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セットアップ前の検討事項 4.3.1

OS標準のインストーラーでのセットアップを始める前に、ここで説明する項目について検討してください。

(1)

ディスクパーティション設定の検討

OSをインストールするために必要なディスクパーティションの設定や、適用するファイルシステムにつ いて検討します。

OS標準のインストーラーでのセットアップでは、Red Hatのインストールプログラムを使用しパーティ ションを設定することができます。

Red Hatのインストールプログラムでは作成するパーティションに対し以下のマウントポイントを選択

することができます。また、任意のマウントポイントを入力することも可能です。

マウントポイント

/boot カーネルと起動に必要なファイルが格納される領域です。

/ ルートディレクトリの領域です。ほかのマウントポイントにパーティションが割り当て られない場合、"/"と同じパーティションに格納されます。

/home ユーザーのホームディレクトリ用の領域です。

/tmp 一時ファイル用の領域です。

/usr 各種プログラム用の領域です。

/var ログやスプールファイルなど、頻繁に更新されるデータ用の領域です。

/usr/local ローカルなプログラム用の領域です。

/opt 静的アプリケーションソフトウェアパッケージが格納されるプログラム用の領域です。

上記のマウントポイントに割り当てるパーティション以外に swap パーティションが必要です。swap パーティションは仮想メモリのサポートに使用されます。

すべてのマウントポイントに対しパーティションを割り当てる必要はありませんが、システムの用途や 運用中の負荷状況、およびメンテナンスなどを考慮し、パーティションを割り当ててください。

例えば、ウェブサーバーとしてシステムを運用する場合、"/var"にログが大量に格納される可能性があり

ます。"/"と同じパーティションを使用した場合、大量のログによりパーティションに空き容量がなくな

り、システムが正常に運用できなくなる可能性があります。このような場合、"/var"を別パーティション とし割り当てるなどの検討が必要になります。

 推奨するパーティション設定

 swapパーティション(Red Hat社推奨:256MB以上)

本機の搭載メモリ容量に応じて、以下の表を参考にサイズを決定してください。

搭載メモリ容量 swapパーティションサイズ

4GB以下 2GB以上 4GB超16GB以下 4GB以上 16GB超64GB以下 8GB以上

※ 表中のメモリ容量は1GB=1,024MBです。

※ 表はRed Hat社公開資料の「Red Hat Enterprise Linux 5 Installation Guide」「Revision 3.1-4 3.400」より引用しています。最新の「Red Hat Enterprise Linux 5 Installation Guide」の入手方 法は、本書の「1章(4.3.3 (6) インストールガイドの入手)」を参照してください。

※ 「BTO(工場組込み出荷)」時のswapパーティションサイズについては、本書の「1章(4.1.1 (2) シ ステムパーティション構成)」を参照してください。

 搭載メモリ容量が大きい場合、swapをほとんど使用しないときもあります。システムの 目的や運用中の負荷状況などを考慮し、サイズを決定してください。

 運用中のswapの使用状況はfreeコマンドで確認することができます。swapの使用率 が高い場合は、swapパーティションの拡張やメモリを増設してください。

チェック

 /bootパーティション(Red Hat社推奨:250MB以上)

/bootパーティションは通常ディスクの先頭に作成します。セキュリティー修正やバグ修正された

最新のカーネルを追加インストールする場合、本パーティションに十分な空きが必要ですので、

最低200MB~300MBのパーティションサイズを確保することをお勧めします。

 /(ルート)パーティション(Red Hat社推奨:3GB5GB)

すべてのパッケージをインストールし安定して運用するためには、10GB 以上のパーティション サイズが必要です。バンドルソフトウェアのサイズについては、本書の「2 章」を参照してくだ さい。

 パーティションに適用可能なファイルシステム

Red Hat Enterprise Linux 5 Serverで使用できる主なファイルシステムは以下のとおりです。

ext3

Red Hat Enterprise Linux 5 Serverのデフォルトファイルシステムです。

ext2ファイルシステムをベースにジャーナリング機能が追加されています。

ext2

標準のUnixファイルタイプ(通常のファイル、ディレクトリ、シンボリックリンクなど)に対応して います。最大255文字までのファイル名を割り当てることができます。

