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想定するアプリケーション

ドキュメント内 ホワイトスペースにおける (ページ 79-82)

11 想定するアプリケーションとコンテンツ

11.2 想定するアプリケーション

この節では、前節に記載した外部デバイスで動作するアプリケーションのアーキテクチャを前提 に、アプリケーションの機能構成と各機能の概要、および動作シーケンスを記載する。

11.2.1 機能構成と各機能の概要

(1) データキャスト選択機能

IP入出力部に対してPMT情報およびスタートアップ情報の取得要求を行い、要求への応答 としてIP入出力部からPMT情報およびスタートアップ情報を受信し、それらに記載されたデ ータキャストのリストから、アプリケーションが利用するデータキャストを選択する。

選択したデータキャストのマルチキャストアドレスおよびポート番号を、アプリケーション内の データキャストを受信する各機能(制御コマンド受信機能、および、ストリーム再生機能)に通 知する。

(2) 制御コマンド受信機能

IP 入出力部に対して制御コマンドが配信されているデータキャストの取得要求を行い、要求 への応答としてIP入出力部から制御コマンドを受信し、制御コマンドをコンテンツ構造情報処 理/制御機能およびWebSocketプロキシ機能に通知する。

制御コマンドを配信するデータキャストの取得要求の際に必要となるマルチキャストアドレス およびポート番号は、データキャスト選択機能から通知される。

(3) ストリーム再生機能

IP入出力部に対してストリームコンテンツが配信されているデータキャストの取得要求を行い、

要求への応答としてIP入出力部からストリームコンテンツを受信して再生する。

ストリームコンテンツが配信されているデータキャストの取得要求の際に必要となるマルチキ ャストアドレスおよびポート番号は、データキャスト選択機能から通知される。

(4) コンテンツ構造情報処理/制御機能

HTTPプロキシ機能およびファイルキャッシュからコンテンツ構造情報ファイルを読み出し、ま た、制御コマンド受信機能から制御コマンドを受信し、それらに基づいて、ファイル表示再生機 能やWEBブラウザ機能やストリーム表示再生機能を制御する。

(5) WebSocketプロキシ機能

制御コマンド受信機能から制御コマンドを UDP パケットとして受信し、そのコマンドボディ(テ キスト)をWebSocketプロトコルでWEBブラウザ機能に通知する。

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(6) ファイル表示再生機能

コンテンツ構造情報処理/制御機能の制御に基づき、HTTP プロキシ機能およびファイルキャ ッシュからコンテンツファイルを読み出して再生する。

再生するコンテンツのフォーマットは、インターネットで汎用的に用いられている各種の MIME形式に対応する。

(7) WEBブラウザ機能

コンテンツ構造情報処理/制御機能の制御に基づき、HTTP プロキシ機能およびファイルキャ ッシュからコンテンツファイルを読み出して再生する。

再生するコンテンツのフォーマットは、インターネットで汎用的に用いられている HTML 形式 およびそこで動作するJavaScript等に対応する。

(8) HTTPプロキシ機能

アプリケーションの機能のうち、ファイル処理部で蓄積されたファイルにアクセスする各機能

(コンテンツ構造情報処理/制御機能、ファイル表示再生機能、WEB ブラウザ機能)からの

HTTPリクエストを受付け、ファイル処理部のWEBサーバ機能に中継し、その応答を返す。

ファイル処理部のWEBサーバ機能にアクセスする際のURLのホスト名部分は、ホームネッ トワーク等で割り当てられたファイル処理部の IP アドレスであり、コンテンツ制作の時点でコ ンテンツ構造情報やHTMLにURLを記載する際にはそれを知ることができないが、アプリ ケーションの機能のうち、ファイル処理部で蓄積されたファイルにアクセスする各機能(コンテ ンツ構造情報処理/制御機能、ファイル表示再生機能、WEB ブラウザ機能)が、ファイル処理 部のWEBサーバ機能に直接アクセスするのではなく、このHTTPプロキシ機能を経由して アクセスするアーキテクチャとすることにより、コンテンツ制作の時点でコンテンツ構造情報や HTMLに記載するURLのホスト名部分を固定値として記載することを可能にする。

(9) ファイルキャッシュ

HTTP プロキシ機能と連携して動作し、ファイル処理部から取得したファイルをアプリケーショ ン内に一時的にキャッシュする機能。

ファイル処理部から直接ファイルを読み出すのではなく、このファイルキャッシュから読み出す ことにより、ファイルの表示再生の高速化や、ファイル処理部に接続ができない状況でのファ イル読み出しを可能とする。

(10) インターネット接続部

外部デバイスのアプリケーションから、ホームネットワーク等あるいはモバイル通信機能等を 経由して、インターネット通信を行う機能。

IPDCフォーラム 81 11.2.2 動作シーケンス

外部デバイスのアプリケーションは、IP入出力部やファイル処理部と連携して、以下のような 手順で動作する。

なお、この手順の前に、IP入出力部はIPDC受信機と外部デバイスとのペアリングを完了し、

ファイル処理部はデータキャストを受信してファイル化処理を行っていることを前提とする。

(1) 制御コマンドのデータキャストを選択

データキャスト選択機能が、PMT 情報およびスタートアップ情報を要求して、取得し、

PMT 情報およびスタートアップ情報に記載された内容から、制御コマンドのデータキャ ストを選択する。

(2) 制御コマンド受信開始

制御コマンド受信機能が、制御コマンドのデータキャストを取得する。

(3) コンテンツ構造情報ファイルの取得

制御コマンド受信機能が、コンテンツ構造情報ファイルを取得するコマンドを受信してコ ンテンツ構造情報処理/制御機能に通知し、コンテンツ構造情報処理/制御機能が HTTP プロキシおよびファイルキャッシュ機能からコンテンツ構造情報ファイルを取得す る。

(4) コンテンツの取得と再生

コンテンツ構造情報処理/制御機能が、コンテンツ構造情報および制御コマンドにしたが って以下の動作を制御する。

・ファイルコンテンツの取得と再生

・ストリームコンテンツの取得と再生

・WEBブラウザ機能の制御

(5) HTMLコンテンツをWebSocketで制御

WEB ブラウザ機能は、HTML コンテンツ中に記載された JavaScript を起動して WebSocketプロキシとWebSocketセッションを確立し、WebSocketプロキシから通知さ れる制御コマンドによって JavaScript を制御し、HTML コンテンツ内の各種の表示再 生動作をする。

(6) インターネット通信によるサーバ等との接続

コンテンツ構造情報処理/制御機能や WEB ブラウザ機能は、コンテンツ構造情報や HTMLコンテンツ中に記載されたURLにより、インターネット通信でサーバ等と接続し て、コンテンツの取得や表示再生、サーバへの情報通知を行う。

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