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5.5 実験

5.5.4 システム

これらの実験を行うために,4章で紹介したFF-AHPに任意の参加者1名について,一 対比較の重要性評価値を比較し各評価の数直線上における距離を降順に表示する機能,相 手が現在操作している一対比較入力用スライダの表示機能,RRRIの表示機能などを付与 して使用した.

機能追加版のFF-AHPの概観と,重要性評価値の差分リスト,交渉用一対比較入力ダイ アログ,互恵性グラフ表示ダイアログのスクリーンショットを 図5.3から 図5.6に示す.

図5.4に示した重要性評価値の差分リストにおいて交渉したい項目を選択することで交 渉を開始することが可能である.なお,この重要性評価値の差分リストは降順で表示され るようになっており,随時更新される.交渉の方法については,このほかにも評価構造木 から直接選択する方法など複数の方法を実装しているが今回被験者にはこの重要性評価値 の差分リストを用いて交渉する方法のみを説明した.

実際に交渉を行う段階に入ると 図5.5 に示した交渉用の一対比較入力ダイアログが表 示される.通常のダイアログとの違いは,現在交渉中の全交渉相手について,各交渉相手 が操作している評価入力用のスライダの状況が表示される点,自分を含む全参加者につい て交渉開始時点での重要性評価値を把握できるようになっている点(スライダ上の数値の 色を変えることで対応)などにある.また,交渉にあたってRRRIの計算を伴わない形で 互いの重要性評価値を変化させることが可能であるが,システムの使用方法に関して行っ た予備実験において被験者がその意味を十分理解できないことがあったため,今回の実験

5.3 機能追加版のFF-AHP概観

5.4 重要性評価値の差分リスト

5.5 交渉用一対比較入力ダイアログ

5.6 互恵性グラフ表示ダイアログ

にあたってはその機能は使用不能の状態にしてある.

交渉が完了するとRRRIが計算され, 図5.6に示した互恵性グラフ表示ダイアログに反 映される. 図5.6において上部はグラフ,下部には各交渉に関する詳細が表示される.グ ラフ部分は基準となる中央線より下の場合は相手に借りがあることを,上の場合は相手に 貸しがあることを意味する.下部ではどの一対比較項目について互いにどれだけ妥協した のか,その結果,どれだけの貸し借りが発生したのかをテキストで表示した.