第 9 章 数式 TeXnique [3] 45
12.6 セルの結合
12.6 セルの結合
併合したいセルをマウスカーソルで選択し右クリックすると、表示されるコンテクストメニュー 中に「セルの結合」という項目があることに気が付かれると思います。これによってセルの併合が 可能になります。ただしサポートされているのは横方向の併合(列の併合)のみである点にご注意 ください。縦方向の併合(行の併合)はサポートされていません。
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第 13 章
画像 TeXnique [1]
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画像 TeXnique [1]
SWP/SW環境で画像を扱う場合、他のアプリケーションで作成された画像をイン
ポートするケースがほとんどです(50種類を越すの画像形式に対応)。本章では画像 データの扱いに関する基本事項について説明します。
13.1 画像の配置
SWP/SW文書上に画像をインポートする場合、その配置様式によって扱いが大きく異なって来
るので注意が必要です。画像を右クリック:「プロパティ」と操作することによって開かれる“画像 のプロパティ”ダイアログ(次ページの図参照)中で配置様式を規定することになりますが、選択 肢としては
• インライン
• ディスプレイ
• フローティング の3種類があります。
66 第13章 画像TeXnique [1]
(1) ディスプレイ画像
最も一般的な画像の配置形態であり、次のような特質を持ちます。
• 一つの画像で単独の行を占有する(数式の場合のディスプレイ数式と同じ扱い)。
• 画像は行の中央部に配置される。
• 図番号は自動的には振られないのでキャプション中で明示する必要がある。
(2) インライン画像
ディスプレイ画像の場合と異なり、行内での位置を自分でコントロールできます。またテキスト 行のベースラインとの位置関係を調整するための“フレーム下のオフセット”という制御項目が有効 となります。複数個の画像を横に並べる場合には表中に画像を配置する方法もあります。この場合 も画像の配置としてはインライン配置となります。次は1行2列の表(罫線なし)の中に2つの画 像をフレーム付きで配置した例です。
13.1 画像の配置 67
図番号についてはディスプレイ画像の場合と同様、自分で設定する必要があります。
(3) フローティング画像
次はディスプレイ画像とフローティング画像とで生成されるTEXコードにどのような違いが生 ずるかを示したものです。
ディスプレイ画像 フローティング画像
\begin{figure}
\begin{center} \begin{center}
\includegraphics \includegraphics
キャプション文字列 \caption
\label \label
\end{center} \end{center}
\end{figure}
基本的な違いはフローティング画像の場合、\includegraphicsコマンドがfigure環境内に配 置されるという点にあります。これは浮動型の表がtable環境内に配置されるのと同様の話では あるわけですが、これによって対象オブジェクトがTEX管理下におかれるようになります。その 結果、フローティング画像には次のような特質が加わることになります。
68 第13章 画像TeXnique [1]
• 配置はその名のとおり浮動型となる。ただしユーザは次のようなpreferenceを設定可。
h その位置(here)に画像を配置。
t ページの上端(top)に画像を配置。
b ページの下端(bottom)に画像を配置。
p 独立したページ(page)に画像を配置。
これはあくまでpreferenceであって100%希望通りになるという保証はあり ません。しかしfloat パッケージを使用すれば希望通りの配置が可能になりま す。詳しくはTypesetting Documentsマニュアルをご参照ください。
• 図番号はTEXによって自動生成されるためキャプション中では番号の設定は不要。
• 画像に対しては参照用のキーを設定する。本文中からの参照に際してクロスリファレンスボ タン を使用すれば、番号の解決はTEXによって自動的に行われる。