• 検索結果がありません。

43 4.ネットワーク人材確保の状況と事例紹介

ドキュメント内 テーマ研究・調査活動報告書 (ページ 77-80)

第 2 章  中国進出企業に向けた提言  (ITコーディネータの立場で)

II- 43 4.ネットワーク人材確保の状況と事例紹介

テンプスタッフ(上海)の中野さんから上海での求人状況に関するお話を伺った。時に 日系企業の進出が目覚ましく、日本語ができることはで就職が大いに有利になる現状があ るとのこと。また、中国の若い人たちは、アニメ等を通じて日本文化に精通しており、そ の影響もあり、日本で就職し業務の経験を積み、その就職先の中国進出にあわせて中国に 帰国し、指導者的業務に就くというのが理想的なキャリアプランとのこと。この話を聞い て、地理的にも遠くなく、人種的にも近い日本が人材の教育機関として機能し、魅力ある 市場である中国に優秀な人材を送り込み、経済発展に貢献するという教育ビジネスのアイ デアが浮かびあがった。 

 

5.上海におけるオフショア開発事情の紹介 

クオリティソフトの毛利さんからソフトウェアのオフショア開発の現状についてのお話 を伺った。まず、なぜ中国でのオフショア開発なのか?を聞いたところ、インドでもよか ったが、インドはどうしても欧米のオフショア開発を担当しているイメージが強く、中国 は日本を担当するイメージができあがっており、中国でのオフショア開発にしたとのこと。

また、失敗例を披露していただいたが、その核心部分は、開発におけるPMの重要性を認 識するところにあるように思う。すなわちPMは、開発チームの個々のプレーヤーの性格 をつかみ、全体の調和をとる作業を行うわけであるが、これにはコミュニケーション力が もっとも重要である。また、このコミュニケーションを円滑に行うためには、言葉の問題 だけでなく、相手の習慣や文化を理解することも重要であることを思い知らされた。 

 

6.特別講演「中国での企業の戦略的ITについて」 

元ヤオハン総裁の和田さんから中国ビジネスに関するお話を伺った。中国では国家政策 をしることが重要とのこと。その具体例として、第11次5カ年計画が数値目標を達成す る「計画」ではなく、最低目標の上に成り立つ「企画」であるという考え方を聞かされ、

中国という国があらゆる産業での一段の発展を目指していることを意識させられた。日本 にとっては、この状況をどのように受け止め、どのように対処するかによって、大きな国 益を得るチャンスであることを再認識した。 

 

7.最後に 

中国のソフトウェア技術者も多くの残業のなかで仕事をこなしている。残業の原因はな にかと言うと、これは日本のソフトウェア開発にも共通することであるが、仕様の曖昧さ、

納期の締め付け、それに伴うバグの埋め込みが更にバグを生む等のソフトウェア開発にお ける悪循環が原因であるように思われる。中国に限らず、ソフトウェア開発者は、発注者 に対して常に抱く不満として、最初の「仕様の曖昧さ」がすべての悪循環を引き起こす。

下流工程であるプログラミング技術等は、既に洗練されているにも拘わらず、ソフトウェ ア開発が遅々として進まないのは、大概、上流工程でなされるべき仕様作成が曖昧になっ ている点にあるように思われ、現在、下流工程を中心にソフトウェア開発に携わる中国の ソフトウェア開発者にとっては、この「仕様の曖昧さ」がもっとも不満に感ずることでは

II-44

なかろうか。このことは中国にソフト開発を発注する事業者にとってとくに注意が必要で ある。また、もうひとつ注意すべきことは、下流工程の労働力だけを求めて発注するので は、中国という国はすぐにそれを吸収してしまうパワーを持っているという点である。我々 としては、この中国のパワーをうまく利用するために、常に先端技術を磨くこと、かつ労 働市場としてだけではなく製品の消費地としての位置づけを意識しつつ、この国とつきあ うべきだと思う。

A-1

参考資料

附  1 ITC実務研究会  中国・上海セミナー  開催要領

附  2  講演内容詳細記録

(1) 朱先生講演録

(2) 間中講師講演録

(3) 中野講師講演録

(4) 石毛講師講演録

(5) 和田先生講演録

附  3 ITC実務研究会これまでの活動記録

A-2

ITC 実務研究会  中国上海セミナー開催要領

1. 名称:「ITコーディネータお役立ち情報の提供(第11回)in  上海」

2. 主催:ITコーディネータ実務研究会 3. 後援:(ア)  ITコーディネータ協会

(イ)  財団法人  貿易研修センター

(ウ)  日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社

4. 実施目的: ITC資格者の実践活動を支援する知識研鑚のための勉強会 5. 参加費:    旅費を含め100,000円(航空機、4星ホテル、講演者謝金)

6. 日程:      2005年11月3日〜6日(3泊4日)

7. 募集人員:  30人

8. 申込締切日:  10月7日(金)

9. セミナー内容

①. 基調講演「中国上海でのIT化支援に関する取組みとは」

上海公的機関  様  (北京NTTDATA上海分公司様のご紹介)

②. ネットワークインフラの状況と事例紹介

間中  延幸  様(理光電子技術有限公司、経理) 

③. ネットワーク人材確保の状況と事例紹介

    中野  様(上海テンプスタッフコンサルティング有限公司、薫事総経理)

④. 上海におけるオフショア開発事情の紹介 

石毛  秀昭  様(闊利達軟件上海有限公司、総経理助理) 

⑤. 特別講演「中国での企業の戦略的ITについて、及び事例紹介」

  和田  一夫  様(元ヤオハン総裁、北京NTTDATA上海分公司様のご紹介)

10. 開催期日:平成17年11月5日(土)

10:00      オリエンテーリング 10:30−11:30 上海公的機関

11:30−13:30      公的機関担当者を交えての昼食 13:45−14:45      間中  延幸様  講演

14:45−15:45      大平  賢  様  講演 15:45    休憩

16:00−17:00 石毛  秀昭様  講演  17:00−18:00      和田  一夫様  講演 18:30−20:30      講援者を交えての懇親会 11. 開催場所:宿泊ホテルの会議室

12. 連絡先:〒180-0022  東京都武蔵野市境2−11−22−3F         ITコーディネータ実務研究会事務局  稲場  常則

電話:0422-60-6550・FAX:0422-60-6620・E-mail:[email protected] ITC実務研究会ホームページ  http://www.c303.net/

ドキュメント内 テーマ研究・調査活動報告書 (ページ 77-80)