FlexWAN および拡張 FlexWAN モジュールでの MPLS の設定
レイヤ 2 パケットの AToM 伝送
AToM
は入力PE
でレイヤ2
フレームをカプセル化して、擬似回線の反対側の対応PE
に送信しま す。これが2
つのPE
ルータ間の接続です。出力PE
はカプセル化を解除して、レイヤ2
フレームを 送信します。PE
ルータ間でレイヤ2
フレームが正しく伝送されるかどうかは、PE
ルータの設定しだいです。ルー タ間で接続(擬似回線)を確立します。各PE
ルータ上で次の情報を指定します。•
擬似回線で伝送するレイヤ2
データのタイプ(イーサネット、フレームリレー、ATMなど)•
ピアPE
ルータのループバック インターフェイスのIP
アドレス(PEルータが通信可能になる)•
擬似回線を固有のものとして表すVC ID
第4章 FlexWANおよび拡張FlexWAN モジュールでのMPLSの設定 AToM
次に、レイヤ
2
パケットを伝送できるようにPE
ルータを設定する基本的な手順を示します。トラ ンスポート タイプ(EoMPLS、ATMoMPLS、FRoMPLS)ごとに、少しずつ手順が異なります。ステップ 1
PE
ルータ上のインターフェイスまたはサブインターフェイスを定義します。Router# interface interface-type interface-number
ステップ 2 インターフェイスのカプセル化タイプ(dot1qなど)を指定します。
Router(config-if)# encapsulation encapsulation-type
ステップ 3 次の作業を行います。
•
ピアPE
ルータのLDP
ルータID
を指定することによって、ピアPE
ルータに接続します。• 2
つのPE
ルータ間で共有する、固有の識別子を指定します。vcid
は32
ビットの識別子です。peer-router-id
とVC ID
の組み合わせは、ルータ上で固有でなければなりません。2
つの回線で 同じ組み合わせのpeer-router-id
とVC ID
を使用することはできません。•
擬似回線でデータをカプセル化するためのトンネリング方式を指定します。AToM
の場合、デー タをカプセル化するためのトンネリング方式はmpls
です。Router(config-if)# mpls l2transport route destination vc-id
(注) この例では、インターフェイスそのものに
mpls l2transport route
コマンドを指定しています。FRoMPLS
またはATMoMPLS
の場合、これは当てはまりません。この設定が有効なのは、VLANインターフェイス上のソフトウェアベース
VLAN
モードEoMPLS
だけです。旧リリースの AToM との互換性
旧リリースの
AToM
では、AToM回線を設定するコマンドがmpls l2 transport route
でした。これ がxconnect
コマンドに変更されました。xconnect
コマンドを使用すると、FRoMPLS
およびEoMPLS
回線を設定できます。(注)
ATM AAL5 over MPLS
回線およびATM Cell Relay over MPLS
回線を設定するには、mpls l2 transport
route
コマンドを使用する必要があります。第4章 FlexWANおよび拡張FlexWAN モジュールでのMPLSの設定
AToMの設定方法
AToM の利点
ここでは、MPLSネットワークでレイヤ
2
パケットを送信できるようにする、利点のうちのいくつ かについて説明します。• AToM
製品群は、Cisco 7600
シリーズ ルータを含めた複数のシスコ製ルータ プラットフォーム にまたがり、イーサネット、フレームリレーをはじめ、多数のレイヤ2
パケット タイプに対応 します。したがって、サービス プロバイダーはあらゆるタイプのトラフィックをバックボーン で伝送し、あらゆるタイプのカスタマーに対応できます。• AToM
はMPLS
上でレイヤ2
パケットを伝送するために開発された規格に準拠しています(AToMが準拠している具体的な規格については、「Ethernet over MPLS」[p.4-28]を参照)。この ことは、ネットワークに標準のメソドロジーを組み込もうとするサービス プロバイダーにとっ て有利です。他のレイヤ
2
ソリューションは独自仕様なので、ネットワークの拡張に関して サービス プロバイダーが制約を受ける可能性があります。また、サービス プロバイダーが1
つ のベンダーの機器に拘束されることにもなりかねません。• AToM
へのアップグレードは、カスタマーに対してトランスペアレントです。サービス プロバ イダーのネットワークはカスタマー ネットワークから切り離されるので、サービス プロバイ ダーはカスタマーへのサービスに影響を与えることなくAToM
にアップグレードできます。カ スタマーにとっては、従来のレイヤ2
バックボーンを使用しているのと同じです。AToM の設定方法
ここでは
AToM
の基本的な設定方法について、次の手順を含めて説明します。• Ethernet over MPLS(p.4-28)
• ATM AAL5 over MPLS VC
モード(p.4-45)• ATM Cell Relay over MPLS VC
モード(p.4-48)• Frame Relay over MPLS(p.4-51)
•
レイヤ2
ローカル スイッチング(p.4-54)前提条件
AToM
を設定する前に、ネットワークを次のように設定しておいてください。• PE
ルータがIP
を使用して相互に到達できるように、コアでIP
ルーティングを設定します。• PE
ルータ間にLSP
が存在するように、コアでMPLS
を設定します。AToM および QoS
MPLS AToM
では、ラベルの3
つのEXP
ビットを使用して、パケットのキューを判別します。LSPトンネル ラベルは最後から
2
つめのルータで削除される可能性があるので、VC
ラベルとLSP
トン ネル ラベルの両方にEXP
ビットを固定的に設定します。詳細については、「AToMでQoS
を設定 する方法」(p.4-65)を参照してください。第4章 FlexWANおよび拡張FlexWAN モジュールでのMPLSの設定 Ethernet over MPLS
Ethernet over MPLS
Ethernet over MPLS
は、MPLS
パケットでイーサネットPDU
をカプセル化し、MPLS
ネットワーク 上で転送することによって機能します。各PDU
は1
つのパケットとして転送されます。Ethernet
over MPLS
はさまざまな方法で設定できます。• VLAN
モード ― MPLSネットワーク上の1
つのVC
を使用して、送信元の802.1Q VLAN
から宛先の
802.1Q VLAN
まで、イーサネット トラフィックを伝送します。•
ポート モード ― ポート上のすべてのトラフィックにMPLS
ネットワーク上の1
つのVC
を共 有させます。EoMPLS
