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ファイルシステム

ドキュメント内 Asianux Server 3 サーバー構築・運用ガイド (ページ 50-53)

第 4 章  ディスク管理

4.3   ファイルシステム

fdiskなどでパーティションを作成しただけでは、そのパーティションを利用することはできません。OSがその パーティションを利用するためには、そのパーティション上にファイルシステムを作成しなければいけません。ファ イルシステムとは、OSがファイルを管理するための枠組みであり、Asianux Server 3ではext2、ext3、などのファイ ルシステムを利用できます。

新しいパーティション上にファイルシステムを作成すると、メタデータと呼ばれる管理情報がパーティション内に 作成されて、そのパーティションを利用することが可能となります。

ext3ファイルシステムは、ジャーナリングファイルシステムと呼ばれ、ジャーナリング機能を持っています。ジャー ナリング機能は、ファイルシステムの信頼性を向上させるための機能の1つです。ジャーナリングファイルシステム における「ジャーナル(Journal)」とは、ファイルシステムの変更に対する操作を、あらかじめ準備された領域にログ として記録することを意味します。ジャーナリングファイルシステムは、障害からの復旧時にジャーナルの情報を利 用してファイルシステムの復旧を行い、ファイルシステムの一貫性を保つことができます。

一方、Linuxの初期の頃から利用されてきたext2ファイルシステムは、ジャーナリング機能を持っておらず、シス

テム障害時などファイルシステムを正常にアンマウントできなかった場合、再起動後のマウント時に、fsckコマンド によるファイルシステムの検査が行われます。この検査は、ファイルシステム内のすべてのファイルの一貫性を検 査するので、ファイルシステムが大きくなると、検査に必要な時間も延び、サービスの停止時間を延ばす要因となり ます。したがって、現在ではext2以外のジャーナリングファイルシステムを用いて、システムを運用することが一般 的になっています。

4.3 ファイルシステム

4.3.1 ext3 ファイルシステム

ext3ファイルシステムは、Linuxの初期段階から利用されてきたext2ファイルシステムに、ジャーナリング機能を 追加したファイルシステムです。ext3ファイルシステムは、ext2ファイルシステムと上位互換であり、既存のext2ファ イルシステムをext3ファイルシステムに変更したり、ext3ファイルシステムをext2ファイルシステムとして利用したり することが簡単にできます。

ext3ファイルシステムの操作は、e2fsprogsパッケージに含まれているツールを用います。また、ext2ファイル システムの操作もext3と同じ操作で行うことができます。

(1)ext3ファイルシステムの作成

ext3ファイルシステムを新規に構築するには、mkfsのオプションとして、ファイルシステムの種類を表す-t ext3オプションと、ext3ファイルシステムを作成するパーティションのデバイスファイルを指定します。

# /sbin/mkfs -t ext3 /dev/sdd1

また、既存のext2ファイルシステムをext3ファイルシステムに変換できます。ext2ファイルシステムをext3ファイ ルシステムに変換するためには、tune2fs-jオプションを使用します。ファイルシステムの変換はマウント中で も行うことができます。次の例は、/dev/sda3上に作成されたext2ファイルシステムをext3ファイルシステムに変 換します。このとき、/dev/sda3上のデータはすべて保持されます。

# /sbin/tune2fs -j /dev/sda3

(2)ext3ファイルシステムのマウント

作成したext3ファイルシステムはmountで、ファイルツリー上にマウントします。次の例では、/dev/sda3/mnt/asianux1にマウントします。

# /bin/mount -t ext3 /dev/sda3 /mnt/asianux1

(3)ext3ファイルシステムのラベル設定

ext3ファイルシステムには、ラベルを設定できます。ラベルを用いることの利点は、デバイスの指定時にデバイス ファイルではなく、ラベルによってファイルシステムを特定できることです。この機能により、SCSIデバイスを用いて

運用しているシステムで、SCSIデバイスの追加・削除などによってデバイスファイルの割り当てが変更されても、シ ステムの運用に影響を与えなくなります。

ext3ファイルシステムにラベルを指定するためには、e2labelを利用します。次の例は、/dev/sda3にラベル

「asianux1」を指定しています。

# /sbin/e2label /dev/sda3 “asianux1”

現在、ファイルシステムに設定されているラベルを確認したいときには、ラベル名を付けずにe2labelを実行 します。

# /sbin/e2label /dev/sda3 asianux1

(4)/etc/fstabの変更

作成したファイルシステムをシステムの再起動時に自動的にマウントするためには、/etc/fstabに記述を追 加します。次の例は /dev/sda3 デバイスを /mnt/asianux1ディレクトリにマウントするための設定例です。

/dev/sda3 /mnt/asianux1 ext3 defaults 0 0

また、ラベルを利用して指定する場合には、次のように設定します。

LABEL=asianux1 /mnt/asianux1 ext3 defaults 0 0

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