また、ext4がサポートされています。

(2)

パッケージグループの検討

Red Hat Enterprise Linux 5 Serverのインストール時に選択できるパッケージグループは以下のとおりで

す。以下の表中の「✓」印は、「BTO(工場組込み出荷)」時に選択しているパッケージグループを示して います。

「BTO(工場組込み出荷)」時に選択しているパッケージグループを選択しても、バンドルソ フトウェアの動作に必要なパッケージがすべてインストールされているとは限りません。

バンドルソフトウェアについては、本書の「2章」を参照してください。

は、パッケージグループの選択ができません。

は、Red Hat Enterprise Linux 5 Serverのデフォルトで選択されているパッケージグループです。

ヒント

パッケージグループ インストール番号

なし あり デスクトップ環境

GNOME デスクトップ環境

KDE ( K デスクトップ環境) アプリケーション

Office/生産性 エディタ

グラフィカルインターネット

グラフィクス ゲームと娯楽 サウンドとビデオ

テキストベースのインターネット

技術系と科学系 著作と発行 開発

GNOME ソフトウェア開発

Java 開発

KDE ソフトウェア開発 Ruby

X ソフトウェア開発

レガシーなソフトウェアの開発

開発ツール

開発ライブラリ

サーバー

DNS ネームサーバー

FTP サーバー

MySQL データベース

PostgreSQL データベース

Web サーバー

Windows ファイルサーバー

サーバー設定ツール

ニュースサーバー

ネットワークサーバー *1

メールサーバー

レガシーなネットワークサーバー *2

印刷サポート

パッケージグループ インストール番号

なし あり

ベースシステム Java

OpenFabrics Enterprise ディストリビューション

X Window System *3

システムツール *4

ダイヤルアップネットワークサポート

ベース

レガシーなソフトウェアのサポート

管理ツール

仮想化

HyperV *6

KVM *5 ,*6

Xen *6

言語

日本語のサポート

は、パッケージグループの選択ができません。

は、Red Hat Enterprise Linux 5 Serverのデフォルトで選択されているパッケージグループです。

*1 [オプションパッケージ(O)]をクリックし、以下のパッケージを追加で選択しています。

「12:dhcp-"バージョン情報" - DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol) server and relay agent.」

*2 [オプションパッケージ(O)]をクリックし、すべてのパッケージを選択しています。

*3 subscription-manager-firstbootパッケージをインストール指定した場合でも、初期設定スクリプトを

適用することで削除されます。詳細は、本書の「1章(4.5.1 初期設定スクリプトの処理内容)」を参 照してください。

*4 [オプションパッケージ(O)]をクリックし、以下のパッケージを選択し、その他のパッケージはすべ てチェックを外しています。

「mt-st-"バージョン情報" - テープデバイスをコントロールする必要があれば、mt-stをインストール してください。」

「ntp-"バージョン情報" - ネットワークタイムプロトコル(NTP) を使用してシステム時刻の同期化を 実現」

「samba-client-"バージョン情報" - Samba(SMB) クライアントプログラム」

「sysstat-"バージョン情報" - システム監視コマンドのsarとiostat」

*5 EM64Tの場合に表示されます。

*6 インストール番号の有無により、選択できるパッケージグループが異なります。

Red Hat Enterprise Linux 5.10インストールメディアには、以下のパッケージが含まれて いますが、Red Hatのインストールプログラムの選択画面からはインストールできません。

・samba3x

・freeradius2

・postgresql84

パッケージの追加方法については、本書の「1章(4.3.5 (8) パッケージの追加とパッケージ のアップデート)」を参照してください。

ヒント

(3)

導入するバンドルソフトウェアの検討

本書の「2章」を参照し、導入するバンドルソフトウェアを検討します。

バンドルソフトウェアによっては、依存関係にあるパッケージをインストールする必要があります。

OSのインストール時または、インストール後に必要なパッケージをインストールしてください。

各バンドルソフトウェアの詳細については、本書の「2章」を参照してください。

セットアップ前の確認事項