• 検索結果がありません。

ファジ-ハフ変換

ドキュメント内 ファジーハフ変換によるロバスト画像処理 (ページ 47-55)

第3章 ファジ-ハフ変換

3.3 ファジ-ハフ変換

となる.これはすでに提案されているファジーハフ変換の式のひとつに 一致する[32].ファジーハフ変換のメンバーシツプ関数e-D(d;

,p)j

kは従来 経験的に設定されていたが,ここでの導出によりひとつの理論的な根拠 が与えられたことになる.すなわち (3.10)式はファジーハフ変換の原型 となる式であり,ファジーハフ変換の理論的基礎だけでなく3 より一般 的な状況やアルゴリズムを扱うときの基本式となる. そのような応用の 一例として,テンプレートが直線や円といった簡単なものでなく高次の 関数で表される場合のように, データ点とテンプレートとの距離が解析 的には表せないような場合に対する近似解法を導く.テンプレートの式 が f(e,p)

=

0であるとする. eは空間座標であり, pはパラメータであ る.例えば2次元空間内の直線のときにはe = (ex, ey), p

=

(α ,b , c)とし て f(e,p) =αex + bey + cである.このときテンプレートマッチングは

(3.10)式の一般形として

min L Xi Ildi -eil12十k L Xi (ln Xi - 1)

2=1

i=l

su b

j .

to

f ( ei, p)

=

0 (i二1,. . . ,m)

o � Xi � 1

(3.17)

と表せる.ただしαはOとした. (3.18)式で最適化すべき変数はei,Xiお よびpである. (3.18)式から直ちに分かるように引の最適解はdiに最も 近いテンプレート上の点となる. (3.18)式の解はラグランジュ関数

L = L Xi Ildi -eil12 + k L Xi(Inxi - 1)

i=l i

= l

+玄入if(ei, p)

の鞍点,すなわち

�:::- θL

=

11 di -ei 112 + k ln X i = 0

. ."'

θL θ f

θei ニ 2Xi(ei-di)+入t瓦(ω)

= 0

θL

=

d (ei,p)ニO θ入Z

θL ,:!!:. θ f

石 = z z 石 ( 日)

=

0

(3.18)

(3.19)

(3.20)

(3.21)

(3.22)

の解である. この4つの式を連立させて解けば解が得られるが3 変数の 数が多いのでp以外の変数を消去しよう. そのために(3.21)式を

2Xi(ei - di) +入i θf � �

tノei

(di, p)

=

0 (3.23)

と近似する. 次に(3.22)式をテーラー展開すると

f ( di , p) + (ei - di)瓦(di,p) Tθf

=

0 (3.24)

となる. (3.23)式にθf/θei(di, p)をかけると

Tθf

( 1 \ '

11 θf

1 1

J2

2

勾仇川Z仇刈tパ (仇十e向十i 一イdi )l

否瓦2ζ;

(仙ι仰州,p訓pω)+刊入

Z

となる. (3.24)式と(3.25)式とから入Zが 入-

-

2

zJ(

d

h P L

11去 (di,p) 11 � (3.26)

と得られる. (3.26)式を(3.23)式に代入してei - di を求めて, そのノル ムをとると

f2 (di, p) Ilei - di 112

=

11先 (di,p) 112

となる. 次に(3.20)式から

一Ilei -di112

Xi

=

e

k

(3.27)

(3.28)

となり, これに(3.27)式を代入したものを(3.26)式に代入し3 更にその (3.26)式を(3.22)式に代入すると(3.22)式は

f(仰)

(di,

P)p k

11かp)1 12二 0

� 11去

(仰)

II�

-

となりpだけに関する式となる. これの解は勾配法

dp θL

dt θp

(3.29)

(3.30)

で求まる(θL/θpは(3.29)式の左辺である)

.

ここでtは反復の回数を表 すパラメータである. すなわち

pの適当な初期値から出発して(3.30)式

の軌道が収束した値として1つの解が得られる. このとき解は一般に複 数個あるから初期値に最も近い解に収束する.

例題として図3.1のような点パターンから放物線

f(e,p) =αex

+

be;

+

ey

+ c二O

(3.31)

を抽出してみた. いろいろな初期値から出発して(3.30)式をシミュレー シヨンしてみたところ, どのような初期値から出発しでも図3.2 に示す2 つの放物線のどちらかに収束した. kの値は0.1とした. kの値は適当な 範囲内になければならない. 小さすぎると局所最適解につかまり, 図3.3 のように正解に行かず, 逆に大きすぎるとノイズデータの影響を受ける ようになり, やはり図3.4 のように正解からずれる.

