【市場予測・今後の展開】
今後は不登校市場の拡大が予測されると共に、個別化する教育ニーズへの有力な対応手段
として、新規メディアを用いた新たなサービスが台頭、市場を牽引していくものと予測され ている。
⑨社会人教育市場−技能修得学習市場−英会話教室・ 語学学校
【市場規模・構造】
全国の英会話学校は会社組織で
1,600
〜2,000
あり、小規模な教室を含めると8,000
近くあ ると推定されている。主として成人対象であり、教室方式で展開されているが、近年、幼児 部門も増加している。当該市場における関連市場は、国際化関連分野、人材活用分野、起業家支援対応市場、ビ ジネス支援関連分野、企業の情報化、事業所サービス分野となっている。
【市場動向とその背景にある要因・需要】
99
年度における英会話教室受講者数は約73.6
万人いるものと推定され、93年以降、微増に止まっている。中堅企業の倒産などを含め、バブル期のピーク時の
6
割程度まで市場規模 は縮小、大手の寡占化がある程度進行していると言われる。有望事例としては、ノヴァ(駅前留学・海外留学サービス 売上高
37,820
百万円、対前年度比
19.4%増 99
年3
月期)、ジオス(大半がサテライト方式、海外直営校による留学制度、売上高
23,000
百万円、対前年度比4.5
%増98
年6
月期)、ベルリッツ・ジャパン(売上高9,800
百万円)が挙げられる。【市場予測・今後の展開】
潜在・顕在需要とも英語に関しては突出しており、今後、安定した受講者数の増加が予測 されている。また、教育訓練給付制度の開始により、社会人の新規受講者も増加しており、
今後は、社会人層の動向も注目される。
⑩社会人教育市場−技能修得学習市場−パ ソ コ ン 教室・ パ ソ コ ン 教育
【市場規模・構造】
パソコン教室の拠点数は、1,400ヶ所あると推定され、NEC、富士通、IBMを中心に全国
的に
FC
を展開。直営教室及び系列教室が主流となり事業展開が図られている。その他、派 遣会社、教育事業者などもパソコン教室を設けており、ビジネススクール系、人材派遣業系、ハードメーカー系、流通系などの多様な業態の企業が当該市場に参入している。
【市場動向とその背景にある要因・需要】
パソコン参加人口は
98
年度で2390
万人と推定される。これまで、一般者と子どもを対象 とした教室が開設されてきたが、20代女性受講者を中心に、近年増加傾向にある50
代以上の男性層獲得に向けて、着々と拠点数が拡大している。
98
年度におけるデジタルスクール・コースの市場規模は対前年
2
桁成長を遂げている。先行事例としては、アビバジャパン(98年度売上高
4,051
百万円、対前年比35%増)
、デ ジタルハリウッド(同系列の派遣会社と人材循環98
年度売上高1,757
百万円、対前年比32
53
%)、マンパワー(人材派遣会社の直営)が挙げられる。【市場予測・今後の展開】
当該市場は大手の連合による参入により、今後、子供向けパソコン教育市場において競争 が激化していくものと予測されている。なお供給過剰感もあり、市場全体では、今後の
2
桁成 長は難しい状況とされている。一方、パソコン関連市場は有望市場として、ここ暫くは順調な 拡大をしていくものと予測されている。⑩社会人教育市場−企業内研修市場− IT サ ー ビ ス 市場( 教育分野に 限る ) 、 コ ン サ ル テ ィ ン グ 、 教育ト レ ー ニ ン グ 、 ネ ッ ト ・ コ ン サ ル / 構築、 企業大学
【市場規模・構造】
当該市場をリードする大手企業及び団体として、社団法人日本能率協会、自治体経営革新 センター、財団法人社会経済生産性本部がある。企業内研修における対象者は約
5,400
万人 と推定されている。【市場動向とその背景にある要因・需要】
