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オシコシでの3日半

ドキュメント内 _2009_No5_SEP.ren (ページ 93-96)

From the Control Room 豪州チョー自家用航空見聞録

2. オシコシでの3日半

私が初めてオシコシを訪ねたのは2000年 (平 成12年) 7月で、 とにかく飛行機漬けの1週間 でした。 その時は素直にアメリカの航空文化の 層の厚さとスケールの大きさに圧倒されて帰っ てきました。 それが病み付きになり、 2007年に 続き今回3回目の訪問となりました。

また、 数年前に友達になったJ氏はプロのパ イロットで2回目から現地で合流して同行して くれていますが、 今回もオシコシの後、 彼が新 居を構えた New Mexico 州の Albuquerque に 移動して、 アメリカに於ける、 生活の中に溶け 込んだ GA の素晴らしい一面を体験させてく れました。 そして、 これも是非広くご紹介した いと思い、 今回の旅行記を書いてみることにし ました。

AirVenture OSHKOSH は EAA (Experi-mental Aircraft Association) によって1974 年より始まって今回は第35回目といいます。 そ もそも1953年に Milwaukee で行われた航空ショ ウに参加したことが始まりと聞きましたが、 そ れから数えると56年、 Wisconsin 州オシコシに 移ってからでももう40年ほどになるはず。 途方 も無く長い歴史があるわけで、 しかも毎年行わ れていて、 もう3年先まで予定が決まっていま す。 因みに2010年は7月26日〜8月1日、 2011 年7月25日〜7月31日、 2012年7月23日〜7月 29日となっています。

さて、 今年は、 この不況下にあって日本から眺

めている限り開催を危惧していましたが、 会期 は例年も通り1週間 (今回は7月27日 (月) 〜 8月2日 (日))、 期間中に集まる飛行機は1万 機以上、 入場者は50万人以上と、 全く変わりま せん。 出展や展示機の内容も見劣りしません。

改めてアメリカの底力を感じます。 今年はコン トロールタワーが建て替えられ、 会場のレイア ウトも所々変わっていましたが、 新装なったブ ラウンアーチが迎えてくれました。

会場の構成

① メイン会場

メインゲートを入ると両側に大きな4つのハ ンガーがあって、 色々な航空関係グッズが各社 の展示ブースで展示即売されています。 そこを 通り過ぎるとその先に各社の航空機が展示され ています。 今回の目玉は A380 とホワイトナイ ト2でしょう。 勿論各航空機メーカー (セスナ、

パイパー、 シーラス等々) や関係機器メーカー (ライカミング、 ベンディックス、 ガーミン等々) が自信の最新鋭機 (器) を展示しています。

② ホームビルトエリア

メイン滑走路 (18R-36L) に向かって左 (北)

1. はじめに

側がホームビルトエリア、 所謂自作機集団のエ リアで、 百数十機が展示されており、 大編隊と なって会場上空をデモンストレ−ションします が見事なものです。

③ ウォーバードエリア

ホームビルトエリアの北側にウォーバードエ リアがあります。 第二次大戦機を中心にピカピ カに磨かれた軍用機が展示してあります。 ボー イング?の複葉機から P51、 果てはミグ戦闘機 まで展示してあります。 P51、 T6、 T34、 T28 などは編隊で上空をデモフライトしています。

④ ヴィンテージエリア

中央右 (南) 側にあります。 1900、 10年代の 飛行機がピカピカに磨かれて飛んで来て、 その まま展示されます。 体験搭乗出来るフォードト ライモーター機ですら1929年製です。 ヴィンテー ジ機は一目数十機というところでしょうか。 戦 後、 航空再開された辺りの飛行機も沢山ありま すが、 私が好きなセスナ195は日本に飛べる機 体は1機もありませんが、 ここにはずらりとあ るのです。 パイパートライペーサーもズラッと 並んでいます。

⑤ ウルトラライトエリア

ヴィンテージエリアの南はウルトラライトエ リアです。 ここは日本でもおなじみの ULP が 展示してあり、 自作ヘリも含めて、 ユニークな 機体が展示してあります。 自作ヘリは盛んにデ モフライトをしていました。

⑥ 水上機基地 (Sea Plane Base)

水 上 機 基 地 は バ ス で 10 分 ほ ど 行 っ た 湖 (Lake Winnebago) にあり、 沢山の水上機が

パークしています。 賑やかに展示やエアショウ が繰り広げられているメイン会場を遠目に見な がら、 ここには不思議な静寂とゆったりした空 間があります。

⑦ フォーラムとワークショップ

AirVenture の素晴らしいところは、 数百の フォーラムが行われることです。 沢山のフォー ラム館があって、 そこで短い物は15分くらいか ら、 あらゆるテーマでの講演が行われます。 更 に飛行機の工作法 (リブの製作、 羽布の縫い方、

ドープのかけ方、 板金加工や溶接等々) の講習。

幼児に対する教育、 啓蒙に至るまで様々な分野 に実にきめ細かく、 幅広くイベントが繰り広げ られています。

⑧ EAA 博物館

これは恒久施設です。 これだけでも日本の航 空博物館以上の規模と素晴らしい展示物のある 施設です。

⑨ エアショウ

エアショウは毎日14時30分頃から始まり、 各 種のアクロバットが繰り広げられますが、 異色 だったのは Twin Beech が赤と黒の派手な塗装 で登場し、 いきなり緩横転を打ち、 スモークを 引きながらループを含め次々にマニューバーを 披露したこと。 それはもう、 Crazy! としか 云い様がありません。 ウォーバードや自作機の 編隊飛行、 軍用機の展示飛行、 その間を縫って フォードトライモーターの体験搭乗 (有料:$

