• 検索結果がありません。

この章は、次のトピックで構成されています。

概要 ... 34 ネットワークの設計 ... 34 ストレージレイアウトの設計 ... 37

Oracle向けFAST Cacheの構成 ... 41 Oracle向けFAST VPの構成 ... 42 仮想化レイヤーの設計 ... 43 Oracle Database 11gR2 の実装の設計 ... 46 バックアップ/リカバリの設計 ... 48

概要

この章では、仮想化Database 11g OLTP用EMC VSPEXソリューションのネット ワーク、ストレージ、仮想化、アプリケーション、バックアップ/リカバリの設計 およびベスト プラクティスについて説明します。この章は次のセクションで構 成されています。

• ネットワークの設計

• ストレージレイアウトの設計

• Oracle向けFAST Cacheの構成

• Oracle向けFAST VPの構成

• 仮想化レイヤーの設計

• Oracle Database 11gR2

• バックアップ/リカバリの設計

ネットワークの設計

このセクションでは、SANおよびIPネットワーク構成、さらにはVMware ESXi Server ネ ット ワー ク に つ いて 、 ネ ット ワ ー ク の詳 細を 説明 し ます 。 この 仮 想 化 Oracle

Database 11gR2用VSPEX実証済みインフラストラクチャソリューションでは、ネット

ワークを設計する際、VMware ESXの詳細設定とネットワークの冗長性も考慮するこ とを推奨します。

次のようなSANのベストプラクティスを実装することを推奨します。

• ネットワークの冗長性を得るため、複数のHBAとFCスイッチを使用する。

• 高可用性を得るため、データベース サーバから両方のストレージSPポートま での各FCポートをゾーン化する。

• 代替パスへのフェイルオーバー処理を有効化し、ロード バランシングを提供 するため、PowerPath などのパス管理および動的マルチパス ソフトウェアを、

ホストで使用する

IPネットワークに関する次のベストプラクティスを実装することを推奨します。

• ネットワークの冗長性を得るため、複数のネットワーク カードとスイッチを使用 する。

• 可能であれば、ネットワーク接続に10 Gb Ethernetを使用する。

• VLAN(仮想ローカル エリア ネットワーク)を使用して、さまざまなネットワーク セグメントまたはサブ ネットワークに存在するデバイスを論理的にグループ分 けする。

• 物理スタックまたは仮想スタック全体でジャンボ フレームを有効化および構成 する。

概要

SAN の ベ ス ト プラクティス

IPネットワークのベ ストプラクティス

注: 1,500 バイトを超える MTU(最大転送単位)サイズのことをジャンボ フレームと呼 びます。ジャンボ フレームは、サーバ、スイッチ、データベース サーバを含む、ネットワーク 全体のインフラストラクチャでギガビットEthernetが必要になります。

仮想世界のネットワークも物理世界のネットワークと同じ概念に従いますが、それら の概念のいくつかは、物理ケーブルとスイッチを使用する代わりに、ソフトウェアの 中で適用されます。物理世界で適用されるベストプラクティスの多くは仮想世界にも 引き続き適用されますが、それ以外にも、トラフィックの区分化、可用性、スループッ トについて考慮事項があります。

このソリューションには、複数のネットワークと VMware ESXiホスト上のネットワーク アダプタの冗長性を効率的に管理するための設計が組み込まれています。重要な ベストプラクティスのガイドラインは次のとおりです。

• セキュリティと分離のために、インフラストラクチャ トラフィックを仮想マシン ト ラフィックから分離する。

• 準仮想化ネットワークアダプタのVMXNETファミリを使用する。

• ネットワークI/Oを活用して、ネットワークとストレージ トラフィックを10 GbEに 統合する。

vSphereとのネットワーク接続については、

このソリューションのネットワーク例の 1つとして、図 6に示すようなスイッチの冗長 ペアがあり、すべてのサブネットで冗長リンクを備えています。

図6. 高可用性ネットワーク レイヤーの例

図 6に、ネットワーク レイヤーの高可用性設計例を示します。VNXファミリの高度な ネットワーク機能により、アレイでネットワーク接続の障害から保護されます。リンク 障害に対する保護機能を実現するため、各ハイパーバイザ ホストには、ユーザー

EthernetネットワークとストレージEthernetネットワークへの接続が複数あります。こ

れらの接続は複数の Ethernetスイッチに分散されており、ネットワークでのコンポー ネント障害に対する保護機能を実現します。詳細については、15 ページの「VSPEX 実証済みインフラストラクチャガイド」のセクションを参照してください。

vSphereネットワー

クのベストプラク ティス

NFS用のVMware

ESXi設定固有の 考慮事項

複数のネットワーク接続を集約して、1本の接続で持続できる量を超える程度までス ループットを増やし、いずれかのリンクが障害を起こした場合に備えて冗長性を実 現します。たとえば、VMwareの仮想環境では、vSwitchごとに2枚の物理NICを使 用し、物理NICをアップリンクして物理スイッチを分離します。

