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ソユーズロケットについて

ドキュメント内 大西宇宙飛行士ISS長期滞在プレスキット (ページ 189-195)

付録 3 ソユーズ宇宙船について

4. ソユーズロケットについて

ソユーズロケットは

1965

年から、

1,000

機以上もの打上げを実施してきており、

数々の通信衛星、観測衛星、科学衛星、そして有人宇宙船を高い成功率で打ち 上げてきました。

ソユーズ宇宙船の打上げに使われてきたソユーズロケットは3段式です。一番 下の第

1

段ロケットは

4

本の液体ブースタで構成されます。第

2

段ロケットは第

1

段 の中央部に位置しており、その上部に第

3

段ロケットが搭載されています。これら の3段式のロケット推進薬には、すべて液体酸素とケロシンが使用されています。

ソユーズロケットは、横倒しにした状態で、列車に載せて運搬できるのが特徴で、

打上げまでの準備作業が迅速に出来る特徴を有しています。

ソユーズ宇宙船の打上げには、ソユーズ

U

ロケットが使われていましたが、

2002年のソユーズTMA-1宇宙船の打上げから改良型のソユーズFGロケットに

切り替えられています。ソユーズ宇宙船とプログレス補給船の打上げは、すべてカ ザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地で行われています。

図4-1 射点へ列車で運ばれるソユーズFGロケット(NASA)

4.1 第 1 段ロケット

第1段ロケットは、円錐形のブースタ4基から構成されます。これらのブースタは、

2

段ロケットの周囲に取り付けられています。

各ブースタには、

4

基のエンジンノズルと

2

基のジンバル構造のバーニアスラスタ からなるRD-107Aエンジンが採用されています。3軸方向のロケットの飛行制御

(

姿勢制御

)

はバーニアスラスタで行います。

図4.1-1 ソユーズFGロケットを後方から見た写真(NASA)

4.1-1

ソユーズ

FG

ロケットの主要諸元 ロケット名称

Soyuz FG

全長

49.47m

最大直径

10.3m

1

段ブースタ底部)

2.95m(

中央部

(2

)

の直径

)

打上げ時重量

305.0t

4.2 第 2 段ロケット

第2段ロケットは、RD-108Aエンジンが使われています。第1段のRD-107エン ジンとの違いはバーニアスラスタの数が

2

基から

4

基に増やされている点です。

射点からの上昇時は、

5

基のエンジン(エンジンノズルは計

20

基)を同時に燃焼 して大きな推力を稼ぎます。

第2段は、1段の点火と同時に燃焼を開始し、1段を分離した後も燃焼を続けま す。

1

段の燃焼時間は

118

秒間ですが、

2

段の燃焼時間は

290

秒間です。

図4.2-1 ソユーズロケットの構成イメージ

(Starsem

社の

Soyuz

ユーザーズマニュアルより

)

1段ブースタ(計4本) 1

段ブースタ

(

4

)

3

段ロケット

2

段ロケット

4.3 第 3 段ロケット

第3段は、第2段ロケットにトラス構造で結合されています。第2段ロケットの燃焼 終了と同時に第

2

段ロケットが分離し、第

3

段ロケットのエンジンの燃焼が開始され ます。

図4.3-1 第3段ロケットとソユーズ宇宙船を収納したペイロードシュラウドの結合作業 (RSCエネルギア社)

4.4 フェアリングと緊急脱出用ロケット

ソユーズ宇宙船は、フェアリング(ペイロードシュラウド)内に収納されて3段に結 合されます。さらに先端には、ソユーズ宇宙船の打上げ時にのみ使われる緊急脱 出用ロケットが装備されます。

図4.4-1 ソユーズFGロケットの上部(NASA)

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