(障害者のバドミントン)
BWF(世界バドミントン連盟)
IBAD(国際障害者バドミントン連盟)新クラス分け 車椅子1(WHEELCHAIR CLASS1-BMW1)
C8を含む高位の脊髄損傷(四肢麻痺)
プレーする手(競技手)にも動きの制限がある
わずかな体幹の移動(姿勢保持)は片方の手を使うことで可能 座位バランスが悪く,体幹の下部はバックレストに常に接している 体幹の回旋が不能のため上肢を後ろへ振りかざせない
車椅子操作は拙劣である
(脳性麻痺の場合)
重度な両麻痺
上肢のコントロールにわずかな制限がある 中等度の体幹バランス障害
下肢の重度の痙性(grade 4)
車椅子2(WHEELCHAIR CLASS2-BMW2)
T12を含む高位の脊髄損傷(対麻痺)
わずかな体幹の移動(姿勢保持)は片方の手を使うことで可能 座位バランスが悪く、体幹の下部はバックレストに常に接している 体幹の回旋が不能のため上肢を後ろへ振りかざせない
(脳性麻痺の場合)
中等度の両麻痺
中等度の体幹バランス障害 下肢の中等度の痙性(grade 3)
車椅子3(WHEELCHAIR CLASS3-BMW3)
L1を含む下位の脊髄損傷(対麻痺)
一下肢あるいは両下肢の筋力が、で少なくとも20ポイント減点がある 座位保持が可能で、上肢・体幹の動きは正常である
リーチ動作は片方の手で支えることで可能 細かな車椅子操作が可能である
一上肢を前方へ突き出したときに体幹がその姿勢を保持できない 体幹の側屈は手の補助がなければ不可能である
(脳性麻痺の場合)
軽度の両麻痺
体幹バランスにわずかな障害を認める 下肢にわずかな痙性がある
立位でプレーが出来ない
立位下肢1(STANDING BELOW WAIST CLASS1-BMST1)
両下肢の非常に重度な障害(静的・動的バランスの障害)
少なくとも1下肢あるいは両下肢で、MRC(MMT)評価で30ポイン ト以上の減点がある。
重度の両下肢ポリオ
脊髄損傷不全麻痺で同等の障害がある 重度の両麻痺
重度の片麻痺(プレーする腕も含む)
立位下肢2(STANDING BELOW WAIST CLASS2-BMST2⒜)
新しいクラスです
このカテゴリーにおける選手は、切断手術者のみです。
片足膝上切断 両足膝下切断
立位下肢2(STANDING BELOW WAIST CLASS2-BMST2)
選手は立位が可能であるが、MRC(MMT)評価で下肢筋力が一下肢 あるいは両下肢に少なくとも20ポイント減点がある、またはそれ らと同等の障害
両下肢の中等度の障害 下肢機能が全廃 一下肢のポリオ 一側大腿切断
股関節と膝関節の両方に拘縮がある 股関節脱臼で明らかに短縮がある 両下肢に中度の障害がある S1レベルの脊髄損傷、二分脊椎 ポリオ
中度の脳性麻痺
S1レベルの不完全な脊髄損傷
立位下肢3(STANDING BELOW WAIST CLASS3-BMST3⒜)
新しいクラスです
このカテゴリーにおける選手は、切断手術者のみです。
片足膝下切断
立位下肢3(STANDING BELOW WAIST CLASS3-BMST3)
選手は立位が可能であるが、MRC(MMT)評価で下肢筋力が一下肢 あるいは両下肢に10から19ポイント減点がある、またはそれらと 同等の障害
非常に軽度の両下肢障害 一側の足関節に拘縮がある
足部の中足骨より高位の切断(足部の3分の1以上)
股関節亜脱臼
一下肢の股関節または膝関節または足関節の動きに制限がある ポリオ:MRC(MMT)評価で下肢筋力が一下肢あるいは両下肢に 少なくとも10ポイント減点がある
軽度の脳性麻痺 軽度の片麻痺
下肢の長さに7センチ以上の差がある それらと同等の障害
立位上肢1(STANDING ABOVE WAIST CLASS1-BMST4)
トの減点がある
一側上腕切断(肘離断を含む)
腕神経叢損傷による上肢機能全廃
機能的な手を持たない、肘を含めた上肢の短縮 その他同等の障害
立位上肢2(STANDING ABOVE WAIST CLASS2-BMST5)
プレーで使用しない上肢にMRC(MMT)評価で上肢筋力に30ポイン トの減点がある
一側前腕切断(手関節離断を含む)
上肢機能がある程度残存した腕神経叢損傷 一側前腕切断と同等の上肢異常もしくは障害 その他同等の障害
※車椅子3クラスには下肢切断も含んでいる
※MRC(MMT)評価とは筋力検査法のことで、医師や理学療法 士が徒手で行い、下肢(股関節、膝関節、足関節)上肢(肩関 節、肘関節、手関節、指)の各関節を動かして筋力を測定する ことを言う。それぞれ1(弱)~5(強)段階のポイントがあ り、各関節の動きのポイント(ポイントが高いと筋力がある)
を合計したものが上・下肢筋力の合計となる
矮人 BMDST6⑴ 新しいクラスです
120センチ以下で、動きに制限のある者。たとえば、S.E.Dや
のクラスの選手は、軟骨発育不全のため身長の限界はあるが、比較 的動けます。
矮人 BMDST6⑵ 新しいクラスです
BMDST6⑴の中でも特に軟骨形成不全の症状が主な人のクラスで す。身長は女性135センチ、男性140センチまで。