景気低迷の長期化で、研修内容やターゲットに変化の兆しがみられ、バブル崩壊以降、研修 対象が新入社員へと移行している。大手企業の社員教育や自治体の職員研修を手がける企業・
団体は、小幅ながら受注を回復させ、新たな商品開発を積極的に企画提案する企業・団体もみ られる。
今後の企業側のニーズとして、専門的分野のアウトソーシングを行う企業が増加しており、
多様な要望に応えられる体制づくりを重視する業者や、人材開発プロジェクトをメインに展開 する企業がある。
【市場予測・今後の展開】
企業内教育における自社独自での教育費負担は、学習成果に対する効率性から軽減していく
と予測される。しかし、外部への一括委託ではなく、一部委託もしくは外部との共同による教育施策が更に進んでいくと予測される。
⑪社会人教育市場−仕事に 結び つ く 教育市場、 資格取得教育市場
【市場規模・構造】
資格取得を支援する教育機関は多岐に渡っている。資格取得支援学校は、約
6,150
ヶ所あ ると推定されている。【市場動向とその背景にある要因・需要】
学生や社会人の資格取得への関心が高まっており、資格検定対策コースを設置する教育事 業者が相次いでいる。教育サービスの分野を明確に打ち出している教育事業者は、その専門 性を活かしたコースを設置している。また、就職難やリストラ等の社会問題の深刻化により、
学習者ニーズは今後、更に高まるものと予測されている。一方、各種学校は専修学校への移 管が進み、受講者の激減は著しく、同様に拠点数においても縮小している。
有望事例として、ヒューマン(若年層に人気のある講座を多数展開する株式会社)が挙げ られる。
【市場予測・今後の展開】
・司法試験や公認会計士などの難関資格を中心に展開していくパタンと、時流に乗って受講者
33
が多く集まる流行の講座を次々に開設していくパタンの2つにより、市場が展開していくと 予測される。
⑫社会人教育市場−健康・ 清潔志向/医療・ 福祉関連分野
【市場規模・構造】
健康志向に乗ったアスレチック・ヘルスクラブは
97
年度、前年並みの市場規模を維持し ている。【市場動向とその背景にある要因・需要】
過去1年間に定期健康診断を実施した事業所は
85
%あり、自分の仕事や職業生活での強 い不安、悩み、ストレスがあるとする割合は63%で 81
年の51%に比して、大幅に上昇し
ている。核家族化の進行により、高齢者のみの世帯も増加。広く高齢者を対象とした商品・サービ
ス人口が拡大している。また、フルタイム就業の中高年女性も増加しており、女性の社会進 出を要因として、男性以上にストレスフルな生活をする女性が増加している。
また、環境問題やリサイクルへの関心が高まり、買い漁りといった本能消費をリセットし たい人が増加している。これにより従来型の機能性食品から、健全な生活創造の手段になる 財・サービスへの希求が高まっている。
【市場予測・今後の展開】
21 世紀初頭に向けた成長性の高い有望な事業領域として、健康サービス事業、メンタ ルヘルス事業、シルバーサービス事業がある。事業の具体例としては、健康コンサルティン グ・電話相談、精神健康相談、心理療法サービス、シルバーカルチャーセンター、シルバー 向けお見合いサービスなどが挙げられる。
また、健康周辺産業も増大すると予測され、健康・予防ビジネス(プリベンティブケアビ ジネス)やメンタルへルスケア、フットケアの成長が挙げられている。
医療・医薬関連産業は激変し、医薬情報ビジネス病院や在宅医療サービス、在宅介護サー ビス、電子カルテシステム市場及び情報システムの成長が見込まれている。
⑬社会人教育市場−余暇・ 娯楽マ ー ケ ッ ト と 個人を 支え る サ ー ビ ス 産業−カ ル チ ャ ー セ ン タ ー
【市場規模・構造】
