第 4 章 ディスク管理
4.6 LVM ( Logical Volume Manager )
4.6.6 ディスクの追加
LVMの利点が特に発揮されるのは、ディスクの追加や削除といった状況が発生したときです。直接パーティショ ンを利用していた場合、あるパーティションの容量を拡大したいと思っても、新しいディスクに容量を拡大したパー ティションを準備し、すべてのデータをコピーしてから、新しいディスクに交換するといった手順が必要となってしま います。これに対して、LVMを利用していた場合、既存のディスクを残したまま、新たなディスクを追加して、パー ティションを拡大できます。
ここでは、前述の環境に新たなディスク(/dev/sdd)を追加する手順を説明します。
最初に新しいディスクにパーティション(/dev/sdd1)を作成して、物理ボリュームを作成します。
# /usr/sbin/pvcreate /dev/sdd1
Physical volume "/dev/sdd1" successfully created
次に、vgextendでこの物理ボリュームを既存のボリュームグループに追加します。
# /usr/sbin/vgextend Volume00 /dev/sdd1
Volume group "Volume00" successfully extended
新しい物理ボリュームが追加されたことをpvscanで確認します。
# /sbin/pvscan
PV /dev/sdb1 VG Volume00 lvm2 [88.00 MB / 36.00 MB free]
PV /dev/sdc1 VG Volume00 lvm2 [88.00 MB / 88.00 MB free]
PV /dev/sdd1 VG Volume00 lvm2 [92.00 MB / 92.00 MB free]
Total: 3 [268.00 MB] / in use: 3 [268.00 MB] / in no VG: 0 [0 ]
次に、lvextendで、容量を拡大したい論理ボリュームのサイズを拡大します。下記の例では、論理ボリューム LogVol01に50MBの容量を追加しています。-Lオプションに指定する単位には、「M」(メガバイト)のほか、「G」
(ギガバイト)、「T」(テラバイト)も使えます。また、「+」を指定することを忘れないようにしましょう。
4.6 LVM(Logical Volume Manager)
# /usr/sbin/lvextend -L +50M /dev/Volume00/LogVol01 Rounding up size to full physical extent 52.00 MB Extending logical volume LogVol01 to 104.00 MB Logical volume LogVol01 successfully resized
また、オプションとしてパーティションを指定することで、拡大する領域を確保するディスクを指定できます。
# /usr/sbin/lvextend -L +20M /dev/Volume00/LogVol01 /dev/sdd1 Extending logical volume LogVol01 to 124.00 MB
Logical volume LogVol01 successfully resized
最後に、実際のファイルシステムのサイズを変更する必要があります。ファイルシステムのサイズ変更は、ファイ ルシステムの情報を変更するので、作業の際には安全のため論理ボリュームはアンマウントしてから行いましょう。
• ext3ファイルシステムの場合
ext3ファイルシステムのサイズ変更はresize2fsで行うことができます。論理ボリュームのサイズに合わせた パーティションとするためには、特にサイズを指定する必要はありません。作業に先だって、ファイルシステムの 整合性をチェックするために、e2fsckを実行しておきます。
# /sbin/e2fsck -f /dev/Volume00/LogVol01
# /sbin/resize2fs -p /dev/Volume00/LogVol01 resize2fs 1.35 (28-Feb-2004)
Resizing the filesystem on /dev/Volume00/LogVol01 to 106496 (1k) blocks.
Begin pass 1 (max = 6)
Extending the inode table XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX The filesystem on /dev/Volume00/LogVol01 is now 106496 blocks long.
以上で、ext3ファイルシステムのサイズ拡大は完了です。再度マウントしてから利用してください。
• XFSファイルシステムの場合
XFSファイルシステムのサイズ変更は、xfs_growfsで行うことができます。xfs_growfsでサイズを拡大す る場合、ファイルシステムをマウントした状態でなければなりません。-Dオプションでサイズを指定しなければ、
利用できる最大サイズ(パーティションのサイズ)まで、ファイルシステムを拡大します。
下記は、/xfsディレクトリにマウントしているXFSファイルシステムのサイズを、パーティションのサイズまで拡 大している実行例です。
# /usr/sbin/xfs_growfs /xfs
meta-data=/xfs isize=512 agcount=3, agsize=4096 blks = sectsz=512
data = bsize=4096 blocks=12288, imaxpct=25 = sunit=0 swidth=0 blks, unwritten=1 naming =version 2 bsize=4096
log =internal bsize=4096 blocks=1200, version=1 = sectsz=512 sunit=0 blks
realtime =none extsz=65536 blocks=0, rtextents=0 data blocks changed from 12288 to 31744
以上でXFSファイルシステムのサイズ拡大は完了です。すでにマウント状態なので、そのまま継続して使用で きます。
• Reiserファイルシステムの場合
Reiserファイルシステムのサイズ変更はresize_reiserfsで行うことができます。サイズの拡大は、ファイル システムをマウントした状態で行うことができます。-sオプションで拡大するサイズを指定しなければ、利用でき る最大サイズ(パーティションのサイズ)までファイルシステムを拡大します。
下記は、論理ボリューム /dev/Volume00/LogVol01として作成されたReiserファイルシステムのサイズを、
パーティションのサイズまで拡大している実行例です。
# /sbin/resize_reiserfs /dev/Volume00/LogVol01 resize_reiserfs 3.6.19 (2003 www.namesys.com)
resize_reiserfs: On-line resizing finished successfully.
• RAWデバイスの場合
RAWデバイスには、ファイルシステムのサイズのような情報はありません。パーティションのサイズがそのまま RAWデバイスで利用可能な最大サイズとなります。したがって、論理ボリュームを拡大すれば、そのまま拡大 したサイズを利用できます。
4.6 LVM(Logical Volume Manager)