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「ネットに活きる子どもの危うさ」

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いるのはいいです が、その他利用について危険性を含めてお話をさせてい ただきます。

今、いろいろな学校を回っていますと、普段子どもたちが利用している代 表的なものはSNS、ゲーム、動画サイトです。その他にも、今日は大学生が 多いようなので、結構手が挙がるかと思いますが、皆さんの中でボーカロイド をご存じの方はいらっしゃいますか。意外と少ないですね。じゃあ、もうちょっ と一般的なところで、パズドラを知っている人はどれくらいいらっしゃいます か?ご存知の方が多いようですね。では、最近ユーザーが増えている、メル カリというアプリを知っている人はどれくらいいらっしゃいます か?学生さんの ほうが、非常に手が挙がっておりますね。小中高校生を対象としたアンケート からはそのようなものを活用している様子がうかがえます。

このようなものを一体どのように利用しているかというと、ただ遊ぶためだ けに使うのではなく、どちらかといえばこれらのツールをコミュニケーションの 一環として活用しています。学校の友達、塾の友達、部活動の友達のような リアルな人間関係や、それ以外にネットで知り合った人たちとの会話の手段と して使っています。少し前まではメールや電話がコミュニケーションの方法の 一つでしたが、デジタルネイティブ世代の今の子どもたちはこれらのツールを 使って人とコミュニケーションをとることが自然になってきています。コミュニ ケーションの相手や方法が非常に多様化してきたと言えます。

そのために、当然帰宅後も毎日たくさん人と話をする機会が増え、利用時 間はかなり長くなります。今年の1月のデジタルアーツというフィルタリングの 会社の調査によりますと、女子高生の平均のスマートフォン利用時間は7時 間というデータが発表されました。7時間と聞いて驚かれた方はどれくらいい らっしゃいます か?半分ぐらいです かね。7時間でも驚かない、7時間は優 に使っているという人はどれぐらいいらっしゃいますか。それはさすがに手が 挙がらない。実は、15時間使っている高校生も1割弱いました。1日のうち

15時 間インターネッ トを使うのはしんどいこ とのように思います が、

スマートフォンはそれぐ らい 使うことが 可 能な 端末です。端末の便利 さもさることながら、環 境もネットを常に利用し や す い環境になってい

ます。家庭内で一生懸命フィルターやルールで子どものネット利用時間や内容 を管理してもモバイルWifiを持ち歩く友達がいればその友達のそばで、街 中や移動中にフリーのWifiのスポットがあればそこで・・・、というように子 どもたちの周りにはネット環境がいたるところにあります。年々子どものネット

利用は親から見づらい世界になっていると思います。

このような使い方で、例えばユーチューブとかニコニコ動画などの動画共 有サイトを小学生、中学生はよく使っています。そんな中で、最近の小学生 がなりたい職業を聞くと、ユーチューバーになりたいと言う子が多くいます。

「えーっ」と思われますよね。私もにわかには信じられませんでしたが、ユー チューバーになって幾らお金を稼げると思うのか聞くと、有名ユーチューバー たちが何千万、何億と稼いでいるといいます。日常的に目にするネットの情報 や友達との会話の中で、そんなネットを活用した新しい職業も選択肢として視 野に入れている子たちも増えてきています。

そんな中で気になるのが、いろいろな動画サイト、もしくは動画共有サイト へのアップやライブ配信という形で自分や友達の顔を出したりプライバシーを 公開することへのハードルが低くなっていることです。自分の人気を高めよう という傾向もかなり強く出ています。情報モラルの授業の中では、顔を出すこ

とはまず危険で、個人情報も上げてはいけないという話は当然耳にしている ため、子どもは頭では危険だということ、やってはいけないということは知っ ています。ですが、一部の子たちは、顔を出してネットの中で自己アピールや 自由な発言で自分に対するファンを増やしています。ネットを承認欲求を満た す場にしたり、広い友達とのつながりを求めて利用しています。ミックスチャ ンネル、ツイキャスなどの配信サイトは、動画を短く編集してアップしたり、ラ イブ配信(実況系)というものがあります が、いずれも評価が数字で可視化 されています。フェイスブックを使ってない人でも「いいねしてください」とい う言葉はどこかで聞いたことがあると思いますが、「いいね」、「ライク」「ハー ト」という表現で人気投票があり自分の人気(評価)を確認することができま

す。

例えばこれはツイキャス(ツイットキャスティング)といいまして、ライブで自 分自身を配信するサイトです。タレントではない一般人がスマートフォンやパ ソコンを使ってライブで自分自身をネットで配信することは非常に緊張する、

恥ずかしいものではないかと思いますが、子どもたちにとってみると、直接目 の前の人と話すより相手の顔が見えないため構える必要がないのです。手元 のスマートフォンに向かい顔を出して、「私何年生です。今暇なんです。今日 は午前中で授業が終わりました」と言うことは、教室で発言するよりいとも簡 単です。さらにネットの中にはそれに対してすぐに反応して答えてくれる人が います。画面のなかで今何人が自分を見ていてくれるという人数がリアルタイ ムでわかります。より多くの人に見てもらうためにテーマを変えたり、気を引く ような言動をしてみたりします。例えばミニの制服姿でスカートを翻して踊っ てみたりすると、一気に100人、200人という視聴者がつきます。実際の舞 台の上ではできないようなことでも、スマホを通してやっていれば恥ず かしさ を感じることもないどころか、逆に自分に対する反応が刺激となって、もっと いろいろな人に見てほしいということになります。人気という言葉が近いと思

います。それが自分への自信となり現実の生活でもポジティブに活かされるの でしたらいいのですが、多くは危険な綱渡りをしている状態です。このような コンテンツは視聴者とコンタクトを取れるため、リアルタイムで会話をしている 光景もよく見ます。見知らぬ誰かと出会う場にもなっています。かつてからラ イブチャットという有料の大人向けのサイトはありましたが、仕組みは似てい ます。子どもたちが利用しているものは無料で使うことができるため暇つぶし などにも使ったりもしています。本人は用心して活用しているつもりでも、性 犯罪や個人情報特定、依存など様々な危険にさらされています。

問題は、事件に巻き込まれやすくなるということですが、被害者になるケー スもありますし、逆に変なおいしい話を持ちかけて男性を惑わせよう、もしく は男性から何か物をもらおうという発言をしている子たちも当然いるわけで、

加害者にもなり得ます。それがたった一つのスマートフォンからできてしまうと いうことです。ただ、保護者は何が行われているか全く分からないし、ツイ キャスも分からないので、親と子どもの間でインターネットの世界に関する話 題をあまりしないのか、私からみると情報や感覚が親子でもすごく離れている と感じます。もう少し関心を持っていただけるといいのです が、自分にとって デジタルがそんなに馴染みのないものであったら、そこまで親御さんも関心 が持てないというか、かかわれないというところが実際かと思います。子ども たちにとっては簡単にできること、安全な家の中からできることです が、その 先に待ち受ける恐怖の出来事は想像が つかないというのが実際のところで す。子どもたちにとってはリスクを想像するより、ネットの話をすると顔をしか めたり話の通じない親より、ネットで知り合った人が誰であっても一緒に話せる ことや、誰かに認めてもらう、理解してもらえることの方が優先なのです。

楽しくネットを活用している子たちも多いと思いますが、ネットには関連する たくさんの法律や条例があって、それがリアルな世界の法律や条例とも、リン クしているということを知らない、分かっていない子たちもかなり多いです。

ドキュメント内 23 NHK 5 21 (ページ 53-66)

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