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ジョブ実行環境の環境設定パラメーターの詳細

ドキュメント内 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 (ページ 141-200)

2.3  ジョブ実行環境設定

2.3.2  ジョブ実行環境の環境設定パラメーターの詳細

(1) "WorkPath"="マネージャープロセス実行時のワークディレクトリ名"

マネージャープロセス実行時のワークディレクトリ名です。ジョブ実行管理用のワークディレクトリの名 称をフルパスで指定します。

デフォルトで設定されているディレクトリがあるディスク容量に,空きがない場合,ディスク容量に空き があるディレクトリを指定してください。

指定できる値

180 バイト以内の文字列 デフォルト値

Windows Server 2012 または Windows Server 2008 で,インストール先フォルダがデフォルトま たはシステムで保護されたフォルダ配下の場合

• 物理ホストのとき

%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\tmp

「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

・「システムドライブ\Windows」配下

・「システムドライブ\Program Files」配下

・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下(64 ビット版の Windows の場合)

• 論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1ajs2\tmp

Windows Server 2012 または Windows Server 2008 で,インストール先フォルダが上記以外の 場合

• 物理ホストのとき

JP1/AJS3 - Manager のインストール先フォルダ\tmp

• 論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1ajs2\tmp Windows Server 2003 の場合

• 物理ホストのとき

JP1/AJS3 - Manager のインストール先フォルダ\tmp

• 論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1ajs2\tmp UNIX の場合

• 物理ホストのとき /var/opt/jp1ajs2/tmp

• 論理ホストのとき

共有ディレクトリ/jp1ajs2/tmp 推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング JP1/AJS3 の再起動後

(2) "IsHA"=dword:マネージャープロセスのクラスタ環境設定の定義

ジョブ実行制御マネージャープロセスのクラスタ環境設定の定義を指定します。このパラメーターは,ク ラスタ運用をやめる場合だけ設定してください。

指定できる値 0

クラスタ運用しない場合に指定します。

1

クラスタシステム運用時のセットアップを実行すると,物理ホストおよび論理ホストのパラメーター にこの値が自動的に設定されます。

デフォルト値

dword:00000000(10 進数で 0)

推奨値 なし

設定が有効になるタイミング JP1/AJS3 の再起動後

(3) "DatabasePath"="データベース格納ディレクトリ名"

ジョブ実行環境情報やジョブ情報が書き込まれる,ISAM ファイルを格納するディレクトリの名称をフル パスで指定します。

デフォルトで設定されているディレクトリがあるディスク容量に,空きがない場合,ディスク容量に空き があるディレクトリを指定してください。

指定できる値

180 バイト以内の文字列 デフォルト値

Windows Server 2012 または Windows Server 2008 で,インストール先フォルダがデフォルトま たはシステムで保護されたフォルダ配下の場合

• 物理ホストのとき

%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\database\queue

「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

・「システムドライブ\Windows」配下

・「システムドライブ\Program Files」配下

・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下(64 ビット版の Windows の場合)

• 論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1ajs2\database\queue

Windows Server 2012 または Windows Server 2008 で,インストール先フォルダが上記以外の 場合

• 物理ホストのとき

JP1/AJS3 - Manager のインストール先フォルダ\database\queue

• 論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1ajs2\database\queue Windows Server 2003 の場合

• 物理ホストのとき

JP1/AJS3 - Manager のインストール先フォルダ\database\queue

• 論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1ajs2\database\queue UNIX の場合

• 物理ホストのとき

/var/opt/jp1ajs2/database/queue

• 論理ホストのとき

共有ディレクトリ/jp1ajs2/database/queue 推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング JP1/AJS3 の再起動後 注意事項

UNIX の場合,ここで指定したディレクトリに作成されたファイルに対してシンボリックリンクを作成 しないでください。再編成を実施したときに,ファイルが再作成されるため,リンクが切れてしまいま す。シンボリックリンクを作成したい場合は,ここで指定したディレクトリに対して作成してください。

また,ここで指定するディレクトリに,NFS などのネットワークを介したファイルシステムにマウン トされたディレクトリ,またはネットワークドライブを使用しないでください。

(4) "PreserveTerm"=dword:ジョブ情報の保存日数

ジョブの実行結果情報を何日前のものまで保存しておくのかを指定します。

推奨値の保存日数の間に,ジョブ実行の件数が 20 万件を超える場合,必要に応じてこの値を変更してく ださい。

なお,この指定で対象となるジョブにイベントジョブは含まれません。

指定できる値

16 進数で 0〜3E7(10 進数で 0〜999)(単位:日)

「dword:00000000」(0 日)を指定した場合,実行結果情報はジョブの実行終了時に削除されます。

ジョブ情報の保存日数を 0 日とした場合の,保存時間の設定方法については,マニュアル「JP1/

Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 7.1.9 ジョブ情報の保存時 間の設定」も参照してください。

デフォルト値

dword:00000007(7 日)

JP1/AJS3 の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「dword:00000001」が設定されます。

推奨値

dword:00000001(1 日)