NIC チーミングを設定する場合は、NIC チーミングのフェイルバック オプションで

「no」を選択するのがベスト プラクティスと見なされます。ネットワークで何らかの断 続的な動作が生じている場合は、こうすることで、NIC カードの頻繁な切り替えが起 こらなくなります。

VMware High Availabilityを設定する場合は、[VMware ESX advanced setting]タブ の下にある次のVMware ESXタイムアウトなども設定します。

• NFS.HeartbeatFrequency = 12

• NFS.HeartbeatTimeout = 5

• NFS.HeartbeatMaxFailures = 10

NFS詳細オプションにアクセスするには、次の手順に従います。

1. VMware VSphereクライアントにログインします。

2. VMware ESXi/ESXホストを選択します。

3. [Configuration]タブから、[Advanced Setting]>[NFS]を選択します。

Oracle 11g dNFSクライアントODMディスク ライブラリを使用するようにOracle 11g

Databaseを構成します。これは1回限りの操作です。この設定を行うと、データベー

スはオペレーティング システムによってホストされた NFS クライアントではなく、

Oracle用に最適化されたネイティブのOracle dNFSクライアントを使用するようになり

ます。

標準のODMライブラリは、dNFSクライアントをサポートするODMライブラリに置き 換えられています。図 7は、dNFSクライアントODMライブラリを有効化するコマン ドです。

図7. dNFSクライアントODMライブラリの有効化

VSPEX 実証済みインフラストラクチャのネットワーク設計におけるその他のベスト プ

ラクティスについては、「仮想化OracleDatabase 11g OLTP用EMC VSPEX実装ガイ ド」を参照してください。

ストレージ レイアウトの設計

このソリューションでは、Oracleを使用した次の2とおりのストレージネットワークテ クノロジーの用途について説明します。FC(ファイバ チャネル)でのLinux LVM(論理 ボリュームマネージャ)とIP(インターネットプロトコル)でのOracle dNFS(Direct NFS) です。LVMまたは dNFSを使用する Oracle 11g環境では、お客様の選定プロトコル の熟知度と専門技術、既存アーキテクチャ、予算上の制約に応じたオプションが用 意されています。

ブロック、ファイルか、ユニファイドか(または両方)を決定するための基準は複数あ ります。

• 既存のインフラストラクチャ(たとえば、既存のSANまたはIPネットワーク)

• ITスタッフの技術知識

• 使いやすさまたは適合性

お客様固有の要求に最適な導入アーキテクチャを選ぶのはお客様自身です。EMC のユニファイド ストレージは、これらのいずれかのアーキテクチャをサポートするスト レージインフラストラクチャのための柔軟性と管理性を提供します。また、ユニファイ ド ストレージは、単一ソリューションで両方のプロトコルを利用するハイブリッド アー キテクチャも提供します。

図8にVMware vSphere 5.1仮想化プラットフォーム上のOracle Database 11gR2用

VSPEX 実証済みインフラストラクチャで妥当性検査された、Oracle Database 11gR2

コンポーネントとストレージ要素間のアーキテクチャの概要を示します。すべての

Oracle Database 11gR2ボリュームは、ネットワーク ファイル システム ストレージま

たはFC(ファイバチャネル)ストレージのいずれかに、ブロックベースおよびファイル ベースのストレージをサポートするマルチプロトコルアレイを提供するEMC VNXファ ミリとして存在します。

概要

高レベルのアーキ テクチャ

図8. Oracle Database 11gR2ストレージ エレメント

仮想マシン用のインフラストラクチャ プールに加えて、3個の追加のストレージ プー ルを使用して、さまざまな用途のOracle Database 11gR2データを格納することを推 奨します。例については、表 6を参照してください。

表 6. Oracle Database用VNXストレージ レイアウト

ストレージ プール名 RAIDタイプ ディスク タイプ ディスク数 Oracleデータ プール RAID 5(4+1) 10,000 rpm SASディスク 25 Oracle FRAプール RAID 6(6+2) 7,200 rpm NL-SASディスク 8 Oracle REDOプール RAID 5(4+1) 10,000 rpm SASディスク 5

仮想化 Oracle Database 11gR2 用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャ ソリュー

ションでは、ストレージとレイアウトの設計について次のベスト プラクティスを考慮し てください。

Oracle Database 11gR2のデータプール

Oracleのデータおよび一時ファイル システムには、RAID 5(4+1)保護を備えたSAS

ディスクを使用します。このRAID保護とディスク タイプの組み合わせにより、良好な I/O パフォーマンスと高い容量使用率が低コストで実現すると同時に、ドライブに故 障が発生した場合にデータの可用性が保証されます。

Oracle Database 11gR2 REDOログプール

このソリューションでは、REDOログのファイルシステムをSASディスク上のRAID5で 保護された同じ物理プール上に構成しています。書き込み集中型のワークロードや、

ランダム読み取りレスポンス タイムがより重要なワークロードに対応するために、

REDO ファイル システム用の個別プールを物理的に分離したディスク上に作成する ことを検討してください。

ストレージ レイアウト

ストレージのベスト プラクティス

関連したドキュメント