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3 フィールドバスカプラ/コントローラ

3.2 フィールドバスコントローラ 750-819

この章の内容:

3.2 フィールドバスコントローラ750-819 ...50 3.2.1 概要...51 3.2.2 コントローラ用のソフトウェア...51 3.2.3 ハードウェア...52 3.2.4 システムの起動...57 3.2.5 プロセスイメージ...60 3.2.6 データ交換...61 3.2.7 LONフィールドバスノードの起動...68 3.2.8 WAGO-I/O-PRO 32を用いたPFCのプログラミング...68 3.2.9 表示ランプ...74 3.2.10 障害時の処理...79 3.2.11 技術データ...80

3.2.1 概要

プログラマブルフィールドバスコントローラ750-819(PFCと略記します)は、LONバス 通信機能にPLC(programmable logic control)の機能が追加されたものです。

アプリケーションプログラムの作成にはWAGO-I/O-PRO 32を用い、IEC 61131-3に準拠 します。

IEC 61131-3のプログラミング規定にもとづき、データの処理はPFC内部で行われます。

そのようにして作成されたリンクデータは、アクチュエータに直接出力されるか、またはバ ス経由で上位の制御系に渡されます。

データの転送にはネットワーク変数が用いられます。

フィールドバスコントローラは、初期化処理においてノードの物理構成を判断し、それをも とにすべての入出力に関するプロセスイメージを生成します。アナログモジュール(ワード ごとのデータ交換)とデジタルモジュール(バイトごとのデータ交換)が混在する構成も可 能です。

ローカルプロセスイメージは、入力データ領域と出力データ領域に分割されます。

アナログモジュールのデータは、バスコントローラに近い方から順にプロセスイメージに マッピングされます。デジタルモジュールのデータはバイトデータに編集され、同じくプロ セスイメージにマッピングされます。デジタルI/Oの数が8ビットを超えると、自動的に次の バイトに移ります。

プログラマは、すべてのフィールドバスとI/Oデータにアクセスできます。

注意

フィールドバスコントローラが正しく動作するには、アプリケーションプログラムがIEC 61131-3に準拠することが必要です。またI/Oモジュールのデータを読み出すには、IEC 61131-3のアプリケーションプログラムがそれをPFC変数(フィールドバス変数)上にコ ピーしなければなりません。

3.2.2 コントローラ用のソフトウェア

プログラマブルフィールドバスコントローラ750-819に使用するIEC 61131-3準拠のPLC アプリケーションは、WAGO-I/O-PRO 32(型番:759-332/000-001)というプログラミン グ・ビュジュアルツールを用いて作成できます。

プログラマブルフィールドバスコントローラをLONネットワークに接続するには、LNS 上で動作するプラグインソフトTOPLON® PRIO(型番:759-340/000-002)を使用します。

TOPLON® PRIOは、プログラミングツールWAGO-I/O-PRO 32の接続や、IEC 61131-3変

数をネットワーク変数に割り当てるために使用されます。

PRIOは「Programmable Remote I/O(プログラマブルリモートI/O)」の略です。

3.2.3 ハードウェア 3.2.3.1 外観

フィールドバス用 コネクタ231シリーズ

(MCS)

アドレス

アドレス

コンフィグレーション およびプログラミング用の インターフェース

給電状態

電源ジャンパー接点 システム データ接点

カバーを開けた状態

動作モードスイッチ 給電 24V 0V

電源ジャンパー接点用 電源入力

24V

電源ジャンパー接点 0V

図3-10:フィールドバスコントローラ750-819(LonWorks対応) g081900e

このフィールドバスコントローラは、以下の部分で構成されます。

• システム給電を行う内部システム電源モジュール、およびI/Oモジュールアセンブリを介 してフィールド給電する電源ジャンパー接点を装備した電源モジュール

• バス結線によるフィールドバスインターフェース

• 動作状態、バス通信、動作電圧、および障害メッセージと診断結果を表示する表示ラン プ(LED)

• 論理ノードアドレス設定用の回転スイッチ

• SERVICEピン

• コンフィグレーションおよびプログラミング用のインターフェース、ならびに動作モー ドスイッチ

• I/Oモジュール(内部バス)およびフィールドバスインターフェースとの通信を行う電子

回路部

3.2.3.2 デバイス電源部

電源は、ケージクランプ®を装備した端子台を通じて供給されます。デバイス電源部は、シ ステム電源とフィールド側の電源の両方に給電します。

図3-11:デバイスへの給電 g081901e

電子回路部とI/Oモジュールに必要な電圧は、内蔵される内部システム電源モジュールが生 成します。

3.2.3.3 フィールドバス用コネクタ

LONインターフェースにはフィールドバス用コネクタとして231シリーズ(MCS)の2ピ ン・コネクタを使用します。出荷製品にはプラグ型コネクタ231-302が付属します。

