5 帳票出力で使用するファイル
5.5 プリンタ定義ファイル
単位で-10.0〜10.0で指定します。省略した場合は,「0.0」が仮定されます。
印刷位置を左方向にシフトする場合は負数,右方向にシフトする場合は正数を指定します。
注意
印刷位置を補正しても,ハードマージンには印刷できません。
また,プリンタハードによっては,印刷位置を補正することで,一部のオブジェクトがハードマージ ンに掛かってしまった場合,印刷が欠けることがあります。試し印刷で動作確認することをお勧めし ます。
(2) PaperShiftY
縦方向の印刷位置補正値を,小数点以下1桁(nn.n形式)で指定します。印刷位置の補正値は,0.1mm 単位で-10.0〜10.0で指定します。省略した場合は,「0.0」が仮定されます。
印刷位置を上方向にシフトする場合は負数,下方向にシフトする場合は正数を指定します。
注意
印刷位置を補正しても,ハードマージンには印刷できません。
また,プリンタハードによっては,印刷位置を補正することで,一部のオブジェクトがハードマージ ンに掛かってしまった場合,印刷が欠けることがあります。試し印刷で動作確認することをお勧めし ます。
(3) CODE128PARAM
CODE128バーコードのバーコード補正情報を指定します。次に示す形式で指定します。
type 〔,〔Param1〕,〔Param2〕〕
環境変数EUR_CODE128_PARAMとプリンタ定義ファイルのキーワードCODE128PARAMが同時に指 定された場合は,プリンタ定義ファイルの指定が有効になります。
type
バーコードの描画方式を指定します。
省略した場合,または0,1,2以外の値を指定した場合は,0が仮定されます。指定値が0の場合,
Param1,およびParam2に指定した値は無視されます。
Param1
typeに2を指定した場合,バーを調整する幅をミリメートルで指定します。指定した値をドット単位 に変換した計算値の小数第一位を四捨五入した値が補正されます。補正するドット数の計算結果が1 以上の場合だけ補正されます。
指定値 説明
0 ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズからバーキャラクタサイズを計算します。モジュールサイ
ズ×11(mm)を超えないドット数でバーキャラクタを描画します。ストップキャラクタは,モジュールサイ
ズ×13(mm)を超えないドット数で描画します。1を指定した場合と比べて,サイズを細かく指定できます
が,バーコードの質は落ちます。
1 ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズを超えないドット数を求め,その11倍をバーキャラクタの サイズにします。1ドットの大きさを超えるまではバーコードの大きさは変わりません。プリンタ解像度に よって補正するドット数が変わります。
2 1を指定した場合の計算方法に加えて,Param1で指定した幅に相当するドット数分だけ黒バーを細く,白 バーを太くします。
Param2を指定した場合は,Param1で指定した値で補正した状態のスタートキャラクタとストップキャラク
タにParam2で指定した値でさらに補正します。
Param1に指定した値をドット単位に変換する計算式を次に示します。
計算値(ドット) = Param1に指定する値 ÷ 25.4 ×解像度(dpi)
解像度300dpiの場合,補正するドット数の計算結果を次に示します。
表5-5 解像度300dpiの場合に補正するドット数
解像度600dpiの場合,補正するドット数の計算結果を次に示します。
表5-6 解像度600dpiの場合に補正するドット数
Param2
typeに2を指定した場合,Param1に指定した値で補正したバーコードのスタートキャラクタとス トップキャラクタを調整する幅をミリメートルで指定します。指定した値をドット単位に変換した計 算値の小数第一位を四捨五入した値が補正されます。補正するドット数の計算結果が1以上の場合だ け補正されます。Param2に指定した値をドット単位に変換する計算式はParam1の場合と同じで す。
解像度別の補正するドット数については,表5-5,表5-6を参照してください。
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注意事項• バーの幅を超える値を指定した場合は,バーの幅を1ドットに設定します。
• typeに1を指定した場合でも,param1に数値を指定して,param2を省略したときは0が仮定されます。
• typeに2を指定した場合でも,次のときは0が仮定されます。
・param1を指定しなかったとき
・param1が数値以外,または0以下だったとき
• typeに2を指定した場合でも,param1に0より大きい値,param2に0以下の値を指定したときは,
param2は無視されます。
Param1またはParam2に指定する値
(ミリメートル)
補正するドット数(ドット) 計算値(ドット)
0.04 0 0.472441
0.041 0 0.484252
0.042 0 0.496063
0.043 1 0.507874
0.044 1 0.519685
0.045 1 0.531496
0.046 1 0.543307
Param1またはParam2に指定する値
(ミリメートル)
補正するドット数(ドット) 計算値(ドット)
0.02 0 0.472441
0.021 0 0.496063
0.022 1 0.519685
0.023 1 0.543307
0.024 1 0.566929
0.025 1 0.590551
0.026 1 0.614173
(4) CODE128PATTERN
バーコードパターンファイル名をフルパスで指定します。CODE128PARAMまたは環境変数
EUR_CODE128_PARAMと同時に指定した場合は,CODE128PATTERNキーワードで指定されたパ ターンファイルを使用してチューニングされます。
CODE128PATTERN=バーコードパターンファイル名
(5) BarcodeImageSize
QRバーコードまたはカスタマバーコードの出力データのサイズを指定します。
印刷時のスプールサイズや帳票ファイルのサイズを小さくしたい場合,または実行時間を短縮したい場合 にはminimizeを指定します。
minimizeを指定すると,プリンタによっては,QRバーコードまたはカスタマバーコードがにじんだり周
囲に線が表示されたりする場合があります。
このような場合は,DrawBarStyleを使用すると正しく表示できることがあります。
(6) DrawBarStyle
バーコードの描画方法を変更します。
バーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合,NOTSRCCOPYを指定すると改善されること があります。
なお,プリンタによっては,NOTSRCCOPYを指定するとバーコードが白黒反転して描画されることがあ ります。
5.5.4 プリンタ定義ファイルの指定例
2台のプリンタを使用した,プリンタ定義ファイルの指定例を次に示します。
• Printer1の定義内容
指定値 説明
normal 通常の方法で出力します。
minimize QRバーコード,またはカスタマバーコードの描画データ
を最小化します。
指定値 説明
SRCCOPY 通常の方法で出力します。
NOTSRCCOPY バーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合
に,描画方法を変更します。
定義する項目 指定する値
印刷位置(横方向) 右に10.0mmシフト 印刷位置(縦方向) 下に5.0mmシフト
CODE128バーコード バーの幅を0.08mmで調整
スタートキャラクタとストップキャラクタを0.04mmで調整
• Printer2の定義内容
[Printer1]
PaperShiftX=10.0 PaperShiftY=5.0
CODE128PARAM=2,0.08,0.04 [Printer2]
PaperShiftX=5.0 PaperShiftY=10.0
CODE128PARAM=2,0.06,0.04
定義する項目 指定する値
印刷位置(横方向) 右に5.0mmシフト 印刷位置(縦方向) 下に10.0mmシフト
CODE128バーコード バーの幅を0.06mmで調整
スタートキャラクタとストップキャラクタを0.04mmで調整