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キシャチホコ 香川県カテゴリー: 絶滅危惧類(VU)

ドキュメント内 ...b.h.u.b.N .A...` / (.M....) 219.` (ページ 80-83)

Torigea straminea 環境省カテゴリー: ――

選定理由 九州から青森県を経て北海道南部まで産する 日本特産種である。幼虫はブナ、イヌブナを食する。香 川県内唯一のブナ自生地である、大滝山山頂付近のみに ごくわずかに産する。

前翅は灰緑色で中型である。近縁4種と特別が 困難である。本種は前翅にある外縁線、内横線などが他 種より明瞭である。雄の触角の櫛が長い。雌は糸状。

生息環境 幼虫の食樹の関係から、ブナ林が生息環境と なっている。

九州から北海道南部まで産する。四国でも徳島 県剣山のような中央山地にあるブナ帯には普通に産する

が、県内では大滝山山頂付近のみにわずかに産する。

県内唯一のブナ自生地である、大滝山山頂付近 のみにわずかに産する。

危険性・絶滅の要因 大滝山山頂付近は冷温帯樹林地帯 であるが、食樹のブナ、イヌブナもわずかであり、危機 的な状況である。林周囲の道路等の開発による乾燥化や 人工造林の圧力が常に懸念される。

文献 107、239、252

(増井武彦)

選定理由 香川県内唯一のブナ自生地である、大滝山山 頂付近のみに生息し、8月下旬にごくわずかに産するに 過ぎない。

前翅は全体に暗い茶色で、ぎざぎざした外横線 の外側の淡褐色が目立つ。黒い腎状紋が特徴的である。

生息環境 県内唯一のブナ自生地である、大滝山山頂付 近のみにわずかに産する。

九州から青森県まで産する日本特産種である。

四国山地でも徳島県剣山のようなブナ帯には少なくない

が、県内では大滝山山頂付近のみにわずかに産する。

県内唯一のブナ自生地である、大滝山山頂付近 のみにわずかに産する。

危険性・絶滅の要因 大滝山山頂付近は冷温帯樹林から なるが、食樹のブナもわずかであり、生息状況が危機的 である。林周囲の道路等の開発による乾燥化や、人工造 林の圧力が常に懸念される。

文献 235、252

(増井武彦)

選定理由 かつて海岸近くから中間山地にかけて得られ ていたが、最近では確認が難しくなっている。

近似種のウスキシャチホコが山地性であること と、本種より薄い黄色をしていることで容易に区別でき る。全体が鮮やかな黄色の中型種である。

生息環境 過去に人手が入り放置されたネザサの生えた 明るい丈の低い二次林。そのような人里的環境が最適の ようである。

九州から北海道まで本土域に産する。荘内半島 詫間町箱峠、高松市屋島・宮窪、東かがわ市(旧大内町)

馬篠のような海岸近くから七宝山、高松市一ノ宮町、西 植田町藤尾山、石清尾山、綾南町陶、塩江町不動滝、戸 石、小豆島の人里近くの11箇所で確認されている。

人里に近い11箇所で確認されているが最近では

得られにくくなっている。いずれも多産することはな い。

危険性・絶滅の要因 継続的に人手の入ったネザサの生 えた明るい低い二次林を含んだ場所は、住宅・道路など 各種の環境改変が容易におこなわれる。また逆に管理放 棄によって植物遷移が進み適切な生息環境が維持できな くなる恐れがある。

文献 235、252

(増井武彦)

昆虫類

−300−

チョウ目ヤガ科

リンゴケンモン

香川県カテゴリー: 絶滅危惧類(VU)

Triaena intermedia 環境省カテゴリー: ――

チョウ目ヤガ科

キハダケンモン

香川県カテゴリー: 絶滅危惧類(VU)

Triaena leucocuspis leucocuspis 環境省カテゴリー: ――

チョウ目ヤガ科

クビグロケンモン

香川県カテゴリー: 絶滅危惧類(VU)

Viminia digna 環境省カテゴリー: ――

選定理由 主に都市近郊など平地に産しまれに山地で得 られることもある。何れも個体数はごく少ないが、近年 はほとんど姿を見かけなくなっている。

近縁4種の判別は季節型、雄雌の違いもあり難 しい。本種は開長40〜50で近縁種のなかで最も大型で ある。

生息環境 幼虫はサクラ、ヤナギなど多くの落葉樹を食 べる。人手の入った人里的場所に発生するようである。

九州から北海道まで全域に普遍的に産する。主 に都市近郊など平地に産しまれに山地で得られることも ある(国分寺町、一宮町、石清尾山、白峰山、琴平山、

大窪寺)。

主に都市近郊など平地に産しまれに山地で得ら れることもある。何れも個体数はごく少ない。近年はほ とんど姿を見かけなくなっていたが、1997(平成9)年 に矢筈山、2003(平成15)年に五色台で確認された。

危険性・絶滅の要因 都市近郊の人里的環境は農村の急 速な近代化の波で、環境が一変してしまっており、生息 地の復活は困難である。逆に遷移が進みすぎても生息状 況としては良くなく、やや荒地のような環境が必要と思 われる。

文献 91、237、252

(増井武彦)

選定理由 塩江町椛川と三木町虹の滝の2か所で得られ ているのみでまれである。ハンノキ依存種であることか

た め い け

ら河川や溜池等特殊な環境の指標となる。

リンゴケンモンよりやや小型で、後翅がやや淡 褐色である。前翅の模様がやや鮮明である。

た め い け

生息環境 ハンノキが自生している河川の河畔林や溜池 等の周辺湿地林に生息している。

中国地方は山口県から北は北海道まで局地的に 産する。四国では香川県からのみ知られている。塩江町

椛川、と三木町虹の滝の2か所で得られているのみでま れである。

た め い け

近年河川改修工事や溜池改修でハンノキが伐採 され改変が著しいので、確認できていない。

危険性・絶滅の要因 河川改修に伴う河畔林の伐採と

た め い け

溜池改修による周辺樹木の伐採により、生息環境が急激 に奪われている。

文献 252

(増井武彦)

