活動研究会の概要は、次のとおりである。なお、研究会の開催に当たり、ヌエックボランティア・
ヌエック職員で構成する企画・運営委員会を組織し、研究会の企画・実施を行った。研究会の事前に
「ヌエックボランティア活動に関するアンケート」をボランティアに行い、研究会への参加に対する 動機付け、意欲付けとした。
また、このアンケートの集計結果を用いて、委員が各グループのファシリテーター役を務めた。な お討議「新たなる飛翔―これからのヌエックボランティアを語る―」は、研究会終了後のアンケート
(回収数25名、回収率55.6%)によると、「参考になった」と答えた者が84%、「少し参考になった」
が16%と、好評であった。
(1) 趣 旨
ヌエックボランティア活動の充実・発展を図るため、新たなステップとなる実践的研修を行 う。
(2) 主 題 21世紀のヌエックボランティア ―ボランティアの本質を考える―
(3) 期 日 平成13年2月20日(火)〜21日(水) 1泊2日
「ヌエック・フェスティバル2000」
女性広報誌の展示
「ヌエック・フェスティバル2000」
茶道の実技体験
(4) プログラムの概要
(5) プログラムの内容
① 情報提供「平成13年度の事業計画及び重点事項」
事業課長 見澤光子
情報交流課長 森 桂子
平成13年度のヌエックの事業計画(案)に基づき、両課長から重点事項の説明があった。
② 講義「ヌエックボランティアに期待すること―女性施設のボランティア―」
講師 埼玉県教育局生涯学習課社会教育主事 清水 隆
・ ボランティア活動は、自分のため、人のため、社会のためであり、基本的には、決して強 制されるものではなく、続けることが大切である。しかしどうしてボランティア活動をす るのか、人との比較ではなく、自分自身の中で時々問い直すことが必要である。
・ 学習活動に関するボランティア活動のメリットは、新しい経験、学習意欲、人間関係につ いて得られるものが大きい。人間関係は広がり(輪)、自分が発信していく(環)ことで、
和が生まれ、つながる。
・ 期待される社会教育施設ボランティア像は、無財七施の教えに通じる。慈眼施:慈しみの 顔で、和眼施:和やかな絵顔で、愛語施:言葉が大事、捨身施:体を使って、心慮施:思 いやりを持ちともに喜びともに悲しみ、座席施:体の悪い人に席を譲って、房舎施:雨の 時などに場所を提供する。豊かな心、ぬくもり、あたたかいものを発信できる。
③ ワークショップ「これからの活動を考える」
講師 国立教育政策研究所生涯学習政策研究部総括研究官 山本 慶裕
・ 参加体験型学習のグループワークの中で、自分の意見を表現するために、参加者相互が積極的に 関わり、自主的・主体的に行動することをめざした。
・ はじめに山本氏から、ボランティア活動の基本評価軸(自発性、無償性、公共性、先駆性)、更 に、共感性、親近性、刺激性、経験性、物語性、明快性、変容性、多彩性、独走性、継続性等の 評価軸についての説明があり、その後、女性の学習とその変化、ヌエックの役割、ボランティア 活動の課題、課題解決の方策について、グループ討議を行った。
・ ヌエックボランティアの課題として、新しいボランティアが定着しないこと、新しい活動の開発、
高齢化、ボランティア同士の交流、地域への橋渡し、利用者への対応の仕方、今後の学習等につ
【第1日 2月20日(火)】
① 開会 10:00〜10:10
② 情報提供「平成13年度の事業計画及び重点施策」 10:10〜10:40
③ 講義「ヌエックボランティアに期待すること―女性施設のボランティア―」
講師 埼玉県教育局生涯学習課社会教育主事 清水 隆
④ ワークショップ「これからの活動を考える」 13:00〜17:00 講師 国立教育政策研究所生涯学習政策研究部総括研究官 山本 慶裕
⑤ 情報交換会 18:00〜19:30
【第2日 2月21日(水)】
