仮想ディスクをrawディスクまたはrawボリュームとして使用しない場合は、Solaris から仮想ディスクにデータを送信する前に、Solarisオペレーティング システムのド キュメントの説明に従って次のタスクを実行する必要があります。
1. 仮想ディスクのパーティションを作成します。
2. パーティションにファイル システムを作成してマウントします。
次のステップ
これで、データを仮想ディスクに移行するか、またはホストで仮想ディスクの使用を 開始することができます。データを仮想ディスクに移行する場合は、第3章「汎用
iSCSIデータのVNXeシステムへの移行」に進みます。
iSCSI セッションのトラブルシューティング
ホストがiSCSIターゲット(VNXe iSCSIサーバ)へのログインを試行した際に接続エ
ラーが表示された場合や、ターゲットの仮想ディスクが認識されない場合は、イニシ エータとターゲット間のiSCSIセッションに問題が発生している可能性があります。
セッションを確立できない場合や、セッションから予想外の結果が返された場合は、
次の手順に従ってください。
1. pingをIPアドレスとともに使用して、ホストからターゲットのIPアドレスへの接
続を確認します。
IPアドレスを使用すると名前解決の問題を回避できます。
注: ターゲットのIPアドレスは、Unisphereで[設定]>[iSCSIサーバ設定]を
選択して確認することができます。
一部のスイッチは、ワークロードが高いときに意図的にpingパケットをドロップ させたり、その優先順位を下げます。ネットワーク トラフィックの量が多いとき にpingテストが失敗する場合は、スイッチの設定を確認し、pingテストが有効で あることを確認してください。
2. ホスト ルーティングの構成を確認するには、Unisphereで、[設定]>[その他の 構成]>[ルーティングの構成]を選択します。
3. ホストで、iSCSIイニシエータ サービスが開始されたことを確認します。
注: iSCSIサーバのiSCSIサービスは、VNXeシステムの電源をオンにすると開始さ
れます。
4. Microsoft iSCSIイニシエータで、VNXeターゲット ポータルについて次の事項を確
認します。
• ホストの仮想ディスクがあるVNXeiSCSIサーバのIPアドレスまたはDNS名。
注: PowerPathまたはWindowsネイティブ フェイルオーバーを実行するホス
トでは、VNXeターゲット ポータルに2つのIPアドレスがあります。
• ポートは3260(iSCSIトラフィックのデフォルトの通信ポート)。
5. イニシエータのIQN(iSCSI Qualified Name)およびターゲットのiSCSIサーバ名が、
規定に従ったグローバルに固有なiSCSI名であることを確認します。
注: iQNはグローバルに固有なIDでなければならず、最大223のASCII文字を使用
できます。
Linuxホスト イニシエータの場合:このIQNはiscsiadm -m nodeコマンドで確認で きます。このコマンドを使用すると、各iSCSIイニシエータのIPアドレスとそれに 関連するiqnが一覧表示されます。
Solarisホスト イニシエータの場合:このIQNはiscsi list initiator-nodeコマンドで 確認できます。
6. オプションのCHAP認証を使用している場合は、次の2つのシークレットを同じ値 に再設定して、これらを必ず同一にしておきます。
• ホストのiSCSIソフトウェア内ホスト イニシエータのシークレット。
• VNXeiSCSIサーバ上のホスト イニシエータに構成されたシークレット。
7. オプションの双方向CHAP認証を使用している場合は、次の2つのシークレットを 同じ値に再設定して、これらを必ず同一にしておきます。
• ホストのiSCSIソフトウェア内ホスト イニシエータのシークレット。
• VNXe iSCSIサーバ上のiSCSIサーバのシークレット。このシークレットは、Unisphere の[iSCSIサーバ設定]ページ([設定]>[iSCSIサーバ設定])の[CHAPセ キュリティ]セクションで確認できます。
汎用 iSCSI データの VNXe システムへの移行
手動コピーを使用するか、アプリケーション固有のツールがあればそれを使用して、
汎用iSCSIディスク データをVNXeシステムに移行できます。
本章は、以下のトピックで構成されています。
◆ 「汎用iSCSIデータの移行の環境と制限事項」... 70
◆ 「汎用iSCSIディスク データの移行」... 70
汎用 iSCSI データの移行の環境と制限事項
表4に、汎用iSCSIデータの手動コピーによる移行とアプリケーション ツールによる移
行に必要な環境を示します。
手動コピーによる移行で発生するダウンタイムは、LUNからVNXe汎用iSCSIストレー ジ リソースにデータをコピーするために要する時間に比例します。アプリケーション 固有のツールによる移行では、手動コピーによる移行の場合よりもダウンタイムが短く なります。
移行するデータが新しいストレージ リソースで利用可能なスペースの25%以上を占 領する場合、最初はストレージ リソースでシン プロビジョニングを有効にしないこ とが推奨されています。データの移行前にシン プロビジョニングを有効にすると、パ フォーマンス上の問題が生じる可能性があります。パフォーマンス上の問題を回避す るには、当初はシン プロビジョニングを無効にしたままで新しいストレージ リソー スを作成します。ストレージ リソースを作成した後、シン プロビジョニングが有効 になるように変更してサイズを拡大してから、ストレージ リソースへのデータの移 行を開始します。ストレージ リソースのサイズの拡大は、今後追加する予定のデータ 量に基づいて決定します。
汎用 iSCSI ディスク データの移行
汎用iSCSIデータをVNXe汎用iSCSIストレージ リソースに移行するには、次のタスクを
実行します。
◆ タスク1:「新しいVNXe汎用iSCSIストレージ リソースにホストまたは仮想マシンを 接続する」(71ページ)。
◆ タスク2:「汎用iSCSIデータを移行する」(71ページ)。
表4 汎用iSCSIデータの移行に必要な環境
コンポーネント 要件
VNXeストレージ 移行するLUNに存在するデータを収容でき、そのデータの増加に対応で きるサイズを持つ汎用iSCSIストレージリソース
ホスト 移行するデータを収めたLUNへのアクセス権および移行したデータを収
めるVNXe汎用iSCSIストレージ リソースへのアクセス権を持つ1つのホ
スト
LUN 全体をVNXe共有に移行するローカルのiSCSIストレージデバイスまたは 接続iSCSIストレージデバイスにある1つのLUN