6 - 0 防御システム 3 - 3 攻撃 G -ゴールキーパー RW -右ウィング RO -右ウィング (右サイド)
(右サイド) RB -右バック RH -右ハーフ CB -センターバック
(右 2 枚目) LB -左バック RI -右インサイド LW -左ウィング
(右 3 枚目) (左サイド)
LI -左インサイド L -ピボット
(左 3 枚目) (ポスト)
LH -左ハーフ
(左 2 枚目)
LO -左ウィング
(左サイド)
42 3 - 2 - 1 防御 2 - 4 攻撃
システム
G -ゴールキーパー RW -右ウィング RO -右ウィング (右サイド)
(右サイド) RB -右バック RH -右ハーフ LL -左ピボット
(右 2 枚目) (左ポスト)
BC -バックセンター RL -右ピボット LB -左バック (右ポスト)
FC -フロントセンター LW -左ウィング LH -左ハーフ (左サイド)
(左 2 枚目)
LO -左ウィング
(左サイド)
2 6 – 0 防御
6 - 0 防御は、最もディフェンシブな方法で、
基本的にはすべての防御プレーヤーはゴールエ リアラインに沿って移動し、それぞれの防御プ レーヤーがそれぞれの防御エリアを受け持つ。
コートレフェリーは横に移動しながら、ボー ルのあるところの 1 対 1 の攻防が観察できる 位置を取る。また、隣の防御プレーヤーにも注 目すべきである。ゴールエリア方向に向けて、
はっきりとコートを注視できるように、ボール を持ったプレーヤーの斜め後方に立つ必要があ る。
ゴールレフェリーは、パスを受けるために自 由に走れるピボット(ポスト)と、その相手防 御プレーヤーを見る必要がある。ピボット(ポ スト)と防御プレーヤーとの 1 対 1 の攻防に なった場合は、ボール方向にいる隣の防御プレ ーヤーの動き(ゴールエリア内を移動してない かなど)も観察する必要がある。また、ボール から離れた側のプレーヤーの身体接触も観察し なければならない。
ゲーム開始時よりレフェリーは、ハーフ(2 枚 目)とインサイド(3 枚目)の防御プレーヤー の活動に注意を払う必要がある。
ディフェンシブな 6 - 0 防御の場合、すべて の防御プレーヤーがゴールエリアラインに沿っ た横移動を中心に防御活動を行うため、ピボッ ト(ポスト)は防御プレーヤーの背後を走る機 会はほとんどない。この場合、攻撃側プレーヤ ーは前方から防御プレーヤーの進路をブロック しようとする。ゴールレフェリーは、以下のよ うな違反に注意しなければならない。
-ピボット(ポスト)が防御プレーヤーをゴ ールエリア内に押し込む。
-防御プレーヤーが、ゴールエリア内に立っ てシュートをブロックしたりボールをカ ットしたりする。
それに対し、積極的にインサイド(3 枚目)
の防御プレーヤーがゴールエリアラインを離れ てバックコートの攻撃プレーヤーに対し防御活 動をすることもある。この場合、ピボット(ポ スト)は容易に防御プレーヤーの背後を走るこ とができるため、防御プレーヤー(特にハーフ
(2 枚目)の防御プレーヤー)がピボット(ポ スト)をつかむことで走ることを妨げようとす る。レフェリーがこのような違反を一貫して罰 することが出来なければ、攻撃チームに重大な 不利益を与えることになってしまう。
43 図のように、左バックの攻撃プレーヤーに対 し、右インサイド(3 枚目)の 防御 が積極的 な防御活動をしようとすると、その背後の空間 をピボット(ポスト)は自由に走れることにな る。センターのバックコートにパスが展開され、
もう一人のインサイド(3 枚目)防御 がゴール エリアラインを離れると、ピボット(ポスト)
が走れる空間はさらに大きくなる。このような 場面で、ちょっとの間でもピボット(ポスト)
がつかまれると、攻撃のタイミングが全て破壊 されてしまうこともありうる。コートレフェリ ーはバックコートのボール周辺の攻防をしっか りと観察し、ゴールレフェリーは、早い段階か らピボット(ポスト)と防御プレーヤーを観察 しておく必要がある。
これとは逆に、写真のように、ハーフ(2 枚 目)の防御プレーヤーが積極的な活動を見せる 場合もある。このときには、ハーフ(2 枚目) の 背後に大きな空間ができるため、やはりピボッ ト(ポスト)の走りをインサイド(3 枚目)の 防御プレーヤーがつかむという違反が生じてく る。
今日のゲームで、ピボット(ポスト)は特に 重要である。防御プレーヤーは、ピボット(ポ スト)のスペースやブロックプレーを意図的に 制限しようとする。その際に、防御プレーヤー はしばしば、ピボット(ポスト)をつかんだり、
