EURで帳票を出力する際,データベースからデータを入力できます。
EUR DesignerのEUR 帳票作成機能と,EUR ViewerのEUR クライアント帳票出力機能とでは,データ ベースへの接続方法が異なります。この節では,EUR クライアント帳票出力機能からデータベースに接続 する方法について説明します。EUR 帳票作成機能から接続する方法については,マニュアル「EUR デー タベース連携ガイド」を参照してください。
EURからアクセスできるデータベースと,英語,中国語ロケールでの使用可否を次に示します。
(凡例)
○:使用できます
×:使用できません
システム管理者は,DABroker※を使用して,データベースに接続するためのデータソースや,データ ベースに初めて接続する前に,接続に必要な環境を設定します。データベースの接続設定については,マ ニュアル「EUR データベース連携ガイド」を参照してください。
注※
DABrokerは,EUR DesignerおよびEUR Viewerに同梱されていません。別途購入が必要です。
データベースからデータを入力する手順を次に示します。
データベース 英語,中国語ロケールでの使用可否
HiRDB ×
Oracle ○
SQL Server ×
図1-23 データベースからデータを入力する手順
1. 帳票ファイルの配布
帳票を使用するクライアントに帳票ファイルを配布します。
2. データベースの接続
データベースに接続します。EUR クライアント帳票出力機能の1回の実行で接続できるデータベース は一つだけです。
3. データの抽出
データベースからデータを抽出します。
4. 帳票出力
配布された帳票ファイルに抽出したデータを読み込んで,帳票を出力します。
データの入力元としてCSV形式のデータファイルを使用する場合とは異なり,データベースに接続して データを取得します。データベースからデータを入力するには,次に示す両方のファイルの指定が必要で す。
• 接続情報ファイル
• 可変記号値定義ファイル
ただし,すべての帳票セットのマッピングデータおよびユーザ定義データの入力元として指定できるデー タベースは,一つだけです。
1.4.1 接続情報ファイル
接続情報ファイルには,次の項目を指定します。接続情報ファイルの詳細については「5.8 接続情報ファ イル」を参照してください。
• DABrokerのホスト名またはIPアドレス
• データベースの種別(HiRDB,Oracle,またはSQL Server)
• 送受信領域サイズ
• 応答監視時間
• データベースホスト名
• データベース識別子
• ユーザID
• パスワード
• 排他オプション
1.4.2 可変記号値定義ファイル
可変記号値定義ファイルには,データベースからデータを検索し,条件に合ったデータを抽出するときに 必要な,検索条件の可変記号とその値(可変記号値)を定義します。可変記号値定義ファイルの詳細につ いては「5.9 可変記号値定義ファイル」を参照してください。