設定が有効になるタイミング JP1/AJS3 の再起動後 注意事項

ジョブ情報保存日数は,ジョブ実行環境データベースに格納されたジョブ情報を保存する日数です。こ の指定で保存日数の値を小さくしても,スケジューラーデータベースが管理するジョブネットの世代保 存数には影響しません。

また,ジョブ情報保存日数の値を小さく変更したあと,次のジョブ情報削除基準時刻または JP1/AJS3 サービス再起動時に,削除対象のジョブ情報が大量にあると,ジョブ情報の削除処理と競合してジョブ の実行性能が低下したり,システムへの負荷が高くなったりすることがあります。

ジョブの実行数が少ない時間帯に変更したり,段階的に保存日数の値を小さくしたりするなど,設定の 変更には十分に注意してください。

標準構成の場合,QUEUE ジョブ,サブミットジョブ用データベースに登録できるジョブ数は,20 万 件未満です。

データベースには,ジョブ情報の保存日数よりも 1 日分多くジョブの実行結果情報が登録されます。例 えば,1 日に実行するジョブ数が 1 万件で,ジョブ保存日数が 10 日の場合は,11 万件が登録されます。

データベースに登録するジョブの実行結果情報が 20 万件未満になるように,ジョブ情報の保存日数の 値を指定してください。

(5) "StandardTime"=dword:ジョブ情報削除の基準時刻

ジョブ実行結果情報を削除する時刻を指定します。ただし,JP1/AJS3 サービス起動時にもジョブの実行 結果情報が削除されます。その際,JP1/AJS3 サービス起動時刻を基準時刻として,保存日数以前のジョ ブ実行結果情報が削除されます。その後は,この設定値の時刻にジョブの実行結果情報を削除するように なります。

ジョブ情報削除中にジョブが多量に実行されてジョブの実行性能に影響している場合,ジョブが多量に実 行されていない時刻に変更してください。

JP1/AJS3 サービス起動時にジョブ情報を削除しない設定もできます。詳細については,マニュアル「JP1/

Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 7.1.10 JP1/AJS3 起動時にジョ ブ情報削除処理を抑止する設定」を参照してください。

なお,この指定で対象となるジョブにイベントジョブは含まれません。

指定できる値

16 進数で,0:00〜23:59 の間の,0:00 を基準とした相対時刻(単位:分)

例えば,1:00 に設定する場合は,「dword:0000003c」(1:00=60 分)と指定します。

デフォルト値

dword:00000000(0:00)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング JP1/AJS3 の再起動後

(6) "FlashOption"=dword:データファイル更新モード

ISAM ファイルの更新時に,同期書き込みを許可するかどうかを指定します。

指定できる値 0

JP1/AJS3 の処理とは同期を取らないで,OS のバッファーリングによってディスクに書き込みます。

ジョブ実行環境のデータベースアクセスで OS のバッファーリングによるディスク書き込みを使用 して信頼性よりジョブ実行性能を優先したい場合は,値を「0」にしてください。ただし,信頼性が 低下するためクラスタ構成には向きません。

1

ファイル更新時に,常に同期書き込みを実行します。この方法で書き込みを実行した場合,信頼性 は向上しますが,性能は低下します。

デフォルト値

dword:00000001(同期方式)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング JP1/AJS3 の再起動後

(7) "DeleteFlashOption"=dword:ジョブ情報削除処理非同期オプション

ジョブ情報の削除処理について非同期で実行するかどうかを指定します。

ジョブ情報の削除処理の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設 計ガイド(システム構築編) 7.1.8 ジョブ情報削除処理非同期オプションの設定」を参照してください。

指定できる値 0

ジョブ情報の削除を非同期で実行します。

1

ジョブ情報の削除を同期して実行します。

デフォルト値

dword:00000001(10 進数で 1)(同期)

JP1/AJS3 の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「0」が設定されます。

推奨値

dword:00000000(10 進数で 0)(非同期)

設定が有効になるタイミング JP1/AJS3 の再起動後

(8) "PreserveMinute"=dword:ジョブ情報保存日数 0 日指定時のジョブ情 報の保存時間

ジョブ情報の保存日数を 0 日にした場合に,ジョブが終了してから削除するまでの保存時間を指定します。

ジョブ情報の削除処理の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設 計ガイド(システム構築編) 7.1.9 ジョブ情報の保存時間の設定」またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 7.1.8 ジョブ情報削除処理非同期オプショ ンの設定」を参照してください。

指定できる値

16 進数で 0000000A〜000005A0(10 進数で 10〜1,440)(単位:分)

デフォルト値

dword:0000000A(10 進数で 10)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング JP1/AJS3 の再起動後

(9) "StartUpDelete"=dword:JP1/AJS3 サービス起動時のジョブ情報削除 処理抑止オプション

ジョブ情報の保存日数を 1 日以上設定している場合に,JP1/AJS3 サービス起動時にジョブ情報の削除処 理を抑止するかどうかを指定します。

ドキュメント内 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 (ページ 141-200)

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