他の運動障害についての基本
障害は、変わらない、もしくは進んでいるにせよ永久的なものであ ること。
背骨と体幹
コブ方式で測定された60度以上の脊柱測弯症のように、厳しい運 動制限のある背骨を持つ者。X線が必要。
注意
1.多発性硬化症のように、進行性の運動障害を伴った者は、試合 の前にクラス分けを受けなければならない。
2.知的、心臓、胸、腹筋、皮膚、聴覚、視覚など、運動に障害を 持たない者たちは入らない。(肢体不自由のみ)
脳性麻痺
CPハンドブックによって分類されます。
障害の軽いクラスでの参加について
選手がより障害の軽いクラスでの試合を選ぶ場合、選手は特定のク ラスにとどまらなければならない。
国際障害者連盟 競技規則
第1条 コートとコート用具
第1項 コートはバドミントン競技規則の図Aに示されているとお り、40㎜幅のラインで描かれた長方形である。以下のコー トが障害者に適用される。
⑴ シッティングクラスのシングル及びダブルスのコートは、
それぞれ図Fと図Gとする。
⑵ 車椅子クラスのシングルとダブルスのコートは、それぞれ 図H-1(WC-1)、図H-2(WC-2)、図Ⅰ-1(WC-1)、図Ⅰ-2
(WC-2)とする。
⑶立位下肢2クラス:シングルス用のコートは図Jに示される 第4項 ポストはコー卜面から以下の高さであり、競技規定第1条 第10項に示されているように、ネットが張られたとき、水 平を保つようにする。
⑴ シッティングクラス = 1.20m
⑵ 車椅子クラス = 1.40m
⑶ 立位クラス = 1.55m
第10項 コート面からネットの上部は、コート中央とダブルス用の サイドライン上でそれぞれ以下の高さとする。
⑵ 車椅子クラス = 1.372mおよび1.40m
⑶ 立位クラス = 1.524mおよび1.55m
第9条 サービス
第1項 正しいサービス
⑵ サーバーとレシーバーは、対角に向かい合うサービスコー ト内に立つか、あるいはそれぞれのサービスコート内に立 ち、境界線に触れず位置するものとする。
⑶ 上半身に障害のある立位クラスのみ適用する。
⑸ 立位クラスにおいて、シャトルがラケットで打たれる瞬 間、シャトル全体がサーバーのウェストより下になければな らない。
シッティングクラス及び車椅子クラスではシャトルが打たれ た瞬間、シャトル全体が腋の下よりも下になければならない。
第7項 立位クラスのダブルスおいて、それぞれのパートナーは相 手のサーバーあるいはレシーバーの視界をさえぎらない位置 であればどこにいても良い。
シッティングクラス及び車椅子クラスにおいて、それぞれ のパートナーは隣接するサービスコート内に位置する。
第10条 シングルス
第1項 サービス側コートとレシーブ側コート
⑴シッティングクラス及び車椅子クラスにおいて、プレーヤー は図F及び図H-1(WC1)と図H-2(WC2)に示されてい
シーブを行う。
第11条 ダブルス
第4項 立位クラスのサービス側コートとレシーブ側コート
⑴ 立位クラスでは、ゲームの最初でサーブを行う競技者は得 点が0か偶数の時は右側のサービスコートから、得点が奇数 の場合は左側のサービスコートからサーブを行う。
⑵ 立位クラスでは、ゲームの最初でサーブを受ける競技者は 得点が0か偶数の時は右側のサービスコート、得点が奇数の 場合は左側サービスコートでレシーブする。
⑶ 立位クラスでは、逆のパターンがパートナーに適用される。
第5項 シッティングクラスのサービス側コートとレシーブ側コート
⑴ シッティングクラスにおいて、ゲームの最初にサービスあ るいはレシーブを行うプレーヤーは、ゲーム中は右サービス コートでサービスとレシーブを行う。
⑵ シッティングクラスにおいて、そのパートナーはそのゲー ム中は左サービスコートでサービス及びレシーブを行う。
⑶ シッティングクラスにおいて、そのプレーヤーのサイドの 得点が0または偶数のときは、相対する対角のサービスコー トにサービスを行う。
⑷ シッティングクラスにおいてのみサーバーは、そのプレー ヤーサイドの得点が奇数のとき、相対する正面のサービス コートにサービスを行う。
第13条 フォルト 第2項
⑸ 車いすクラスでは、車いす全体は競技者の一部とみなされる。
第16条 競技の中断 車椅子クラスにおいて
第1項 規則16.2、16.3、16.10で認められている以外は、競技は 最初のサービスから試合終了まで継続される。
第9項 競技者はカテーテルのために3分を越えない範囲でコート を離れることができる。オフィシャルが同行しなければなら ない。
第10項 競技者は、可能な限り早い時間内で、損傷した車椅子を修 理することが許される。もしコートを離れる場合は、オフィ シャルが同行しなければならない。
第18条 動きの制限 車椅子クラスにおいて 第1項
⑴ シャトルを打つ瞬間、体幹部が車いすの座部と接触してい なければならない。
⑵ シャトルがインプレーの時、足部はフットレストに接して いなければならない。足部はフットレスト固定されるかもし れない。
⑶ シャトルがインプレーの時、足部のどの部分も床と接しな