3.4 むすび

ハフ変換を混合整数計画問題によって定式化した. この定式化は, 各 データ点、がテンプレートに属す割合を表す局所的な変数Xiとテンプレー トの大局的な布置を表すパラメータpとの互いの相互作用を記述してい る. すなわちpが与えられればおは各データ点で個別に計算され, Xiが すべて与えられればその累積によってpが決まる. このようなXiとpの 逐次更新による解法はEMアルゴリズム[39]の一種であり, ハフ変換と 統計論との接点、ともなる. また, 最適化問題の目的関数にエントロビー に似た関数を付け加えることによりファジーハフ変換が得られることも 示した. この付加関数の係数kを固定したものがファジーハフ変換であ るが, 適当に大きな値からkを徐々に減少させながら解を追跡すればハ フ変換の大域最適解を得ることができる. これはニューラルネットによ る最適化で用いられる決定論的アニーリング[40]と同じ手法であり, 非 凸な最適化問題であるハフ変換の大域近似解法となる. ここで導出した ファジーハフ変換の勾配解法は, テンプレートのパラメータ数が多い場 合に全空間探索のハフ変換に代わる解法として, あるし1はまず最初に粗 い分割のハフ変換で近似値を求めた後3 本勾配法で精度を高めるといっ た使用法などが考えられる.

次の4章では, ファイジイハフ変換に基づく関数回帰法を提案して, 画 像の平滑化3 データの削減, 領域分割3 ステレオ視等に応用する.

1m「-。 3 - 。q。。f c

<foO 。 。

。。 。。

80ト。

o 0 0

。'0。。 60 f-o 0 。 。 。

。 。 o 。 。 一寸

。 。 。 。

。 。 。 。0. 00 0

。 。 。 。。 。

。 。 。 。

。^ 0 ^OO

00 ・αp 。 。 。

。。。

。 �。 0 。 。0 0 0 0 0

9

0 00

。 。。。。

。 。

。 。

。o 0 。。。 。

。 。

。 。

。 。 。 。 0 0 0 0 0 0 。 o 。《

v

o o 00 0

。0 。e

00

o 0 o 0

^

40ト o '000 00

。。。。 。 。

8 。 。 。。 。 。

r 0 0

i<>

^

0 0 00凸。

I

0 ^ 0

20 ト v o Jも。ハo 0 O V 0 0 ",,0 0

o Vo 00 ^O � 00

o ^ 000 8 8.,:S.g � 0。ど帯 。。 父g8�o8�04>凸 匂 d

O�

^

0 0 0

0 0 0 0 'òV0 0 0 (ið0 ・ �OO O^

O OA68 2v Oov 1 ち V O � 0 0 00 08do o -- � O

・20ト 008A 3 0 0

A

0 0 0 0 0

。 。s o0 V^ 0 () 0 0 00 VO 0 0 0。 0凸 。 4

.^

0 0 0

-40ト 00 0 0 ∞イ% - tw 。 。

^

0 0 V o :O V o

bo 0 0 v 0コ、

A

A V

90 0

I 0

v • •

0 0 0

I 00

.60 -3 1 -2 t I I

。 。

。。

阜 、 。v 。

00 0

O�。

。 。 。 o 00 。 ー

伐〉 。 00。 0 0

イl川|J9

0 0

Aひ

00

9

0

8

2 3

図3.1:データ例

120 、T一 一一丁 T

1

o _ Q o

。。 。。 qbιv

100 0 0 0 。 0。00

o 0 。 『

Cゆ。 00 ^ 0 0 0 0 0

0 ^ 0 0 。 。

80

!、、凸 o 0 o0 f" o J ov" 0 % v ^ 00 0

V 0

^ 0 ,,0 0

。。て V 0 0 v 0

00 α) 0

、O o ^_ " 0 0 0 Q

60トo0 \ぞ 。 o v V0 0 00 0 96

0 。、� 0 0 o 0 0 0 0 0 -" OAσ,., F J 0

o 、、� " 0 0 ^ 0 00 0 0 0 0 ん'

40ト 、'Q.�O00 0 Q 0 0 σy

20ト。 。。。

Oト。 。。

o ^� 0 0 0 _ 0 0 0

、、0,,,0 0 0 0 0 0 0 o v O,Çf' 0 v () ^ v

o ��, _ 0

^ 0 ,O'� 0 0

-Q、、40 0,, ,,0 " )J1 0' 0

Q, _ ^ 0 0 � "'� 0 0

0

�()- <)ρ,0. -0・ O':o,,o・o�.o一位。てt

。 o ^.<)-O'�Y(j}々、 o .00-恥<y- --O.:��・。。

.o,o�・0

0 かø-,(T�4).. -<r 喝QY J-o-00 0

o oA-d 6 0 15 -。ぎ械0_0

l beeo- 00 0 o f oo '\)-0,

-20 9-守甲 o V 0 ,, 0 0 0

8

10 o v 0 0" Y 0 0 00,0 0 0 0 。 0 " 0 0

s 0 0 0 ^,I\ 0

o 0 ∞ 。0 ^ 。。 Y 0 00" 7 0 0 0 0

わ。

ー60-3

。。

。 。

。。。

L一 一。一 。 2

o � v 0 1\ 。 0

O凸 〉 0 9

00 0 。 ∞。 6> v 0 0

0

1 0 0

2

図3.2:適切なk(k

=

0.1)の値での結果

3

唱� ()

() ()

。 。

' 。 。

。O。o

bA.

