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泊 3 日のキャンプに対する保護者の考え ー私立 H 幼稚園サマーキャンプを対象とした事例研究一

ドキュメント内 レクリエーション研究 (ページ 40-52)

知 念 嘉 史 ( 東 海 大 学 ) I.はじめに

多くの幼稚園や保育所では、年中児 (4~ 5歳)または年長児 (5~ 6歳)に、圏内お よび、圏外の施設を使用して l泊ないし 2泊の宿泊を伴う行事を「お泊まり保育Jや

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キャンプ」などと称して実施している。はたして、生後3年から 6年間ほとんど親から 離れる経験の少ない子どもたちが、 2泊 3日のキャンプを行うことを保護者はどのように 考えているのであろうか。そして、 2泊 3日のキャンプは子どもたちにどのような影響を 与えるのであろうか。

本研究は、幼稚園における 2泊3日のキャンプを保護者がどのように考えているのか、

意識調査を行い、幼稚園における 2泊3日のキャンプの必要性や実施する際のポイントを 明確にすることを試みた。

II.  H幼稚園年長児サマーキャンプの概要 私立H幼稚園は、 1973年に神奈川県伊勢原 市に開園した。 1976年度から 30年に渡って 圏外の施設で2泊3日のキャンプを「サマー キャンプJと称して実施してきた。現在は、

幼稚園からパスで1時間以内の神奈川県愛甲 郡愛川町の「愛川ふれあいの村」で実施して し、る。

2006年度は7月 18日から 20日の聞に、年 長児 63名とスタップ 24名(教職員 19名、医 師 1名、大学生4名)で実施された。

キャンプは、教員 1名に対して園児 7名の グ?ループで様々な活動を行う。日中は、自然 を生かした工作やネイチャーゲームのコーナ ーを施設内に数カ所設置し、グループで話し 合いをしながらコーナーを回る活動(コーナ ー活動)を中心に、夜は一般のアンサンプル バンドを招いてナイトコンサートやキャンプ ファイヤーを行った。このキャンプは「ゆっ くり、ゆったり」をモットーとし、時間通り にプログラムを進めることに拘らず、園児と 話し合い、教員が園児の様子を見ながら、そ れに合わせて 3日間を安全に過ごすようにし ている。

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1

9:45 

10:30  11 :30 

13:00 

15:00 

]7:00  18:00  19:30  21:00 

表 1 サマーキャンプ日程表

活 動 2 活 動 3 活 動 7:00 起床 7:00 起床 7:3執のつどい 7:3朝のつどい 8:00 朝食 8:00  9:00 コーナー活動

登園(自主登園)

10:00 Frtime

]]:30  12:00 昼食

12:30 退村式 入村式 1300ふれあいの村出発

13: 15 休息

コ}ナー活動 l4:00 お話広場 14:0 おやつ 15:00 おやつ 15:00 解散 入裕 ]7:00 入浴

18:00 夕食

ナイトコンサ}ト 19:30 キャンプファイア}

就寝 21:00 就寝

スタッフミーティング スタップミーティング

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研 究 目 的

本 研 究 は 、 幼 稚 園 で 実 施 さ れ た 2泊 3 日 の キ ャ ン プ が 保 護 者 に ど の よ う に 評 価 さ れ て い る か を 明 ら か に し 、 今 後 の キ ャ ンプ実施に役立てることを目的とする。

N.研 究 方 法

H幼 稚 園 の 年 長 児63名 の 保 護 者 に 幼 稚 園 行 事 に 関 す る 意 識 調 査 を 実 施 し た (2006年 9月)。その調査の「サマーキ ャンプについて」の項目の中から、「キャ ンプの日数について」、「出発前は心配だ っ た か 」 の 質 問 と 、 自 由 回 答 項 目 の 「 幼 稚 園 教 育 に お け る 宿 泊 を 伴 う 行 事 の 必 要 性J

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子 ど も を 参 加 さ せ る 前 に 心 配 だ っ た 理 由 、 心 配 で は な い 理 由 」 に つ い て 分 析 を行った。

V.結果及び考察

今 回 の 調 査 は 、 年 長 児 保 護 者 63名 中 56名 ( 回 収 率88.9%)から回収した。

1 . 