⑥ 討議「新たなる飛翔―これからのヌエックボランティアを語る」 9:00〜11:20
⑦ 平成13年度ヌエックボランティア委嘱について 11:20〜11:40
⑧ 閉会 11:40
6 ボランティアの受け入れ
ヌエックでは、6月、10月の2回、ボランティアの活動説明会(当館の設置目的・事業内 容についての説明、ボランティア活動の内容、実際にボランティア活動をしている方々の体 験発表・感想等)を行い、新しいボランティアを募集している。
ボランティアとして活動を希望する者は仮登録者として受け入れ、約3ヶ月の仮登録期間 中に、実際にボランティア活動を体験する研修を用意した。研修内容は、ヌエックの施設見 学、基礎的な視聴覚機器等の取扱い方、英字新聞クリッピング、ヌエックニュースの発送、
主催事業への協力等である。
いての課題が出され、それぞれの解決策について検討した。
④ 討議「新たなる飛翔―これからのヌエックボランティアを語る」
事業課専門職員 土岐 都子
20日のワークショップで話し合ったこと、「ヌエックボランティア活動に関するアンケート」
結果等をもとに、ヌエックボランティア活動の課題及び課題の解決に向けて、グループ・全 体で討議を行った。
はじめに、ボランティア活動の目的について個々人の意見を出し合い、今後の目的を確認し た。次に、「新しいボランティアの定着」、「ボランティア同士の横のつながり」、「学習・研修」
の3テーマのうち一つを選び、KJ法を使って話し合った。その後スピークアウトの時間を設け、新 しい活動の提案、企画委員からの感想・意見があり、今回の研究会の成果を是非実践に移し、平成 13年度につなぐことを確認した。
山本氏の講義 KJ法を使い、グループ討議をまとめる
会館職員グループの討議 グループごとの発表を聴く
7 自主活動グループ
ボランティアは各自の活動以外に独自に学習グループを組織し、当館における活動に必要 な知識や能力を高めるための学習を自主的に進めている。現在4グループが活動している。
(1) ヌビック
1999年に発足し、ボランティアの活動分野を越えたネットワークを作ることを目的と して作られた42名のボランティアからなるグループである。ボランティア同士の交流の 機会の設定(卓球、七宝焼き等)、「ヌビックだより」の作成等を中心として活動した。
(2) なごみグループ
1979年に発足し、主に主催事業や受け入れ事業に関わる者で結成されたグループであ る。主催事業の参加者へのヌエック利用の便を図るための情報提供を目的とした「よう こそヌエックへ」の作成等自主的な活動を行っている。当館の主催事業である「ヌエッ ク・フェスティバル2000」では、自由企画プログラムとして、出会いと交流を目的とす る「題名のない交流会」を運営した。
(3) J・T・Vグループ
1980年に発足し、女性教育情報センターで図書の整理、新聞クリッピングの分類・整 理、各地の女性会館・女性センターから送られてくる広報誌の整理、情報センターのPR 等、情報に関するボランティア活動を行う者で結成されたグループである。新着図書を 紹介する「情報センターだより」、J・T・Vのメンバーがお勧めの図書を紹介する「あ んな本こんな本」を発行している。
「ヌエック・フェスティバル2000」では、「北京からの女性広報誌の流れ」と題する自 由企画プログラムを運営し、ヌエックに収集された全国の女性広報誌の特集記事を分 野・年度・都道府県別に整理及び比較検討した資料の展示を行った。
8 その他
地域におけるボランティア活動研修会のプログラムの一環として、ヌエックボランティア との交流を希望する利用者が増えている。本年度は、県教育委員会、生涯学習センター等か らの申込みによる交流で実際のボランティア活動を紹介した他、「ベトナム社会主義共和国 女性教育指導者」との交流では、国際的な交流・情報交換を行った。
(事業課専門職員 土岐 都子)