第四章 静的載荷試験
4.3 実験結果
図
4.6
に床版たわみ分布を示す。また、図4.7
には床版支間中央たわみの推移を示す。走 行回数は補強前と補強後で分けて示す。(a)
活荷重たわみ分布(b)
残留たわみ分布 図4.6
床版たわみ分布しきい値 増幅 バンドパスフィルタ サンプリング周波数 1波形のサンプリング数
35dB 40dB 10~400kHz 1MHz 1024個
0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0
0 500 1000 1500 2000 2500
活荷重たわみ(mm)
床版支間距離(mm)
1回100回 1000回 2000回 1回1万回 5万回10万回 15万回15.5万回 16万回16.3万回 16.3万1回 16.4万回 17.3万回 21.3万回 26.3万回 26.3万1回 31.3万回 33万6486回
0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1.0 1.1 1.2 1.3
0 500 1000 1500 2000 2500
残留たわみ(mm)
床版支間距離(mm)
1回100回 1000回 2000回 1回1万回 5万回10万回 15万回15.5万回 16万回16.3万回 16.3万1回 16.4万回 17.3万回 21.3万回 26.3万回 26.3万1回 31.3万回 33万6486回
図
4.7
床版支間中央の活荷重たわみ補強前(予備載荷
160kN、 2000
回走行)においてたわみは7mm
まで増加したが、その後、鋼板接着補強によりたわみは約1mmまで大幅に回復した(補強後
1
回走行)。補強後の160kN
載荷では、たわみはほとんど増加せず、補強後10
万回走行後からは荷重を200kN
に引き上 げたため、補強後10
万回から15
万回にかけては、たわみが僅かに増加し、2mm程度のた わみとなった。樹脂再注入後は荷重を160kN
に引き下げたことも影響し、たわみは1.5mm
程度と小さくなり、その後、破壊直前(補強後31.3
万回)からたわみが急増し、最終的に 押抜きせん断破壊に至った。鋼板接着および樹脂再注入の前後でそれぞれたわみが回復しており、鋼板接着補強と鋼 板剥離部への樹脂の再注入により、床版の曲げ剛性が向上することが明らかとなった。
4.3.2
鉄筋ひずみ図
4.8
に主鉄筋ひずみ分布を示す。なお、本実験では100
回走行後に床版支間中央のひず みゲージが断線したため、1000 回走行以降の床版支間中央における主鉄筋ひずみは計測さ れていない。床版支間の主鉄筋ひずみは、
100
回走行時点で活荷重ひずみ、残留ひずみともに大きくな っている。床版支間距離800mm
の活荷重ひずみに着目すると、補強後10
万回走行までは 大きな変化は見られないが、15
万回走行後は荷重を200kN
に上げたため、ひずみが増加し ている。0 1 2 3 4 5 6 7 8
床版支間中央たわみ
( mm )
走行回数
(a)
活荷重ひずみ分布(b)
残留ひずみ分布 図4.8
主鉄筋ひずみ分布4.3.3
鋼板ひずみ図
4.9
に鋼板ひずみ分布を示す。(a)
活荷重ひずみ分布(b)
残留ひずみ分布 図4.9
鋼板ひずみ分布活荷重ひずみに着目すると、10 万回走行までは床版支間中央のひずみが最大となる挙動 を示すが、荷重を
200kN
に上げた以降の15
万回走行から、床版支間距離800mm
のひずみ が大きくなる傾向を示した。その後、樹脂の再注入を実施すると、再び床版支間中央のひず みが最大値を示す分布となった。31.3
万回からは床版支間距離800mm
と1700mm
のひずみ が増大し、最終的に押抜きせん断破壊に至っている。床版支間距離800mm
と1700mm
の位 置は、第3
章で示した鋼板剥離が発生した位置であり、また、それぞれの位置におけるひず みが増大した走行回数と、鋼板剥離が進展した走行回数が等しいことから、鋼板剥離が発生 し鋼板とRC
床版の一体性が失われることにより、鋼板ひずみが増大したと考えられる。0 200 400 600 800 1000 1200 1400
0 500 1000 1500 2000 2500
鉄筋ひずみ(μ)
床版支間距離(mm)
1回100回 1000回 2000回 1回1万回 5万回10万回 15万回15.5万回 16万回16.3万回 16.3万1回 16.4万回 17.3万回 21.3万回 26.3万回 26.3万1回 31.3万回 33万6486回
0
50
100
150
200
250
0 500 1000 1500 2000 2500
鉄筋ひずみ(μ)
床版支間距離(mm)
1回100回 1000回 2000回 1回1万回 5万回10万回 15万回15.5万回 16万回16.3万回 16.3万1回 16.4万回 17.3万回 21.3万回 26.3万回 26.3万1回 31.3万回 33万6486回
0 100
200 300 400 500
600
0 500 1000 1500 2000 2500
鉄筋ひずみ(μ)
床版支間距離(mm)
1回 1万回 5万回 10万回 15万回 15.5万回 16万回 16.3万回 16.3万1回 16.4万回 17.3万回 21.3万回 26.3万回 26.3万1回 31.3万回 33万6486回
0 5 10 15 20 25 30 35
0 500 1000 1500 2000 2500
鉄筋ひずみ(μ)
床版支間距離(mm)
1回 1万回 5万回 10万回 15万回 15.5万回 16万回 16.3万回 16.3万1回 16.4万回 17.3万回 21.3万回 26.3万回 26.3万1回 31.3万回 33万6486回