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8 オブジェクトデータ

8.1 オブジェクトデータのフォーマット

はじめに、オブジェクトデータを作成します。本システムでは、任意の点、線、ポリゴンデータを扱うこと ができます。データ形式はcsvファイルで、エクセル等で作成します。なお、csvファイルの文字コード

はShift-jisである必要があります。ただし、オブジェクトデータをエクセルで作成してcsvファイルで保

存する場合は、自動的に文字コードがShift-jisになるので意識する必要はありません。また、ファイ ル名は必ず「data.csv」としてください。以下のフォーマット規則にしたがってオブジェクトデータを作成 します。

オブジェクトのフォーマットについて

ヘッダー部、実データ部含めて、列を区切る以外に「,」は利用しないでください。「,」を使用するとデ ータ読み取り時に「,」の前後が異なる列として解釈されるためです。

8.1.1 ヘッダーデータ部

1行目 オブジェクトデータのタイプを指定します。

1列目に「#type」と入力し、2列目に以下のどれかを入力します。

「point」 ・・・・ 点データ

「polyline」 ・・・・ 線データ

「polygon」 ・・・・ ポリゴンデータ

2行目 オブジェクトデータの項目名を指定します。1列に1項目ずつ設定します。項目名は空白ま たは重複は禁止されています。pointデータの場合、「緯度」「経度」が必須となり、

polygon, polylineの場合は「緯度1」「経度1」~「緯度n」「経度n」が必須となります。

これらの項目には実際のオブジェクトデータの緯度経度値を指定することになります。

(nはオブジェクトデータに含まれるpolygonまたはpolylineの最大点数を示します。) 3行目 2行目に登録した各項目のデータタイプを指定します。タイプは以下の通り。

「タイトル」:

ポップアップ表示時のタイトルや地図上でのラベル表示の対象となる項目を示します。

通常、このタイプは1つのオブジェクトデータに1つのみ指定します。複数指定されている 場合は一番左に位置しているタイトルがタイトルデータとして利用されます。なお、このタイ プは検索時、文字列として扱われます。

「数値」:

項目を数値として扱います。主に検索時に利用します。

「文字列」:

項目を文字列として扱います。主に検索時に利用します。

「URL」:

項目をURLとして扱います。ファイルにリンクさせたいときに利用します。実データ部に は、相対URLパスや絶対URLパスを指定します。なお、このタイプは検索時、文字列と して扱われます。

「座標」:

項目名が緯度、経度の場合に指定します。指定するとポップアップ表示時に表示対象の項 目から外れます。

4行目 2行目に登録した各項目の単位を指定します。単位を指定するとポップアップ表示時や検 索時に()付きで単位を表示することができます。

例) 項目名:距離、単位:mと指定した場合、距離(m)と表示されます。

5行目 検索対象かどうかの指定をします。検索項目とする場合は「検索」、検索項目としない場合 は空白のままにします。

6行目 ヘッダーデータと実データ部の境を意味する「#データ開始」を1列目に指定します。

8.1.2 実データ部

7行目以降が実データ部となります。1行が1地点のデータを表します。各列に2行目で指定した項 目に対応するデータを入力していきます。入力する地点に2行目で指定した項目がない場合は空白 のままにします。ただし、緯度・経度やURLの入力については以下を参照してください。

8.1.2.1 緯度経度の入力

緯度経度の場合、以下に示したようにデータタイプ毎に決まりがあるのでそれに従って入力します。

pointデータの場合:

「緯度」「経度」列には緯度・経度の値を必ず入力する必要があります。ない場合はその地点のデータ は無視されます。なお、緯度経度の値は10進数で入力します。

polyline, polygonデータの場合:

「緯度n」「経度n」には緯度・経度の値を必ず入力する必要があります。ただし、地点によって位置デ

ータの点数は異なるため、必要点数以上の「緯度n」「経度n」は空白のままにします。緯度経度の入 力は緯度・経度の1から埋めていきます。なお、polygonの場合、最後に始点と同じ座標を与える必 要はありません。

