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ファイル処理部

ドキュメント内 ホワイトスペースにおける (ページ 30-35)

8 システムモデル

8.5 ファイル処理部

この節では、IPDCで配信されたファイルを受信して蓄積し、外部デバイスの WEBブラウザやア プリケーションから利用可能とする役割を持つファイル処理部について記載する。

ファイル処理部は、IP 受信部から出力される IP パケットのうち、ファイル配信に用いられる

FLUTEパケットを受信してファイル化処理を行い、適切なディレクトリに格納する。

また、ホームネットワーク等においてWEBサーバとして動作する機能を持つ。

8.5.1 ファイル処理部の機能構成

ファイル処理部は、以下の3つの機能で構成される。

(1)ファイル蓄積機能

IP 受信部の出力するマルチキャストのうち、ファイル配信のデータキャストであるものに JOIN し、FLUTE プロトコルで受信とファイル化の処理を行い、ファイルを適切なディレク トリに格納する。

(2)Webサーバ機能

IPDCで配信されたファイルをホームネットワーク内の外部デバイスからHTTPでアクセス 可能にする。

(3)ファイル消去機能

ファイル処理部のファイル保存容量超過の防止や、チャンネル変更時に蓄積されたファイ ルを消去する。

上記の機能概要を以下の図8-11に示す。

IPDCフォーラム 31

図8-11 ファイル処理部の機能概要

IPDCフォーラム 32 8.5.2 利用するFLUTEプロトコルの規定とFEC

ファイル処理部で利用するFLUTEプロトコル、および、それと組み合わせるFEC、および、送出 側で設定するFLUTEパラメータは以下の通りとする。

(1)FLUTEプロトコル

Internet Engineering Task Force (IETF) でインターネット標準として規定されている、

FLUTEに準拠する。

(2)FEC

FLUTEと組み合わせて利用するFECについては、

・FECなし

・Reed-Solomon符号 ・LDPC符号

・Raptor符号

から、運用時に選択して利用可能とする。

(3)送出側パラメータ

送出側では、FLUTEサーバが送出側ULE処理装置に対してマルチキャストパケットを 出力し、ULE処理装置がIPパケット(FLUTEのUDPパケット)をTSにカプセル化して、

放送TSとして伝送する。

その際のFLUTEサーバの送出のパラメータとして、

・マルチキャストアドレス

・ポート番号

・TSI(FLUTEのセッションID)

・FECの種別

・配信ビットレート を指定可能とする。

このうち、

マルチキャストアドレスはPMT情報として送出される。

ポート番号とTSIはスタートアップ情報として送出することができるが、

スタートアップ情報を用いない場合には、

・ポート番号はデフォルト値(T.B.D)

・TSIは固定値(T.B.D) として運用する。

FECの種別は、FLUTEプロトコルにより受信側に通知される。

IPDCフォーラム 33 8.5.3 ファイル受信動作

ファイル処理部は、以下の手順でファイル化と蓄積を行う。

(1) PMTの受信とファイル配信データキャストの選択

ファイル処理管理部は、PMTのマルチキャストアドレスを指定してJOIN要求を行い、

PMTを取得する。

スタートアップ情報を利用しない場合(IPv4(6)_addr2_control_data_ flag =0)、PMTにフ ァイル保存可能(IPv4(6)_addr2_file_storable_flag=1 )と記載されたマルチキャストアドレ スにJOINし、デフォルトのポート番号と、固定のTSI値を指定してFLUTE受信処理モジ ュールを起動する。この場合、受信すべきポート数(IPv4_addr2_num_of_port)はPMTに 記載されている。

スタートアップ情報を利用する場合(IPv4(6)_addr2_control_data_ flag =1)、ファイル処理 管理部は、スタートアップ情報のマルチキャストアドレスを指定してJOIN要求を行ってスタ ートアップ情報を取得し、そこに記載されたマルチキャストアドレス、ポート番号、TSI値を指

定してFLUTE受信処理モジュールを起動する。

(2) FLUTE処理

FLUTE受信処理モジュールは、ファイル処理管理部によって、適切なパラメータで起動さ

れ、IP受信部に対してマルチキャストへJOIN要求を行い、FLUTEパケットをマルチキャ ストで受信してファイル化処理を行い、WEBサーバ機能でアクセス可能なディレクトリにファ イルを保存する。

IPDCフォーラム 34 8.5.4 受信したファイルの管理と外部デバイスからのアクセス

FLUTE処理によって蓄積されるファイルは、以下のように管理し、また、外部デバイスからアクセ

ス可能とする。

(1) 保存ディレクトリ

下記の例のように、コンポーネントID等で区分したパスで管理する。 [詳細はT.B.D.]

例)

保存ディレクトリの階層を、

ARIB

/コンポーネントID(放送局内でユニーク)

/( FDTインスタンスのContent-Locationで指定) とする。

ここで、コンポーネントIDはPMT情報から取得する。

(2) 外部デバイスからのアクセスURL

外部デバイスからファイルにアクセスする際には、ファイル処理部のWEBサーバ機能のホー ムネットワークでのIPアドレスを「ホームネットワークでのIPアドレス」とし、

http://(ホームネットワークでの IP アドレス)/(コンポーネント ID)/ ( FDT インスタンスの Content-Locationで指定)

というURLでアクセスする。

上記のURLを、外部デバイスのアプリケーションやブラウザに通知する方法については規定 しない。

(3) ファイルの消去

ファイル処理部で保存したファイルは、以下の 3 つのルールのうち、どれかひとつが発生した タイミングで、該当するものを消去する。(T.B.D)

・PMTにより、放送の選局チャンネルが切り替わったことを検知したとき → すべてのファイルを消去する

・ファイル保存領域の空き容量が一定の割合を下回ったとき

→ 空き容量が一定の割合になるまで、古いファイルから順に消去する。

ファイル保存領域については、最低容量を規定する。

・放送局で指定した、すべてのファイルの最低保存時間(期間)を過ぎたとき

→ 一定の時間ごとにバッチ処理を行い、ファイルのタイムスタンプが一定時間以上 古いものは消す。バッチ処理のサイクルについては規定しない。

IPDCフォーラム 35

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