バスケーブルのコネクタは、システムから絶縁されています。またデータデコード方法の特 性により、極性はどちらでもかまいません。

図3-12:フィールドバス用コネクタ、231シリーズ(MCS) g012735x

接続位置が低いため、コネクタを接続した状態でも高さ80mmのスイッチボックスにイン ストールできます。

LONコントローラのFTT-10-トランシーバ(フリートポロジトランシーバ)には、ツイス トペアケーブルを使うことを推奨します。

詳細情報

ケーブル種別については5.3.5「ケーブル仕様」をご覧ください。

3.2.3.4 表示ランプ

フィールドバスコントローラやノードの動作状態はLEDで示されます。

図3-13:表示ランプ750-819 g081902x

LED 意味

SERVICE ニューロンアプリケーションの状態を表示

STATUS エラー状態の表示およびウィンク表示

ICOM ニューロンチップとマイコンC165間の内部通信の表示 IO 赤/緑/橙 ノードの動作状態と信号エラーの発生を表示

USR 赤/緑/橙 USR ランプは、プログラマブルフィールドバスコントローラのユーザ プログラムで選択可能

A システム動作電圧の状態

C 電源ジャンパー接点の動作電圧の状態

3.2.3.5 コンフィグレーションおよびプログラミング用のインターフェース

コンフィグレーションおよびプログラミング用のインターフェースはカバーの奥にあります。

これは、WAGO-I/O-CHECKやWAGO-I/O-PRO 32との通信、およびファームウェアの転 送に使用されます。

コンフィグレーションおよび プログラミング用の インターフェース

カバーを開く

図3-14:コンフィグレーションおよびプログラミング用のインターフェース g01xx07e

4ピンのコネクタには通信ケーブル(750-920)をご使用ください。

3.2.3.6 動作モードスイッチ

動作モードスイッチはカバーの奥にあります。コンフィグレーションおよびプログラミング 用インターフェースの隣です。

カバーを開く

ラン 停止 リセット

(押下する)

ファームウェア更新

モードスイッチ

図3-15:動作モードスイッチ g01xx08e

スイッチは3つの動きをする押ボタン/スライド併用スイッチで、ラン動作保持機能を備 えています。

動作モードスイッチの操作 機能

中央位置から最上位置に上げる プログラムの処理を実施する(RUN)

最上位置から中央位置に戻す プログラムの処理を停止する(STOP)

最下位置、ブートストラップ ファームウェアの初期ロード用、ユーザは使用不要 押下する

(ドライバなどを用いる)

ハードウェアリセット

すべての出力がリセットされます。変数は、ゼロかFALSE また は初期値に設定されます。

ハードウェアリセットは、動作モードスイッチが STOP または RUNのどの場所にあっても実施できます。

動作モードは、内部的にはPLCサイクルの最後に変更されます。

注意

動作モードスイッチをRUNからSTOPに切り替えたときに出力データが設定される場合、

出力データはそのまま維持されます。プログラムはすでに実行されない状態であるため、ソ フトウェア側を(開始プログラムなどで)オフにしてもデータには反映されません。

メモ

WAGO-I/O-PRO 32では、「GET_STOP_VALUE」(System.libライブラリ)を使うこと でプログラム停止前の最後のサイクルを認識できるため、STOP設定時におけるコントロー ラの動作がプログラミングできます。この機能を利用すると、コントローラの出力を安全な 状態に切り替えることが可能です。

3.2.3.7 ハードウェアアドレス

ワゴLONフィールドバスコントローラに搭載されるニューロンチップは、ニューロンID という固有の明確な物理アドレスを工場設定した状態で出荷されます。このアドレスはコン トローラの背面に明記されるほか、コントローラ側面のシールラベルにも記載されています。

ネットワークコンフィグレーションの開始時にSERVICEピンを押すことにより、ネット ワーク管理メッセージが送出されます。

ノードはこのメッセージを使ってニューロンID(固有の48ビットデータ)をネットワーク 管理ソフトに通知します。

起動時、ネットワーク管理ソフトはニューロンIDを使ってノードの明確な識別を行いま す。

ネットワーク通信を行うときは、WAGO TOPLON® PRIOを用いてネットワーク管理ソフ トが、各ノードに対して論理アドレスの自動割り当てを行います。そのためアドレス設定ス イッチ(回転スイッチ)の設定は無効となります。

WAGO TOPLON® PRIOでは、回転スイッチによるアドレス設定をもとに、ロケーション

ID(フィールドバスノードのロケーション番号)の第1バイトが生成されます。

このアドレスは0x00から0xFFの範囲で調節可能であり、ノードアドレスの生成に使用され ます。

下側の回転スイッチの値はアドレスの上位値(上位4ビット)を表し、上側のスイッチは下 位値(下位4ビット)を示します。

例:

論理アドレスを0x63とするには、上のつまみを「3」に、下のつまみを「6」に合わせま す。生成されるロケーションIDの第1バイトは「01100011」となります。

設定したアドレスは初期化処理中に読み出されます。動作中に変更したアドレスは、電源を 入れ直した後に有効となります。

図3-16:論理アドレスを設定する回転スイッチとSERVICEピン g9123a0x