を設定する方法は、SUP720-3BXL
システムでは2
つ、Supervisor Engine 2
搭載システムで は1
つです。SUP720-3BXL ベースの EoMPLS
SUP720-3BXL
ベースのシステムでは、Supervisor Engine 720がMPLS
機能をサポートします。Supervisor Engine 720
はFlexWAN
モジュールを使用しないで、L2トラフィックを受信し、ラベル を付加し、MPLSコアにフレームをスイッチングします。MPLS
ネットワークのコアに対応するFlexWAN
モジュールをSUP720-3BXL
ベース システムに装 備することもできます。この場合、FlexWAN ベースのコンフィギュレーションとSUP720-3BXL
ベースのコンフィギュレーションのどちらでも使用できます。(注)
MPLS
ネットワークのコアに対応するようにOSM
を設定することもできます。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/cfgnotes/optical/122sx/mpls.htm#wp1128955
を参照してください。(注)
1
つのシステムで、FlexWAN
ベースのコンフィギュレーションとSUP720-3BXL
ベースのコンフィ ギュレーションの両方を同時に有効にできます。シスコはこの構成をサポートしますが、推奨はし ません。MPLS
コアのアップリンクがFlexWAN
対応インターフェイスを経由しないかぎり、FlexWAN
ベースのEoMPLS
接続はアクティブになりません。その結果、非WAN
インターフェイスに届いた
FlexWAN
ベースEoMPLS
のパケットは廃棄されます。Cisco Supervisor Engine 2 ベースの EoMPLS
MPLS
ネットワークのコアに対応するFlexWAN
モジュールをSupervisor Engine 2
ベースシステム に装備する必要があります。サポート対象モジュール
EoMPLS
をサポートするのは、次のCatalyst 6000
ファミリーおよびCisco 7600
シリーズのFlexWAN
モジュールです。• WS-X6182-2PA FlexWAN
• WS-X6582-2PA
拡張FlexWAN
第4章 FlexWANおよび拡張FlexWAN モジュールでのMPLSの設定
Ethernet over MPLS
Supervisor Engine 2 または FlexWAN ベース システムに対応する EoMPLS VLAN モード の設定
FlexWAN
ベースシステムの2
つの終端間でレイヤ2 VLAN
パケットが転送されるようにMPLS
を 設定するには、PE
ルータ上で次の作業を行います。OSPF
をIGP
として使用する場合は、32
ビットマスクを指定してPE
ルータ上のすべてのループ バック アドレスを設定し、PE
ルータ間のMPLS
転送が正しく行われるようにする必要があります。コマンド 目的
ステップ 1 Router# enable イネーブル
EXEC
モードを有効にします。プロンプトに対してパスワードを入力します。
ステップ 2 Router# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始しま
す。
ステップ 3 Router(config-vlan)# vlan {vlan-id | vlan-range}
VLAN ID
またはVLAN
範囲を入力します。ステップ 4 Router(config)# interface gigabitEthernet レイヤ
2
インターフェイスを指定します。ステップ 5 Router(config-if)# switchport ポートのスイッチングを設定します。
ステップ 6 Router(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1
インターフェイスがトランキングモードのときのトラ ンク特性を設定します。
ステップ 7 Router(config-if)# switchport trunk allowed vlan range
特定の
VLAN
の許可リストを変更します。ステップ 8 Router(config-if)# switchport mode trunk トランキング
VLAN
レイヤ2
インターフェイスを指定 します。ステップ 9 Router(config-if)# exit インターフェイス コンフィギュレーション モードを終
了します。
ステップ 10 Router (config)# interface vlan vlanid 固有の
VLAN ID
番号を作成します。ステップ 11 Router(config-if)# mpls l2transport route destination vc-id
レイヤ
2 VLAN
パケットを伝送するためのVC
を指定します。
引数
destination
でリモートルータのループバックアドレスを指定します。
引数
vc-id
は、ユーザ側で指定する値です。VC
ごとに固有でなければなりません。
VC ID
を使用してVC
の終端 を接続します。第4章 FlexWANおよび拡張FlexWAN モジュールでのMPLSの設定 Ethernet over MPLS
次に、mode trunkの設定を示します。
CE1
の設定!
interface FastEthernet1/0/0 no ip address
no ip mroute-cache negotiation auto no cdp enable no shut
!
interface FastEthernet1/0/0.1 encapsulation dot1Q 2
ip address 180.8.0.1 255.255.0.0 no cdp enable
no shut
!
interface FastEthernet1/0/0.2 encapsulation dot1Q 3
ip address 180.9.0.1 255.255.0.0 no cdp enable
no shut
!
CE2
の設定!!
interface FastEthernet4/0/0 no ip address
no ip directed-broadcast negotiation auto
no cdp enable no shut
!
interface FastEthernet4/0/0.1 encapsulation dot1Q 2
ip address 180.8.0.2 255.255.0.0 no ip directed-broadcast
no cdp enable no shut
!
interface FastEthernet4/0/0.2 encapsulation dot1Q 3
ip address 180.9.0.2 255.255.0.0 no ip directed-broadcast
no cdp enable no shut
!