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幼 児 教 育 に お け る 宿 泊 を 伴 う プ ロ グ ラ ム の 必 要 性 に つ い て

宿 泊 を 伴 う プ ロ グ ラ ム の 必 要 性 に つ い ては、「必要J53名 (94.6%)、「わから な いJ3名 (5.4%)、「不要J0名 で あ っ た。

「必要Jと 回 答 し た 理 由 ( 表 2) は、 主に「自立、自主性を養うから」、「貴重 な経験になる」、「成長するから」、「その 他j に 分 類 で き た 。 こ の 結 果 は 、 文 部 科 学 省 の 中 央 教 育 審 議 会 ス ポ ー ツ ・ 青 少 年 分 科 会 が 実 施 し た 「 子 ど も の 意 欲 ・ や る 気 等 の 向 上 ・ 低 下 に 係 る 調 査 研 究 成 果 ・ 事例の収集調査」の結果において、「達成 感 や 成 功 体 験 が 得 ら れ 、 自 信 を 持 た せ る 活 動 」 と し て 、 キ ャ ン プ や 野 外 体 験 活 動 を 上 げ て い る 事 と 一 致 し 、 幼 稚 園 に お け る キ ャ ン プ で も 、 同 様 な 効 果 が 期 待 で き るO

表 2 幼 稚 園 教 育 に お け る 宿 泊 を 伴 う プ ロ グ ラ ム の 必 要 性

自立、自主性(全11コメント)

親も子供を思いつつも巣立ちの心の準備が必要。子供│

も自立が必要。

親から離れ友達とキャンプすることで、自立する心が 養われると思う。

自立心を養い、友達同士の連帯感をやしなうのにとて もよい経験になると思います。

子供の自立(精神面、生活面)を後押しするものとな る。仲間と協力して過ごす大切さを学べる。

親と離れる自立心やお友達と過ごす仲間意識は、家庭 では経験することの出来ない貴重な行事です。

経験をするから(全7コメント)

やはり親冗を離れてお友達や先生と過ごす事は子供に とって、とても貴重な体験だと思う。園以外では結局 は「身内のお泊まりjしかできない。

家庭から離れての集団生活は子供達にも刺激になり、

たくさんの事を経験できると思います。

絶対に必要であるかはわかりませんが、普段生活をと もにしているお友達と力を合わせながら、親と離れて 過ごした経験は、とても貴重だったと思います。友情 や自立心、自分にとっての家族という意識、そんな大 切事を心に芽生えさせて頂いた気がします。

お友達とともに、親のいない夜の時間を持つという機 会があっても良いと思う。それにより、子供も親も成 長、また何か新たな発見につながると思う。

成長するから(全10コメント) 子供自身がいろいろな意味で成長すると思う。

親と離れて精神的な成長が絶対あると思うからです。

精神的な成長が見られことが大きいです。年中の1泊 2日では、本人が不安な様子がありましたが、 2泊 3 日のキャンプとなると、自分達でどうにかしなくては と思うのか、洋服の出し入れを考えたり、生活に工夫 が見られるようになりました。

親と離れて集団で宿泊することで精神的成長が見られ たように思います。

その他 新しい世界を知る良い機会。

集団生活に慣れる為に必要だと思う。

幼稚園を決める時に、お泊まり保育があるかどうかで 決めている人に出会い、子供は楽しかったといつまで も思い出に残ると聞いたけど、私にとっての必要性は わからない。

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2. キャンプの日数について

H幼稚園では、年長児の精神面や体力面 を考慮し、 2泊 3日で実施している。それ に対して保護者は、 46名 (93.9%)が「適 度J

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長しリ「少なしリ「わからなしリと回 答したのはそれぞれ 1名(2.0%)であった。

この結果から、ほとんどの保護者は 2泊 3 日を適度であると考えている。ちなみに

[キャンプに対するご意見、感想」の自由 記述項目で、「親の方が 3日以上は心配にな って待っていられなくなりそう」との意見 もあった。実際、キャンプが終了して幼稚 園で再会した時、涙を流すのは親の方が多 し、。

3. キャンプ実施前の心配する事について キャンプ実施前に保護者が子どもの事を 心配していたかについては、「とても心配だ った」と「まあまあ心配だったJを合わせ ると 16名 (32.7%)、「あまり心配ではなか ったJ

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全く心配ではなかったJを合わせる

と33名 (67.3%)と予想していたのと逆に 心配はしていなかった。その理由(表3)  は、心配する理由として、「ケガ、体調面で の心配」、「親から離れたことがなし、から心 配J、「友達とトラブルを起こさないか心配」、

「排世に関する心配Jに分類できた。逆に 心配ではない理由は、「引率者に対する信 頼人「楽しみにしている子どもの様子からJ、

「宿泊経験があるからJなどであった。

ちなみに H幼稚園では、年中児に幼稚園 のホーノレで1泊するプログラムを行い、

翌年に2泊のサマーキャンプを行っている。

その経験が保護者や子どもたちに心配させ ないのであろうO

表4は、今年度の年中児と年長児の保護 者の

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2検定を用いた比較を見ると理解で きる。年中児の保護者の方が年長児の保護 者よりも心配している事が明らかであるO