抱きかかえたり、押したりする。このようなフ リースローラインとゴールエリアラインの間の すべての違反を防ぐためには、一貫した基準が とられなければならない。いずれにせよ、6 – 0 防御において多くの行為は非常に狭い空間で起 き、かつゴールエリアライン際とボール周辺で 同時に違反が起こる。適切な役割分担をして、
ゴールエリア前の違反を一貫して罰することが 出来ないレフェリーは、ゲームが進行するにつ れて、より頻繁に起こるそのような違反を目に することになるだろう。
3 5 – 1 防御
5 - 1 防御は、攻撃を縦に分断することを狙 いとする。さらに、ディフェンシブな防御隊形 と、オフェンシブな防御隊形の両方の利点を兼 ね備えている。
攻撃的なフロントセンターの防御プレーヤー 以外は、ゴールエリア前でディフェンシブにプ レーする。その中で、バックセンターの行動を よく観察する必要がある。バックセンターはリ ーダーとして活動し、時には絶え間なくピボッ ト(ポスト)についていき、時にはマークを放 置してボールに集中したり、時にはボールがあ る側をフォローする防御プレーヤーとして活動 することもある。
44 コートレフェリーは、バックコートでの行為 全体、特にボール周辺のプレーを観察する。ま た、ピボット(ポスト)が同じボール側にいる 場合は、ピボット(ポスト)経由で攻撃の機会 を作り出すことが多いので、ピボット(ポスト)
プレーヤーのブロックプレーも観察する必要が ある。コートレフェリーはどのくらい攻撃的な 5 - 1 防御なのかによって、位置を変えなけれ ばならない。また、図のようなフロントセンタ ーの積極的な防御で、攻撃の流れがしばしば中 断されているようであれば、パッシブプレーの 判定を考えなければならない。
5 - 1 防御に対しては、攻撃側は 3 - 3 攻撃 から 2 - 4 攻撃への移行を仕掛けるケースが多 い。攻撃プレーヤーが、バックコートあるいは ウィング(サイド)の位置からフリースローラ インを超えて走りこみ、もう1人のピボット(ポ スト)プレーヤーの役割を担う。
写真は典型的な状況の 1 つである。右下のピ ボット(ポスト)プレーヤーは、センターバッ クのポジションから走りこんできた。このよう
な場合、コートレフェリーはボール周辺の 1 対 1 の攻防に注目し、ゴールレフェリーはボール を持たずにゴールの方へ走り込む攻撃プレーヤ ーと、それに対する防御プレーヤーの行為に注 目する。
役割が正しく分担されれば、ゴールレフェリ ーはボールから離れた側も観察し、違反を罰す るべきである。
4 3 - 2 - 1 防御
究極のボール中心の防御隊形であり、すべて の防御プレーヤーは、一貫してボールに焦点を 当てている。
上の写真のように左バックがボールを持って 攻撃した場合、防御側はそのスペースを制限す るために位置を取り、結果的にボール周辺は防 御側が数的優位となる。攻撃側は常にボールの 反対側の数的優位な状況を活かすために、速い パスで攻撃をつないでいくことになる。
3 - 2 - 1 防御に対しては、攻撃側は 3 - 3 攻 撃と 2 - 4 攻撃を使い分けることが多い。
45 3 - 3 攻撃に対する基本的な活動
図は、左バックコートのプレーヤーがボール を持っているときの基本的な位置取りである。
レフェリーの基本的な役割分担としては、以下 のとおりである。
○ コートレフェリーは、ボール周辺の 1 対 1 とボール周辺のプレーヤー同士の攻防を観 察する。
○ ゴールレフェリーは、ボールのない側で起こ っていることと、ピボット(ポスト)に注目 する。
上の写真は、典型的な問題となる状況である。
本来、ピボット(ポスト)を防御するバックセ ンターの防御プレーヤーが、ボールのある側に 移動してしまっているため、コート右側にすで に攻撃側の数的優位な状況が生まれている。
また、本来右のバックコートプレーヤーを防 御する左ハーフ(2 枚目)の防御プレーヤーは、
背後という悪い位置からピボット(ポスト)へ の対角のパスをブロックする必要が生じている。
このとき、防御側は反対側に展開されて、数 的不利な状況をしのぐために、上の写真の左ハ ーフ(2 枚目)のように意図的にゴールエリア 内を横切ったり(対処:アドバンテージを見て、
防御側が意図的に繰り返してゴールエリアに侵 入しているようであれば、防御側プレーヤーを 段階的に罰する)、次の写真のようにフリーに なっている対角のピボット(ポスト)に対して 違反行為をして攻撃のチャンスをつぶそうとす ることが多い(対角のピボット(ポスト)への 違反は、決して軽いことではない。この違反が 罰せられないと、3 - 2 - 1 防御の弱点を狙っ ているチームが不利になってしまう)。
またピボット(ポスト)プレーヤーは、ハー フの防御プレーヤーを押したりつかんだり、ゴ ールエリア内を横切って移動したりしてボール を獲ようとする。
このような状況は、主にゴールレフェリーが 観察しなければならない。