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ケース 2 ケース 3

売電単価_ディーゼル IDR 2,000.00/kWh ディーゼル発電単価 14円/kWh

ディーゼル燃料価格 USD 120.00/Barel ≒ USD 0.75/litter ディーゼル発電機燃費 0.234l/kWh

ディーゼル燃費改善率 19%(対既存設備比消費燃料削減率)

なお、売電収入はPVによる発電部分については、外国製品を対象としたFIT買取価格であ

るIDR2500/kWh 14を、ディーゼルによる発電部分については、実勢小売価格はIDR700/kWhで

あるが、政府による政策的補助金を考慮したIDR2000/kWhを適用した。

【為替換算レート】

為替レートの計算において、以下の条件を適用した。

1EUR= 100円 1IDR= 0.0083円 1USD= 80円

【借入条件】

銀行借入を想定する場合、優良企業のインドネシアルピア建長期借入金利、一般的な設備投 資借入期間をヒアリングベースで確認し、以下の条件を適用した。

借入金利 12%/年 借入期間 10年

【JCMクレジット計算条件】

JCMクレジットの売却収入を想定する場合、以下の条件を適用した。

CO2削減効果 0.0008 tCO2/kWh(デフォルト値)

クレジット価格 5 EUR/tCO2

4.18.3.

4.18.3. 4.18.3.

4.18.3. キャッシュフロー キャッシュフロー分析 キャッシュフロー キャッシュフロー 分析 分析 分析の の の の結果 結果 結果 結果

キャッシュフロー分析により、計算されたIRRは以下のとおりとなった。

表 表 表

4.16 IRRのののの計算結果計算結果計算結果計算結果

・ 日本政府による補助金がないケース1においては、借入返済と金利負担によって収益 性は20年間の投資に対し、IRR5.21%となっている。安定的な電力供給力を確保でき るという観点において、十分に投資対象として検討できる水準であると言える。

・ ケース2、ケース3ではIRRが10%を超え、投資者にとって十分な採算性を確保でき る魅力的なプロジェクトといえる。

・ ディーゼル燃料価格、売電価格の変動によるキャッシュフローへの影響が大きいため、

実際の投資にあたってはそれらの変動リスクを最小化するよう、長期的なリスク回避 方法を検討することが望ましい。

4.18.4.

4.18.4. 4.18.4.

4.18.4. 国際協力銀行 国際協力銀行((((JBIC 国際協力銀行 国際協力銀行 JBIC JBIC))))や JBIC や や日本貿易保険 や 日本貿易保険 日本貿易保険 日本貿易保険((((NEXI NEXI NEXI))))等 NEXI 等 等 等による による による制度金融 による 制度金融 制度金融 制度金融

PV・ディーゼルハイブリッドシステムの輸出に際し,以下の本邦制度融資であるJBIC輸出 金融の適用が検討される。

図図図図4.19 JBIC Export Finance‐‐‐‐Buyer’’’’s Credit (B/C)

(出所出所出所出所:::国際協力銀行:国際協力銀行国際協力銀行より国際協力銀行よりより作成より作成作成作成))))

a. 融資対象

• 日本国内で生産された設備等の開発途上地域への輸出、または日本から開発途上地域 への技術の提供(調査、設計、監理等コンサルティング、海外土木建設工事)に必要 な資金

• 主要な例: 発電・送電設備 製鉄所設備 製油所設備 石油化学プラント(含む肥料プラ ント) 医療機械 セメントプラント 通信ケーブル(含むIT関連設備) パイプライン 鉄 道 空港施設 航空機 船舶 建設機械 車両等

b. 融資形態・条件

貿易代金 貸付保険

現金決済

民間銀行 民間銀行民間銀行 民間銀行

60% 40%

輸出

Loan B/C

輸入者輸入者 輸入者輸入者

((((PLN))))

日本日本 日本日本のののの 輸出者輸出者 輸出者輸出者

• 外国直接融資(バイヤーズ・クレジット:B/C)

• B/Cは,外国の輸入者に対して,日本からの設備等の輸入,技術の受入れに必要な資 金を直接融資する制度。

• JBICが日本の民間金融機関と強調して融資。

• JBIC融資比率は融資金額全体の60%を上限とする。

• 融資条件詳細はOECD公的輸出信用アレンジメントにもとづき決定される。

c. OECD公的輸出信用アレンジメント

• 公的輸出信用の秩序ある活用のための枠組を輸出者間の公平な競争環境の実現を目的 として,OECD貿易委員会が事務局となって参加国間で取り決めた紳士協定。

(参考サイト)http://www.jbic.go.jp/ja/finance/export/oecd/pdf/original.pd(Ver 30-Aug-2011)

• 融資金額: 輸出契約金額の85%を上限とする。またローカルコスト(現地での運営 コスト)として,輸出契約金額の30%を上限に融資可能。

• 金利:ベースレートとして通貨ごとに定められたCIRR(Commercial Interest Reference Rate)に,リスクプレミアム料率(国別に設定,インドネシアはカテゴリー3)として プレミアム料率等を付加して決定。

表 表 表

4.17 (((参考(参考参考参考))))各通貨各通貨各通貨各通貨ののののCIRR抜粋抜粋(抜粋抜粋(((2011年年年年11月月月月15日現在日現在日現在日現在)))) 通貨

通貨通貨

通貨 CIRR((((年利年利年利))))年利 Japanese Yen ~~~~5年以内年以内年以内年以内 1.10%

5年超年超~年超年超~~~8.5年以内年以内年以内年以内 1.19%

8.5年超年超~年超年超~~~ 1.39%

US Dollar ~~~~5年以内年以内年以内年以内 1.33%

5年超年超~年超年超~~~8.5年以内年以内年以内年以内 1.62%

8.5年超年超~年超年超~~~ 1.98%

Euro ~~~~5年以内年以内年以内年以内 1.25%

5超超~超超~~~8.5年以内年以内年以内年以内 1.80%

8.5年超年超~年超年超~~~ 2.34%

(出所:国際協力銀行)

d. 貿易代金貸付保険(NEXI)

• JBIC輸出金融B/Cのうち,民間銀行の協調融資部分が対象。

4.19.