例) polylinの座標数が1地点目は3点、2地点目は2点の場合、2地点目には点が2つしかない ので「緯度3」「経度3」は空白になる。

緯度1 経度1 緯度2 経度2 緯度3 経度3 38.2653 140.6534 38.3045 140.6635 38.3000 140.6700 37.2653 140.7534 37.3045 140.7635

polyline, polygonを使用される場合の注意点

システムの性質上、polylineおよびpolygonの頂点数が多くなると、地図上への表示などのパフォー マンスが落ちる場合があります。パフォーマンスが低下する場合は、頂点数を減らすなどの工夫を行 ってください。

8.1.2.2 URLの入力

URLには、リンクさせたいファイルへのパスを入力します。Webサーバ上に配置してあるファイルや 共有サーバに配置してあるファイルにリンクさせることができます。

【Webサーバ上に配置してあるファイルへのリンク】

ファイルへのリンクは絶対パスまたは相対パスで指定します。相対パスを指定する場合、カレントディ レクトリはdata.csvを設置するフォルダになります。階層データは、「/」で区切ります。

例) データ構成が以下の場合、URLを相対パスで指定するには「sample.pdf」とします。

C:¥xampp¥htdocs¥gsimapObjectData¥sampledata¥data.csv C:¥xampp¥htdocs¥gsimapObjectData¥sampledata¥sample.pdf

URLが相対パスで画像ファイル(*.jpg、*.jpeg、*.png)の場合は、データポップアップ時にサムネイル 画像として表示されます。

【共有サーバに配置してあるファイルへリンク】

地盤情報活用システムと同じネットワーク内の共有サーバ上のファイル/フォルダにリンクさせることが できます。ただし、条件として地盤情報活用システムがインストールされたPC、共有サーバ、クライア ントPCが同じネットワーク内にある必要があります。

閲覧Webブラウザとリンクの表記方法:

リンク表記の種類は複数ありますが、Webブラウザによっては利用不可のものもあります。

No リンク表記 (*) Internet Explorer/

Microsoft Edge (*1)

Google

Chrome(*2) Firefox(*3)

1 ¥¥testpc¥共有¥報告書.pdf ×

2 ¥¥192.168.1.93¥共有¥報告書.pdf ×

3 file://testpc/共有/報告書.pdf ×

4 file://192.168.1.93/共有/報告書.pdf ×

5 file://///testpc/共有/報告書.pdf

6 file://///192.168.1.93/共有/報告書.pdf

* IPが「192.168.1.93」、マシン名が「testpc」の共有サーバ内の「共有」フォルダにリンクを貼ると仮定 したリンク表記。上記の例ではファイルにリンクを貼っていますが、フォルダへリンクを貼ることも可能で す。なお、共有フォルダは予めクライアントPCからアクセスできるようにしておく必要があります。

*1 Internet Explorer 8~11およびMicrosoft Edgeで確認

*2 version 26.0.1410.64で確認

*3 version19.0.2で確認

表記判定記号の説明:

記号 説明

リンクのクリックでファイルを参照することが可能。ただし、Internet Explorerの設定が必要(*)。

リンクのクリックでファイルを参照することは不可。ただし、リンク先を右クリックして表示されるポップ アップからリンクURLをコピーして、Webブラウザの新規タブのURLに貼り付けてアクセスすること が可能です。

× リンクへのアクセスが不可。

* 多くのWebブラウザは通常、共有サーバやローカルファイルへのリンクをセキュリティ上認めていま せん。したがって、Web上にリンクを貼ってもクリックによるジャンプが行えません。しかし、Internet Explorer 8~11およびMicrosoft Edgeの場合、比較的簡単な設定変更により共有サーバやローカ ルファイルへのリンクが行えるようになります。設定方法については利用者マニュアルを参照してくださ い。

リンク表記形式は、実際にシステムを利用するユーザーのWebブラウザ利用状況等を考慮して決定 してください。No.5,6のリンク表記であればどのブラウザからも利用できるので便利です。

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