選定理由 香川県内4か所で得られているのみでまれで ある。全国的にも、特殊な環境にのみ産する。

紫色前翅の模様が鮮明で黒色の外横線が後角付 近で大きく半円状にえぐれているのが特徴である。やや 大型の種である。

生息環境 幼虫がカキツバタ、イタドリなどを食するの で、やや人手の入った人里的場所の湿性の草原環境に生 息するようである。山地の樹林地では得られない。

九州、四国から本州中部地方を経て青森県が北 限の記録となっている。産地は局地的である。四国内で も産地は数か所しか知られず、県内でも荘内半島詫間町 箱峠、綾上町柏原渓谷、三木町虹の滝、西植田町藤尾山 の4か所で得られているのみでまれである。

荘内半島詫間町箱峠、綾上町柏原渓谷、三木町 虹の滝、高松市西植田町藤尾山の4か所で単発的に得ら れているが、きわめてまれである。

危険性・絶滅の要因 人手の入った人里的場所でありな がら、湿性植物のある草地を主体とした環境が生息地で あり、そのような環境は常に容易に開発が行われる。

文献 111

(増井武彦)

昆虫類

昆虫類

−301−

チョウ目ヤガ科

キクセダカモクメ

香川県カテゴリー: 絶滅危惧類(VU)

Cucullia elongata 環境省カテゴリー: ――

チョウ目ヤガ科

クビジロツメヨトウ

香川県カテゴリー: 絶滅危惧類(VU)

Oncocnemis campicola 環境省カテゴリー: ――

チョウ目ヤガ科

ショウブオオヨトウ

香川県カテゴリー: 絶滅危惧類(VU)

Celaena leucostigma 環境省カテゴリー: ――

選定理由 主に都市近郊など平地に産し、まれに山地で 得られることもある(国分寺町、一宮町、石清尾山、琴 平山、大窪寺、大川山)。何れの場所でも個体数はごく 少なかったが、近年特に姿を見かけなくなっている。

紫灰色の長い前翅を有する大型種である。近縁 のタカネキクセダカモクメよりやや明るく。後翅の外縁 部がより黒い。

生息環境 幼虫はキク類やヨメナなどの草食性で、農地 や人里的場所が発生する環境のようである。

九州から北海道まで全域に普遍的に産する。主 に都市近郊など平地に産し、まれに山地で得られること

もある。香川県内からは国分寺町、一宮町、石清尾山、

琴平山、大窪寺、大川山で得られている。

主に都市近郊など平地に産し、まれに山地で得 られることもあるが、近年姿を見かけなくなっている。

危険性・絶滅の要因 都市近郊の人手の入った農村部、

人里的場所で草地を主体とした環境は農村の急速な近代 化のもとで大きく変化してしまい、本種の生息環境が失 われてしまっている。生息地の復活は困難である。

文献 91、237

(増井武彦)

選定理由 四国(香川)と本州(新潟、長野、石川)に 産する。全国でもまだ6箇所の産地しか知られていな い。県内では、小豆島寒霞渓で10月に得られているだけ である。

青味を帯びた暗い前翅の内横線基部と、外横線 下半分外側が白色で、黒いすじ状の横線とともに独特な 模様をしている小型種である。

生息環境 食樹のイワガサが自生している崖地や岩場の 特殊環境を含んだカシを混交した林に依存している。食 樹のイワガサは、崖地や岩場のような乾燥を好む植物で あり、本種はそのような特殊環境に依存している。

四国(香川)と本州(新潟、長野、石川)に産

し、全国でも産地もまだわずか6か所知られているに過 ぎない。国外では、内陸アジア、モンゴル、アムールに 分布する。県内では、小豆島寒霞渓で得られているだけ である。

小豆島寒霞渓で得られているだけである。食樹 のイワガサが崖地や岩場のような乾燥を好む植物であ り、生態的にごく限られた特殊環境に依存している。

危険性・絶滅の要因 食樹のイワガサが生息する崖地や 岩場の環境は、防災上の目的でコンクリート化され易 い。

文献 106

(増井武彦)

選定理由 香川県の小豆島寒霞渓で1977(昭和52)年の 1雄のみが西日本唯一の記録である。日本における分布 の西限に当たる。

全体に前後翅とも茶褐色で中型種であるが、大 きさで個体変異が大きい。白色腎状紋のある型やない型 がある。

生息環境 北海道では低地の湿地、湿原に産し、マコモ、

ヒメガマの混じるようなヨシ群落に生息する。ヒメヒカ ゲと同じように小豆島の山地の湿地が生息を可能にして いたと思われるが、すでにそのような特殊環境は消失し てしまった可能性が高い。

本州では京都府から北海道まで産し、東北地方 から北海道にかけては比較的産地が多く知られている。

西南日本では小豆島寒霞渓で1977(昭和52)年の1雄の みが唯一の記録である。

四国でも香川県の小豆島寒霞渓で1977(昭和 52)年の1雄のみが唯一の記録である。

危険性・絶滅の要因 小豆島の山地の湿地が生息を可能 にしていたと思われるが、すでにそのような環境は植林 で消失してしまった可能性が高い。

文献 114

(増井武彦)

昆虫類

−302−

ドキュメント内 ...b.h.u.b.N .A...` / (.M....) 219.` (ページ 80-83)

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