4.19.4.19.

4.19. 日本製技術日本製技術日本製技術日本製技術ののの導入促進方策の導入促進方策導入促進方策 導入促進方策

(1)社会インフラの整備の必要性

事業サイトとしているニアス島は、2004 年末のスマトラ沖地震、2005年3 月のニアス島沖地震に見舞 われ、壊滅的な被害を蒙ったという事情があるが、道路・港湾・電力などの社会インフラが十分に整備さ れていない。そのため、ハイブリッドシステムを構成するディーゼル発電機や太陽光発電設備などの装置 や機材の搬入が困難になる可能性がある。また、電力に関しても、現状の電力系統の電源品質(電圧、周 波数)が悪く、ハイブリッドシステムを電力系統に接続しようとしてもできない可能性もある。従って、日本製 技術の導入と同時に、日本政府が社会インフラの整備を支援することが望ましいと考える。

(2)日本政府の設備補助

本ハイブリッドシステムは、単純なディーゼル発電に比べて太陽光発電設備の分だけ建設費が割高に なる。当該システムと仕組みの拡販においては、日本政府による設備費の一部拠出を伴う仕組みが不可 欠である。日本政府は支払いの対価として、日本側設備納入者による複数年間の CO2削減量モニタリン グ業務およびCO2削減量(クレジット)を得る事とする。これにより、1号案件につづく当該システムの継続 納入、本邦技術の拡販が図れる。

(3)ハイブリッドシステムの導入促進

ディーゼル発電機としては、バルチラ社(フィンランド)の低負荷対応ディーゼル発電機を想 定している。この発電機は、連続運転可能な負荷帯が 10%~100%=90%(A 重油使用)と非常 に広く、太陽電池を効率的に導入できる点が特長である。

また、本システムで採用するCIS 太陽電池モジュールには、インドネシアの様な高温地域でも 発電効率の低下が少ない特長があり、地域の特性に合った太陽電池として普及が期待される。加 えて、シリコン結晶系モジュールと異なるユニークなセルの構造により、影に覆われた場合の発電量の低 下が緩慢である為に発電量の変化がシリコン系モジュールを使用した場合と比較し緩慢であり、ディーゼ ル発電機の急峻な負荷追従を緩和できる事等から蓄電池の導入量を最小限にとどめる事に大きく寄与 できると考えている。

更に、本システムでは、単に既存のディーゼル発電機、太陽光発電設備を設置するだけでなく、

日本で開発したソフトウェア技術を適用し、太陽光発電電力を安定化させベース電源として使用 することによりディーゼル燃料の使用量とGHG排出量を削減する。

4.20.

4.20.4.20.

4.20. 今後今後今後今後のののの見込見込見込み見込みみ及み及及び及びび課題び課題課題課題

インドネシアでは政策として新エネルギー、再生可能エネルギーの導入を進めているが、地熱 発電と水力発電の優先順位が高く、太陽光はそれに次ぐ位置づけであり、ディーゼル発電設備の 導入は、効率化が見込めるリプレースであれば可能であるが、新規導入は基本的に禁止されてい る。

しかしながら、ニアス島の発電設備は老朽化しており、ディーゼル発電機の高効率エンジンへの更新、

自動制御の導入による電力品質の向上といった面で、日本製技術が貢献できる余地が十分にあると考え られる。

本調査では、太陽光発電とディーゼル発電を組み合わせたハイブリッド発電システムにより GHG 排出 量の削減と電力の安定供給を両立するシステムの導入をPLNや地方政府に提案し、各カウンターパート から前向きの見解をもらった。

現地調査を実施し、ニアス島のWalo BeachとLotu地区を精査し、Lotu地区を事業実施サイトの第 一候補地として選定した。また、本ハイブリッド発電システムの見積金額を算定するために見積設計 を実施し (現在見積算定中)、設備の建設に関しては技術的には実現可能であることを確認した。

日射量の計測を実施し、ニアス島は太陽光発電に有効な日照ポテンシャルを有していることを 確認した。

バイオ燃料についても調査し、パーム油が原料価格や供給の安定性を考えると最適なバイオ燃 料と確認できた。

事業性の評価については、日本政府による補助金がないケースにおいては、IRR5.21%となり 安定的な電力供給力を確保できるという観点において、十分に投資対象として検討できる水準で あり、日本政府による補助金があるケースにおいては、IRRが10%を超え、投資者にとって十分 な採算性を確保できる魅力的なプロジェクトといえる。

当該事業・活動を二国間オフセット・クレジット制度の下で実施する見込みについては、以下 のとおりのスケジュールを検討、想定している。

2013年4月 環境省JCM/BOCM事業公募

2013年7月 環境省JCM/BOCM事業公募対象案件決定 2013年9月 契約

2015年2月 (約1年6ヵ月の建設期間を見込んでいる)商業運転開始 一方、課題としては、

ニアス島の道路・橋梁には、施工・維持管理双方に問題があり、橋梁の通行制限荷重は 20 トンである。

島内で発電設備機器を搬送することが可能かどうかを詳細に確認する必要がある。

本事業で提案しているハイブリッド発電システムは、コンピュータシミュレーションレベルでの 検証は実施したが、実機による実証試験については未実施であり、今後、実証試験によるさらに なる技術課題の解決が課題である。

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