⇒ 仁
齢櫨 ③ ターゲットの
凝
カウンセラー
⑨ 他の概関への
蹴
/ / /⑨カウンセ
リング関係の再 ④ 確立とコミット 方策の肇雪テ メント
終
⑦ケースの終 了とカウンセ ラーの自己評
価 ⑭
カウンセリング の幽吉
⑤ カウンセリング 成果の評価
:Fig.17システマティックカウンセリングアプローチ
Heer,EL(1988)1。oは,キャリアカウンセリングにシステマティックアプローチを応 用すること。目標を明言し,目標に対するカウンセラーの寄与を,他の諸資源との比 較において述べ,実行することとしている。また,キャリア・カウンセリングの特徴 を以下のように述べている101。
・カウンセリングの目的が,問題行動の除去や治療ではなく,よりよい 適応と成長,個人の発達を援助することに重点をおく。
●具体的目標達成を重視する。
・特定のカウンセリング理論や手法にとらわれない。また,その手法 は多様なアプローチをとる。
99Peauy,V.et a1.(1982)動4編伽αZ E㎜μoッπ乙eπオOouπ5ε」伽g..45〃5オemα孟2c.4ppToαcん.Canada
Employment and Immigration Commission.雇用職業総合研究所訳(1983)『雇用カウンセリン グ体系的アプローチ』雇用職業総合研究所
100Heer,E.L.&Cr翫mer,S.H.(1988)0αrεθTσ日面ηceα醐Oo脳η5e伽g 7んrougん仇e砺e助απ。
3〃5オe㎜αあ。.41)procん3.Harper Collis Publishers.
101木村周(1998)『キャリア・カウンセリング理論と実際,その今日的意義』雇用問題研究所
●カウンセリングがガイダンスと一体になって行われる。
マ モマ へ しぶ ノハ ロ へ リヲ ア の ヘヤ ロ ヘ ノ ヘ ヤ ユロ へ
●刀ソン }〔ランク/しounselmg,のみでなく,コン サルァーン/ヨン(しon−
sultation),コーディネーション(Coordination),教育(Education)の機 能を重視する。(3C+E)
・学校,職業相談所,企業などの各分野で広く行われており,これらの 連携を重視する。
「個人の発達を援助する」,「具体的目標を重視する」,「援助の評価を行いフィー ドバックする」,「関連機関との連携を重視する」など,共に解決指向性が強いシス テマティックアプローチとSSTの援助体系は類似点が多い。
32.3 SSTによる援助過程
アメリカのSSTの意思決定モデルと組織心理学における意思決定モデル及びシス テマティックアプローチにおける援助過程との比較を行ったが,これらから主要構成 成分を抽出し,SSTによる援助過程を構築する。
本研究におけるSSTの援助過程は,Fig.18で示すように,「1.生徒理解」,「2.援助 課題の特定化」,「3.援助方針の策定」,「4.援助サービスの展開」,「5.データベー ス化」,「6.援助の評価」の6段階から構築されている。援助過程はシステマティッ クアプローチを基本とし,援助過程で開催されるSST会議の運営はカリフォルニア 州の意思決定モデルを基本とした。
それぞれの殺階を順に説明する。
1.生徒理解 2.援助課題 の特定化
6.援助の評価
SST会議
3.援助方針 の策定5.データベース 化
4.援助サービス の展開
Fig.18 SSTによる生徒援助過程
71
1)生徒理解
(1)生徒の紹介
援助ニーズが大きいと特定される生徒の紹介からSSTは始まる。生徒の紹介は,
担任,保護者あるいは生徒本人でもよい。しかし,現実的には,自己表現が苦手な生徒 もいることから紹介の中心は担任教師若しくは保護者となろう。
紹介を受けたSSTは,生徒の所属する学年チームに情報の収集と可能な介入の実 施を依頼する。
(2)情報の収集
収集される情報は,テストの結果などの数理統計的情報と学校スタッフの観察記録 等の臨床的情報である102。
この際注意すべきは,観察記録の記述である。記述する内容は報告が必要なのであ る。井上・福沢(1996)103は以下のように述べている。
報告というのは,観察に基づいた客観的事実をそのまま述べることであ る。推論は,報告された事柄にもとづいて抽象したり,他の経験と関連づ けたりして,まだ知られていないことについて述べることである。さら に,断定というのは,報告や推論で述べられている事実についての自分の 評価(良い・悪い・好き・きらい)という意味でここでは使っている。私 たちが誤った判断に陥らないためには,この三つをはっきり区別するこ
とが重要である。(中略)私たちは,とにかくこの三つを混同して判断を 誤ることが多い。
歪んだ生徒理解をしないためには,報告に基づく具体的事実の積み上げが重要と
なる。
2)援助課題の特定化
収集された生徒情報をどのような形で整理し,援助課題を特定するかが重要であ る。石隈・小泉・大野(1997)104やスクールカウンセラーの田村(1998)105は,援助チー ム会議での情報の整理と援助方針の策定を「生徒自身の自助資源・援助資源」「援助 が必要なところ」「今まで試みた援助の方法」「これからの援助で何を行うか」「誰が 行うか」「いっからいつまで行うか」の順で整理している。