。。

。 。 () 0 () ()

() ()

() () v

() 0 () ^

<;) () V " () () ()

^ () () 凸<i)^ () ^() O ^

Oov <> v o o o 。。。α 0 0

^ -" : ^ <>

() () () 0

v 0.。

60ト() () () () -v () () () 0

^() () () v

^ þ 。

\ 0 0 0 0v v o o

o v o oo o

目 。" _O 0 A () () '" () () () () () () () ()

40\弘 。()()()() 0 0 0 0

[ () () () 0 �ゐ () () ()

j<> () " -- () () ()A 0 () () () ^ () - () ()

8

I 0 -',_ <> A() φ () () <>

20<;) 。〈λ o d A 。 0 0

、�<'> . ^ () <> _/

() V() 空凸() A () V "" 0 ()

。 。。 、() .':� 。() A () () () ---ーやF交会一。。 ひ・0る'0刃.�.�.() ()()()vo8

_ Q:)_

^<> <> VSI';:夢、恥 ... ()A' 申。 々öT-()Oo骨

()<> . . ,:, . , ・() () 0; - るママ示。4�_�? �ご乙- ー -��ø-o() ()

Oト

() .,'0ぬo' s : --- J 9 00 08060 0

I ..<'� 0 凸。 ^ V i> O v <> V -....‘ () ()

-20 boe A Z U φ^ () () 0

目。 <.> 0 凸 () () v ()() ()() () ()。 ()

A () C

8 () <> () ん〓 () ()

-40 -60 -3

。。

。00 00 。。

-2

白>� <>

() v <>() () () <>

一'. ()

o 3> � () 。 、�() <>

。 〈。。() 0 位、 。 '^'() B 0 ・'.()

.- <> ()

2

図3.3:不適切なk(k = 0.001)の値での結果

3

120 I v

。。 I寸7 T

q

。。f

。o 。

。 。

100ト

'

oOo O 〈b.A

。 。

。ο。 。 。 。 。

。 。

o 0 (,? 0 0

80ト。

0 0 0 。 。

60トo 0 0 。。

。 。。 。

。。

o 0 。

。 。

0。0《・0α〉0

o 00

。 。 A 0 0 0

0 0 0 0 0 0 6 V 0 00 0

o 0 0 ^ 0 0 ^ 0 0 0 0 0 0 0

40 o -000 00 s 0 <:> 0 0

8

r

'-,、 0 9 0 0 。 cb o o ,ノ�'

ro

ò、_, 0 0 0 O^ 0 0 0 0 ^ 0 - 0 ,-'。

| 、-,_ 0 A O V

q、 υ o 0 0 0

,,,-20 ト V A \、A

J

o v

o

//

uo \

\ 009 0 0 SO OJJ '

" " v 0 00

_ ^ Q-_ ^ 00 ^ 0 <lV "ノ 。。

O ト戸ブ oω。 ο -ぷ話Ô-Ò 冶 お$勾

:

3 び ρ竹.ρ 竺 。:o : ♂?

. . O 0

; - �-�-句守守万マõ♂�o-勺。-一一-一-()偽�<i>-�-- �^O 0-σσ一-;...----.

。o。《、 od , o 8 o

J

o 8一♂♂ぷ与ぷ

、0 。 一

^ 0 00 0 <> v ^ � VV-<> 0 。

20ト 。 06 5U O 0 0 0 0

o V 0 ^ 0 0 0 00_ 00 0 00 0 ^ 0 <:

s 0 <'> 0 _ ^ 0 0 0

-60 -3

、> _ 0 <xP V 0 <> 0

o00 0 -� 0 0 o

v o � v o 0 A <<> VO

o �O 0 A - 0 v (') 0 VO

> o V ^ 0 0 A OOVVo :t> <y 0 ()

o 0

2

図3.4:不適切なk(k二10.0)の値での結果

3

第4章 ファジ-ハフ変換による

ドキュメント内 ファジーハフ変換によるロバスト画像処理 (ページ 47-55)

関連したドキュメント