39 2010年度の業務概況 日本政策金融公庫およびJ CEOメッセージ業務運営と管理体制J地域別業務概況 BICの概要
BICの業務内容資料編
日本政策金融公庫 2011 国際協力銀行 > 地域別業務概況 > 米州
JBICは、ブラジル・サンパウロ州政府との間で、総額 146億円を限度とする事業開発等金融の貸付契約に調 印しました。同州政府が実施する地下鉄4号線プロジェク ト(フェーズ2)に必要な資金として利用される本融資は、
民間金融機関との協調融資であり、その融資部分に対し てはJBICが保証を供与します。
同国経済の中心であるサンパウロ大都市圏は、慢性的 な交通渋滞や大気汚染等の都市問題を抱えており、本プ ロジェクトは、ブラジル最大都市圏の交通インフラ整備事 業として、ブラジル政府によって重要案件の一つに位置づ けられています。また、本プロジェクトの地下鉄運営事業 には日本企業が参画しており、日本企業の鉄道事業分野 における国際競争力の維持・向上を金融面から支援する ものです。
ブラジルでは2014年のサッカー・ワールドカップ開催、
2016年のリオデジャネイロでのオリンピック開催等に伴
JBICは、新日本製鐵株式会社の持分法適用会社で あるブラジル法人Usinas Siderúrgicas de Minas Gerais S.A.(USIMINAS)との間で、総額120百万ドル を限度とする貸付契約に調印しました。これは民間金融機 関との協調融資で、その融資部分にはJBICが保証を提供 します。
本融資は、USIMINASが、イパチンガ製鉄所(同国ミナ ス・ジェライス州)の厚板設備を増設するための資金に充 てられます。ブラジルでは経済成長に伴う鋼材の需要増が
うインフラ投資が多数計画されています。豊富な天然資 源、大規模な市場、欧米市場への地理的近接性等多くの 魅力を抱える同国は、世界の注目を集めており、日本企業 にとっての重要性も高まりつつあります。
見込まれており、本プロジェクトにより増産される厚板は、 同国国内のエネルギーや造船産業向けの高級鋼材として 販売されます。
世界レベルで鉄鋼業界の競争激化が進むなか、新日本 製鐵は海外事業の拡充を重要方針とし、USIMINASを米 州・環大西洋拠点として位置づけ、高級厚板生産のための 最先端技術を供与しています。本融資は同社の海外戦略、
ひいては日本の鉄鋼産業の国際競争力の維持・向上を支 援するものです。
サンパウロ地下鉄4号線
サンパウロ交通インフラ整備プロジェクトへの融資 日本企業が参画する地下鉄運営事業を支援
製鉄プロジェクト向け融資・保証 日本製鉄業界の国際展開を支援
JB IC 20 11
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BICの業務内容資料編
日本政策金融公庫 2011 国際協力銀行 > 地域別業務概況 > 出資
6 出資
JBICは、ベトナムの成長企業を投資対象とするファンド への出資契約に調印しました。当ファンドは、株式会社ド リームインキュベータおよびオリックス株式会社が共同で 運営するもので、約50億円で運営を開始するうち、JBIC が最大10億円を出資します。
当ファンドは、プライベート・エクイティ・ファンドであ り、成長のために資金や技術を必要とするベトナム企業に 投資し、投資先に対して、日本企業との提携等の支援を行
JBICは、インドの成長企業等を投資対象とするファンド Tata Capital Growth Fund Limited Partnership への出資契約に調印しました。当ファンドに対しJBICは、 最大25百万ドルを出資します。
当ファンドは、インドの金融事業会社Tata Capital Limitedのシンガポール現地法人およびみずほ証券株 式会社等がファンド運営会社を通じて共同で運営するプ ライベート・エクイティ・ファンドです。その投資対象は、
い、企業価値を向上させることを目指しています。これに より、ベトナム企業の成長だけではなく、日本企業にとっ ても今後の製造拠点かつ消費市場として有望と期待され るベトナムにおいて、事業展開を促進させる効果も期待さ れます。
JBICは、その運営方針や投資対象の決定において、日 本企業が中核的役割を果たすファンドを積極的に支援し、 日本から海外への事業展開にも貢献していきます。
成長のために資金や技術を必要とするインド企業となり ます。
当ファンド設立により、インド・タタグループとみずほグ ループのネットワークを通じ、日本企業がインドの成長企 業と提携する機会が提供されます。このように、JBICは、 市場と生産拠点の両面で有望とされるインドでの日本企 業の事業展開を支援し、国際競争力の維持・向上に努め ていきます。
ベトナムの成長企業へ投資するファンドに出資 ベトナムと日本をつなぐ事業展開を支援
インドの成長企業へ投資するファンドに出資 インドでの日本企業の事業展開を支援
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Credit Guarantee and Investment Facility(CGIF)
は、2010年11月、アジア開発銀行(ADB)に設立された 信託基金で、ASEAN+3(注)すべての加盟国とADBが出 資参加しています。JBICはCGIFの資本総額7億ドルのう ち、2億ドルを出資し、中国政府と並んでCGIFの最大出 資者となっています。
CGIFの主な業務は、ASEAN+3域内の企業が発行す る社債に保証を供与することを通じて、域内債券市場の 育成に貢献することを目的としています。CGIFの設立方
針は各国財務省が参加する事務レベルの会議で検討が重 ねられ、JBICもこれまでの債券保証業務や企業審査に関 する知見を活かし、CGIFの枠組みづくりに貢献してきま した。
CGIFは、2003年にASEAN+3で合意されたアジア 債券市場育成イニシアティブにおける成果の一つであり、 今後の債券市場の発展や、国際金融秩序混乱の予防に寄 与することが期待されています。
ASEAN+3
域内の企業債券に保証を提供するファンドへの出資 国際金融秩序の混乱を未然に防ぐための支援3
(注) ASEAN+3とは、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国である、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、
ベトナムに、中国、韓国、日本の3カ国を加えた枠組みのことを指します。