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本事業で実施された調査及び研修を踏まえて、2019年3月4日にベトナムのハノイで実施された 作業委員会において、次のように調査の結果、研修の結果が報告され、それに基づく協力の方 向性が提案された。

調査結果の報告(結論部分)

ベトナムの農産物・食品の規格及び認証の課題 1.VietGAP

a. 新規格の農業者向けガイドラインやチェックリストが未整備 b. 更新審査への継続が困難な農家がいる

c. VietGAP は国内向け。輸出に向けた国際的 GAP 認証へのニーズ 2.有機農業

a. PGS が実施されているが、第二者認証のため市場が限定 b. 第三者認証の国家規格としての有機認証は、その制度が未整備 3.食品安全システム(加工食品)

a. HACCP や ISO22000 は輸出する企業を中心に導入中。小企業への普及はこれから b. 輸出先での食品衛生上の違反事例があり、認証システム強化が必要

有機JAS研修報告

有機JAS認証研修実施結果

有機JASの活用を想定した具体的な質問が挙げられ、活発に議論。

複数の機関から、有機JASの登録認証機関になることに関心が示された。

審査員を対象としたより詳細・実践的な研修提供の希望があった。

協力の方向性の提案

2019年度の取組例として日本側から示した協力の方向性の提案に対し、ベトナム側から次のよ うな意見が出された。

【ベトナム側意見】

 ベトナムにおいてJGAP、ASIAGAP、有機JAS、JFSといった日本発の規格認証の普及を進め ていくための人材育成は歓迎。

 他方で、ベトナムの規格認証制度は未整備。ベトナムの規格認証制度の整備ができていな い所に対しても協力を受けて整備したい。その整備のプロセスにおいて日本側の技術的指 導を要望。例えば、1つのセミナーの中で日本とベトナムの双方の認証について取り扱う など。ベトナム独自の規格認証の整備・普及も同時に進めていくための協力にも期待。

GAP:

 ベトナムのGAPのTCVNによって規格が設定されているのは、農作物のみであり、畜産 物、水産物ではまだ設定されていない。認証制度の整備もまだ行われていない。

 VietGAPを農家に普及するためのガイドラインやチェックリストに関する協力を要望。

 法の整備が必要。日本では、JGAPは国内向け、ASIAGAPは海外向けとはっきりした戦 略がある一方で、ベトナムも方針を考えるべき。ベトナムのGAP認証の体制整備に向 けても日本の協力を要望。

有機:

 ベトナムの有機のTCVNによって設定されている規格は、農作物及び畜産物のみであり、

水産物ではまだ設定されていない。

 ベトナムでは参加型認証システム(PGS)が主流となっているが、今後は第三者認証 に切り替えた方が良い。そのための仕組みは農業農村開発省(MARD)で検討中であり、

MARD内の市場局で通達の草案を検討しているところ。認証機関の登録や指定は通達で 決定するが、第三者認証機関は未定。未整備なものは整備する。

 有機JASは国際的な水準の認証で主に輸出向け。ベトナムの国家規格がそこまで至る のはまだ先。それぞれの利点を強調し、同時に2つの認証を普及するための協力を要 望。

食品安全マネジメントシステム:

 ベトナムにもISO22000, HACCPに該当するTCVNあり。

 ベトナムの制度整備への技術的協力も要望。

 日本側からの協力の提案内容はセミナーや研修が主なものとなっているが、日本の制度の 普及に加えてベトナムの制度の普及も同時に行ってほしい。例えば、ASIAGAPとVietGAPを 併せて普及。

 日本とベトナムでの間では規格・認証制度に差異が多いが、農作物についての規格が先行 して整備されているのは類似点。日本側からの協力の提案について、優先度、スケジュー ルをつけ、本作業委員会での議論を踏まえて、行動計画(アクションプラン)の案を作っ てほしい。それを受けて、ベトナム側で関係者を集めて議論してコメントする。

【日本側回答】

上記ベトナム側意見に対して日本側から次のように回答し、本作業委員会の議論も踏まえて、

日本側であらためてアクションプランの案を作り、再度ベトナム側に提示することとなった。

 日本側の規格認証の普及に加えて、ベトナムの側制度構築や普及を行う点は理解。日本側 で、ベトナム側の意向も踏まえて協力内容の詳細を検討する。

 ベトナムの規格認証制度の普及に際し、日本の規格認証制度やその整備の経験を共有して いく中で、両国の制度をそれぞれ切り離して考えるのではなく、認証する事業者をどうチ ェックするのかなど認証制度を運営していく上での双方の共通点を見出し、それらに焦点 を当てた協力も一案である。

【協力の方向性の提案】

上記作業委員会の結果を踏まえて、例えば、日本の規格・認証の普及を図りつつ、以下につい て、日本の仕組み造りから学ぶ、あるいは並行し実施するなどの協力が考えられる。

 制度構築支援(法整備など仕組みづくり)

 実施体制整備支援(認定・認証体制)

 上記人材育成

 パイロットプロジェクトの実施