日 む

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表3 実施前に心配する理由、

ケ ガ 、 体 調 面 で の 不 安 ケ ガ 、 発 熱 等 が 心 配 。

健 康 面 の 心 配 以 外 は 特 に な か っ た 。 気 候 が 不 安 定 の た め 健 康 面 が 心 配 だ っ た 。 帰 り た い と い う 気 持 ち が 強 す ぎ て 体 調 を と わ す の で は な し 、 か と し 、 う こ と 。

1人 で 身 の ま わ り の 事 も で き て い ま し た の で 、 │ そ う い う 点 で は 先 生 に あ ま り ご 迷 : 事惑 を お 掛 け す る 心 配 は な い と 思 い ま し た が 、 故 や ケ ガ に つ い て 少 しJじ、配でした。

親 か ら 離 れ た こ と が な い こ と か ら の 不 安 親 か ら 離 れ た こ と が な い の で 、 ど う な る か わ か

ら な か っ た 。

いつも母と親耳蔓 と 一 緒 に 寝 て い た の で 、 お 友 達 と ち ゃ ん Lる か 少 し 心 酉 己 で し た 。

幼 稚 園 の サ マ ー キ ャ ン プ 以 外 、 親 と 離 れ て 泊 ま っ た こ と が な い の で 心 配 だ っ た 。

友 達 と の ト ァ ブ ノ レ を 起 こ す 不 安 幼 稚 園 で は 我 慢 出 来 て い る よ う な 事 が 、 家 庭 で は 我 慢 で き ず 甘 え た り 、 怒 っ た り す る 事 が 多 い 為 、 友 達 と 過 ご す 時 間 の 長 い キ ャ ン プ で 、 ト ラ ブ ノ レ を 乗 り 越 え ら れ る か 心 配 で 、 し た 。 し か し 、 頑 張 っ て 欲 し い と い う 期 待 も あ り ま し た 。

ト ァ ブ 、 ノ レ な し に 長 時 間 お 友 達 と 過 ご せ る か ど 、 う か 。 お 家 に 帰 り た い と 言 い 出 す の で は な い か 。

排 世 に 関 す る 不 安

夜 に お ね し ょ を す る こ と が ま だ 、 あ る の で 。 ト イ レ 面 の み 心 配 で し た 。

弓 │ 率 者 に 対 す る イ 百 頼 に よ る 安 心 日 に ち が 近 づ く と 本 人 は 少 し 気 弱 に な り ま し た が 、 家 庭 ー で で き る こ と は 練 習 し て お い た の で 、 あ と は 、 幼 稚 者園 の 全 て の ス タ ッ プ を 信 頼 し て い た の で 、 保 護 は 全 く 心 配 し て お り ま せ ん で し た。

先 生 方 が た く さ ん い る の で 、 心 配 な い と 思 い ま し た 。 日 常 生 活 か ら 他 の 学 年 の 先 生 も 、 子 供 を み て い て く だ さ る の が わ か る か ら 。

先 生 方 を 信 頼 し て い た の で 。

毎 年 同 じ 施 設 を 利 用 し て し 、 る 為 、 先 生 方 が 慣 れ て い る か ら 。 医 師 も 同 行 し て 頂 い て い る か らo 先 生 方 を 信 頼 し て い ま す し 、 園 医 が 同 行 し て く だ さ る の で 心 配 は あ り ま せ ん 。

l医 が 一 緒 な の で 心 配 が な い 。 す ぐ に 迎 え に 行 け る 場 見 斤 で 行 わ れ て い る か ら 。

楽 し み に し て い る 子 供 の 様 子 を 見 て 安 心 年 中 時 に 一 度 経 験 し て お り 、 本 人 は と て も 別 l白j

き に 楽 し み に し て い た 為 。

子 供 自 身 が サ マ ー キ ャ ン プ を と て も 楽 し み に し て い た 為 。

実 施 前 か ら 楽 し み に し て い た し 、 親 は 「 つ い て 来 て は ダ メ だ よ 」 ど 話 し て し 、 た の で 心 配 は し て い ま せ ん で し た 。

親 が い る と 甘 え て き ま す が 、 い な い と 思 う と し っ か り し な け れ ば と い う 自 覚 を 持 つ タ イ プ だ と 信 じ て い る の で 。

宿 泊 経 験 に よ る 安 心 年 長 だ し 昨 年1 泊 経 験 し て い る の で 。 年 中 時 に 宿 泊 を 経 験 し て い た か ら 。 子 供 だ け で お 泊 ま り し た こ と が あ る か ら 。 年 中 サ マ ー キ ャ ン プ を 経 験 し て い る の で 。

そ の 他

Hはま主庭賛成の教し育て方針が自主、 自斗斗Lな の で い る 。 │ 

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