ところで,アメリカのSSTは協働的チームアプローチとともに,「個別介入」及び
「自助資源(長所)の利用」に特徴があった。すなわち,生徒の現在の課題と環境要因
102Kaufman(1994)は臨床的情報と数理的情報を統合したアセスメントを「賢いアセスメント(in−
telligent testing)」と呼んでいる。
103井上尚美・福沢周亮(1996)『国語教育・カウンセリングと一般意味論』明治図書,p.21
104石叩利紀・小泉英二・大野精一(1997)「作戦会議に使う援助シートの効果」『月刊学校教育相談』
(12月号)ほんの森出版,pp.82−90
105田村節子(1998)「チームで援助するための具体的方法」『月刊学校教育相談』(10月号)ほんの 森出版,PP.14−22
との相互作用を重視し,生徒の長所を伸ばすことによって弱点を強化することに基づ
し、でし、ス、
「 、 ▼ ⊂L/O
そこで,本研究では,「生徒に今まで行ってきた援助の点検」「効果があったこと,課 題となったこと」「生徒及び生徒をとりまく環境で課題解決に役立つ点」を順に整理 する中で,新たな援助案の創出を行う。
生徒の持つ課題から入ると,弱点が突出する結果,援助案の創出がいきづまること もある。環境要因の調整というSSTの性格上,本研究では,現在までの援助の点検を することによって,環境と生徒の適合を目指す。
こうした理念に基づき,生徒情報を整理するために作られたのがTable11に示す SST援助シートである。
Table ll SST援助シート
生徒名: 会議日: 年月日参加者:
目標(1)
(2)
A.生徒の実態の概要 B,援助(対応策)の概要
領域 今までに行った援助 援助の効果及び課題 課題解決に役立っ点
@ (資源)
援助内容(対応策) 援助者 期間
学習
進路
生活
家庭他
収集された生徒情報は,学年チーム会議,SST会議を経て整理され,Table11のrA.
生徒の実態」の欄に記入される。
73
3)援助方針の策定
「ラ、非妥巨h言予土百の4孝完rイレ[乏粂叡、レに 美斤ナーか;単玉ナ1笛汐・ 倉ll,由,一ず凸ス、 寸=ず 幸三十力軽口・1卜臼,1 ロノ ぜハソソレゾハハヨ ロリハ コ り ね ね し コノレコロ しハぜムヘドノぜノけらノロリハ ノ レむ い ノ コぜハ ノヅノウらト ねノ
合い,必要な援助を選択する。次に選択された援助策について援助の主体となる援助 者が指名され,援助期間を決定する。その後,次の援助会議日が決められ,それまでの 短期的な目標が決定される。決定内容は,Table11の「B.援助(対応策)の概要」の 欄に記入され,非SST会議スタッフにも配布され,同意がとられる。
また,Table11のように,「A.生徒の実態の概要」と「B.援助(対応策)の概要」を 横方向に記入する書式を採用した根拠は,SSTのシステマティックな援助を重視する ためである。すなわち,「B.援助(対応策)の概要」の欄は,次回の会議の「A.生徒 の実態の概要」の欄の「今まで行った援助」に記入され,援助内容を評価される。さ
らに,「B.援助(対応策)の概要」の欄ばかりをつなぎあわせると長期的な援助の流 れを点検することも可能であり,ワープロソフト等で容易に長期的な援助記録を作成 できる。
なお,第1回SST会議の内容は,「2)援助課題の特定化」と「3)援助方針の策定」
である。
4)援助サービスの展開
SSTが指名した援助者により援助サービスが展開される。また,決定した援助サー ビスについて,保護者に報告し,援助方針の共通理解を図る。SSTや保護者の必要に 応じて,次回のSST会議,若しくは事前に開催する小委員会へ保護者が参加すること
を依頼する。
5)データベース化
指名された援助者は,援助を行いながら援助内容に関する記録をとる。記録内容 は,「援助に関する効果と課題」,「課題解決に役立っ点」である。記述形式は前述の 報告とする。また,援助期間の終わりには,その援助の継続の有無について「継続」
「修正」「終了」の3つのカテゴリーで報告を義務づける。
さらに,指名された援助者以外は,SSTによる援助が行われている生徒名と援助目 標が伝達され,「1)生徒理解」で述べた方法に従い,生徒情報を記述する。
6)援助の評価
第2回SST会議を開催し,i援助者の援助に関する評価及び援助者以外の情報に基 づき,援助策を評価する。Table11の「A.生徒の実態」の欄にこの期間行われた援 助が記入され,評価される。第2回SST会議は「6)評価の評価」から「3)援助方針 の策定」までが行われる。
また,このとき,次回以降の援助の主体をSST会議で継続するのか,学年教師を中 心とする学年チームに移行するのか,地域関連サービスに繋ぐのかが検討される。
この援助サイクルを2週間から1か,月のサイクルで繰り返し,生徒の変容を観察す る。前述したが,頻繁な会議を伴う援助サイクルを可能にするためには,SSTは,生徒