 (2) 開発者視点の開発プロセスに関するドメイン
開発プロセスに関するドメインである.クラウドに対応したサービスはクラウドサービ スから提供される検証済みの機能を組み合わせることにより開発を進めるため,短期に開 発・提供することが求められる.これは反復的な開発よりも,寧ろアジャイル開発に繋が る.この考察に沿って,このドメインは,要求・機能展開モデリング(Goal Prioritization), ユースケースモデリング(Application Use Case/Data Modelling/System Flow),リソー ス割り当てモデリング(Resource Combination Design),プロトタイピング(Application Prototyping),非機能要件監視・評価(Application Execution)で構成する.
(3) 実装者視点のシステムアーキテクチャに関するドメイン
サービスシステムのアーキテクチャに関するドメインである.クラウドで大規模なデー タ処理アーキテクチャを設計し,スマートデバイス-クラウド間連携のシステムアーキテ クチャを設計する方法が必要である.この考察に沿って,このドメインは,要求・機能展 開モデリング(Goal Prioritization),サービスシステムモデリング(Service System Design),ユースケースモデリング(Application Use Case/Data Modelling/System Flow), リ ソー ス割り 当て モデリ ング(Resource Combination Design),プロト タイ ピン グ
(Application Prototyping),非機能要件監視・評価(Application Execution)で構成する.
以上によって,開発したサービスドメインを図4-6に示す.
図4-6 開発したサービスドメイン
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4.4.2 ライフサイクルパタン開発とカスタマイズインタフェース
前節に示したサービスドメインに対して,そのインスタンスとなるライフサイクルパタ ンを開発する.ライフサイクルパタンは,サービスモデルチェーンの一部または全てであ る.図4-7に示すように,各ドメインに特化した部分を,ライフサイクル全体を示すサービ スモデルチェーンから切り出し,データ化する.この切り出しによって,必要最小限でか つ,再利用性のライフサイクルパタンのデータを構築する.
図4-7 ドメインに特化したサービスモデルチェーン
サービスドメインから,(1)ライフサイクル全体,(2)工程間の情報連携,(3)スマー トデバイスとサーバ(クラウド)の連携,(4)大量データ(ビッグデータ)の分析の4つ のパタンを主要なライフサイクルパタンとして導出した.このパタンには,開発工程でな く,実装したソフトウェア機能を実行リソースであるクラウドに配備し運用する運用工程 を含む.
(1) Web サービスライフサイクル管理パタン
このパタンは,基本的なサービス管理を提供し,管理機能をサポートする.
(2) 振舞い駆動 Web サービス開発・運用パタン
このパタンは,アジャイル開発手法に焦点を当てている.これは,動作記述とテス トのための実装やアプリケーションフレームワークのための軽量言語が含まれる.
(3) スマートデバイス-クラウドアプリケーション開発・運用パタン
このパタンは,クラウド対応のWebサービスシステムのアーキテクチャに焦点を当 てる.これは,モバイル環境とクラウド環境が連携して動作するアプリケーション
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パタンである.パタンには,スマートデバイスとクラウド側のプロトタイプ環境の 両方を含み,また,補助ソフトウェアライブラリなどの外部ツールを備える.
(4) 大規模並列アプリケーション開発・運用パタン
クラウド対応のアーキテクチャの他のパタンは,非機能要件(NFR),特にスケーラ ビリティに焦点を当てる.このパタンはアクターモデルやmap-reduceモデル5など,
大規模なデータ処理のためのミドルウェアによって強化される.これらはNFRを維 持しつつ,スケール性および伸縮性のあるサービス実行を行うためのパタンである.
図4-8 開発したライフサイクルパタン
以上に示したように,本研究のアプローチは,設計~製造~配備までを対象とし,ソフ トウェア機能モジュールに加えて,配備先のリソースまで対象に含めた.ここで,配備先 のリソースは,クラウドサービスプロバイダによって管理されるが,本研究のアプローチ は,このリソース設計と配備まで含めて,資産化しているため,運用工程も含めてカスタ マイズポイントの設定が可能となった.
5 アクターモデルやmap-reduceモデルは,Webサービスを構成する計算モデルの例である.
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