主として成人を対象に、新聞社、放送局、流通(百貨店・スーパー)などのバックをも った大手企業が主流となって市場が展開されている。分野別では、コンピューターリテラ
シー系、語学系、芸術系、資格系、教養系、就職支援系により、市場が構成されている。
【市場動向とその背景にある要因・需要】
自分の好きな分野での仕事を望む
10〜20
代のヤング層が増加している一方、定年後に 趣味や生き甲斐を見出す男性がカルチャーセンターの新たな受講者となっている。当該市場 への公共事業の進出、景気低迷の長期化により民間企業が苦戦しており、撤退と縮小が続いている。
【市場予測・今後の展開】
今後は、高齢者を中心に受講生を囲い込みが進み、この分野での高い成長が予測されてい る。21 世紀初頭に向けた成長性の高い有望な事業の具体例としては、シルバーカルチャーセ
34
ンター、シルバー向けお見合いサービスなどが挙げられる。
⑭社会人教育市場−余暇・ 娯楽マ ー ケ ッ ト と 個人を 支え る サ ー ビ ス 産業−稽古事・ 習い 事教室
【市場規模・構造】
当該市場では、小規模の教室形式が主流となっている。
【市場動向とその背景にある要因・需要】
当該市場は、分野によって増減の差があるが、
98
年対前年比によると和洋裁・編物・手芸、料理、茶華道、健康が減、書道、邦楽、その他ホビー、文化教室が増加している。
現在は、女性の習い事がブームとなっており、消費傾向は、圧倒的に女性が男性を上回っ ている。
【市場予測・今後の展開】
21 世紀初頭に向けた成長性の高い有望な事業領域として、個人向け趣味学習サービス事 業(ダンス教室等)が挙げられる。
⑮社会人教育市場−余暇・ 娯楽マ ー ケ ッ ト と 個人を 支え る サ ー ビ ス 産業−レ ジ ャ ー 、 趣味・ 創作用 品、 鑑賞レ ジ ャ ー 用品、 新聞・ 書籍、 学習レ ジ ャ ー サ ー ビ ス 、 鑑賞レ ジ ャ ー 、 娯楽、 ゲ ー ム ( ゲ ー ム ソ フ ト 等) 、 カ ラ オ ケ ボッ ク ス 、 観光・ 行楽、 遊園地・ レ ジ ャ ー ラ ン ド 、
個人向け サ ー ビ ス 産業、 結婚マ ー ケ ッ ト
【市場規模・構造】
平成
10
年度の市場規模はスポーツ部門で5
兆3,350
億円、趣味・創作部門で11
兆6,210
億円、娯楽部門は51
兆7,730
億円、観光・行楽部門は11
兆4,420
億円となっている。【市場動向とその背景にある要因・需要】
平成
10
年度の余暇市場の規模は80
兆1,710
億円であり、平成9
年から3.0%減少、3
年 連続マイナス成長となっている。スポーツはほとんどの市場でマイナス成長となっている。趣味創作部門も大半がマイナス 成長であるが、映画、ビデオソフト、園芸用品などの市場に伸びがみられる。娯楽部門も全 体としてマイナス市場であるが、テレビゲーム機、携帯ゲーム機は売上に伸びがみられる。
【市場予測・今後の展開】
今後、個人サービス分野として家事サービス、健康サービス、ペットサービス、ブライダ ル・ビジネスなどが成長していくと予測されている。
⑯社会人教育市場−生活教育・ 生活文化関連分野
【市場規模・構造】
当該市場は、生活教育及び生活文化に関連する分野として、居住空間を快適にするような
家やインテリア、装飾、リフォーム分野等によって構成されている。関連市場としては、フ ァッション事業、アクセサリー事業、ファッションデザイン事業、美容事業、介護・福祉マ
ーケットと家庭を支えるサービス産業、介護ビジネス、ベビーシッター派遣業、ホームヘル プサービス、家事代行サービス、食材宅配業が挙げられる。
【市場動向とその背景にある要因・需要】
快適な居住性へのこだわりとして空間消費型の傾向にある。また、情報技術の発達により、