55)、 ベル 47G の体験搭乗 (有料:$40) など が行われており、 更にその間を縫って個人機の フライトが行われています。

⑩ 体験搭乗

フォードとベルに乗ってきました。 B-17 に も乗れる様ですが料金が高いので余り利用者は いないようです。 フォードは主滑走路から、 ベ ルはパイオニア空港 (博物館脇) のグラスラン ウェイから発着します。 特にヘリからは写真を 撮るのには最適です。

⑪ その他

何でもあり、 と云う感じです。 マーケットに はジャンク屋さんもあって、 EAA も自らジャ ンク品を売っています。 ここだけで飛行機が1 機出来てしまうくらいです。

支えるもの

大きなイベントで且つ1週間という長期間で すからこれを支えるのも大変です。 しかし、 色々 な組織や機能が緊密に連携を取り見事に運営さ れていきます。

① ボランティア

大きな原動力になっているのがボランティア

だと思います。 仕事は様々で年齢も様々です。

入口での入場券販売を初め、 会員登録等も担当 しています。 駐車場の誘導係、 トロッコの運転、

場内の清掃、 案内所でのガイド役、 販売店の店 員、 果ては到着機やエアショウの為に離着陸す る飛行機の誘導 (Follow me) など殆どの仕事 をこなしています。

更に、 管制官 (タワーには The most busy control tower of the world の掲示あり) も FAA の有資格者ではあるけれど当期間の仕事 はボランティアだとか。

② クリーン部隊

会場には大きなゴミ箱がいくつも備えてあり、

その間を大きな専用トラックが巡回しています。

この作業は専門業者のようでした。 細かいごみ はボランティアが箒と塵取りを持って歩き、 す かさず拾い集めます。 ですから会場内は大変き れいで清潔です。

③ 医療支援

大勢の人が集まりますから、 医務室があって、

医師と看護師が常に待機しています。 医務室前 のテラスに出て常に臨戦態勢です。

④ 給水

夏の盛りですから水分補給が欠かせません。

この辺りは水が良くて、 飲むことができます。

私も1本目のミネラルウォーターを飲み干した 後は、 その水飲み場で空瓶に補給しましたが、

方々に有るのでついには持ち歩く必要を感じま せんでした。

⑤ トイレ

水を飲めばトイレです。 これは日本にもよく ある簡易トイレが方々にあり、 不自由はしませ ん。

⑥ 燃料補給

燃料補給については会場中をタンクローリー が何台も巡回しており、 フライインした機体で あろうと、 展示飛行機であろうと迅速に給油に 応じています。 また、 スモーク用のオイルまで 供給していました。

楽しみ方

これはもう各自の好みや気分で如何様にも楽 しめます。 老いも若きも。 身体が多少不自由で もお構いなし。 レンタルのシニアカーのような 物に乗って会場を練り歩きます。 また、 会場を トロリートロッコやバスが場内を巡回しており、

それらを上手く使うことにより効率よく体力の 消耗を抑えながら楽しむことが出来ます。

しかし、 一番の楽しみはフライインとキャン プでしょう。 先に期間中1万機が集まると書き ましたが、 その大部分が個人的にフライインし て来る機体だと思います。 ボナンザクラブとか パイパークラブ等と称して一画を占めているグ ループもあります。 そしてその多くの人々が機 体の脇でキャンプをします。 そのためのシャワー 室や炊事場も何箇所か用意されています。 展示 施設は17時で閉館になりますが、 キャンパーに はそれからが又楽しい時間のようです。 夜の、

近隣との語らいは勿論、 コンサートやシアター でのイベントもあるようです。 但し、 周囲が飛 行機だらけですから、 花火やキャンプファイヤー は禁止だそうです。

日本からももっと参加を

色々書いてきましたが、 AirVenture はその 規模が大きくて、 私は毎回3日〜3.5日の滞在 ですが、 1週間居ても時間は足りないでしょう。

フォーラムまで覗いていたら尚更です。 この規 模のイベントを毎年実施するのですから、 全く 目を見張るアメリカの底力です。

皆様も機会を作って体験されることをお勧め します。

7月30日の午後、 オシコシを後にして同行の J氏の住むニューメキシコのアルバカーキに移 動しました。

翌日は飛行機がエンジンランアップしている 音に起こされました。 時計を見ると6時少し過 ぎです。 暫くして音が近付いて来るようです。

「タクシーしてるんか?」 と思いテラスに出て みると家の脇の道路を単発機が走っているでは ありませんか! 暫くしてその機体は一旦隠れ た家の陰から姿を現すと R/W27 から離陸して 行きました。 「いやー参った参った!」 と云う 感じ。 それは信じられない、 ありえない光景で した。

ここは Sandia Airpark というところで、 平 均1区画1エーカー (約1200坪余) の土地が約 100区画ある団地で、 団地の北側には5000ft×

37ft (09/27) の滑走路があります。 現在の入 居数は約40軒。 殆どの家は小型機を所有してい ます。 ここには TWR が有りませんので VFR 専用ですが、 滑走路灯があるので24時間運航で きます。 各家からはハンガーから TAXIWAY へ出て R/W へ向かいます。

ここには又オシコシとは違った空がありまし た。

午後、 やや遅めの昼食は郊外のメキシコ料理

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